「スポイラーリスト」を編集中
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− | '''スポイラーリスト'''(''Spoiler List'') | + | '''スポイラーリスト'''(''Spoiler List'')とは、カードセットの発売前に作成されたカードリストのこと。パックを開けた時の「どんなカードが入っているか」というワクワク感を「台無しにする(spoil)」、という意味から「Spoiler List」と呼ばれる。 |
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略してスポイラーと呼ばれることが多い。単独や数枚程度のカード情報を指してスポイラーと表現することもある。またそのセットの全[[カード名]]と[[テキスト]]が記載されたリストはフルスポイラーと呼ばれる。 | 略してスポイラーと呼ばれることが多い。単独や数枚程度のカード情報を指してスポイラーと表現することもある。またそのセットの全[[カード名]]と[[テキスト]]が記載されたリストはフルスポイラーと呼ばれる。 | ||
==公式スポイラーと非公式スポイラー== | ==公式スポイラーと非公式スポイラー== | ||
− | 情報源としては、[ | + | 情報源としては、[http://www.wizards.com/magic/welcome.asp 公式ページ]のカードプレビューや関連サイト等で発表された正規のものと、製造中に流出した写真や関係者からの情報による不正規のリーク情報とがある。前者のみを情報源にしたものは「公式スポイラー」、後者も含むものは「非公式スポイラー」と区別されることもある。 |
− | + | 「スポイラー」とは非公式のもののみを指していると認識する人もある程度存在し、公式スポイラーは厳密にはスポイラーではないとする意見も見られるが、公式にせよ非公式にせよ事前情報でスポイル(台無し)されることに変わりはないため区別しないという意見も強い。公式でも今で言うカードイメージギャラリーを「ビジュアルスポイラー」と命名していた時期があり、少なくとも一時期は公式でも公式・非公式の区別なくスポイラーと呼んでいたことは間違いないため、いまだに混乱が続いている部分でもある。 | |
− | また、[[マジック交流会]]の前日([[プレリリース・トーナメント]]の前週の金曜日)に公式の全カードリストが発表されるのが慣例となっているが、これも公式フルスポイラーと表現される場合もある。この時期に全カードリストを公開するのは、公開せずとも全カードリストは作成されるのだから正確な情報を提供すべきだ、と考えたからである<ref> | + | また、[[マジック交流会]]の前日([[プレリリース・トーナメント]]の前週の金曜日)に公式の全カードリストが発表されるのが慣例となっているが、これも公式フルスポイラーと表現される場合もある。この時期に全カードリストを公開するのは、公開せずとも全カードリストは作成されるのだから正確な情報を提供すべきだ、と考えたからである<ref>[https://mtg-jp.com/reading/mm/0011702/ 「いつ」の話](Making Magic 2014年12月9日)</ref>。 |
==非公式スポイラーの扱い== | ==非公式スポイラーの扱い== | ||
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==リークへの対応== | ==リークへの対応== | ||
− | + | 2006年1月19日に以前から問題とされていたスポイラーリストに関してついにウィザーズ社がその重い腰を上げ、スポイラーリストを公開していた[http://mtgsalvation.com/ MTG Salvation]の管理者に対して訴訟を起こした。 | |
+ | 同年2月現在、各国のMTG関連サイトではスポイラーの取り扱いに関してとても慎重になっている一方、プレイヤーからは今後の楽しみが少なくなったと落胆の声も聞こえる。 | ||
+ | <!-- 最終的な裁判の結果が待たれるところだが、これによりグレーゾーンにあったスポイラーリストの白黒がはっきりすれば、長年のスポイラーの是非に関する議論にも終止符が打たれることになるだろう。 --> | ||
+ | 訴訟は、[http://ww2.wizards.com/Company/Press/?doc=20060620a 2006年6月にすべての相手に対する司法取引が成立したことで終結した]([http://blog.livedoor.jp/sideboard_online/archives/50595600.html 日本語訳])。詳しい内容は明かされていないが、同時期に複数のプレイヤーが「特権情報の公開(Dissemination Of Priviledge Information)」の条項で[[DCI]]から[[出場停止]]の処分を受けていることから、彼らが情報の発信源ではないかと言われている。 | ||
− | + | その後の2011年4月、[[新たなるファイレクシア]]のフルスポイラー流出の件でも'''God Book'''と呼ばれる関係者用フルスポイラーを流出させたプロプレイヤーに対し、[[出場停止]]処分が行われた。[[WotC]]がスポイラーリストをプロプレイヤーに直接渡しているという噂を認めたこととなり、一部の人から不満の声が上がった。日本語公式サイトでは次回作の[[基本セット2012]]からはポリシーを改定し、いっそうのフェアプレイを強化している。 | |
− | + | こうして意図的なリークに関しての対応が進む一方で、[[ドミナリア]]では中国語版公式が誤って本来より大幅に早くリリース・ノートを公開してしまうという、公式によるリークも発生してしまっている(英語では悪意の有無や公式・非公式などに関係なく情報の流出はすべてリーク(leak)と呼ぶ)。このときは即座に全言語版のリリース・ノートを公開し他の情報公開のスケジュールを早めると発表したが、プレイヤーの反応を受けて、プレビューや全カードリストの公開は可能な限り当初予定していたスケジュールに近い形で行われた。 | |
− | こうして意図的なリークに関しての対応が進む一方で、[[ドミナリア]] | + | |
− | + | ==参考== | |
+ | <references /> | ||
− | + | *[http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/jpfeature/20020518b,,ja 「カード流出が何だって?」]([[WotC]]) | |
− | + | *[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mr40 The Leak That Was]/[http://logicwolf.sakura.ne.jp/magic/theleakthatwas.html 漏洩の出来事]([[WotC]]) | |
− | + | *[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mr233 Law and Order]/[http://logicwolf.sakura.ne.jp/magic/lawandorder.html 法と秩序]([[WotC]]) | |
− | + | *[http://mtg-jp.com/publicity/001752/ 最新セット紹介記事の作成に関するポリシー](日本語版サイト、文責:[[森慶太]]) | |
− | * | + | *[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/why-leaks-hurt-2015-12-16 Why Leaks Hurt]/[http://mtg-jp.com/publicity/0016254/# なぜリークは困るのか]([[Trick Jarrett]]) |
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