烈日

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烈日/Sunburst
種別 常在型能力
登場セット フィフス・ドーン
ファイレクシア:完全なる統一統率者デッキ
CR CR:702.44

烈日(れつじつ)/Sunburstは、フィフス・ドーンで登場したキーワード能力オブジェクトスタックから戦場に出る際に機能する常在型能力置換効果)である。


Suntouched Myr / 太陽に触れたマイア (3)
アーティファクト クリーチャー — マイア(Myr)

烈日(これはその上に、それを唱えるために使われたマナの色1色につき+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。)

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Pentad Prism / 五元のプリズム (2)
アーティファクト

烈日(これはその上に、それを唱えるために使われたマナの色1色につき蓄積(charge)カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。)
五元のプリズムから蓄積カウンターを1個取り除く:好きな色1色のマナ1点を加える。



Arcbound Wanderer / 電結の放浪者 (6)
アーティファクト クリーチャー — ゴーレム(Golem)

接合 ― 烈日(このクリーチャーは、それを唱えるために使われたマナの色1色につき+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。これが死亡したとき、アーティファクト・クリーチャー1体を対象とする。あなたはこれの+1/+1カウンターをすべてそれの上に置いてもよい。)

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[編集] 定義

烈日/Sunburstは、「このオブジェクトがこれに影響を及ぼすタイプ変更効果を考慮しなければクリーチャーとして戦場に出るなら、これは、これを唱えるために使われたマナ1色につき1個の+1/+1カウンターが置かれた状態で戦場に出る。そうでなければ、これは、これを唱えるために使われたマナの色1色につき1個の蓄積カウンターが置かれた状態で戦場に出る。」を意味する。

烈日によって他の能力にある定数を設定するために烈日が使われる場合、その能力を持つカードがクリーチャーかどうかは考慮しない(例:接合 ― 烈日)。

[編集] 解説

要は、唱えるために使われたマナの色の数によってカード・タイプに対応したカウンターが乗る能力である。(アン・ゲームでない限り)色はの5色である(無色は色でない)ため、この能力によって6つ以上のカウンターが置かれることはない。

フィフス・ドーンで登場した烈日を持つカードはすべてアーティファクトで、唱えるために多くの色のマナを支払うほど強くなる。ファイレクシア:完全なる統一統率者デッキではアーティファクト・クリーチャー呪文に列日を与える光明の火砲/Lux Artilleryが登場した。

他の能力と併せて書かれ、その変数として機能する特殊な使われ方もある(→電結の放浪者/Arcbound Wanderer)。この場合はその値以外の意味を持たない。例えば「[キーワード] ― 烈日 ([Keyword]-Sunburst)」なら、「このオブジェクトは[キーワード]Xを持つ。Xは、そのコストのために支払われたマナの色の数に等しい。(This object has [keyword] X, where X is the number of colors of mana spent to play it.)」を意味する。

  • 蓄積カウンターや+1/+1カウンターがいくつ置かれるかは、マナ・コストに限らず、総コストの中で唱えるために支払ったマナの色の種類で決定される。コスト増加カードによって支払うコストが増えた場合、マナ総量の値より多くの数のカウンターを置くことも可能である。(CR:702.44bおよび後述「ルール」も参照)

[編集] ルール

能力を持つカードのカード・タイプを戦場に出るに際して参照し、それによって効果を変えるという例を見ないキーワード能力であるため、他のカードとの相互作用すると途端にややこしくなる。そもそもの定義が複雑すぎるのが原因である(ルール改訂でだいぶ明確になったが)。

  1. 例:機械の行進/March of the Machinesが戦場に出ている状態でも、そのタイプ変更効果は考慮しないため、五元のプリズム/Pentad Prismは蓄積カウンターを乗せて戦場に出る。
    • この裁定は何度か逆転しており、登場当初してからしばらく未解決問題であったこともある。
    • 現在の処理の結果はFAQでの裁定とほぼ同じになっている。また、そのカードの注釈文に従えば正しい処理ができるようになっている。
  2. 例:彫り込み鋼/Sculpting Steelで烈日を持つアーティファクトコピーした場合、彫り込み鋼のコストとして支払ったマナを参照しカウンターを乗せる。なぜなら、彫り込み鋼の置換効果を適用することにより、その烈日を持つアーティファクトのコピーとして「戦場に出る」からである(すなわち、烈日を適用することが可能になる)。こちらも未解決問題であったが、こちらは比較的すぐに訂正が出され解決した。
    • ここで烈日を持つアーティファクト・クリーチャーをコピーした場合、乗るのは+1/+1カウンターとなる。コピー効果はタイプ変更効果ではないため、烈日を適用する際に考慮される。
  3. 例:太陽の拳/Fist of Sunsによる代替コストで烈日を持つアーティファクトを唱えて戦場に出た場合、(それが本来4マナ以下のカードであっても)カウンターを5個乗せる。なぜなら、烈日は「支払ったコスト」を参照するのであって、元のマナ・コストに関知しないからである。

[編集] その他

  • 戦乱のゼンディカーでは能力語としてリメイクされた収斂が登場した。
  • アンヒンジドを入れている場合、City of Assのような好きな色が出せるカードでピンクといったマナと出して無理やり6つ以上乗せるという奥の手がある。Mox Lotusならば何百個でも何億個でも、好きな数だけ乗せられる。また、色は1/2マナで支払った分も数える。
  • 「烈日(れつじつ)」とは「はげしく照りつける太陽」のこと。「れつにち」「れっか」「れっぴ」は誤読である。(→変な読み方

[編集] 旧ルール

烈日自身のルールと、それに関係するルールは何度か変更を受けている。その中で機械の行進との相互作用については、公式の言及と過去の裁定が食い違っており、不明な点が多い。

2004年6月

フィフス・ドーン発売当初のルール[1]スタック上でのタイプを参照するため、蓄積カウンターか+1/+1カウンターのどちらが置かれるかについて、機械の行進の効果は無視されることがFAQにも書かれている。

502.37a 烈日は、呪文の解決時に機能する常在型能力を表す。「烈日/Sunburst」は、「この呪文がクリーチャー呪文である場合、それは、それのコストのために支払われたマナの色1色につき1個の+1/+1カウンターが置かれた状態で場に出る。この呪文がクリーチャーでない呪文である場合、それは、それのコストのために支払われたマナの色1色につき1個の蓄積カウンターが置かれた状態で場に出る。」を意味する。

フィフス・ドーン発売後すぐに、彫り込み鋼で烈日を持つアーティファクト・クリーチャーをコピーしたときの挙動を明確化するためにルールが変更された[2]

502.37a 烈日は、オブジェクトがスタックから場に出る際に機能する常在型能力である。「烈日/Sunburst」は、「スタックから場に出るこのパーマネントがクリーチャーである場合、それは、それのコストのために支払われたマナの色1色につき1個の+1/+1カウンターが置かれた状態で場に出る。スタックから場に出るこのパーマネントがクリーチャーでない場合、それは、それのコストのために支払われたマナの色1色につき1個の蓄積カウンターが置かれた状態で場に出る。」を意味する。

ここでは機械の行進との相互作用が変化したかは言及されていないが、FAQから逆転した裁定が出たという当時の記録が存在する[3][4].。

2005年10月

ラヴニカ:ギルドの都発売時の総合ルール更新では、用語がパーマネントからオブジェクトへと変更された[5]

502.37a 烈日は、オブジェクトがスタックから場に出る際に機能する常在型能力である。「烈日/Sunburst」は、「このオブジェクトがスタックからクリーチャーとして場に出る場合、それは、それのコストのために支払われたマナの色1色につき1個の+1/+1カウンターが置かれた状態で場に出る。このオブジェクトがスタックから場に出、クリーチャーとしては場に出ない場合、それは、それのコストのために支払われたマナの色1色につき1個の蓄積カウンターが置かれた状態で場に出る。」を意味する。

未解決問題のページではこの更新により機械の行進の影響下では+1/+1カウンターが置かれることが明確化したと書かれているが、詳細は不明。

2007年5月

未来予知発売時の総合ルール更新[6]では、現在のCR:614.12に当たる戦場に出る際の置換効果の相互作用に関するルールが追加された。

419.6i 置換効果の中に、パーマネントが場に出ることに影響を及ぼすものがある(rule 419.1b-419.1c参照)。それらの効果は、そのパーマネントが場に存在するようになる時点でのコピー可能な特性だけを参照する。以前の領域にあったときの特性に影響を及ぼす継続的効果や、場に出た後で特性に影響を及ぼすであろう継続的効果は考慮に入れない。一方、場に出ることに影響を及ぼす置換効果で既に適用したものは、考慮に入れる(rule 503.5 参照)。そのパーマネントが場に出た後で他のパーマネントが場に出ることに影響を及ぼすことになる常在型能力を持っていたとしても、それ自身やそれと同時に場に出る パーマネントには影響を及ぼさない。

このルールを適用すれば、戦場に出る際にどちらのカウンターが置かれるかについて、彫り込み鋼などによるコピーとして戦場に出る効果は影響を及ぼすが機械の行進による影響は無視されることになる。だが、烈日は戦場に出たあとに適用される継続的効果を見るというジャッジの裁定が存在する[7]

2017年9月

イクサラン発売時の総合ルール更新[8][9]によってCR:614.12が変更され、戦場に出たあとに適用される継続的効果が考慮されるようになった。上記の烈日のみのルールと一般的なルールが同一になったと言える。

614.12. 置換効果の中に、パーマネントが戦場に出ることに影響を及ぼすものがある(rule 614.1c-d参照)。その種の効果が適用されるのは、その効果がそのパーマネント自身にだけ影響を及ぼす場合だけである(そのパーマネントを含む一群のパーマネントに影響を及ぼすものは、そのパーマネント自身には影響を及ぼさない)。他の発生源からの効果であることもありうる。それらの置換効果のうち、どれがどのように適用されるかを決定するに際しては、そのパーマネントが戦場に出た時点で取るであろう特性を見る。ここで考慮するのは、戦場に出ることに影響を及ぼす置換効果のうちですでに適用したもの(rule 616.1 参照)と、そのパーマネント自身の常在型能力からの継続的効果でそのパーマネントが戦場に存在するようになった後で適用されることになるものと、すでに存在している継続的効果でそのパーマネントに適用されることになるものだけである。
2018年10月

ラヴニカのギルド発売時の総合ルール更新で烈日のルールが現在のものに変更された。挙動的には2004年6月の最も最初のものに戻った形だが、総合ルール更新コラム[10]では、下記のように2017年9月以前に戻したと取れる記述であり、2017年9月以前はどちらのカウンターが置かれるべきだったかは不明である。

烈日を持つカードはどの種類のカウンターを得るのかを、それらのカード・タイプの種類に依って管理しています。《機械の行進》のようなタイプ変更効果は、それらがただ攻撃するのではなく想定した通りのことができるよう、無視されるよう意図されています。最近まで、機械の行進は置換効果を適用するときに単純に如何なる方法でも無視されましたが、現在は考慮にいれるようになったため、烈日のルールは以前のままの動きが保持できる小さな更新を受けました。

[編集] 脚注

  1. FifthDawn FAQ(マジック公式英語サイト)/フィフス・ドーン FAQ(よくある質問集)MJMJ.info
  2. Magic: The Gathering_(R) Rulings & Errata A Summary of Recent Rulings June 2004(マジック公式英語サイト)/マジック・ザ・ギャザリング 裁定と訂正 最近の裁定集 2004年6月(MJMJ.info)
  3. [不定記](はてなダイアリー 2004年11月27日)
  4. 烈日_Sunburst(個人サイト「Magic at AM2:00~ごぜんにじのまほう~」 2005年1月12日)
  5. Magic: The Gathering Comprehensive Rules(マジック公式サイト 2005年10月1日)/CompRules_j.4100.zip(MJMJ.info) - 日本語版ではクリーチャーとして場に出ない場合がパーマネントになっているが誤訳
  6. CompRules_j.4700.zip(MJMJ.info)
  7. the マジックQ&A - 烈日について(WebArchive)(MJMJ.info 2009年8月) - 忠誠度能力が追加される前のため614.12のCR番号は1つずれている。
  8. JPN_CR_20170929_0.zip(MJMJ.info)
  9. Ixalan Update Bulletin(News 2017年9月28日)
  10. Guilds of Ravnica Update Bulletin(News 2018年9月28日) - 702.43項

[編集] 参考

引用:総合ルール 20231117.0

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