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'''絵'''('''イラスト'''、''Illustration'')とは、文字通り、[[カード]]上部に描かれている絵のこと。[[文章欄]]の下には、そのイラストの[[アーティスト]]が表記されている。絵は基本的にルールには影響しない。
 
'''絵'''('''イラスト'''、''Illustration'')とは、文字通り、[[カード]]上部に描かれている絵のこと。[[文章欄]]の下には、そのイラストの[[アーティスト]]が表記されている。絵は基本的にルールには影響しない。
  
直接[[ゲーム]]とは関係しないものの、イラストが良いカードは人気が出る。イラストが綺麗という理由でどうみてもデッキに入らないカードの[[シングルカード|シングル]]価格がやたら高くなることもある。[[コレクション]]性や商品的価値にも関わる、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]を構成する重要な要素の1つである。
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直接[[ゲーム]]とは関係しないものの、イラストが良いカードは人気が出る。イラストが綺麗という理由でどうみても[[構築]]のデッキに入らないカードの[[シングルカード|シングル]]価格がやたら高くなることもある。[[コレクション]]性や商品的価値にも関わる、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]を構成する重要な要素の1つである。[[エルドレインの王権]]のショーケース・フレーム等、イラスト違いの稀少版が封入されることもある。また、[[基本土地]]は([[氷雪]]を除いて)常に一定の性能でいつの時代の物も使えるため、イラストにこだわる[[プレイヤー]]も少なくない。
  
 
また、ルール無用の[[銀枠]]セットでは時折絵を参照するカードも登場する。→[[Our Market Research Shows That Players Like Really Long Card Names So We Made this Card to Have the Absolute Longest Card Name Ever Elemental|イラストランページ]]、[[アーティスト・マター]]など
 
また、ルール無用の[[銀枠]]セットでは時折絵を参照するカードも登場する。→[[Our Market Research Shows That Players Like Really Long Card Names So We Made this Card to Have the Absolute Longest Card Name Ever Elemental|イラストランページ]]、[[アーティスト・マター]]など
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==イラストの傾向==
 
==イラストの傾向==
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ほとんどの[[有色]]カードや[[色マナ]]の出る[[土地]]のイラストは、カードの色に色調を合わせてある。[[クローサの報復者/Krosan Avenger]]({{Gatherer|id=29775}})など、「色が合っていないから」という理由でイラストが別の色のカードに転用されたケースもあるほど。一方で、赤いカードを想定して描かれた[[アライアンス]]版[[意志の力/Force of Will]]({{Gatherer|id=3107}})のように、手違いで色と全く関係のないイラストになってしまった事例も稀にある。
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*カードイラストは国民性や嗜好が強く出る部分でもある。
 
*カードイラストは国民性や嗜好が強く出る部分でもある。
 
**アメリカにおいては「{{Gatherer|id=3622|不気味さ}}」「{{Gatherer|id=222|凶悪さ}}」「{{Gatherer|id=29|グロテスクさ}}」などがアピールされるらしく、その様なデザインのイラストが非常に多い。『[[Wikipedia:ja:ストリートファイターII|ストリートファイターII]]』を作ろうとして『[[Wikipedia:ja:モータルコンバット|モータルコンバット]]』になってしまうお国柄だけのことはある。
 
**アメリカにおいては「{{Gatherer|id=3622|不気味さ}}」「{{Gatherer|id=222|凶悪さ}}」「{{Gatherer|id=29|グロテスクさ}}」などがアピールされるらしく、その様なデザインのイラストが非常に多い。『[[Wikipedia:ja:ストリートファイターII|ストリートファイターII]]』を作ろうとして『[[Wikipedia:ja:モータルコンバット|モータルコンバット]]』になってしまうお国柄だけのことはある。
 
***不気味だったり気持ちの悪いイラストには事欠かないが、特に[[Word of Command]]({{Gatherer|id=92}})や[[精神歪曲/Mind Warp]]({{Gatherer|id=2472}})などは「子供が泣く」と言われる。
 
***不気味だったり気持ちの悪いイラストには事欠かないが、特に[[Word of Command]]({{Gatherer|id=92}})や[[精神歪曲/Mind Warp]]({{Gatherer|id=2472}})などは「子供が泣く」と言われる。
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***日本では滅多に見ない表現として、溢れんばかりの魔力に満ちたキャラクターの目が光る(例:{{Gatherer|id=461096}})というものがある。
 
**マジックが大ヒットしているさなか、満を持して登場した日本の国産トレーディング・カードゲーム『[[Wikipedia:ja:モンスターコレクション|モンスターコレクション]]』や『[[Wikipedia:ja:アクエリアンエイジ|アクエリアンエイジ]]』には可愛らしい美少女絵などのカードが“これでもか”と言うほど目白押しだった。その伝統は現在も受け継がれ、国産カードゲームには美少女キャラが多く登場する傾向がある。
 
**マジックが大ヒットしているさなか、満を持して登場した日本の国産トレーディング・カードゲーム『[[Wikipedia:ja:モンスターコレクション|モンスターコレクション]]』や『[[Wikipedia:ja:アクエリアンエイジ|アクエリアンエイジ]]』には可愛らしい美少女絵などのカードが“これでもか”と言うほど目白押しだった。その伝統は現在も受け継がれ、国産カードゲームには美少女キャラが多く登場する傾向がある。
 
**海外の[[プレイヤー]]が日本に来た際に、外国では珍しい色とりどりの[[スリーブ]]を買い占めていく話は有名だが、それ以外にも和製アニメのトレーディングカードなどを[[トークン]]や[[カウンター (目印)|カウンター]]に使うために買っていく例もある([[プロツアー「闇の隆盛」]]の[[Jelger Wiegersma]]の一例は特に有名)という。実は海外プレイヤーもあんなイラストばかりじゃ嫌なのでは?と言う声も。
 
**海外の[[プレイヤー]]が日本に来た際に、外国では珍しい色とりどりの[[スリーブ]]を買い占めていく話は有名だが、それ以外にも和製アニメのトレーディングカードなどを[[トークン]]や[[カウンター (目印)|カウンター]]に使うために買っていく例もある([[プロツアー「闇の隆盛」]]の[[Jelger Wiegersma]]の一例は特に有名)という。実は海外プレイヤーもあんなイラストばかりじゃ嫌なのでは?と言う声も。
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**[[灯争大戦]]の日本語限定オリジナルアートでは日本人イラストレーターが多数起用され、アニメに出てきそうな美少女となった[[覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils]]([https://mtg-jp.com/reading/kochima/img/20190423a/jp_mtgwar_altart_card_0061.png イラスト])や[[伝承の収集者、タミヨウ/Tamiyo, Collector of Tales]]([https://mtg-jp.com/reading/kochima/img/20190423a/jp_mtgwar_altart_card_0220.png イラスト])が見られる事になった。
 
*「[[トレーディングカードゲーム]]」の元祖だけあって、その後作られる同ゲームの雛形となった部分が数多いが、{{Gatherer|id=3579|写実的}}、{{Gatherer|id=4517|幻想的}}、{{Gatherer|id=3948|抽象的}}、{{Gatherer|id=4782|コミカル}}なタイプなどの「全く個性の違う」別々のイラストレーターのバラエティ溢れる絵柄のカード群が溢れる内容になった点などはかなり画期的である。今でもスタンドアローンのカードゲームでは同一のイラストレーターが全てのイラストを手がける例もある。
 
*「[[トレーディングカードゲーム]]」の元祖だけあって、その後作られる同ゲームの雛形となった部分が数多いが、{{Gatherer|id=3579|写実的}}、{{Gatherer|id=4517|幻想的}}、{{Gatherer|id=3948|抽象的}}、{{Gatherer|id=4782|コミカル}}なタイプなどの「全く個性の違う」別々のイラストレーターのバラエティ溢れる絵柄のカード群が溢れる内容になった点などはかなり画期的である。今でもスタンドアローンのカードゲームでは同一のイラストレーターが全てのイラストを手がける例もある。
 
**[[ミラージュ]]の一部を契機に、それ以前は純粋な水彩や油絵(いわゆるアナログ絵)だったものがコンピューター・グラフィックスを使って描画されるようになってきた。さらに[[第7版]]辺りを境に「世界観を統一する」名目で似たような雰囲気のイラストが多くなってきている。最近の絵はむしろCG処理をしていない物の方が珍しく、全体に写実性が非常に増した。
 
**[[ミラージュ]]の一部を契機に、それ以前は純粋な水彩や油絵(いわゆるアナログ絵)だったものがコンピューター・グラフィックスを使って描画されるようになってきた。さらに[[第7版]]辺りを境に「世界観を統一する」名目で似たような雰囲気のイラストが多くなってきている。最近の絵はむしろCG処理をしていない物の方が珍しく、全体に写実性が非常に増した。

2019年12月31日 (火) 14:50時点における版

イラストIllustration)とは、文字通り、カード上部に描かれている絵のこと。文章欄の下には、そのイラストのアーティストが表記されている。絵は基本的にルールには影響しない。

直接ゲームとは関係しないものの、イラストが良いカードは人気が出る。イラストが綺麗という理由でどうみても構築のデッキに入らないカードのシングル価格がやたら高くなることもある。コレクション性や商品的価値にも関わる、マジックを構成する重要な要素の1つである。エルドレインの王権のショーケース・フレーム等、イラスト違いの稀少版が封入されることもある。また、基本土地は(氷雪を除いて)常に一定の性能でいつの時代の物も使えるため、イラストにこだわるプレイヤーも少なくない。

また、ルール無用の銀枠セットでは時折絵を参照するカードも登場する。→イラストランページアーティスト・マターなど

  • 「ルールに影響しない」という点は時に重要である。 例えばイラストが明らかに空を飛んでいるクリーチャーであっても、飛行を持たないことがあり得る。Whippoorwillの項目も参照。
  • 中国語版では中国の国内法の関係から「骸骨、髑髏」の登場するイラストは、それらを用いないイラストに差し替えられている。また、過去には邪悪なる力/Unholy Strengthのように宗教的理由で差し替えられたものもある。
  • (このWiki内でも)イラストと呼ばれることが多いが、公式に日本語訳されたルールではと表記されている。

エピソード

イラストの傾向

ほとんどの有色カードや色マナの出る土地のイラストは、カードの色に色調を合わせてある。クローサの報復者/Krosan Avengerイラスト)など、「色が合っていないから」という理由でイラストが別の色のカードに転用されたケースもあるほど。一方で、赤いカードを想定して描かれたアライアンス意志の力/Force of Willイラスト)のように、手違いで色と全く関係のないイラストになってしまった事例も稀にある。

  • カードイラストは国民性や嗜好が強く出る部分でもある。
  • トレーディングカードゲーム」の元祖だけあって、その後作られる同ゲームの雛形となった部分が数多いが、写実的幻想的抽象的コミカルなタイプなどの「全く個性の違う」別々のイラストレーターのバラエティ溢れる絵柄のカード群が溢れる内容になった点などはかなり画期的である。今でもスタンドアローンのカードゲームでは同一のイラストレーターが全てのイラストを手がける例もある。
    • ミラージュの一部を契機に、それ以前は純粋な水彩や油絵(いわゆるアナログ絵)だったものがコンピューター・グラフィックスを使って描画されるようになってきた。さらに第7版辺りを境に「世界観を統一する」名目で似たような雰囲気のイラストが多くなってきている。最近の絵はむしろCG処理をしていない物の方が珍しく、全体に写実性が非常に増した。
      • 「CG以前」と「CG以後」ではまるで別のカードゲームの様な趣である。古い魔力消沈/Power Sinkイラスト)みたいな「ヘタウマ」一歩手前みたいなカードも垢抜けなくて味があるわけで、古きよきマジックを愛する向きには寂しくもある。

参考

引用:総合ルール 20231117.0


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