歩く火力

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
(18人の利用者による、間の21版が非表示)
1行: 1行:
=歩く火力 (Burn on Legs)=
+
'''歩く火力'''(''Burn on Legs'')は、[[ボール・ライトニング/Ball Lightning]]、またはその亜種の俗称。[[クリーチャー]]でありながらも、あたかも[[火力]]のように1回限りの[[ダメージ]][[与える]]ことに由来する。
 
+
[[ボール・ライトニング/Ball Lightning]]、またはその亜種のこと。
+
[[速攻]]と[[トランプル]]を持ち、[[コスト]]の割に高い[[パワー]]を持つ[[クリーチャー]]なのだが、[[ターン]]終了時に[[生け贄に捧げる]][[能力]]を持っているので1度だけしか[[攻撃]]に参加することができない。
+
名の通り、クリーチャーと言うよりはむしろ本体[[火力]]の一種として捉えられている。
+
  
 
{{#card:Ball Lightning}}
 
{{#card:Ball Lightning}}
 +
{{#card:Lightning Serpent}}
  
{{#card:Skizzik}}
+
==解説==
  
{{#card:Lightning Serpent}}
+
[[速攻]]と[[トランプル]]を持ち、[[コスト]]の割に高い[[パワー]]を持つ[[クリーチャー]]なのだが、[[終了ステップ]]の開始時に[[生け贄に捧げる]][[能力]]を持っているので1度だけしか[[攻撃]]に参加することができない。名の通り、クリーチャーと言うよりはむしろ本体[[火力]]の一種として捉えられている。
  
[[インスタント]][[ソーサリー]]の火力と比べると、主なメリット/デメリットは以下のようになる。
+
基本的にその殆どが[[]]。「目先の大きな効果を重視する」という姿勢を体現した能力である。[[]]にも少量存在する。
  
*利点
+
パワーを上げるが使い捨てにするなど、通常のクリーチャーを歩く火力化するようなコンセプトのカードも存在する([[狂暴化/Berserk]][[怒りの涙/Tears of Rage]]など)。また、歩く火力風の一時的な[[トークン]][[戦場に出す]]カードもあり、同時に複数作れるものもあるが、この手段で作られるトークンにはトランプルを持たないものも多い([[残忍な稲妻/Feral Lightning]][[屋根職人の反乱/Thatcher Revolt]]など)。
**[[マナ・コスト]]に比べて[[ダメージ]]量が大きい。
+
**[[対象]]を取らないため、対象変更や[[象牙の仮面/Ivory Mask]]などを無視できる。
+
**パワー強化手段や[[投げる|投げ]]などを利用可能。
+
**再利用が容易。
+
  
*欠点
+
とにかくダメージ効率がよいため、通常の火力でブロッカーを[[焼く|焼い]]た後に歩く火力で[[ライフ]]を削るという戦法もしばしば取られる。
**[[インスタント・タイミング]][[除去]]や[[戦闘]]関係の[[効果]]などによる妨害無効化が容易。
+
**対象を取れないため、相手がクリーチャーをコントロールしていると[[懲罰者カード]]よろしく作用してしまい、狙った効果を発揮しない。
+
**[[バーン]]デッキにおいて「相手のクリーチャー対策手段を無駄[[カード]]化できる」という強みを薄めてしまう。
+
  
基本的にその全てが[[]]。「目先の大きな効果を重視する」という姿勢を体現した能力である。
+
*[[イチョリッド/Ichorid]]は[[速攻]]と自動[[死亡]]能力を持つため、これに含む場合がある。だが、少なくとも他の歩く火力達とは一線を画する存在であろう。
そのため、通常のクリーチャーを歩く火力化する(例:[[パワー]]を上げるが使い捨てにする、等)ようなコンセプトのカードも赤には数多く存在する。
+
*他の「[[歌って踊れる|歩く]]○○」と同様に、[[モグの狂信者/Mogg Fanatic]]や[[ギトゥの火喰い人/Ghitu Fire-Eater]]などの「[[火力]]内蔵[[クリーチャー]]」を表現することもある。
 +
*[[エラッタ]]が出る前の[[要撃/Waylay]]は、[[ホワイト・ライトニング]]と呼ばれたことがある。
 +
*歩く火力で攻撃することを俗に「[[転がす]]」「ぶつける」などと言う。
  
また、歩く火力風の[[トークン]][[]]に出すことのできるカードもある。
+
==利点と欠点==
この手段で作られたトークンは本家と比べ、複数登場の代わりにトランプルを持たないという物が多い。
+
[[インスタント]][[ソーサリー]]の火力と比べると、主なメリット/デメリットは以下のようになる。
  
とにかくダメージ効率が良いため、通常の火力でブロッカーを[[焼く|焼い]]た後にこれで[[ライフ]]を削るという戦法もしばしば取られる。
+
===利点===
 +
*[[マナ・コスト]]に比べて[[ダメージ]]量が大きい。
 +
*[[対象]]を取らないため、対象変更や[[象牙の仮面/Ivory Mask]]などを無視できる。
 +
*パワー強化や[[投げる]]手段などを利用可能。
 +
*再利用が容易。
  
*[[イチョリッド/Ichorid]][[速攻]]と自動死亡能力を持つため、これに含む場合がある。
+
===欠点===
が、少なくとも他の歩く火力達とは一線を画する存在であろう。
+
*[[インスタント・タイミング]][[除去]][[戦闘]]関係の[[効果]]などによる妨害無効化が容易。特に[[タフネス]]が低く火力や[[先制攻撃]]に弱いものが多い。
*[[次元の混乱]]では、[[色の役割]]入れ替えの[[タイムシフト]]によって[[]][[地壊し/Groundbreaker]]が登場している。
+
*対象を取れないため、対戦相手がクリーチャーをコントロールしていると[[懲罰者カード]]よろしく作用してしまい、狙った効果を発揮しない。
 +
*[[フルバーン]]デッキにおいて「対戦相手のクリーチャー対策手段を無駄[[カード]]化できる」という強みを薄めてしまう。
  
*歩く火力で[[アタック]]することを俗に「[[転がす]]」「ぶつける」などと言う。
+
==該当カード==
*時折[[モグの狂信者/Mogg Fanatic]]や[[焼け焦げたルサルカ/Scorched Rusalka]]などの、「[[火力]]内蔵[[クリーチャー]]」の事をこう表現する人もいる。
+
歩く火力であるカード
[[カードの俗称|俗称]]なので、どちらが正しい/間違っていると言うものでもないが、話が大きく食い違ったりする事もあるので注意が必要。
+
*[[ボール・ライトニング/Ball Lightning#関連カード]]を参照。
  
===該当カード===
+
速攻を持つ一時的なトークンを生成するカード
*[[ボール・ライトニング/Ball Lightning]]
+
*[[バルデュヴィアの死者/Balduvian Dead]]
**[[地壊し/Groundbreaker]]
+
*[[墓石の階段/Tombstone Stairwell]]
*[[スキジック/Skizzik]]
+
*[[スズメバチ砲/Hornet Cannon]]
*[[焦熱の火猫/Blistering Firecat]]
+
*[[火花の精霊/Spark Elemental]]
+
*[[稲妻の大蛇/Lightning Serpent]]
+
 
+
歩く火力風トークンを生成するもの
+
 
*[[火猫の襲撃/Firecat Blitz]]
 
*[[火猫の襲撃/Firecat Blitz]]
 
*[[稲妻のコイル/Lightning Coils]]
 
*[[稲妻のコイル/Lightning Coils]]
54行: 46行:
 
*[[ラクドスのギルド魔道士/Rakdos Guildmage]]
 
*[[ラクドスのギルド魔道士/Rakdos Guildmage]]
 
*[[火花吐き/Sparkspitter]]
 
*[[火花吐き/Sparkspitter]]
 
+
*[[精霊術の熟達/Elemental Mastery]]
<!-- 歩く火力化カード(騙し討ち、怒りの涙など)は線引きが曖昧なので、当方からここへの記述はしません。 -->
+
*[[巨人釣り/Giantbaiting]]
 +
*[[ゼクター祭殿の探検/Zektar Shrine Expedition]]
 +
*[[精霊の嘆願/Elemental Appeal]]
 +
*[[屋根職人の反乱/Thatcher Revolt]]
 +
*[[アクームの石覚まし/Akoum Stonewaker]]
 +
*[[荒れ狂う嵐の儀式/Rite of the Raging Storm]]
 +
*[[炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller]]
 +
*[[炎の番人、ヴァルダーク/Valduk, Keeper of the Flame]]
 +
*[[憤怒の力/Force of Rage]]
 +
*[[炎の侍祭、チャンドラ/Chandra, Acolyte of Flame]]
 +
*[[パーフォロスの介入/Purphoros's Intervention]]
 +
*[[貪欲な食欲/Hungry for More]]
 +
*[[マナ形成のヘルカイト/Manaform Hellkite]]
 +
速攻をもつ一時的な[[コピー]]・トークンを生成するカード
 +
*[[コピーカード#コピー・トークンを生成するもの]]を参照。
 +
速攻をもたせる一時的な[[リアニメイト]]カード
 +
*[[浅すぎる墓穴/Shallow Grave#関連カード]]を参照。
 +
速攻をもたせて一時的に[[手札]]から出すカード
 +
*[[騙し討ち/Sneak Attack]]を参照。
 +
攻撃している状態で一時的に戦場に出すカード
 +
*{{WHISPER検索/カードテキスト|攻撃している状態で}}を参照。
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[カードの俗称]]
 
*[[カードの俗称]]
 
*[[用語集]]
 
*[[用語集]]
 +
__NOTOC__

2021年11月16日 (火) 19:02時点における版

歩く火力(Burn on Legs)は、ボール・ライトニング/Ball Lightning、またはその亜種の俗称。クリーチャーでありながらも、あたかも火力のように1回限りのダメージ与えることに由来する。


Ball Lightning / ボール・ライトニング (赤)(赤)(赤)
クリーチャー — エレメンタル(Elemental)

トランプル(攻撃しているこのクリーチャーは余剰の戦闘ダメージを、それが攻撃しているプレイヤーかプレインズウォーカーに与えることができる。)
速攻(このクリーチャーは、あなたのコントロール下になってすぐに攻撃したり(T)したりできる。)
終了ステップの開始時に、ボール・ライトニングを生け贄に捧げる。

6/1


Lightning Serpent / 稲妻の大蛇 (X)(赤)
クリーチャー — エレメンタル(Elemental) 海蛇(Serpent)

トランプル、速攻
稲妻の大蛇はその上にX個の+1/+0カウンターが置かれた状態で戦場に出る。
終了ステップの開始時に、稲妻の大蛇を生け贄に捧げる。

2/1

解説

速攻トランプルを持ち、コストの割に高いパワーを持つクリーチャーなのだが、終了ステップの開始時に生け贄に捧げる能力を持っているので1度だけしか攻撃に参加することができない。名の通り、クリーチャーと言うよりはむしろ本体火力の一種として捉えられている。

基本的にその殆どが。「目先の大きな効果を重視する」という姿勢を体現した能力である。にも少量存在する。

パワーを上げるが使い捨てにするなど、通常のクリーチャーを歩く火力化するようなコンセプトのカードも存在する(狂暴化/Berserk怒りの涙/Tears of Rageなど)。また、歩く火力風の一時的なトークン戦場に出すカードもあり、同時に複数作れるものもあるが、この手段で作られるトークンにはトランプルを持たないものも多い(残忍な稲妻/Feral Lightning屋根職人の反乱/Thatcher Revoltなど)。

とにかくダメージ効率がよいため、通常の火力でブロッカーを焼いた後に歩く火力でライフを削るという戦法もしばしば取られる。

利点と欠点

インスタントソーサリーの火力と比べると、主なメリット/デメリットは以下のようになる。

利点

欠点

該当カード

歩く火力であるカード

速攻を持つ一時的なトークンを生成するカード

速攻をもつ一時的なコピー・トークンを生成するカード

速攻をもたせる一時的なリアニメイトカード

速攻をもたせて一時的に手札から出すカード

攻撃している状態で一時的に戦場に出すカード

参考

QR Code.gif