Mark Rosewater

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'''マーク・ローズウォーター'''(''Mark Rosewater'')は、[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト]]社[[R&D]]のヘッド・デザイナー。'''MaRo'''(マロー)の愛称で知られ、彼が最初にデザインしたカードはそれにちなんで[[マロー/Maro]]と名づけられた。
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'''マーク・ローズウォーター'''(''Mark Rosewater'')は、[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト]]社[[開発部]]の主席デザイナー。'''MaRo'''(マロー)の愛称で知られ、彼が最初にデザインしたカードはそれにちなんで[[マロー/Maro]]と名づけられた。
  
==解説==
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==来歴==
 
アメリカ合衆国オハイオ州ペッパーパイク出身。
 
アメリカ合衆国オハイオ州ペッパーパイク出身。
  
ボストン大学のコミュニケーション学部を卒業後、ハリウッドのテレビスタジオに就職。コメディ番組『ロザンヌ』のフリーライター枠に応募し選抜された。『ロザンヌ』では2つのシナリオでクレジットを残している([http://www.imdb.com/name/nm0742909/ 参考])。
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ボストン大学のコミュニケーション学部を卒業後、ハリウッドのテレビスタジオに就職。コメディ番組『ロザンヌ』のフリーライター枠に応募し選抜された。『ロザンヌ』では2つのシナリオでクレジットを残している<ref>[http://www.imdb.com/name/nm0742909/ Mark Rosewater - IMDb]</ref>。
  
ライター業を孤独に思ったマークは、ロサンゼルスの家から出るためにゲームショップのアルバイトを始めた。ショップでは当初マジックを扱っていなかったが、ショップに来た若者にマジックを教えてもらい、マジックの虜となった。その後、[[Duelist]]誌に経験者向けのコンテンツが不足していると感じたマークは、パズルコラム("Magic: the Puzzling")のアイデアを手紙で提案し、これをきっかけにDuelist誌で連載を手掛けることになった。そして、シアトルで[[R&D]]の[[Mike Davis|マイク・デービス]]に誘われ、ウィザーズ社に入社することを決心した。
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ライター業を孤独に思ったマークは、ロサンゼルスの家から出るためにゲームショップのアルバイトを始めた。ショップでは当初マジックを扱っていなかったが、ショップに来た若者にマジックを教えてもらい、マジックの虜となった。その後、[[Duelist]]誌に経験者向けのコンテンツが不足していると感じたマークは、パズルコラム("Magic: the Puzzling")のアイデアを手紙で提案し、これをきっかけにDuelist誌で連載を手掛けることになった。そして、シアトルで[[R&D]]の[[Mike Davis]]に誘われ、ウィザーズ社に入社することを決心した。
  
巧みな話術と文才から、[[プロツアー]]や[[インビテーショナル]]の運営、公式コラムの執筆、各種コンベンションへの出張など、さまざまな場面で活躍。その知名度から「[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]の広告塔」のような存在になっている。
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入社のための複数回の面接のうち1回は、当時の首席デザイナー兼首席デベロッパーであった[[Joel Mick]]とのマジックの[[ゲーム|対戦]]だった。Markは、当時まだ評価の低かった[[土地税/Land Tax]]4枚とキー・カードとして[[ズアーの運命支配/Zur's Weirding]]が入った、狙いを読み取るのが難しくじわじわとした遅いデッキ『エドガー/Edger』を使い、自分を印象づけて勝利した<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/untold-tales-2016-02-22 Untold Tales]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0016560/ 語られざる話]([[Making Magic -マジック開発秘話-]] [[2016年]]2月22日 Mark Rosewater著)</ref>。
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巧みな話術と文才から、[[プロツアー]]や[[インビテーショナル]]の運営、公式コラム「[[Making Magic -マジック開発秘話-]]」や個人ブログ「[[Blogatog]]」の執筆、各種コンベンションへの出張、Podcastなどの映像・音声メディアでの情報発信など、さまざまな場面で活躍。その知名度から「[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]の広告塔」のような存在になっている。
  
 
*かつては全てのプロツアーに顔を出していたが、3児の父となった今ではなかなかそうもいかないようだ。
 
*かつては全てのプロツアーに顔を出していたが、3児の父となった今ではなかなかそうもいかないようだ。
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**父親としての手持ちぶさたな時間を使って、ブログに寄せられた膨大な質問に毎日答えている<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/no-two-see-same-maro-2016-01-25-0 No Two See the Same Maro]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0016346/ 日々月々マロー同じからず]([[Making Magic -マジック開発秘話-]] [[2016年]]1月25日 Mark Rosewater著/[[米村薫]]訳)</ref>。
 
*ジョークエキスパンションの[[アングルード]]では[[アーティスト]]としても参加し、[[Look at Me, I'm the DCI]]の{{Gatherer|id=9771|イラスト}}を手掛けている。
 
*ジョークエキスパンションの[[アングルード]]では[[アーティスト]]としても参加し、[[Look at Me, I'm the DCI]]の{{Gatherer|id=9771|イラスト}}を手掛けている。
*マジックに関連するTシャツの[[コレクター]]である。 ([http://mtg-jp.com/reading/translated/001932/ クローゼットより その1] [http://mtg-jp.com/reading/translated/001984/ クローゼットより その2] 参考)
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*マジックに関連するTシャツの[[コレクター]]である。<ref>[http://mtg-jp.com/reading/translated/001932/ クローゼットより その1]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/001984/ クローゼットより その2]</ref>
  
 
==デザイナーとしてのマーク==
 
==デザイナーとしてのマーク==
*「マジックの魅力は[[色の役割]]が分かれていることにあるので、それを安易に崩すべきではない」というデザイン上の持論を持っており、人呼んで「カラーパイ・グル(導師)」。
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[[テンペスト]]より[[デザイン・チーム]]に参加。[[ウルザズ・デスティニー]]では1人でデザインすることに。その後主席デザイナーとして幾度もセットのリードを担当。[[展望デザイン・チーム]]の設立後はそちらのリードを務める。
*だが一方で「新鮮で、使って楽しいカードを作るべき」という信念も持っており、ときおりぶっ飛んだデザインをすることでも有名。自称「開発部一の“[[倍増の季節/Doubling Season|2倍にするカード]]”愛好家」。であり、根っからの[[Timmy, Johnny, and Spike|ジョニー]]。
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**挙動の面白さを優先しすぎるあまり、[[総合ルール|ルール]]がついていけないカードを作ってしまうことも多かった。また、シンプルで美しいカードを作ったつもりが、ぶっ壊れレベルの[[パワーカード]]になってしまった例も数知れない。[[オパール色の輝き/Opalescence]]、[[時のらせん/Time Spiral]]、[[アーテイのおせっかい/Ertai's Meddling]]はすべて彼のアイディアだと言えば、その一端がおわかりいただけるだろうか。
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「マジックの魅力は[[色の役割]]が分かれていることにあるので、それを安易に崩すべきではない」というデザイン上の持論を持っており、人呼んで「カラーパイ・グル(導師)」「カラーパイの守護者」。しかし、新規カードすべてを監視し続けるのはかなりの仕事量であり、ただでさえ多忙だったため[[色の協議会]]を設立し、現在は守護者の座を返上している。
**ルールが全般に整備されてきたこと、また彼自身がデザインチームの総括的立場に就くことが多くなったことから、過去のようにぶっ飛んだカードが話題になることはかなり減ってきた。それでも[[時のらせんブロック]]の[[タイムシフト]]企画などで相変わらず[[プレイヤー]]を驚愕させ続けている。
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*[[デザイン・チーム]]において、([[Bill Rose]]というただ一人の例外を除いて)[[テンプレート]]をきちんと書けるメンバーは一人もいないらしく、中でもマーク・ローズウォーターは平均以下だそうだ。([http://archive.wizards.com/Magic/magazine/article.aspx?x=mtgcom/daily/mr116 参考][http://regiant.diarynote.jp/201203102223182661/ 翻訳])
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一方で「新鮮で、使って楽しいカードを作るべき」という信念も持っており、ときおりぶっ飛んだデザインをすることでも有名。挙動の面白さを優先しすぎるあまり[[総合ルール|ルール]]がついていけないカードになった例や、アイディアをシンプルに表現したらぶっ壊れレベルの[[パワーカード]]になってしまった例は数知れない。[[オパール色の輝き/Opalescence]]、[[時のらせん/Time Spiral]]、[[アーテイのおせっかい/Ertai's Meddling]]はすべて彼のアイディアだと言えば、その一端がおわかりいただけるだろうか。
*2004年のコラム「[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/mr115 Loose Ends]」時点では、禁止・制限カードのデザイン記録は[[Richard Garfield|リチャード・ガーフィールド]]に次いで2位であった(その多くは[[Mike Elliott|マイク・エリオット]]との共同デザイン)。ただし、リチャードの場合、ほとんどが[[パワー9]]とか[[アンティ]]とかのカードであるので、「禁止になった理由」がかなり違う。以下はそのリスト。
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ルールが全般に整備されてきたこと、また彼自身がデザインチームの総括的立場に就くことが多くなったことから、過去のようにぶっ飛んだカードが話題になることはかなり減ってきた。それでも[[時のらせんブロック]]の[[タイムシフト]]企画や常識を覆す[[両面カード]]の発案など、[[プレイヤー]]を驚愕させる発想と実行力はまだまだ健在である。
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*現在でも[[禁止カード]]や[[環境]]を席巻する強カードが出た際には「またMarkがやらかしたのか」と(冗談半分に)言われることもしばしば。そういったカードすべてをMarkがデザインしたわけではないし、それにそれらが印刷されるまでに[[デベロップ・チーム]]の調整を経ている以上Markのみならずデザイナーの責任とは言い切れないわけなのだが、メディアにおける彼の存在感が窺い知れるエピソードと言える。
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**こう言った「やらかし」の印象から「面白いと思ったら後先考えず勢いでデザインするタイプ」と勘違いする向きもあるが、コラムなどを読めばわかるように、経験と分析に基づいた非常に詳細なデザイン理論の持ち主である。むしろ彼ほどの実力者であってもやらかしてしまうほどゲームのデザインは難しい、というべきであろう。
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*[[アルファ版]]でマジックに出会ったころからの筋金入りの[[Timmy, Johnny, and Spike|ジョニー]]であり、[[カウンター (目印)|カウンター]]と[[トークン]]の愛好家であり、“[[狂暴化/Berserk|2倍にするカード]]”愛好家。自身を象徴するカードとして([[マロー/Maro]]に次いで)[[倍増の季節/Doubling Season]]を挙げている<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/doubling-down-2018-05-21 Doubling Down]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0030583/ 二倍がけで](Making Magic [[2018年]]5月21日 Mark Rosewater著/米村薫訳)</ref>。
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*[[デザイン・チーム]]において、([[Bill Rose]]というただ一人の例外を除いて)[[テンプレート]]をきちんと書けるメンバーは一人もいないらしく、中でもMark Rosewaterは平均以下だそうだ<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/cycling-built-two-2004-03-22 A Cycling Built For Two]/[http://regiant.diarynote.jp/201203102223182661/ 2人でサイクリング週間の旅に出よう]([[Making Magic -マジック開発秘話-|Making Magic]] [[2004年]]3月22日 Mark Rosewater著/Diarynoteユーザーによる訳)</ref>。
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*2004年のコラム「[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/mr115 Loose Ends]」時点では、禁止・制限カードのデザイン記録は[[Richard Garfield]]に次いで2位であった(その多くは[[Mike Elliott]]との共同デザイン)。ただし、リチャードの場合、ほとんどが[[パワー9]]とか[[アンティ]]とかのカードであるので、「禁止になった理由」がかなり違う。以下はそのリスト。
 
**[[古えの墳墓/Ancient Tomb]]
 
**[[古えの墳墓/Ancient Tomb]]
 
**[[輪作/Crop Rotation]]
 
**[[輪作/Crop Rotation]]
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==主な担当セット==
 
==主な担当セット==
*[[アライアンス]] [[デベロップ・チーム]]
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===[[デザイン・チーム|デザイン]]===
*[[ミラージュ]] デベロップ・チーム
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('''太字'''はリード・デザイナー)
*[[ビジョンズ]] デベロップ・チーム
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*[[ポータル]](貢献)
*[[ポータル]] [[デザイン・チーム]]およびデベロップ・チームへの貢献
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*'''[[テンペスト]]'''
*[[ウェザーライト]] デベロップ・チーム
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*[[ストロングホールド]]
*'''[[テンペスト]]''' デザイナー・チーム(リード・デザイナー)、デベロップ・チーム
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*[[ポータル・セカンドエイジ]](貢献)
*[[ストロングホールド]] デザイン・チーム、デベロップ・チーム
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*[[エクソダス]]
*[[ポータル・セカンドエイジ]] デザインチームおよびデベロップ・チームへの貢献
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*'''[[アングルード]]'''
*[[エクソダス]] デザイン・チーム、デベロップ・チーム
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*[[ウルザズ・サーガ]]
*'''[[アングルード]]''' デザイナー・チーム(リード・デザイナー)、デベロップ・チーム(リード・デベロッパー)
+
*[[ウルザズ・レガシー]]
*[[ウルザズ・サーガ]] デザイン・チーム、デベロップ・チーム
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*'''[[ウルザズ・デスティニー]]'''
*[[ウルザズ・レガシー]] デザイン・チーム、デベロップ・チーム
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*'''[[ウルザズ・デスティニー]]''' デザイナー・チーム(リード・デザイナー)
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**このセットのデザイナー・チームは、彼ただ一人である。
 
**このセットのデザイナー・チームは、彼ただ一人である。
*[[メルカディアン・マスクス]] デザイン・チーム、デベロップ・チーム
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*[[メルカディアン・マスクス]]
*[[ネメシス]] デザイン・チーム
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*[[ネメシス]]
*[[プロフェシー]] デザイン・チームへの貢献
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*[[プロフェシー]](貢献)
*[[インベイジョン]] デザイン・チーム、デベロップ・チーム
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*[[インベイジョン]]
*[[プレーンシフト]] デザイン・チーム
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*[[プレーンシフト]]
*[[アポカリプス]] デザイン・チーム
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*[[アポカリプス]]
*'''[[オデッセイ]]''' デザイン・チーム(リード・デザイナー)
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*'''[[オデッセイ]]'''
*[[ジャッジメント]] デザイン・チーム
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*[[ジャッジメント]]
*[[第8版]] デベロップ・チーム
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*'''[[ミラディン]]'''
*'''[[ミラディン]]''' デザイン・チーム(リード・デザイナー)
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*[[ダークスティール]]
*[[ダークスティール]] デザイン・チーム
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*'''[[フィフス・ドーン]]'''
*'''[[フィフス・ドーン]]''' デザイン・チーム(リード・デザイナー)
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*'''[[アンヒンジド]]'''
*'''[[アンヒンジド]]''' デザイン・チーム(リード・デザイナー)
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*'''[[ラヴニカ:ギルドの都]]'''
*'''[[ラヴニカ:ギルドの都]]''' デザイン・チーム(リード・デザイナー)
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*[[ディセンション]]
*[[ディセンション]] デザイン・チーム、デベロップ・チーム
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*'''[[コールドスナップ]]'''
*'''[[コールドスナップ]]''' デザイン・チーム(リード・デザイナー)
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*[[時のらせん]]
*[[時のらせん]] デザイン・チーム
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*[[次元の混乱]]
*[[次元の混乱]] デザイン・チーム
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*'''[[未来予知]]'''
*'''[[未来予知]]''' デザイン・チーム(リード・デザイナー)
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*[[ローウィン]]
*[[ローウィン]] デザイン・チーム
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*[[モーニングタイド]]
*[[モーニングタイド]] デザイン・チーム
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*'''[[シャドウムーア]]'''
*'''[[シャドウムーア]]''' デザイン・チーム(リード・デザイナー)
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*'''[[イーブンタイド]]'''
*'''[[イーブンタイド]]''' デザイン・チーム(リード・デザイナー)
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*[[基本セット2010]]
*[[From the Vault:Dragons]] 商品コンセプト&デベロップ・チーム
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*'''[[ゼンディカー]]'''
*[[基本セット2010]] デザイン・チーム
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*[[ワールドウェイク]]
*[[From the Vault:Exiled]] 商品コンセプト&デベロップ・チーム
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*'''[[ミラディンの傷跡]]'''
*'''[[ゼンディカー]]''' デザイン・チーム(リード・デザイナー)
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*[[ミラディン包囲戦]]
*[[ワールドウェイク]] デザイン・チーム
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*[[新たなるファイレクシア]]
*[[エルドラージ覚醒]] デベロップ・チーム
+
*'''[[イニストラード]]'''
*[[From the Vault:Relics]] 商品コンセプト&デベロップ・チーム
+
*'''[[闇の隆盛]]'''
*'''[[ミラディンの傷跡]]''' デザイン・チーム(リード・デザイナー)
+
*[[アヴァシンの帰還]]
*[[ミラディン包囲戦]] デザイン・チーム
+
*[[ラヴニカへの回帰]]
*[[新たなるファイレクシア]] デザイン・チーム
+
*'''[[ギルド門侵犯]]'''(共同リード・デザイナー)
*[[From the Vault:Legends]] 商品コンセプト&デベロップ・チーム
+
*[[ドラゴンの迷路]]
*'''[[イニストラード]]''' デザイン・チーム(リード・デザイナー)
+
*'''[[テーロス]]'''
*'''[[闇の隆盛]]''' デザイン・チーム(リード・デザイナー)
+
*[[神々の軍勢]]
*[[アヴァシンの帰還]] デザイン・チーム
+
*[[ニクスへの旅]]
*[[ラヴニカへの回帰]] デザイン・チーム
+
*'''[[タルキール覇王譚]]'''
*'''[[ギルド門侵犯]]''' デザイン・チーム(共同リード・デザイナー)
+
*[[運命再編]]
*[[ドラゴンの迷路]] デザイン・チーム
+
*[[タルキール龍紀伝]]
*'''[[テーロス]]''' デザイン・チーム(リード・デザイナー)
+
*'''[[戦乱のゼンディカー]]'''
*[[神々の軍勢]] デザイン・チーム
+
*[[ゲートウォッチの誓い]]
*[[ニクスへの旅]] デザイン・チーム
+
*[[イニストラードを覆う影]]
*'''[[タルキール覇王譚]]''' デザイン・チーム(リード・デザイナー)
+
*[[異界月]]
*[[運命再編]] デザイン・チーム
+
*'''[[カラデシュ]]'''
*[[タルキール龍紀伝]] デザイン・チーム
+
*'''[[霊気紛争]]'''(共同リード・デザイナー)
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*'''[[アモンケット]]'''(共同リード・デザイナー)
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*[[破滅の刻]]
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*[[イクサラン]]
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*'''[[Unstable]]'''
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===[[展望デザイン・チーム|展望デザイン]]===
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('''太字'''は展望リード)
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*[[イクサランの相克]](貢献)
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*'''[[ドミナリア]]'''
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===[[デベロップ・チーム|デベロップ]]===
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('''太字'''はリード・デベロッパー)
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*[[アライアンス]]
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*[[ミラージュ]]
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*[[ビジョンズ]]
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*[[ポータル]](貢献)
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*[[ウェザーライト]]
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*[[テンペスト]]
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*[[ストロングホールド]]
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*[[ポータル・セカンドエイジ]](貢献)
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*[[エクソダス]]
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*'''[[アングルード]]'''
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*[[ウルザズ・サーガ]]
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*[[ウルザズ・レガシー]]
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*[[メルカディアン・マスクス]]
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*[[インベイジョン]]
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*[[第8版]]
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*[[ディセンション]]
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*[[From the Vault:Dragons]](商品コンセプト&デベロップ)
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*[[From the Vault:Exiled]](商品コンセプト&デベロップ)
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*[[エルドラージ覚醒]]
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*[[From the Vault:Relics]](商品コンセプト&デベロップ)
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*[[From the Vault:Legends]](商品コンセプト&デベロップ)
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*[[Unstable]]
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==脚注==
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<references />
  
 
==参考==
 
==参考==
*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Archive.aspx?author=Mark%20Rosewater コラム]([[WotC]];英語)
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/116841 ARCHIVE AUTHOR]/[https://mtg-jp.com/reading/topics/?search&tag=51 「Mark Rosewater」の検索結果][[WotC]]
**[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Archive.aspx?tag=Making%20Magic&description=Making%20Magic 連載コラム「Making Magic(マジックの作り方)」]([[WotC]];英語)
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*[http://twitter.com/maro254 twitterアカウント]
 
*[http://twitter.com/maro254 twitterアカウント]
 
*[http://www.facebook.com/profile.php?id=1193001427&ref=ffa facebookアカウント]
 
*[http://www.facebook.com/profile.php?id=1193001427&ref=ffa facebookアカウント]
 
*[http://markrosewater.tumblr.com/ tumblrアカウント]
 
*[http://markrosewater.tumblr.com/ tumblrアカウント]
 
*[[Wikipedia:Mark Rosewater]]
 
*[[Wikipedia:Mark Rosewater]]
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*[[Making Magic -マジック開発秘話-]]
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*[[Blogatog]]
 
*[[実在の人物]]
 
*[[実在の人物]]
  
 
[[Category:ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社員]]
 
[[Category:ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社員]]

2018年6月16日 (土) 17:45時点における版

マーク・ローズウォーター(Mark Rosewater)は、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト開発部の主席デザイナー。MaRo(マロー)の愛称で知られ、彼が最初にデザインしたカードはそれにちなんでマロー/Maroと名づけられた。

目次

来歴

アメリカ合衆国オハイオ州ペッパーパイク出身。

ボストン大学のコミュニケーション学部を卒業後、ハリウッドのテレビスタジオに就職。コメディ番組『ロザンヌ』のフリーライター枠に応募し選抜された。『ロザンヌ』では2つのシナリオでクレジットを残している[1]

ライター業を孤独に思ったマークは、ロサンゼルスの家から出るためにゲームショップのアルバイトを始めた。ショップでは当初マジックを扱っていなかったが、ショップに来た若者にマジックを教えてもらい、マジックの虜となった。その後、Duelist誌に経験者向けのコンテンツが不足していると感じたマークは、パズルコラム("Magic: the Puzzling")のアイデアを手紙で提案し、これをきっかけにDuelist誌で連載を手掛けることになった。そして、シアトルでR&DMike Davisに誘われ、ウィザーズ社に入社することを決心した。

入社のための複数回の面接のうち1回は、当時の首席デザイナー兼首席デベロッパーであったJoel Mickとのマジックの対戦だった。Markは、当時まだ評価の低かった土地税/Land Tax4枚とキー・カードとしてズアーの運命支配/Zur's Weirdingが入った、狙いを読み取るのが難しくじわじわとした遅いデッキ『エドガー/Edger』を使い、自分を印象づけて勝利した[2]

巧みな話術と文才から、プロツアーインビテーショナルの運営、公式コラム「Making Magic -マジック開発秘話-」や個人ブログ「Blogatog」の執筆、各種コンベンションへの出張、Podcastなどの映像・音声メディアでの情報発信など、さまざまな場面で活躍。その知名度から「マジックの広告塔」のような存在になっている。

  • かつては全てのプロツアーに顔を出していたが、3児の父となった今ではなかなかそうもいかないようだ。
    • 父親としての手持ちぶさたな時間を使って、ブログに寄せられた膨大な質問に毎日答えている[3]
  • ジョークエキスパンションのアングルードではアーティストとしても参加し、Look at Me, I'm the DCIイラストを手掛けている。
  • マジックに関連するTシャツのコレクターである。[4]

デザイナーとしてのマーク

テンペストよりデザイン・チームに参加。ウルザズ・デスティニーでは1人でデザインすることに。その後主席デザイナーとして幾度もセットのリードを担当。展望デザイン・チームの設立後はそちらのリードを務める。

「マジックの魅力は色の役割が分かれていることにあるので、それを安易に崩すべきではない」というデザイン上の持論を持っており、人呼んで「カラーパイ・グル(導師)」「カラーパイの守護者」。しかし、新規カードすべてを監視し続けるのはかなりの仕事量であり、ただでさえ多忙だったため色の協議会を設立し、現在は守護者の座を返上している。

一方で「新鮮で、使って楽しいカードを作るべき」という信念も持っており、ときおりぶっ飛んだデザインをすることでも有名。挙動の面白さを優先しすぎるあまりルールがついていけないカードになった例や、アイディアをシンプルに表現したらぶっ壊れレベルのパワーカードになってしまった例は数知れない。オパール色の輝き/Opalescence時のらせん/Time Spiralアーテイのおせっかい/Ertai's Meddlingはすべて彼のアイディアだと言えば、その一端がおわかりいただけるだろうか。

ルールが全般に整備されてきたこと、また彼自身がデザインチームの総括的立場に就くことが多くなったことから、過去のようにぶっ飛んだカードが話題になることはかなり減ってきた。それでも時のらせんブロックタイムシフト企画や常識を覆す両面カードの発案など、プレイヤーを驚愕させる発想と実行力はまだまだ健在である。

主な担当セット

デザイン

太字はリード・デザイナー)

展望デザイン

太字は展望リード)

デベロップ

太字はリード・デベロッパー)

脚注

  1. Mark Rosewater - IMDb
  2. Untold Tales/語られざる話Making Magic -マジック開発秘話- 2016年2月22日 Mark Rosewater著)
  3. No Two See the Same Maro/日々月々マロー同じからずMaking Magic -マジック開発秘話- 2016年1月25日 Mark Rosewater著/米村薫訳)
  4. クローゼットより その1/クローゼットより その2
  5. Doubling Down/二倍がけで(Making Magic 2018年5月21日 Mark Rosewater著/米村薫訳)
  6. A Cycling Built For Two/2人でサイクリング週間の旅に出ようMaking Magic 2004年3月22日 Mark Rosewater著/Diarynoteユーザーによる訳)

参考

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