ワープ
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| ワープ/Warp | |
|---|---|
| 種別 | 常在型能力 |
| 登場セット | 久遠の終端 |
| CR | CR:- |
ワープ/Warpとは、久遠の終端で制定されたキーワード能力。それを持つ呪文がスタックにある間に機能する2つの常在型能力であり、うち片方は遅延誘発型能力を生成する。
アーティファクト クリーチャー — ロボット(Robot) 猫(Cat)
速攻
ワープ(1)(赤)(あなたの手札にあるこのカードを、ワープ・コストで唱えてもよい。次の終了ステップの開始時に、このクリーチャーを追放し、その後、後のターンに、これを追放領域から唱えてもよい。)
クリーチャー — スフィンクス(Sphinx)
飛行
このクリーチャーが戦場に出たとき、カード1枚を引く。
あなたの手札にあるカードが1枚以下であるかぎり、あなたが1枚以上のカードを引くなら、代わりにその枚数に1を足した枚数のカードを引く。
ワープ(1)(青)
目次 |
[編集] 定義
ワープ [コスト]/Warp [Cost]は、次の2つの常在型能力を意味する。
- あなたはこのカードを、それのマナ・コストではなく [コスト] を支払うことで、あなたの手札から唱えてもよい。(代替コストを定義する常在型能力)
- この呪文のワープ・コストが支払われていた場合、次の終了ステップの開始時に、この呪文がなるパーマネントを追放する。現在のターンを終了した後で、そのオーナーはそのカードを、それが追放されている限り唱えてもよい。(遅延誘発型能力を生み出す常在型能力)
- 「このターン中に呪文がワープされていた」とは、このターン中に1.の代替コストで呪文を唱えたことを指す。
- 「追放領域にありワープしているカード」とは、2.によって追放されたカードのことである。
[編集] 解説
パーマネントを一時的に戦場に出し、後のターンで改めて出し直せるメカニズム。
ほとんどのワープ・コストは本来のマナ・コストより軽いので、基本的には「合計コストがかさむ代わりに、能力だけを先んじて利用できる」ようなメカニズムとなっている。
久遠の終端では無色を含めた全色で扱われているが、黒にはアンコモン以下しか存在しない。リミテッドにおいては黒赤のヴォイド・テーマと相性がよいほか、2回に分けて唱えられるので、白青の「2回目の呪文」テーマを少ない手札消費で満たすこともできる。召喚酔いしたワープ持ちクリーチャーを、追放される前に配備のコストとして活用できるシナジーもある。
ワープを参照する能力語としてヴォイドが存在する。また、ワープを参照するカードとして急抗直下/Full Bore、接近遭遇/Close Encounterが、対策カードとして群れの刃/Blade of the Swarmが、ワープを与えるカードとして不動の副司令官、タヌーク/Tannuk, Steadfast Secondが存在する。
- 明滅と相性が良く、安価なワープ・コストで出たパーマネントを戦場に「固定」できる。
- 重いパーマネントを安く出せるので、新生化/Neoformなどの高マナ総量を活かせるギミックとも相性が良い。
[編集] ルール
- ワープ・コストで唱えることについて
- ワープ・コストで呪文を唱えることについての基本的なルールは代替コストを参照。
- 追放領域など、手札以外の領域からワープ・コストで唱えることはできない。ただし時系列の選別者/Timeline Cullerは墓地からワープで唱えることを許可する。
- 終了ステップに追放されることについて
- 終了ステップの開始時に追放されるのは、それがパーマネントとして戦場に残っているときだけである。墓地などから追放されることはない。
- ワープ・コストを支払って戦場に出したパーマネントをコピーしても、そのコピーはワープ・コストを支払っていないので終了ステップに追放されない。
- そのパーマネントがワープ能力を失っていたとしても、終了ステップに追放される能力は誘発する。
- 追放される遅延誘発型能力は「次の」終了ステップに誘発するため、誘発したが何らかの理由により追放されなかった場合、以降の終了ステップではこの能力は誘発しない(フェイズ・アウトやもみ消し/Stifleなどで発生する)。
- 追放領域から唱えることについて
- ワープの遅延誘発型能力以外の方法で追放された場合は、以後のターンでもそれを唱えることはできない。
- 何らかの方法で呪文をインスタント・タイミングで唱えられるようになっていても、ワープの遅延誘発型能力で追放されたターンはそのカードを追放領域から唱えられない。「after the current turn has ended(現在のターンを終了した後で)」と定義されているからである。
[編集] 開発秘話
この能力はスペースオペラに頻出するテレポートやハイパースペース航法を表現したものである。メカニズム的には、過去に好評であった想起と当事者カードから着想を得ている[1]。
当初はワープで唱えられるのは戦闘前メイン・フェイズのみで追放のタイミングも戦闘終了ステップであったが、代わりに追放されたターンでも唱え直すことができた。プレイバランスの観点から、同一ターンで2回唱えることを防ぐために「後のターン」という制約が追加され、またメカニズムの柔軟性を高めるために追放タイミングも変更された[2]。
- Jeremy Geistによると、以前から追放領域は久遠の闇/Blind Eternitiesと関連深いものとして扱われてきたため、追放領域に関連した新しいメカニズムを各自考えるという課題があった。その中でJeremyはうねる塔甲羅/Meandering Towershellを元にしたデザインを提出し、それをセット・デザインのAndrew Brownが改良して現在の形になったとのこと[3]。
[編集] 脚注
- ↑ Giving the Players an Edge, Part 1/プレイヤーに終端を その1Making Magic 2025年7月8日 Mark Rosewater著)
- ↑ Giving the Players an Edge, Part 2/プレイヤーに終端を その2(Making Magic 2025年7月14日 Mark Rosewater著)
- ↑ @jeremygeist.bsky.social(Bluesky 2025年8月8日 Jeremy Geist)
[編集] 参考
- Edge of Eternities Mechanics/『久遠の終端』メカニズム(Daily MTG 2025年3月18日 Matt Tabak著)
- Edge of Eternities Release Notes/『久遠の終端』リリースノート(Daily MTG 2025年7月21日 Eric Levine著)
- 「ワープ」でテキスト検索
- キーワード能力
- ヴォイド
- ルーリング
[編集] 引用:総合ルール 20250725.1
- 702.185. ワープ/Warp
- 702.185a
- ワープは2つの常在型能力を示す。1つはワープを持つカードがスタックにある間に機能する。もう1つは遅延誘発型能力を生成する。「ワープ [コスト]」は、「あなたはこの呪文をマナ・コストを払うのではなく[コスト]を支払ってあなたの手札から唱えてもよい。」と、「この呪文のワープコストが支払われていたなら、次の終了ステップの開始時に、この呪文がなったパーマネントを追放する。それが追放されているかぎり、現在のターンが終了した後で、それのオーナーはそのカードを唱えてもよい。」を意味する。ワープ能力を使って呪文を唱えることは、rule 601.2b、rule 601.2f-h の代替コストを支払うことに関するルールに従う。
- 702.185b
- 追放領域にあって「ワープしている/warped」カードを参照する効果がある。そのようなカードとは、ワープ能力での遅延誘発型能力によって追放されたカードを指す。
- 702.185c
- 「(このターンに)呪文がワープされていた/a spell was warped this turn」ということを参照する効果がある。これは該当のターンにワープコストを用いて呪文を唱えていたことを意味する。
- 608. 呪文や能力の解決
- 608.3g
- 解決中のオブジェクトがスタック上で機能して遅延誘発型能力を生成する常在型能力を持つ場合、上記のいずれかの段階でそのパーマネントが戦場に出るに際してその遅延誘発型能力が生成される(rule 702.109〔疾駆〕、rule 702.152〔奇襲〕、rule 702.185〔ワープ〕参照)。


