老いたるランド・ワーム/Elder Land Wurm

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==解説==
 
5/5[[トランプル]]と[[白]]には珍しい[[ファッティ]]だが、[[場]]に出た直後は[[防衛]]を持っており[[攻撃]]に参加できない。防衛を失わせる条件は[[ブロック]]に参加すること。つまり「誰かから攻撃されて初めて攻撃可能になる」という[[能力]]。
 
  
[[マナ加速]]に乏しい白にとって、この[[マナ・コスト]]を支払うのは非常に困難。また、うまく攻撃可能になったとしても、決して一撃で勝負を決めるほどの力は無い。このように多少使いにくいが、[[大型クリーチャー]][[]]ではない「白らしい」[[カード]]と言えるだろう。
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[[白]]には珍しい[[トランプル]]を持つ[[大型クリーチャー]]。[[防衛]]を持っているが、一度[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]に参加することで防衛を失い、[[攻撃]]できるようになる。
*限定的かつ弱過ぎであり、収録する枠が足りないため[[第5版]]には[[再録]]されなかった(Taming the Flames([[Duelist#magazine|Duelist]]誌17号の記事))。
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*似たようなメカニズムを持つ[[クリーチャー]]として、[[老いざる歩哨/Ageless Sentinels]]がいる。[[カード名]]は似ているがその意味は正反対である。
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[[マナ加速]]に乏しい白にとって、[[トリプルシンボル]]の7[[マナ]]という[[マナ・コスト]][[支払う]]のは非常に困難。防衛を失わせる条件も厳しく、仮に攻撃可能になったとしても、決して一撃で勝負を決めるほどの力は無い。これが[[再録]]された[[第4版]]期までなら4/4[[サイズ]]を超える白[[クリーチャー]]は[[現し身/Personal Incarnation]]と[[アクロンの軍団兵/Akron Legionnaire]]くらいであったが、[[永遠のドラゴン/Eternal Dragon]]や[[怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath]]など実戦的な白の大型クリーチャーも増えている現状では使いにくさばかりが目立つ[[カード]]となっている。
*[[Masters Edition]]の発売に伴う[[サブタイプ]]の統合で、サブタイプ[[ドラゴン]]が追加された。唯一のドラゴン・[[ワーム]]
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**老いたるランド・ワーム(エルダー・ランド・ワーム)は設定上、Dragon War(ドラゴン戦争)に敗れ力を削がれた[[エルダー]]・ドラゴンである。ドラゴンのサブタイプの追加はこの設定を反映させたものだろう。
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*限定的かつ弱過ぎであり、収録する枠が足りないため[[第5版]]には[[再録]]されなかった(Taming the Flames([[Duelist]]誌17号の記事))。
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*[[Masters Edition]]の発売に伴う[[サブタイプ]]の統合で、[[クリーチャー・タイプ]]に[[ドラゴン]]が追加された。これは下記の[[#ストーリー|ストーリー設定]]を反映させたものだろう。
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**同じドラゴン・ワームには[[環状列石の守護者/Henge Guardian]]がいる。
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==関連カード==
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===亜種===
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条件を満たさなければ攻撃に参加できない白のクリーチャーはこれ以降いくつか登場している。
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*[[高みのドラゴン/Exalted Dragon]] - 攻撃のたびに[[土地]]を1つ[[生け贄に捧げる]]。([[エクソダス]])
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*[[監獄のバリケード/Prison Barricade]] - [[キッカー]]すれば防衛を持たない[[かのように]]攻撃できるようになる。([[インベイジョン]])
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*[[老いざる歩哨/Ageless Sentinels]] - ブロックに参加すれば攻撃可能になる。[[カード名]]は似ているがその意味は正反対。([[スカージ]])
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*[[覚醒石のガーゴイル/Wakestone Gargoyle]] - 自身を含む味方クリーチャーが防衛を持たないかのように攻撃できるようにする[[起動型能力]]を持つ。([[ディセンション]]
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*[[長毛の剃刀背/Woolly Razorback]] - ブロックに何度か参加することで攻撃可能になる。([[コールドスナップ]])
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*[[歩哨の樫/Sentry Oak]] - [[激突]]に勝った[[ターン]]は攻撃できる。([[ローウィン]])
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*[[忠実なシロハヤブサ/Loyal Gyrfalcon]] - 白の呪文を[[唱える|唱えた]]ターンは攻撃できる。([[イーブンタイド]])
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==ストーリー==
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'''老いたるランド・ワーム'''/''Elder Land Wurm''は、[[エルダー・ドラゴン/Elder Dragon]]同士の戦争[[エルダー・ドラゴン/Elder Dragon#解説|巨竜戦争/Dragon War]]で、地面に叩き落とされ資格を剥奪されて、二度と空を飛べなくなった[[エルダー]]・ドラゴンである({{Gatherer|id=2339}})。つまり[[カード名]]の「老いたる/Elder」とは「エルダー・ドラゴン」を指すと考えられる。
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ドラゴンの翼や四肢を奪われた老いたるランド・ワームの何世代も後の末裔が[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]世界の[[ワーム]]である。
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*この設定は、[[レジェンド (エキスパンション)|レジェンド]]のデザイナーであり、エルダー・ドラゴンの生みの親である[[Steve Conard]]が提出した[[フレイバー・テキスト]]案を取り入れたもの([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/cotd/0403 Card of the Day - 2003/04/29]参照)。
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*[[統率者2017]]の[http://media.wizards.com/2017/podcasts/magic/magicstory_20170816_dragons.mp3 The Magic Story Podcast: Dragons]では公式設定として言及された。
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小説[[Johan]]と[[Jedit]]では、老いたるランド・ワームがかつては[[ドラゴン]]であったという伝説に関して幾ばくかの言及がある。
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小説[[Assassin's Blade]]では、[[マダラ帝国/Madaran Empire]]の支配に反抗するArgentiの使者の役目を、老いたるランド・ワームが担った。この作品ではドラゴンとの関係性についての言及はされていない。
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==参考==
 
==参考==
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*[[トリプルシンボルカード]]
 
*[[カード個別評価:レジェンド]] - [[レア]]1
 
*[[カード個別評価:レジェンド]] - [[レア]]1
 
*[[カード個別評価:第4版]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:第4版]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:Masters Edition]] - [[アンコモン]]
 
*[[カード個別評価:Masters Edition]] - [[アンコモン]]
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2018年6月15日 (金) 09:05時点における版


Elder Land Wurm / 老いたるランド・ワーム (4)(白)(白)(白)
クリーチャー — ドラゴン(Dragon) ワーム(Wurm)

防衛、トランプル
老いたるランド・ワームがブロックしたとき、それは防衛を失う。(この能力はターン終了時に終わらない。)

5/5

には珍しいトランプルを持つ大型クリーチャー防衛を持っているが、一度ブロックに参加することで防衛を失い、攻撃できるようになる。

マナ加速に乏しい白にとって、トリプルシンボルの7マナというマナ・コスト支払うのは非常に困難。防衛を失わせる条件も厳しく、仮に攻撃可能になったとしても、決して一撃で勝負を決めるほどの力は無い。これが再録された第4版期までなら4/4サイズを超える白クリーチャー現し身/Personal Incarnationアクロンの軍団兵/Akron Legionnaireくらいであったが、永遠のドラゴン/Eternal Dragon怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrathなど実戦的な白の大型クリーチャーも増えている現状では使いにくさばかりが目立つカードとなっている。

関連カード

亜種

条件を満たさなければ攻撃に参加できない白のクリーチャーはこれ以降いくつか登場している。

ストーリー

老いたるランド・ワーム/Elder Land Wurmは、エルダー・ドラゴン/Elder Dragon同士の戦争巨竜戦争/Dragon Warで、地面に叩き落とされ資格を剥奪されて、二度と空を飛べなくなったエルダー・ドラゴンである(イラスト)。つまりカード名の「老いたる/Elder」とは「エルダー・ドラゴン」を指すと考えられる。

ドラゴンの翼や四肢を奪われた老いたるランド・ワームの何世代も後の末裔がマジック世界のワームである。

小説JohanJeditでは、老いたるランド・ワームがかつてはドラゴンであったという伝説に関して幾ばくかの言及がある。

小説Assassin's Bladeでは、マダラ帝国/Madaran Empireの支配に反抗するArgentiの使者の役目を、老いたるランド・ワームが担った。この作品ではドラゴンとの関係性についての言及はされていない。

参考

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