感染

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===ルール===
 
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*(クリーチャーでない)[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]にダメージを与える場合は、通常通り処理される。すなわち、ダメージと同数の[[忠誠カウンター]]をプレインズウォーカーから取り除く。
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*(クリーチャーでない)[[プレインズウォーカー]]にダメージを与える場合は、通常通り処理される。すなわち、ダメージと同数の[[忠誠カウンター]]をプレインズウォーカーから取り除く。
 
*ダメージを与えられた状態でも、クリーチャーがそのダメージを負うことはない。
 
*ダメージを与えられた状態でも、クリーチャーがそのダメージを負うことはない。
 
**(例)4/3のクリーチャーが、感染を持つ発生源から2点のダメージを受けた場合、「-1/-1カウンターが2つ置かれた4/3のクリーチャー」、すなわち2/1となって戦場に残る。
 
**(例)4/3のクリーチャーが、感染を持つ発生源から2点のダメージを受けた場合、「-1/-1カウンターが2つ置かれた4/3のクリーチャー」、すなわち2/1となって戦場に残る。
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*一つの発生源が感染と[[萎縮]]の両方をもっても、クリーチャーに置かれるカウンターは倍にはならない。
 
*一つの発生源が感染と[[萎縮]]の両方をもっても、クリーチャーに置かれるカウンターは倍にはならない。
 
*[[ロード (俗称)|ロード的な存在]]として、[[法務官の手/Hand of the Praetors]]がいる。
 
*[[ロード (俗称)|ロード的な存在]]として、[[法務官の手/Hand of the Praetors]]がいる。
*[[Diseased Vermin]]は、感染カウンターを使用するが、上記の感染能力とは無関係である。
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*[[Diseased Vermin]]や[[ジーンスティーラー・パトリアーク/Genestealer Patriarch]]は、感染カウンターを使用するが、この能力とは無関係である。
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**一見[[キーワード・カウンター]]のように見えるが、[[総合ルール]]で定義されていないため能力は与えず({{CR|122.1b}})、そもそも英語名が異なる(上記の2枚はInfection、こちらはInfect)。
 
*[[ネシアンの狩猟者/Nessian Courser]](3/3[[バニラ]])と[[嚢胞抱え/Cystbearer]](2/3感染)を見る限り、感染は基本的にメリット能力として考えられている。しかし、前述の感染を持たないクリーチャーと組み合わせることの効率の悪さから、例えばぎらつかせのエルフと[[柳のエルフ/Willow Elf]]は必ずしも[[上位互換]]・[[下位互換]]の関係には無い。
 
*[[ネシアンの狩猟者/Nessian Courser]](3/3[[バニラ]])と[[嚢胞抱え/Cystbearer]](2/3感染)を見る限り、感染は基本的にメリット能力として考えられている。しかし、前述の感染を持たないクリーチャーと組み合わせることの効率の悪さから、例えばぎらつかせのエルフと[[柳のエルフ/Willow Elf]]は必ずしも[[上位互換]]・[[下位互換]]の関係には無い。
 
*[[モダンホライゾン2]]発売の際の[[オラクル]]改定で、感染を持つクリーチャー・カード、感染を持つクリーチャーになるカード、感染を持つクリーチャー・[[トークン]]はすべて[[ファイレクシアン]]の[[クリーチャー・タイプ]]が追加された。これによって[[感染 (デッキ)|感染デッキ]]は[[疫病を仕組むもの/Plague Engineer]]のような部族対策カードに弱くなった。
 
*[[モダンホライゾン2]]発売の際の[[オラクル]]改定で、感染を持つクリーチャー・カード、感染を持つクリーチャーになるカード、感染を持つクリーチャー・[[トークン]]はすべて[[ファイレクシアン]]の[[クリーチャー・タイプ]]が追加された。これによって[[感染 (デッキ)|感染デッキ]]は[[疫病を仕組むもの/Plague Engineer]]のような部族対策カードに弱くなった。
 
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*[[ファイレクシア:完全なる統一]]の開発初期には再登場が検討されていたが、-1/-1カウンターを用いることが[[開発部]]に嫌われているうえ能力そのものも[[プレイヤー]]に賛否両論であったため、[[展望デザイン]]段階で[[有毒]](後に[[毒性]])へと置き換えられた。
 
==参考==
 
==参考==
<!--*[http://archive.mtg-jp.com/reading/010025/ 『ミラディンの傷跡』メカニズムレビュー:毒] (マジック日本語版公式サイト、文:[[高橋優太]])
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*[https://web.archive.org/web/20141103083948/http://archive.mtg-jp.com:80/reading/010025/ 『ミラディンの傷跡』メカニズムレビュー:毒(Internet Archive)] (マジック日本語版公式サイト、文:[[高橋優太]])
*[http://archive.mtg-jp.com/reading/combos/010009/ 感染のグリーンミスト] (マジック日本語版公式サイト、文:[[渡辺雄也]])ページ消失-->
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*[https://web.archive.org/web/20110131211421/http://archive.mtg-jp.com/reading/combos/010009/ 感染のグリーンミスト(Internet Archive)] (マジック日本語版公式サイト、文:[[渡辺雄也]]
 
*[https://mtg-jp.com/reading/mm/0030689/ ストーム値:『ミラディン』『ミラディンの傷跡』ブロック]([[Making Magic]] 2018年6月11日)
 
*[https://mtg-jp.com/reading/mm/0030689/ ストーム値:『ミラディン』『ミラディンの傷跡』ブロック]([[Making Magic]] 2018年6月11日)
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*[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/phyrexia-all-will-be-one-direction-part-1 Phyrexia: All Will Be One Direction, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0036614/ 『ファイレクシア:完全なる統一』方的な話 その1](Making Magic [[2023年]]1月17日 Mark Rosewater著)
 
*{{WHISPER検索/カードテキスト|感染}}
 
*{{WHISPER検索/カードテキスト|感染}}
 
*[[キーワード能力]]
 
*[[キーワード能力]]

2023年1月29日 (日) 02:17時点における版

感染/Infect
種別 常在型能力
登場セット ミラディンの傷跡ブロック
CR CR:702.90

感染(かんせん)/Infectは、ミラディンの傷跡で登場したキーワード能力。それを持つ発生源が与えるダメージの性質を変える常在型能力である。


Cystbearer / 嚢胞抱え (2)(緑)
クリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) ビースト(Beast)

感染(このクリーチャーは、クリーチャーに-1/-1カウンターの形でダメージを与え、プレイヤーに毒(poison)カウンターの形でダメージを与える。)

2/3

定義

感染を持つ発生源からクリーチャーに与えられたダメージは、クリーチャーに残らない。それは、その点数に等しい-1/-1カウンターをそのクリーチャーの上に置く

感染を持つ発生源からプレイヤーに与えられたダメージはそのプレイヤーのライフ失わせない。代わりに、それはその点数に等しい数の毒カウンターをそのプレイヤーに与える。

解説

感染を持つ発生源がクリーチャーに与えるダメージは-1/-1カウンターの形で残り、クリーチャーを恒久的に弱体化させる。その性質から、頑強および再生破壊不能持ちクリーチャーへの対策になる。

ミラディンの傷跡ブロック毒カウンターを1つのテーマとしており、感染能力はファイレクシア勢力を象徴する能力である。ミラディンの傷跡ではアーティファクトのカードのみが持っており、ミラディン包囲戦へ、新たなるファイレクシアへと、新ファイレクシアの侵攻に合わせて拡がっていった。

従来の毒カウンターを与える能力に比べると、以下のような利点・特徴があるといえる。

  1. 従来の毒カウンターを与える能力はクリーチャー間戦闘では意味を持たず、かつそれを持つクリーチャーは同コスト帯の他クリーチャーよりもP/T面が劣ることが多く、不利になりがちだった。感染能力を持つクリーチャーはサイズがやや改善され、さらに-1/-1カウンターによる継続的な影響力から、クリーチャー間戦闘でも軽視できない存在となった。
  2. プレイヤーに与えるダメージ効率の観点では、与える毒カウンターの数がダメージ量に応じて増減するためパンプアップ二段攻撃のような強化能力との相性が非常に良い。俗に言われるように毒カウンター1個は2点のダメージに相当とみなせるので、攻撃が通ればこれらの強化が通常の2倍の効率で作用するためである。
  3. プレイヤーにダメージを与えてもライフが減らないので、感染を持っていないクリーチャーと同時に攻撃するのは効率が悪い。

ルール

  • (クリーチャーでない)プレインズウォーカーにダメージを与える場合は、通常通り処理される。すなわち、ダメージと同数の忠誠カウンターをプレインズウォーカーから取り除く。
  • ダメージを与えられた状態でも、クリーチャーがそのダメージを負うことはない。
    • (例)4/3のクリーチャーが、感染を持つ発生源から2点のダメージを受けた場合、「-1/-1カウンターが2つ置かれた4/3のクリーチャー」、すなわち2/1となって戦場に残る。
  • これはダメージを受けたあとの処理を変更する。ダメージを置換するわけではない。
    • 感染による作用で-1/-1カウンターが置かれても、「ダメージを与えられた」状態であることに変わりはない。なので、命取り/Fatal Blowの対象にすることは可能である。
    • ダメージなので、軽減することができる。
    • 感染と絆魂とを同時に持つクリーチャーがダメージを与えても、絆魂は機能する。接死についても同様である。
  • 感染のルールは、感染自体が持つ能力ではない。ダメージに関するルールにより、「発生源が感染を持つかどうか」が参照される。そのため、この処理は最後の情報を参照する。
    • 感染を持つパーマネントが効果によってダメージを与える前にそれが戦場を離れても、戦場を離れた時点で感染を持っていたのならばこの処理が適用される。
  • 感染を持つ発生源からのダメージで-1/-1カウンターを置くのは、その発生源のコントローラーである。
    • スカラベの巣/Nest of Scarabsなど、-1/-1カウンターをどのプレイヤーが置いたのかを参照するカードとの相互作用で問題になる。
    • 以前はどのプレイヤーがカウンターを置くのかが不明瞭であったが、2017年4月28日の総合ルール更新で明確化された。

その他

参考

引用:総合ルール 20231117.0

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