確定カウンター

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'''確定カウンター'''とは、通常通り[[効果]]を発揮すれば、確実に[[呪文]]を[[打ち消す]]ことができる呪文の俗称。
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'''確定カウンター'''/''Hard Counter''とは、通常通り[[効果]]を発揮すれば、確実に[[呪文]]を[[打ち消す]]ことができる呪文の俗称。対義語は'''[[不確定カウンター]]'''/''Soft Counter''。
  
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*[[カウンター (目印)]]の名前ではない。
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==開発部の定義==
 
{{#card:Counterspell}}
 
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{{#card:Memory Lapse}}
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[[開発部]]の定義では、[[対抗呪文/Counterspell]]や[[取り消し/Cancel]]のように
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#[[マナ・コスト]]を支払うだけで唱えられ、
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#何の条件もなしで'''あらゆる呪文'''を打ち消し、
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#その後[[墓地]]をはじめとした再利用の難しい[[領域]]に送り込める
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ものを指す<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/few-more-words-rd-2016-11-07 A Few More Words from R&D][https://mtg-jp.com/reading/mm/0017925/ 開発部語辞典2016]([[Making Magic -マジック開発秘話-]] [[2016年]]11月8日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。簡単に言ってしまえば'''「呪文1つを[[対象]]とし、それを打ち消す。」'''と素直に書かれているもの。
  
簡単に言ってしまえば、「呪文1つを[[対象]]とし、それを打ち消す。」と素直に書かれているもの(例外あり)。かつては[[対抗呪文/Counterspell]]、現在は[[取り消し/Cancel]]がその代表例である。
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この''Hard Counter''の元々の意味を、日本では特に「'''[[ハード・カウンター]]'''」と呼び、後述の意味と区別する場合がある。
  
[[対抗呪文/Counterspell]]のように[[マナ・コスト]]を支払うだけで唱えられ、無条件で呪文を打ち消し、かつそれを確実に墓地等の再利用の難しい領域に送り込めるものだけを「確定」と呼ぶか、とりあえず相手の呪文を打ち消すことだけできれば「確定」と呼ぶのか、人によって定義は分かれる。
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==日本では==
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{{#card:Essence Scatter}}
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#[[本質の散乱/Essence Scatter]]のように[[対象]]が限定されているもの、
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#[[拒絶/Abjure]]のように使用条件がついているもの、
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#[[記憶の欠落/Memory Lapse]]のように相手の呪文を無力化しきれないもの
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は本来「'''[[不確定カウンター]]'''/''Soft Counter''」と呼ばれるが、日本ではそれらも確定カウンターに分類されることがある。例えば[[津村健志]]による日本公式サイトでの連載[https://mtg-jp.com/reading/tsumura/ 津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ]では、[https://mtg-jp.com/reading/tsumura/0004466/ 第86回:グランプリ・オーランド トップ8デッキ特集]で[[否認/Negate]]、[https://mtg-jp.com/reading/tsumura/0004448/ 第68回:固まってきたメタゲーム?Tier1特集・後編]で[[払拭/Dispel]]を「確定カウンター」と称している。つまり、「打ち消す」という処理が確実にできるかどうかだけが問題にされ、[[マナ漏出/Mana Leak]]のような相手に回避される可能性があるものだけを「不確定カウンター」と呼ぶのである。
  
「'''[[ハード・カウンター]]'''」とは似ているが、少し異なる。日本で言うところの「確定」とは、[[拒絶/Abjure]]など使用条件がついているもの、[[記憶の欠落/Memory Lapse]]など相手の呪文を無力化しきれないものも確定カウンターに分類される事が多い。つまり、「打ち消す」と言う処理が確実に出来るかどうかだけが問題にされる。
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上述のものを、日本では[[ソフト・カウンター]]と呼ぶこともある。
 
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「'''[[ソフト・カウンター]]'''」と[[不確定カウンター]]にも同じ事が言え、日本で一般的に言われるところの不確定カウンターには[[マナ漏出/Mana Leak]]のような相手に回避される可能性があるものだけが分類される事が多いのに対し、[[ソフト・カウンター]]は上記のような「条件付き」や「一時しのぎ」のようなものも全て含まれる。
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*[[カウンター (目印)]]の名前ではない。
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==対義語==
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==脚注==
*[[不確定カウンター]]
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<references />
  
 
==参考==
 
==参考==

2018年4月23日 (月) 22:12時点における版

確定カウンター/Hard Counterとは、通常通り効果を発揮すれば、確実に呪文打ち消すことができる呪文の俗称。対義語は不確定カウンター/Soft Counter

目次

開発部の定義


Counterspell / 対抗呪文 (青)(青)
インスタント

呪文1つを対象とし、それを打ち消す。


開発部の定義では、対抗呪文/Counterspell取り消し/Cancelのように

  1. マナ・コストを支払うだけで唱えられ、
  2. 何の条件もなしであらゆる呪文を打ち消し、
  3. その後墓地をはじめとした再利用の難しい領域に送り込める

ものを指す[1]。簡単に言ってしまえば「呪文1つを対象とし、それを打ち消す。」と素直に書かれているもの。

このHard Counterの元々の意味を、日本では特に「ハード・カウンター」と呼び、後述の意味と区別する場合がある。

日本では


Essence Scatter / 本質の散乱 (1)(青)
インスタント

クリーチャー呪文1つを対象とする。それを打ち消す。



Negate / 否認 (1)(青)
インスタント

クリーチャーでない呪文1つを対象とする。それを打ち消す。



Memory Lapse / 記憶の欠落 (1)(青)
インスタント

呪文1つを対象とし、それを打ち消す。その呪文がこれにより打ち消された場合、それをそのプレイヤーの墓地に置く代わりに、オーナーのライブラリーの一番上に置く。


  1. 本質の散乱/Essence Scatterのように対象が限定されているもの、
  2. 拒絶/Abjureのように使用条件がついているもの、
  3. 記憶の欠落/Memory Lapseのように相手の呪文を無力化しきれないもの

は本来「不確定カウンター/Soft Counter」と呼ばれるが、日本ではそれらも確定カウンターに分類されることがある。例えば津村健志による日本公式サイトでの連載津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズでは、第86回:グランプリ・オーランド トップ8デッキ特集否認/Negate第68回:固まってきたメタゲーム?Tier1特集・後編払拭/Dispelを「確定カウンター」と称している。つまり、「打ち消す」という処理が確実にできるかどうかだけが問題にされ、マナ漏出/Mana Leakのような相手に回避される可能性があるものだけを「不確定カウンター」と呼ぶのである。

上述のものを、日本ではソフト・カウンターと呼ぶこともある。

脚注

  1. A Few More Words from R&D開発部語辞典2016Making Magic -マジック開発秘話- 2016年11月8日 Mark Rosewater著)

参考

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