霊魂放逐/Remove Soul

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
(20人の利用者による、間の28版が非表示)
1行: 1行:
 
{{#card:Remove Soul}}
 
{{#card:Remove Soul}}
  
[[クリーチャー]]呪文のみを[[対象]]に取れる[[カウンター]]
+
[[クリーチャー]][[呪文]]のみを[[対象]]に取れる[[打ち消す|カウンター]]呪文。
  
あまり無駄にはならないのだが、確実でなくてもあらゆる呪文を対象にできる[[マナ漏出/Mana Leak]]などの方が人気が高い。[[神河物語]]全盛期の[[スタンダード]]において、ようやく[[パーミッション]]デッキに採用される。また、軽めのクリーチャーデッキが多い[[フォーマット]]では、多くのデッキで使用される。
+
クリーチャー呪文であれば確実に[[打ち消す|打ち消せる]]ので、特に[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]に対しては有効に働く。
  
なお、[[リミテッド]]においては最大の脅威はクリーチャーであることが多く、[[マナ漏出/Mana Leak]]より優先される。
+
初出は[[レジェンド (エキスパンション)|レジェンド]]だが、当時は[[対抗呪文/Counterspell]]が現役であったうえ、その後も[[雲散霧消/Dissipate]]、[[マナ漏出/Mana Leak]]、[[マスクス・ブロック]]の[[ピッチスペル]]、[[インベイジョン・ブロック]]の[[吸収/Absorb]]など[[多色]][[確定カウンター]][[サイクル]]や[[キャントリップ]]付きの[[除外/Exclude]]など、カウンター呪文が充実していた時代が続き、それらを押しのけてまで使われることは少なかった。しかし[[神河ブロック]]ごろからカウンター呪文が弱体化し始めたことと、[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]においてもクリーチャー・[[カード]]の採用率が高くなったことで評価が上がり始め、マナ漏出も[[ルーンのほつれ/Rune Snag]]も[[スタンダード]]から退場してからは、幅広く使われるようになった。
  
*[[第6版]]より前のルールでは、[[アーティファクト・クリーチャー]][[打ち消す]]ことができなかった。[[アーティファクト]]でない[[クリーチャー]]は「[[召喚]][[呪文]]/Summon Spell」であり霊魂放逐も「[[召喚]][[呪文]]」を[[打ち消す]]」ものであったが、[[アーティファクト・クリーチャー]]は「[[アーティファクト・クリーチャー]][[呪文]]」であって[[召喚]][[呪文]]ではなかったからである。<br />またこれは「魂」を放逐するので、魂を持たない[[アーティファクト・クリーチャー]]は[[打ち消す|打ち消せ]]ないという設定([[恐怖/Terror]]と同じ理屈)もあった訳だが、「[[召喚]][[呪文]]」という用語の撤廃により現在のルールに統合された。判りやすくはなったが、カードのイメージは若干崩れている。
+
[[リミテッド]]においては最大の脅威はクリーチャーであることが多く、マナ漏出より優先されることが多い。
 +
 
 +
*元々は「[[召喚]]呪文を打ち消す」という表記であり、[[第6版]]より前のルールでは、[[アーティファクト・クリーチャー]]呪文を打ち消すことができなかった。「召喚呪文」にはアーティファクト・クリーチャー呪文は含まれなかったため。
 +
**[[カード名]]は「魂を放逐する」というイメージなので、魂を持たないアーティファクト・クリーチャーは打ち消せないという設定もあった([[恐怖/Terror]]と同じ理屈)。現在は召喚呪文という用語は撤廃され、判りやすくなるとともに強化されたが、カードのイメージは若干崩れている。
 +
***後にそのイメージ問題を克服した[[カード名]][[同型再版]]カード、[[本質の散乱/Essence Scatter]]が登場。「Removal(Remove)」の響きは黒のフレイバーで、すでに存在する(おそらく魂を持っている)クリーチャーに働きかけるのではなく召喚行為を無効にするのであって、魂を引き裂くのは[[]]らしくないことから、[[基本セット2010]]では本質の散乱と入れ替わりで[[基本セット]]落ちした(→[http://www.wizards.com/Magic/magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/stf/47 A Fresh Coat of Magic Paint]参照)。
 +
*[[否認/Negate]]とは[[マナ・コスト]]が同じだが[[対象]]にする呪文の種類が正反対になっている。
  
 
==関連カード==
 
==関連カード==
*[[ポータル]]系の[[まやかしの召喚/False Summoning]][[急襲/Preemptive Strike]]はこれの[[同型再版]]。また、亜種には[[除外/Exclude]][[抗い難い知力/Overwhelming Intellect]]がある。
+
===同型再版===
*[[対象]]に取れる範囲が真逆になったものは[[否認/Negate]]
+
*[[まやかしの召喚/False Summoning]]([[ポータル・セカンドエイジ]])
 +
*[[急襲/Preemptive Strike]][[ポータル三国志]]
 +
*[[本質の散乱/Essence Scatter]]([[基本セット2010]])
 +
 
 +
===主な亜種===
 +
*[[除外/Exclude]] - [[キャントリップ]]付き。3マナ。([[インベイジョン]])
 +
**[[骨を灰に/Bone to Ash]] - 除外の調整版。4マナ[[ダブルシンボル]]。([[闇の隆盛]])
 +
*[[抗い難い知力/Overwhelming Intellect]] - 対象とした呪文の[[点数で見たマナ・コスト]]分のカードを[[引く]]。6マナ[[ダブルシンボル]]。([[神河救済]])
 +
*[[侵入の追い返し/Repel Intruders]] - [[青]]の効果が霊魂放逐である[[白青]]の[[混成カード|混成]]強化呪文。4マナ。([[シャドウムーア]])
 +
*[[魂の操作/Soul Manipulation]] - 霊魂放逐か[[死者再生/Raise Dead]]の[[モード]]の一方か両方を選べる[[青黒]]の[[多色]]呪文。3マナ。([[アラーラ再誕]])
 +
*[[召喚士の破滅/Summoner's Bane]] - 2/2の[[イリュージョン]]・[[トークン]]を[[生成]]する。4マナダブルシンボル。([[ゼンディカー]])
 +
*[[心理の障壁/Psychic Barrier]] - 対象とした呪文の[[コントローラー]]の[[ライフ]]を1点[[失う|失わせる]]。2マナダブルシンボル。([[新たなるファイレクシア]])
 +
*[[霊奪い/Geist Snatch]] - 1/1[[飛行]]の[[スピリット]]・トークンを生成する。4マナダブルシンボル。([[アヴァシンの帰還]])
 +
*[[本質の反発/Essence Backlash]] - 対象とした呪文の[[パワー]]に等しい点数の[[ダメージ]]を[[コントローラー]]に与える[[青赤]]の多色呪文。4マナ。([[ラヴニカへの回帰]])
 +
*[[無効化/Nullify]] - [[オーラ]]呪文も打ち消せる。2マナダブルシンボル。([[神々の軍勢]])
 +
*[[本質捕らえ/Trap Essence]] - クリーチャー1体に[[+1/+1カウンター]]を2個置く。[[青赤緑]]の多色呪文。3マナ。([[タルキール覇王譚]])
 +
*[[シルムガルの魔術師/Silumgar Sorcerer]] - [[瞬速]]持ちのクリーチャー。[[戦場に出る|戦場に出た]]際[[濫用]]するとクリーチャー呪文を打ち消せる。3マナダブルシンボル2/1[[飛行]]。([[タルキール龍紀伝]])
 +
*[[オジュタイの命令/Ojutai's Command]] - モードの一つが霊魂放逐の効果。[[白青]]の多色呪文。4マナ。(タルキール龍紀伝)
 +
*[[手酷い失敗/Horribly Awry]] - [[点数で見たマナ・コスト]]が4以下限定。また、打ち消した呪文を追放する。[[欠色]]。([[戦乱のゼンディカー]])
 +
*[[存在の否定/Deny Existence]] - 打ち消した呪文を追放する。3マナ。([[イニストラードを覆う影]])
 +
*[[詐取/Hornswoggle]] - [[宝物]]・トークンを1つ生成する。3マナ。([[イクサランの相克]]
  
===特定のカード・タイプのみを対象とするカウンター===
+
*[[Who+What+When+Where+Why]] - [[銀枠]]。青の効果が霊魂放逐の5[[分割カード]]。3マナ。([[アンヒンジド]]
*[[無効/Annul]] - [[アーティファクト]][[エンチャント]]
+
*[[被覆/Envelop]] - [[ソーサリー]]
+
*[[緊急阻止/Flash Counter]] - [[インスタント]]
+
*[[霊魂放逐/Remove Soul]] - [[クリーチャー]]
+
  
 
==参考==
 
==参考==
*[[不確定カウンター]]
 
 
*[[条件付きカウンターカード]]
 
*[[条件付きカウンターカード]]
 
*[[カード個別評価:レジェンド]] - [[コモン]]2
 
*[[カード個別評価:レジェンド]] - [[コモン]]2
31行: 51行:
 
*[[カード個別評価:クロニクル]] - [[コモン]]3
 
*[[カード個別評価:クロニクル]] - [[コモン]]3
 
*[[カード個別評価:スターター]] - [[コモン]]
 
*[[カード個別評価:スターター]] - [[コモン]]
 +
*[[カード個別評価:Masters Edition 3]] - [[コモン]]2
 +
__NOTOC__

2018年1月19日 (金) 01:27時点における版


Remove Soul / 霊魂放逐 (1)(青)
インスタント

クリーチャー呪文1つを対象とし、それを打ち消す。


クリーチャー呪文のみを対象に取れるカウンター呪文。

クリーチャー呪文であれば確実に打ち消せるので、特にビートダウンに対しては有効に働く。

初出はレジェンドだが、当時は対抗呪文/Counterspellが現役であったうえ、その後も雲散霧消/Dissipateマナ漏出/Mana Leakマスクス・ブロックピッチスペルインベイジョン・ブロック吸収/Absorbなど多色確定カウンターサイクルキャントリップ付きの除外/Excludeなど、カウンター呪文が充実していた時代が続き、それらを押しのけてまで使われることは少なかった。しかし神河ブロックごろからカウンター呪文が弱体化し始めたことと、コントロールデッキにおいてもクリーチャー・カードの採用率が高くなったことで評価が上がり始め、マナ漏出もルーンのほつれ/Rune Snagスタンダードから退場してからは、幅広く使われるようになった。

リミテッドにおいては最大の脅威はクリーチャーであることが多く、マナ漏出より優先されることが多い。

  • 元々は「召喚呪文を打ち消す」という表記であり、第6版より前のルールでは、アーティファクト・クリーチャー呪文を打ち消すことができなかった。「召喚呪文」にはアーティファクト・クリーチャー呪文は含まれなかったため。
    • カード名は「魂を放逐する」というイメージなので、魂を持たないアーティファクト・クリーチャーは打ち消せないという設定もあった(恐怖/Terrorと同じ理屈)。現在は召喚呪文という用語は撤廃され、判りやすくなるとともに強化されたが、カードのイメージは若干崩れている。
  • 否認/Negateとはマナ・コストが同じだが対象にする呪文の種類が正反対になっている。

関連カード

同型再版

主な亜種

参考

QR Code.gif