霊気池の驚異
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霊気池の驚異(Aetherworks Marvel)は、霊気池の驚異/Aetherworks Marvelをキーカードに据えたコンボデッキ。霊気池(Aetherworks)、マーベル(Marvel)とも。カラデシュ参入後のスタンダード環境に存在する。
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概要
霊気との調和/Attune with Aetherや織木師の組細工/Woodweaver's Puzzleknotなどでエネルギーを溜めて霊気池の驚異/Aetherworks Marvelの能力を起動し、絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hungerのような重いカードのマナ・コストを踏み倒すのが基本戦略。
戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック期
アモンケット参入後は、守護フェリダー/Felidar Guardianの禁止により消滅したサヒーリコンボに代わる形で、環境のコンボデッキの代表格となった。
前環境の流れを汲む、絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hungerをフィニッシャーに据えた緑青赤のタイプが主流。アモンケットから検閲/Censorを獲得したこともあり、天才の片鱗/Glimmer of Geniusや奔流の機械巨人/Torrential Gearhulkを採用したコントロール寄りの形でも組まれるようになった。
また、炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecallerをメインデッキに採用したタイプも登場した。炎呼び、チャンドラは、±0能力が手札の入れ替えにより手札に来た絶え間ない飢餓、ウラモグの処理や、霊気池の驚異を探しにいける点で相性が良く、-X能力はゾンビデッキや黒緑巻きつき蛇などのクリーチャーデッキに対する全体除去として機能し、+1能力もビートダウン・プランの際に有用と、デッキに合った選択になっている。
さらに、死の権威、リリアナ/Liliana, Death's Majestyや墓後家蜘蛛、イシュカナ/Ishkanah, Grafwidowを採用した黒緑青のタイプも登場した。死の権威、リリアナにより絶え間ない飢餓、ウラモグをリアニメイトする戦略がとれるのが特徴的で、黒緑昂揚とのハイブリッドのようなデッキ構成となっている。
プロツアー「アモンケット」では緑青赤型だけでも使用率2位となり(参考/翻訳)、Top8の半数を占めた。
メタゲームにおける霊気池の驚異デッキの存在比、および勝率は絶対的なものではないとされながらも、事実上の決着である「4ターン目ウラモグ」を約10%のゲームで発生させてしまうこのデッキは「スタンダードにおいて健全でもないし楽しくもない」とされ、2017年6月19日(Magic Onlineでは6月14日)より、スタンダードで霊気池の驚異が禁止カードに指定されたことにより使用不可能となった[1]。禁止告知で予想された通り、後継として緑青赤型から霊気池の驚異用のカードを抜いたティムール・エネルギーがスタンダードに残っている。
緑青赤
- 備考
- プロツアー「アモンケット」 準優勝 (参考/参考)
- 使用者:渡辺雄也
- フォーマット
- 検閲や天才の片鱗を採用したコントロール色の強い緑青赤のタイプ。メインデッキから3枚積まれた造反者の解放/Dissenter's Deliveranceが特徴的。
緑青赤(炎呼び、チャンドラ型)
- 備考
- プロツアー「アモンケット」ベスト4 (参考/参考)
- 使用者:Martin Müller
- フォーマット
炎呼び型ティムール霊気池 [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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黒緑青
- 備考
- プロツアー「アモンケット」 第77位、スタンダード部門8勝2敗 (参考/参考)
- 使用者:斎藤慎也
- フォーマット
Sultai Marvel [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック期
絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hungerと約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised Endという2種の超重量級エルドラージを多めに採用し、ガラス吹き工の組細工/Glassblower's Puzzleknotや有事対策/Contingency Planによるライブラリー操作からこれらを高速で唱えることを狙う。
プロツアー「カラデシュ」では使用率1位(参考/翻訳)となったものの、霊気池の驚異に極度に依存した戦略ゆえに打ち消しに弱く、サイドボードから儀礼的拒否/Ceremonious Rejectionや否認/Negateで対策されるようになったことで急速に衰退した。
しかしその後、昂揚ギミックを取り入れることでフィニッシャーの素出しを可能にし、霊気池の驚異への依存度を下げた形で復権を果たした。
各種除去呪文で序盤を凌ぎつつ、織木師の組細工や発生の器/Vessel of Nascencyで昂揚を達成し、墓後家蜘蛛、イシュカナ/Ishkanah, Grafwidowやエムラクールを霊気池の驚異からタダで唱えるか、手札から正規の手段で唱える。素出しの難しいウラモグの枚数は抑えられる傾向にある。
主に赤緑2色で組まれ、蓄霊稲妻/Harnessed Lightningやコジレックの帰還/Kozilek's Returnなどの火力呪文、マナ加速手段とアドバンテージ源を兼ねる反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defianceなどが採用される。亜種として、先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbingerなどのために白をタッチしたものや、つむじ風の巨匠/Whirler Virtuosoなどのために青をタッチしたものも存在する。
霊気紛争参入後は約束された終末、エムラクールの禁止により大きく弱体化。当初はサヒーリコンボとのハイブリッドデッキが少数見られる程度に留まっていたが、メタゲームの成熟によりマルドゥ機体やサヒーリコンボが速度を落とし、環境全体がミッドレンジに寄ったことで苦手なデッキが減り2度目の復権を果たした。
主に緑青赤で組まれる。一転してウラモグが重要なフィニッシャーとなり、手札で腐るリスクを押して多めに積まれるようになった。その他のスロットは新たに獲得したならず者の精製屋/Rogue Refinerに加え、つむじ風の巨匠や反逆の先導者、チャンドラといった中マナ域のカードが中心。
緑青赤(コンボ特化型)
- 備考
- プロツアー「カラデシュ」 第6位 (参考/参考)
- 使用者:Matthew Nass
- フォーマット
ティムール・マーベル [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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赤緑
- 備考
- グランプリマドリード16 優勝 (参考)
- 使用者:Carmine D'Aniello
- フォーマット
RG Aetherworks [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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赤緑白
- 備考
- グランプリマドリード16 ベスト8 (参考)
- 使用者:Luis Gobern
- フォーマット
Naya Aetherworks [6] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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緑青赤
- 備考
- グランプリデンバー16 準優勝 (参考)
- 使用者:Steve Rubin
- フォーマット
Temur Aetherworks [7] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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黒赤緑
- 備考
- グランプリワルシャワ16 第17位 (参考)
- 使用者:Jan Ksandr
- フォーマット
ジャンド霊気池の驚異 [8] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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緑青赤(霊気紛争後)
- 備考
- グランプリバルセロナ17 第9位 (参考)
- 使用者:Marc Tobiasch
- フォーマット
Temur Marvel [9] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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