パウパー

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2014年10月22日 (水) 01:32時点におけるDam (トーク | 投稿記録)による版
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Pauperは、Magic Online認定フォーマットの1つ。Magic Onlineでコモンとして収録されたことがあるカードのみを使用できるコモンデッキ構築

Pauperとは、貧困者・持たざる者という意味。コモンデッキ(またの名を貧乏デッキ)構築であることに由来する。発音は「パーパー」に近いが、公式記事では「パウパー」と表記された。

目次

ルール

カジュアルルーム等ではスタンダード環境でのコモン限定戦で遊ばれる事も少なくなかった。そのため、後に「Standard Pauper」としてフォーマットが追加され選択可能となった。賞品の出る大会等がなく、認定フォーマットという形ではないものの、Pauper以上に手軽にデッキが組めるため、一定の需要がある。

禁止カード

禁止カードリストの変遷については、Magic Onlineフォーマットの変遷を参照。

傾向

全体としてのカードバランスは、他の構築環境に比べ極端に劣るわけではない。むしろ過去から現在までの数多の強力なコモンが使用できることから、中にはエターナル環境でも勝負に持ち込めるようなデッキも存在する。またデッキのバリエーションも豊富で、本格的なパーミッションから、数ターンの決着を目指すビートダウンコンボデッキも存在する。

目立って差があるのは土地だろう。2色以上の色マナを供給できる、使用に値するカードはタップインであるか、もしくはマナフィルターによる供給しかできないものであるため、1ターン目から土地だけで2色以上の色マナを供給することは事実上不可能である。この点は特に速攻系のデッキを組む際にネックとなっている。

それに加えて強力な多色カードフィニッシャーにはアンコモン以上のものが多いため、多色デッキであっても単色カードで占められる割合が非常に大きかったりするし、コントロール系のデッキであっても特にフィニッシャーを用意せず、小型クリーチャー達でそのまま殴り勝つような構成になっていたり、他の構築環境では大きく見劣りするようなカードをフィニッシャーに据えることもあったりする。

そういった特殊な環境であることから、ギルドパクトの守護者/Guardian of the Guildpactウラモグの破壊者/Ulamog's Crusherなど、ブロック構築でも日の目を見なかったような意外なカードの活躍が日常茶飯事となる。

解説

コモンのみとはいえ、様々なデッキタイプや複雑なメタゲームは、通常のフォーマットと同様に存在する。ほとんどのデッキがクリーチャーに頼らざるを得ないことから、他のフォーマットよりもクリーチャーのサイズ除去が重要になる。

ビートダウン
コモンにもビートダウン向けの優秀なクリーチャーが存在するため、単色であればアグロデッキは問題無く組むことができる。土地の関係から、ステロイドのような2色以上のビートダウンデッキは簡単には組めないが、中には親和アグロドメイン緑白呪禁などといった2色以上のビートダウンデッキも存在する。
コントロール
対抗呪文/Counterspellを初めとする基本的かつ優秀な打ち消し呪文はコモンに多く、バウンスも比較的充実していることから、パーミッションも多い。なお、リセット型のクリーチャー全体除去は少ないが、単体除去は火力も含めて非常に充実しており、CIP能力に強力なものを持つクリーチャーも多いことから、黒コントロールのようなボードコントロールを中心としたデッキを組むことも可能。
コンボデッキ
コモンをキーカードとするコンボデッキは少ないが、コモンだけでも無限コンボを構成することは可能であり、その中でも無限マナからの無限ドローを搭載したFamiliar Comboはメタの一角に食い込む程の活躍を見せている。かつてはストームデッキもあったが、現在ではキーカード全てが禁止されてしまっている。
バーン
大会で使われるような1マナ3点火力や優良火力である火葬/Incinerate火炎破/Fireblastケルドの匪賊/Keldon Maraudersなどが軒並みコモンであることからバーンデッキは比較的組みやすい。
部族デッキ
ゴブリンエルフスリヴァーといった、コモンに優秀なカードを多く含む部族はいくつかあり、それらで固めたデッキが一定の活躍を見せている。

主なデッキ・その他

参考

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