樹上の草食獣/Arboreal Grazer

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[[ETB]][[能力]]で[[手札]]から[[土地]]を[[戦場]]に出せる、[[タフネス]]偏重の軽量[[ビースト]]。
 
[[ETB]][[能力]]で[[手札]]から[[土地]]を[[戦場]]に出せる、[[タフネス]]偏重の軽量[[ビースト]]。
  
[[エルフの開拓者/Elvish Pioneer]]の変種なのだが、[[基本土地]]に限定されていた先達と違いあらゆる土地に対応しており、[[多色デッキ]]に採用できるようになっている。[[マナ・クリーチャー]]ではないが序盤の展開を加速させることが可能で、[[除去]]されても増やした土地が戦場に残る点では、登場時の[[スタンダード]]で同居する[[ラノワールのエルフ/Llanowar Elves]]よりも安定していると言える。一方で自身から[[マナ]]を出せず、引いた土地の枚数以上にマナを増やすことはできないという欠点もある。3-5マナ域を頂点とする[[ミッドレンジ]]や、得た[[テンポ]]で手札を補充できる[[青]]と組んだデッキに投入することになるだろうか。
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[[エルフの開拓者/Elvish Pioneer]]の変種なのだが、[[基本土地]]に限定されていた先達と違いあらゆる土地に対応しており、[[多色デッキ]]に採用できるようになっている。[[マナ・クリーチャー]]ではないが序盤の展開を加速させることが可能で、[[除去]]されても増やした土地が戦場に残る点では、登場時の[[スタンダード]]で同居する[[ラノワールのエルフ/Llanowar Elves]]よりも安定していると言える。一方で自身から[[マナ]]を出せず、引いた土地の枚数以上にマナを増やすことはできないという欠点もある。
  
[[クリーチャー]]としても1マナにして0/3[[到達]]となかなかの性能を持っており、[[スタンダード]]では[[スライ#イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019+ラヴニカのギルド+ラヴニカの献身+灯争大戦期|赤単スライ]]や[[青単テンポ]]等の[[小型クリーチャー]]主体の[[デッキ]]に対する防壁として有用。[[防衛]]は持っていないため、[[ボーラスの壊乱者、ドムリ/Domri, Anarch of Bolas]]等で強化すれば[[アタッカー]]に転じることもできる。[[ターボネクサス]]でも採用圏内。
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1マナ0/3[[到達]]と攻撃能力が皆無な代わりに[[壁 (俗語)|壁役]]としての性能は高く、[[スライ#イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019+ラヴニカのギルド+ラヴニカの献身+灯争大戦期|赤単スライ]]や[[青単テンポ]]等の[[小型クリーチャー]]主体の[[デッキ]]に対する防壁として有用。機会は少ないが、[[防衛]]持ちではないので[[攻撃]]にも参加できる。
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後に登場した[[変容]]とも好相性で、多くの場合3マナがギミックの初動となるので1→3マナのジャンプアップが噛み合っており、かつマナ・クリーチャーと異なり戦場に出た時点で仕事が終わり、ついでに[[到達]]も与えられるため変容の種としての適性も高い。
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マナでなく土地の数自体が重要となりやすい[[ターボランド (用語)|ターボランド]]戦略と相性が良く、登場時のスタンダードでは[[ターボゲート]]、[[スケープシフト#イクサラン・ブロック~基本セット2020期|スケープシフト]]の最序盤を支えている。稀にだが[[ターボネクサス#灯争大戦後#緑青|シミック・ネクサス]]でも採用されている。[[ローテーション]]後もすぐに[[金のガチョウ/Gilded Goose]]というライバルが登場したが、[[食物]][[シナジー]]を用いない場合はこちらが使われる・併用されることも多く、[[ティムール再生]]や[[緑白青コントロール#ラヴニカのギルド~基本セット2021期|バント・ランプ]]等で採用される。
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[[モダン]]においても、同じく土地の数が重要な[[ヴァラクート#モダン|スケープシフト]]や[[死者の原野#モダン|タイタン・フィールド]]、[[Amulet Combo|アミュレット・タイタン]]で採用されることがある。タップインがデメリットになりづらい[[緑白青コントロール#モダン|バントコントロール]]でもそこそこ使われる。
  
 
[[リミテッド]]でも序盤の展開を早めつつ[[エイヴンの永遠衆/Aven Eternal]]など主要な[[コモン]]の[[飛行]]持ちを止めることができるため守りに役立つ。特に[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]を多めに確保した低速な戦略を取るなら、プレインズウォーカーをいち早く出させ、そのプレインズウォーカーをしっかり守ってくれるありがたい存在となる。
 
[[リミテッド]]でも序盤の展開を早めつつ[[エイヴンの永遠衆/Aven Eternal]]など主要な[[コモン]]の[[飛行]]持ちを止めることができるため守りに役立つ。特に[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]を多めに確保した低速な戦略を取るなら、プレインズウォーカーをいち早く出させ、そのプレインズウォーカーをしっかり守ってくれるありがたい存在となる。

2020年5月2日 (土) 04:07時点における版


Arboreal Grazer / 樹上の草食獣 (緑)
クリーチャー — ビースト(Beast)

到達
樹上の草食獣が戦場に出たとき、あなたはあなたの手札から土地カード1枚をタップ状態で戦場に出してもよい。

0/3

ETB能力手札から土地戦場に出せる、タフネス偏重の軽量ビースト

エルフの開拓者/Elvish Pioneerの変種なのだが、基本土地に限定されていた先達と違いあらゆる土地に対応しており、多色デッキに採用できるようになっている。マナ・クリーチャーではないが序盤の展開を加速させることが可能で、除去されても増やした土地が戦場に残る点では、登場時のスタンダードで同居するラノワールのエルフ/Llanowar Elvesよりも安定していると言える。一方で自身からマナを出せず、引いた土地の枚数以上にマナを増やすことはできないという欠点もある。

1マナ0/3到達と攻撃能力が皆無な代わりに壁役としての性能は高く、赤単スライ青単テンポ等の小型クリーチャー主体のデッキに対する防壁として有用。機会は少ないが、防衛持ちではないので攻撃にも参加できる。

後に登場した変容とも好相性で、多くの場合3マナがギミックの初動となるので1→3マナのジャンプアップが噛み合っており、かつマナ・クリーチャーと異なり戦場に出た時点で仕事が終わり、ついでに到達も与えられるため変容の種としての適性も高い。

マナでなく土地の数自体が重要となりやすいターボランド戦略と相性が良く、登場時のスタンダードではターボゲートスケープシフトの最序盤を支えている。稀にだがシミック・ネクサスでも採用されている。ローテーション後もすぐに金のガチョウ/Gilded Gooseというライバルが登場したが、食物シナジーを用いない場合はこちらが使われる・併用されることも多く、ティムール再生バント・ランプ等で採用される。

モダンにおいても、同じく土地の数が重要なスケープシフトタイタン・フィールドアミュレット・タイタンで採用されることがある。タップインがデメリットになりづらいバントコントロールでもそこそこ使われる。

リミテッドでも序盤の展開を早めつつエイヴンの永遠衆/Aven Eternalなど主要なコモン飛行持ちを止めることができるため守りに役立つ。特にプレインズウォーカーを多めに確保した低速な戦略を取るなら、プレインズウォーカーをいち早く出させ、そのプレインズウォーカーをしっかり守ってくれるありがたい存在となる。

参考

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