「シールド」を編集中
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− | + | '''シールド'''/''Sealed Deck''とは、未開封の[[ブースターパック]]をその場で開け、40枚以上の[[デッキ]]を[[構築]]する対戦形式。[[基本土地]]([[基本氷雪土地]]除く)は好きなだけ支給される。デッキに使用しない[[カード]]はすべて[[サイドボード]]となる。 | |
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− | + | 通常、シールド戦はブースターパック6つで行われる。すべての[[フォーマット]]の中でもっとも運の要素が大きい。 | |
− | + | *内訳として、「大型エキスパンション×6」、「大型エキスパンション×3+小型エキスパンション×3」、「大型エキスパンション×2+小型エキスパンション×2+小型エキスパンション×2」が主流である。 | |
+ | *[[2009年]]2月([[コンフラックス]]の[[プレリリース・トーナメント]]・[[発売記念パーティ]])までは[[トーナメントパック]]1つ、ブースターパック2つ(トーナメントパックがない場合はブースターパック5つ)で行われていた。カードのダブり方や、[[レア]]カードの強化などで戦術が違ってきている。 | ||
− | + | [[ルール適用度]]において競技レベル以上の場合、シールド戦では専用のデッキ登録用紙へのカード登録をし、デッキに使用するカードを記入する。デッキ登録後、ランダムでパックを交換する方式もあるので、制限時間内に間違いなくパックのカードを記入することが大切である。 | |
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− | + | *「盾/Shield」ではなく「封をされた/Sealed」という意味。 | |
− | + | *多めに土地を確保しておき、苦手な[[色]]に当たった場合に色変えをするという戦略もある。 | |
− | * | + | *黎明期では、[[スターターデッキ]]に土地が入っているので、基本土地は各人最大5枚までしか追加で支給されなかった(例:[[山]]2枚+[[沼]]3枚)。 |
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− | *黎明期では、[[スターターデッキ]] | + | |
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==デッキ構築の定石== | ==デッキ構築の定石== | ||
− | + | 運の要素が強いとされるシールドでも構築の定石が存在する。 | |
− | *表記はmtg-jp.com内の「[[渡辺雄也]]の「[ | + | *表記はmtg-jp.com内の「[[渡辺雄也]]の「[http://mtg-jp.com/reading/watanabe/ リミテッドのススメ]」の[http://mtg-jp.com/reading/watanabe/001774/ シールドのメモ帳]を参考にしている。 |
===強いカードを使う=== | ===強いカードを使う=== | ||
− | + | シールドでは配布された84枚の中からデッキを構築するフォーマットである。 | |
− | また、[[予言/Divination]]といったエンドカードをたぐり寄せる[[ | + | 勝利を引き寄せる[[エンドカード]]は必ず入れるべきである。 |
+ | |||
+ | また、[[予言/Divination]]といったエンドカードをたぐり寄せる[[ドロー]]カードや[[墓暴き/Disentomb]]といった除去されても再利用できるカードも重要である。 | ||
===除去カードは重要=== | ===除去カードは重要=== | ||
− | クリーチャーとの戦闘がメインであるため[[除去]] | + | クリーチャーとの戦闘がメインであるため[[除去]]は必須とされる。 |
− | もし、除去が足りない場合は[[精神腐敗/Mind Rot]]といった[[手札破壊]]や[[本質の散乱/Essence Scatter]]といった[[ | + | ただし、[[垂直落下/Plummet]]といった除去が限定されるカードは[[サイド]]にしまっておくのが無難である。 |
+ | |||
+ | もし、除去が足りない場合は[[精神腐敗/Mind Rot]]といった[[手札破壊]]や[[本質の散乱/Essence Scatter]]といった[[カウンター]]で代用しよう。 | ||
===綺麗なマナカーブを=== | ===綺麗なマナカーブを=== | ||
− | デッキ内の[[マナカーブ]] | + | デッキ内の[[マナカーブ]]を留意することも重要である。3マナを頂点とした放物線を描くようなマナカーブ理想的とされる。 |
低マナに寄り過ぎると息切れをしやすく、逆だと序盤に押される危険性がある。 | 低マナに寄り過ぎると息切れをしやすく、逆だと序盤に押される危険性がある。 | ||
− | === | + | ===できるだけ2色で=== |
− | + | 一般にほとんどのマナ基盤が[[基本土地]]であるリミテッドでは2色で組むのが望ましいとされる。 | |
− | ただし、カードプールが貧弱だった場合、3色目を[[タッチ]]する程度にとどめ、[[不屈の自然/Rampant Growth]]などといった[[ | + | ただし、カードプールが貧弱だった場合、3色目を[[タッチ]]する程度にとどめ、[[不屈の自然/Rampant Growth]]などといった[[土地サーチカード]]や[[マナフィルター]]を活用しよう。 |
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===土地の枚数=== | ===土地の枚数=== | ||
− | + | 一般的には土地17枚、呪文23枚が適正とされる。 | |
− | + | ただし、5マナ以上を多めに使って重くなってたり、[[パンプアップ]]など後半に余った分のマナを使えるカードが何枚か入っているなら土地18枚でも構わない。上記の土地サーチやマナフィルターは土地1枚分として数えよう。 | |
− | + | ===先手を取るか、後手を取るか=== | |
+ | シールドでは[[テンポ]]より[[カードパワー]]1枚分の強さが重要視される。そのため、[[カード・アドバンテージ]]をもつ[[後攻]]を取ることが有利とされてきた。 | ||
− | + | しかし、[[ゼンディカー]]以降、低マナコストのパワーが強くなっているため後手有利の理論が通用しなくなっている。 | |
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==さまざまなバリエーション== | ==さまざまなバリエーション== | ||
− | === | + | ===スーパーシールド=== |
− | + | 使用する[[ブースターパック]]を通常の倍の12パックで行うシールドを'''スーパーシールド'''と呼ぶ。[[2011年]]の[[プロツアーパリ11|マジック・ウイークエンド・パリ]]での[[プレイヤー・オブ・ザ・イヤー]]のプレーオフや、[[バトル・オブ・チャンピオン]]に採用された。 | |
− | + | カードプールが必然的に広くなるため、派手な展開になりやすい。デッキすべてを交換する戦術も可能である。 | |
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===スタンダードシールド=== | ===スタンダードシールド=== | ||
− | 現在[[スタンダード]]で使用できる[[エキスパンション]]から各1パックを使うシールド。[[グランプリ神戸12]]の[[サイドイベント]]で行われ、[[基本セット2012]]、[[ミラディンの傷跡]]、[[ミラディン包囲戦]]、[[新たなるファイレクシア]]、[[イニストラード]]、[[闇の隆盛]] | + | 現在[[スタンダード]]で使用できる[[エキスパンション]]から各1パックを使うシールド。[[グランプリ神戸12]]の[[サイドイベント]]で行われ、[[基本セット2012]]、[[ミラディンの傷跡]]、[[ミラディン包囲戦]]、[[新たなるファイレクシア]]、[[イニストラード]]、[[闇の隆盛]]が使われる。 |
− | === | + | ===4 Booster Sealed=== |
− | + | [[Magic Online]]では、使用するブースターパックを4個で行う形式もある。 | |
+ | カードプールが通常よりも狭くなるため、デッキは40枚でなく30枚以上となっている。 | ||
− | + | *他にも、カードプールが全員同じ[[デュプリケイテッド・シールド]]や、各[[エキスパンション]]のブースターを1つずつ使う[[デカデント・シールド]]、最もカードプールが狭い[[1パックシールド]]などが非公式にある。 | |
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===チーム・シールド=== | ===チーム・シールド=== | ||
− | + | チーム・シールドでは、トーナメントパック2つとブースターパック4つで3人分のデッキを([[世界選手権98]]では、[[第5版]]の[[スターターデッキ]]4つとブースターパック4つで4人分)作ることになる。基本土地を除き1人辺り約50枚と少ないが、カードプールが広いので[[単色デッキ]]や2色デッキが組みやすくなっている。 | |
− | + | [[プレリリース・トーナメント]]で行われている[[双頭巨人戦]]のシールドではブースターパック8つで行う。 | |
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− | == | + | ==参考== |
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*[http://web.archive.org/web/20090924024126/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/maki/20050730/index.html はじめてのシールドデッキ] ([[タカラトミー]]、文:[[真木孝一郎]]) | *[http://web.archive.org/web/20090924024126/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/maki/20050730/index.html はじめてのシールドデッキ] ([[タカラトミー]]、文:[[真木孝一郎]]) | ||
*[http://web.archive.org/web/20081024165833/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/takahashi/20080820/index.html 高橋 優太のリミテッドマニュアル:シールド構築編] ([[タカラトミー]]、文:[[高橋優太]]) | *[http://web.archive.org/web/20081024165833/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/takahashi/20080820/index.html 高橋 優太のリミテッドマニュアル:シールド構築編] ([[タカラトミー]]、文:[[高橋優太]]) | ||
*[http://logicwolf.sakura.ne.jp/magic/howtobuildsealed.html 10項目で学ぶシールドデッキの作り方](文:[[Olivier Ruel]]) | *[http://logicwolf.sakura.ne.jp/magic/howtobuildsealed.html 10項目で学ぶシールドデッキの作り方](文:[[Olivier Ruel]]) | ||
− | *[ | + | *[http://mtg-jp.com/reading/watanabe/001774/ 第25回:シールドのメモ帳]([[渡辺雄也]]の「リミテッドのススメ」から) |
− | *[ | + | *[http://mtg-jp.com/reading/special/001780/ 藤田憲一の「スーパーシールド」も楽じゃない!?] |
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*[[リミテッド]] | *[[リミテッド]] | ||
*[[ドラフト]] | *[[ドラフト]] | ||
*[[トーナメント用語]] | *[[トーナメント用語]] |