払拭の光/Banishing Light

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2018年10月15日 (月) 03:04時点におけるAE (トーク | 投稿記録)による版
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Banishing Light / 払拭の光 (2)(白)
エンチャント

払拭の光が戦場に出たとき、対戦相手1人がコントロールする土地でないパーマネント1つを対象とし、払拭の光が戦場を離れるまでそれを追放する。


忘却の輪/Oblivion Ringリメイク能力放逐する僧侶/Banisher Priestと同じ書式になり、また対戦相手パーマネントしか対象にできなくなった。

追放したパーマネントが戦場戻らないようにするテクニック(ナイトメア参照)は使えなくなってしまったが、基本的な性能は忘却の輪と同じ。3マナとやや重く割られるリスクはあるものの、土地以外のパーマネント全般を対処できる優秀な単体除去である。特にミッドレンジプレインズウォーカーを多用するタイプのコントロールに対して有効。

スタンダードでは白青を含むデッキならば群れネズミ/Pack Ratに強い拘留の宝球/Detention Sphereの方が優先されると思われるが、それ以外のを含むデッキならば十分採用を検討できるだろう。セレズニアアグロオルゾフミッドレンジで採用された他、ボロスバーンでもサイドボードに採用されることがあった。ローテーション後は拘留の宝球がスタンダード落ちしたこともあり、ジェスカイアグロ緑白アグロ、またエンチャントであることを活かして星座などでも採用された。

ルール

  • 追放する効果戦場に出たときの誘発型能力によるものである。オーラのように唱える際に対象を選ぶのではない。
    • この呪文を打ち消すかどうかの判断は、どのパーマネントを追放するか選択される前に行わなければならない。「どのパーマネントを追放しますか?」など解決後の選択に関する質問した場合、それは払拭の光が解決されるまで優先権の放棄をしたとみなされるので注意[2]
    • 逆に唱える側は唱える時点でどのパーマネントを追放するか宣言してもよい。ただし、対戦相手が何も対応をしなかった場合、その宣言通りの選択をしなければならない[2]
  • 能力の解決時に払拭の光が既に戦場を離れていた場合、クリーチャーは追放されない。
  • 追放されたパーマネントにつけられているオーラは、そのオーナー墓地に置かれる。 追放されたパーマネントにつけられている装備品は、つけられていない状態になって戦場に残る。 追放されたパーマネントの上に置かれているカウンターは消滅する。それらは戦場に戻っても元の状態に戻ることはない。
  • トークンが追放された場合、それは状況起因処理で消滅する。 それは戦場には戻らない。
  • 払拭の光が戦場を離れた直後に、追放されていたクリーチャーは戦場に戻る。これは忘却の輪のように誘発型能力ではなく、また間に状況起因処理なども挟まない。この際、払拭の光と追放されていたクリーチャーが同時に戦場に存在するタイミングはない。また複数の払拭の光が同時に戦場を離れた場合、追放されていたクリーチャーは同時に戦場に戻る。
  • 多人数戦で払拭の光のオーナーゲームを離れた場合、追放されたクリーチャーは戦場に戻る。カードを戻す単発的効果スタックに置かれる能力ではないため、それはスタック上にある離れたプレイヤーの呪文や能力と共に消滅はしない。
  • 統率者を追放する場合、それのオーナーはそれを追放する代わりに統率領域に置くことができる。その場合でも、払拭の光が戦場を離れればそのクリーチャーは戦場に戻る。

開発秘話

前述のナイトメア能力の性質を利用した永久追放テクニックは、挙動が直観的ではなく、カードの意図にも反していると開発部が感じていたことから、このカードが作られることになった[3]

多人数戦における忘却の輪が抱えていた問題(忘却の輪のコントローラーゲームから除外されると追放したパーマネントがそのままになる)を解消することも意識している[4]

対戦相手のパーマネントしか追放できないようにしているのは、Magic Onlineなどのデジタル環境においてクリック回数を減らすことを目的としている[5]

関連カード

主な亜種

「放逐」能力を持つ白のエンチャント・カード。特筆しない限り対戦相手の土地でないパーマネントのみを対象にとれ、能力は強制。

脚注

  1. August through October FNM Promo Update/8月~10月のフライデー・ナイト・マジック プロモカード更新(Arcana 2014年7月25日 Mike McArtor著)
  2. 2.0 2.1 マジックイベント規定 - 4.2 イベントでの手順省略
  3. Journey to the Center of the Set, Part 1/セット中央への旅 その1(Making Magic 2014年4月21日 Mark Rosewater著)
  4. Developing With Multiplayer in Mind/多人数戦を踏まえたデベロップ(Latest Developments 2014年10月17日 Sam Stoddard著)
  5. Magical Mailbag/マジック的一問一答(Latest Developments 2015年12月11日 Sam Stoddard著)

参考

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