らせんの円錐/Helix Pinnacle
エンチャント
被覆(このエンチャントは呪文や能力の対象にならない。)
(X):らせんの円錐の上に塔(tower)カウンターをX個置く。
あなたのアップキープの開始時に、らせんの円錐の上に塔カウンターが100個以上置かれている場合、あなたはこのゲームに勝利する。
勝利条件カードの一種。「合計100マナを払いきれば勝利」というエンチャント。
概要
[編集]分割払いが可能な点がポイントだが、仮に10マナずつ支払っても10ターンもかかってしまい、忍耐が要求されるカードである。各種マナ加速やカウンターを倍加する倍増の季節/Doubling Seasonが相性が良く、プレイヤーのゲーム・コントロールの技量が問われる。無限マナで過程をすっ飛ばして勝利するのも一つの手。
被覆がついているので、除去やバウンスされにくいというメリットもあるが、これを対象にカウンター移動させたり、光らせの子/Gilder Bairnのようなカウンター倍化能力の対象にできないデメリットもある。また、マナ総量の低さゆえ仕組まれた爆薬/Engineered Explosivesのようなマナ総量参照型の全体除去で対処されやすい点にも注意したい。
- マナを三倍にする覚醒/Awakening(2人対戦時)やニクス咲きの古きもの/Nyxbloom Ancientがあっても33マナ以上必要。
- 増殖ならば対象を取らないためカウンターを増やすことが可能。とはいえ増殖一回で1個しか増えないので雀の涙である。
利用
[編集]「マナを支払うだけで勝てる除去耐性持ちのパーマネント」という性質は一見すると強力そうであり、「カウンター100個」という字面のインパクトもあってついデッキに組み込みたくなる人もいるだろうが、残念ながら実際のトーナメントシーンでの活躍はあまり見られない。というのもこれ自身は勝利条件以外の機能がないうえ、途中で除去されると費やしたマナが水の泡となるため、それならばライフを削るにせよライブラリーを削るにせよ一般的なカードにマナを支払った方が途中で除去されても勝利条件に近づけるからである。
実際、ウルザトロン等の恒久的な大量マナ生成手段を用いたデッキでは他の重量級パーマネントの方が好まれるのはもちろん、無限マナコンボを使えるデッキでも古くはマグマ地雷/Magma Mine、昨今なら歩行バリスタ/Walking Ballista等のエンドカード以外の役目を持てるカードの方が汎用性があり事故を起こしにくい。
差別化するのであれば最序盤に設置できるエンチャントであり、本体が軽いのでX火力等と違い打ち消されてもテンポ・アドバンテージを失いにくい点を活かすことが重要になる。エンチャントレスならデッキテーマに沿うし、とかく大量のマナが出るため100マナもそう難しくない。実際に2021年ごろのモダンでは、エンチャントレスが勝利手段の一つとしてサイドボードに仕込む事例があった[1]。
コマンダーでも、やはり無限マナからの勝ち筋としては歩行バリスタ等の汎用性のあるカードの方が優れている。とはいえ一つの指輪/The One Ring等の防御手段のほとんどを貫通して勝利できるので、咆哮する予言者、ロシーン/Rosheen, Roaring Prophetのようなマナ加速に優れた統率者なら一考の余地がある。また、焦熱団のユルロック/Yurlok of Scorch Thrashデッキでは、自分のマナを無制限に消費しマナ・バーンを回避できる除去されにくい置物として利用される。そのほか、勝利条件カードの中では(無限マナを考慮しなければ)かなり悠長という性質が幸いし、低ブラケットでもヘイトを買いづらく扱いやすいという側面もある。これを利用しバンブルフラワー夫人/Ms. Bumbleflowerのようなグループハグ型統率者で使うのもよいだろう。
その他
[編集]- まさかそんな人は居ないだろうが、おはじき1個で塔カウンター1個分などとしていては本当に塔のごとくカウンターが積み上がってしまう。一般的な6面ダイスを用いても100までに17個必要であり、管理が非常に手間なのは間違いない。
- 7進法を使えば3個で済むが計算がややこしくなる。色違いを2個ずつ用意して、片方を1の位・残りを十の位とすればだいぶ分かりやすい。2色のおはじきや10面ダイス、メモを取るなどの方法でもよい。
- プレリリース・キット付属の20面ダイスは入手性に優れているが、面が多い分転がりやすく、手が少し触れただけで数がわからなくなる可能性があるので注意。
- Unfinityで登場した運良く/As Luck Would Have Itは、これのアン・ゲーム版およびサイコロ版と言える。
- 後にこのカードよりも多くの、具体的には10倍のカウンターを(実質的な)勝利条件として要求する千年暦/The Millennium Calendarが登場した。
- アバター 伝説の少年アン・エターナル使用可能カードで登場した火の国の砲台/Fire Nation Turretはデザイン的に近いものがある。
ルール
[編集]- 「ゲームに勝利する」能力はif節ルールの影響下にある。アップキープの開始時に塔カウンターが100個以上なければ誘発自体が起こらず、また解決時に塔カウンターが99個以下になっていればこの能力は何もしない。
- 「ゲームに勝利する」能力の解決時にらせんの円錐が戦場に存在しない場合、最後の情報を参照して勝利可能かを決める。