接死

提供:MTG Wiki

2010年5月18日 (火) 23:24時点における114.162.26.223 (トーク) - whois による版
移動: 案内, 検索

接死/Deathtouchは、未来予知で制定されたキーワード能力。これは常在型能力である。

接死/Deathtouch
種別 常在型能力
登場セット 多数
CR CR:702.2

Moonglove Winnower / ツキノテブクロの選別者 (3)(黒)
クリーチャー — エルフ(Elf) ならず者(Rogue)

接死(これが何らかのダメージをクリーチャーに与えたら、それだけで破壊する。)

2/3

定義

接死を持つクリーチャーからの戦闘ダメージを割り振る場合、プレイヤーはそのダメージを、それをブロックしているクリーチャーまたはそれにブロックされているクリーチャーすべてに望むように割り振ってもよい。

最後に状況起因処理をチェックした以降に接死を持つ発生源からのダメージを与えられたクリーチャーは、状況起因処理によって破壊される。

解説

いわゆる「バジリスク能力」をキーワード化したもの。他のバジリスク能力との最大の違いは、能力の誘発起動ではなく状況起因処理によって破壊されることである。

基本セット2010での戦闘ダメージのルール変更により、可能な限り致死ダメージ割り振らなければいけなくなったが、それでは複数のクリーチャーにダメージを分割できないため、接死を持つクリーチャーからの戦闘ダメージは、例外的に変更前の割り振りルールが適用されるようになっている。

ルール

  • 接死の2つ目の効果は、戦闘ダメージに限らず、あらゆるダメージに適用される。
  • ダメージがすべて軽減されてしまった場合、ダメージを与えたことにならないので、状況起因処理によって破壊されない。
  • 接死を持つクリーチャーが複数のクリーチャーにブロックされている、またはブロックしている場合も、ブロック・クリーチャー指定ステップダメージ割り振り順は決める。
    • 戦闘ダメージ割り振り時に接死を失っていた場合、そのクリーチャーは1つ目の効果で戦闘ダメージを自由に割り振ることはできず、通常のルールに基づいて割り振りを行う。
  • 接死を持つ発生源からのダメージを与えられたクリーチャーが致死ダメージを受けている場合、状況起因処理では1回の破壊として処理される。つまり、1回の再生で両方の条件による破壊を防げる。
  • 破壊は状況起因処理として行われるため、ダメージを与えられてから破壊されるまでの間に対応して何かすることはできない。再生や生け贄などはダメージが与えられる前に行う必要がある。
  • 接死を持つ発生源がどこにあるかを問わない。戦場にない接死を持つカードがダメージを与える場合にも破壊される(例:無私の浄霊者/Selfless Exorcistによって追放された接死持ちカードが与えるダメージ)。
  • 1つのオブジェクトに複数の接死があっても効果は変わらない。

旧ルール

現在の接死は基本セット2010発売に伴う総合ルールの更新によって改定されたものである。未来予知で制定された当初は「このパーマネントがいずれかのクリーチャーにダメージを与えるたび、そのクリーチャーを破壊する。」という誘発型能力であり、未来予知より前に登場した残酷な詐欺師/Cruel Deceiver猛毒の牙/Venomous Fangsは、一時期、接死を用いたテキストに変更されていた(これらは2009年7月11日のオラクル更新で元に戻された)。

現在のルールとは主に以下の点で異なる。

  • 接死持ちから受けたダメージにより致死ダメージに達した場合、現在のルールでは1回の破壊だが、旧ルールではまず致死ダメージによる状況起因処理で破壊され、接死の誘発型能力でもう一度破壊される。つまり、「再生の盾」を2回張る必要がある。
  • 複数の接死を持つ場合、現在のルールでは1つの場合と効果は変わらないが、旧ルールでは接死の数だけ破壊効果が誘発する。つまり、「再生の盾」を複数回張る必要がある。
  • 接死を持つパーマネントがダメージを与える前に戦場を離れた場合、現在のルールでは最後の情報を参照するので、接死持ちからダメージを受けたクリーチャーは破壊されるが、旧ルールでは戦場にいないので誘発型能力は誘発せず、破壊されない。

WotCは現在のルールに変更された理由として、旧ルールは致死ダメージと接死で2回再生する必要があるなど、不必要に直感的ではない問題を持っていたことを挙げている(→Magic 2010 Rules Changes参照)。

参考

引用:総合ルール 20231117.0

QR Code.gif