魔法の鏡/The Magic Mirror

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[[ヴァントレス/Vantress]]の[[伝説のアーティファクト]]。[[解放された精神/Mind Unbound]]のように徐々に[[引く]]枚数が増えていく[[誘発型能力]]に加えて、[[墓地]]の[[インスタント]]や[[ソーサリー]]の数だけ[[コスト]]が減る能力と[[手札の上限]]がなくなる能力を併せ持った[[ドローエンジン]]。
 
[[ヴァントレス/Vantress]]の[[伝説のアーティファクト]]。[[解放された精神/Mind Unbound]]のように徐々に[[引く]]枚数が増えていく[[誘発型能力]]に加えて、[[墓地]]の[[インスタント]]や[[ソーサリー]]の数だけ[[コスト]]が減る能力と[[手札の上限]]がなくなる能力を併せ持った[[ドローエンジン]]。
  
[[引く|ドロー]]加速力は強烈の一言であるし、コストが最低3マナにまで[[軽い|軽く]]なる点も扱いを容易にしている。また手札の上限撤廃のおかげで[[カード]]が無駄になることもない。パッと見る限りは至れり尽くせりで完全無欠のドローエンジンにも見える。しかし、カードを[[引く]]ことは強制なので引きすぎて[[ライブラリーアウト]]しかねない点、コスト軽減の条件がそれなりに難しく下準備に手間取ることから実際にはお手軽に[[唱える|唱え]]られるとは言い難い点がネック。さらに言えば、例えば過去の[[地下世界の人脈/Underworld Connections]]などでもわかるように、追加ドローは毎[[ターン]]1枚だけでも十分強力なわけで、あまりに大量に引いたところで[[オーバーキル]]にしかならない可能性も否めない。なかなか癖が強く、一筋縄ではいかないカードである。
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[[引く|ドロー]]加速力は強烈の一言であるし、コストが最低3マナにまで[[軽い|軽く]]なる点も扱いを容易にしている。また手札の上限撤廃のおかげで[[カード]]が無駄になることもない。パッと見る限りは至れり尽くせりで完全無欠のドローエンジンにも見える。しかし、カードを[[引く]]ことは強制なので引きすぎて[[ライブラリーアウト]]しかねない点(通常の60枚デッキなら9ターン前後でライブラリーアウトする)、コスト軽減の条件がそれなりに難しく下準備に手間取ることから実際にはお手軽に[[唱える|唱え]]られるとは言い難い点がネック。さらに言えば、例えば過去の[[ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena]]などでもわかるように、追加ドローは毎[[ターン]]1枚だけでも十分強力なわけで、あまりに大量に引いたところで[[オーバーキル]]にしかならない可能性も否めない。なかなか癖が強く、一筋縄ではいかないカードである。
*細かい計算を省略すれば、1から10まで足していけば55になるため、通常の60枚デッキなら9ターン前後でライブラリーアウトが確定している。
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不要になったら処分する手段が欲しい。[[青]]なので[[バウンス]]するのが手っ取り早いが、すぐに出し直さないと手札の上限が適用されてしまうので、[[テンポ]]を損なううえに一時凌ぎなのが悩みどころ。ただ、手札上限まで捨てることになっても大抵は捨てるよりそれまでに引いた枚数の方が多いだろうから、[[ハンド・アドバンテージ]]の観点から見ればそれほど重大な問題にはなりにくい。[[明滅]]ならカウンター数のリセットを行いつつ手札上限の効果を切らさずに済む。登場時の[[スタンダード]]でも同居する[[テフェリーの時間改変/Teferi's Time Twist]]は[[色]]も合っていて非常に相性がよい。
 
不要になったら処分する手段が欲しい。[[青]]なので[[バウンス]]するのが手っ取り早いが、すぐに出し直さないと手札の上限が適用されてしまうので、[[テンポ]]を損なううえに一時凌ぎなのが悩みどころ。ただ、手札上限まで捨てることになっても大抵は捨てるよりそれまでに引いた枚数の方が多いだろうから、[[ハンド・アドバンテージ]]の観点から見ればそれほど重大な問題にはなりにくい。[[明滅]]ならカウンター数のリセットを行いつつ手札上限の効果を切らさずに済む。登場時の[[スタンダード]]でも同居する[[テフェリーの時間改変/Teferi's Time Twist]]は[[色]]も合っていて非常に相性がよい。

2020年3月29日 (日) 19:57時点における版


ヴァントレス/Vantress伝説のアーティファクト解放された精神/Mind Unboundのように徐々に引く枚数が増えていく誘発型能力に加えて、墓地インスタントソーサリーの数だけコストが減る能力と手札の上限がなくなる能力を併せ持ったドローエンジン

ドロー加速力は強烈の一言であるし、コストが最低3マナにまで軽くなる点も扱いを容易にしている。また手札の上限撤廃のおかげでカードが無駄になることもない。パッと見る限りは至れり尽くせりで完全無欠のドローエンジンにも見える。しかし、カードを引くことは強制なので引きすぎてライブラリーアウトしかねない点(通常の60枚デッキなら9ターン前後でライブラリーアウトする)、コスト軽減の条件がそれなりに難しく下準備に手間取ることから実際にはお手軽に唱えられるとは言い難い点がネック。さらに言えば、例えば過去のファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arenaなどでもわかるように、追加ドローは毎ターン1枚だけでも十分強力なわけで、あまりに大量に引いたところでオーバーキルにしかならない可能性も否めない。なかなか癖が強く、一筋縄ではいかないカードである。

不要になったら処分する手段が欲しい。なのでバウンスするのが手っ取り早いが、すぐに出し直さないと手札の上限が適用されてしまうので、テンポを損なううえに一時凌ぎなのが悩みどころ。ただ、手札上限まで捨てることになっても大抵は捨てるよりそれまでに引いた枚数の方が多いだろうから、ハンド・アドバンテージの観点から見ればそれほど重大な問題にはなりにくい。明滅ならカウンター数のリセットを行いつつ手札上限の効果を切らさずに済む。登場時のスタンダードでも同居するテフェリーの時間改変/Teferi's Time Twistも合っていて非常に相性がよい。

あるいは、大量ドローをそのまま勝利へと変換できるような使い方も検討したい。突撃の地鳴り/Seismic Assaultなどが併用できればよいが、そうでなくとも単純に火力などを引いては次々と唱える動きでも十分強力。よりジョニーなデッキを目指すならぜひ神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteries勝利条件を狙いたい。

環境的には、幅を利かせている王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crownsに容易に対処されてしまうのが逆風。サイクル中唯一、出したターンでは実質的に効果を発揮できないことがこの弱点をより顕著にしている。

  • モチーフは、グリム童話白雪姫』に登場する「魔法の鏡」だろう。問いかけに必ず真実を答える鏡であり、王妃の「世界で一番美しいのは誰?」との問いにいつも「それは王妃様です」と答えていたが、ある日「それは白雪姫です」と答えたため、王妃は白雪姫の抹殺を企てる。

ルール

関連カード

サイクル

エルドレインの王権伝説のアーティファクトサイクル。各に1枚ずつ存在する有色アーティファクトで、何かの数に応じて唱えるためのコストが少なくなる。稀少度神話レア

ストーリー上は、いずれもエルドレイン/Eldraineの五つの宮廷それぞれにとっての重要なアイテムである。

ストーリー

魔法の鏡/The Magic Mirrorは、ヴァントレス/Vantressが所有する遺物(イラスト)。美徳の一つ、知識/Knowledgeの体現である。

真の名はインドレロン/Indrelonで、意思を持ち人に語りかける。ヴァントレス城/Castle Vantressの遥か下方、普段は水で満たされた空間に置かれている。インドレロンから騎士号や何らかの知識を得るためには、対価としてこの鏡が知らない秘密を教えなければならない。

イラストに登場
不可解な幻視/Unexplained Vision
登場作品・登場記事

参考

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