感想戦

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'''感想戦'''(かんそうせん)/''post mortem''とは、[[ゲーム]]や[[マッチ]]、大会などの終了時に、それらでの[[プレイング]]について振り返ること。中でも、自分ひとりだけではなく、[[対戦相手]]やギャラリーなどと複数人の視点および意見を持ち寄って、あるプレイングを取るに至った理由、結果の良し悪し、他の選択肢ではどうだったかのifの想定などを、詳細に検討することを指す。
 
'''感想戦'''(かんそうせん)/''post mortem''とは、[[ゲーム]]や[[マッチ]]、大会などの終了時に、それらでの[[プレイング]]について振り返ること。中でも、自分ひとりだけではなく、[[対戦相手]]やギャラリーなどと複数人の視点および意見を持ち寄って、あるプレイングを取るに至った理由、結果の良し悪し、他の選択肢ではどうだったかのifの想定などを、詳細に検討することを指す。
  
自分だけでは気付けなかったこと、特に自分視点ではわからない[[非公開領域]]や[[デッキ]]内容まで含めた対戦相手の思考を明らかにしてもらうことは、非常に大きな経験値となるため、実力を高めるうえでで非常に重要であり、普段の練習では1ゲームごとに行う[[プロプレイヤー]]も珍しくはない。
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自分だけでは気付けなかったこと、特に自分視点ではわからない[[非公開領域]]や[[デッキ]]内容まで含めた対戦相手の思考を明らかにしてもらうことは、非常に大きな経験値となるため、実力を高めるうえでとても役に立つ。普段の練習では1ゲームごとに細かく行う[[プロプレイヤー]]も珍しくはなく、また大会などでの試合でも(対戦相手と交流を深めることも兼ねて)積極的に行う例も多い。ただし当然ながら時間がかかる練習法であるため、「数を多くこなしたほうがよい」とあまり重視しない考え方もある。
  
しかしながら、どうしても時間がかかってしまうため、大会では進行を遅らせないためにも、ゲーム終了時には行わず、マッチ終了時に時間があった場合に行い、マッチが長引いて時間がない場合は大会終了時に行うようにする必要があるだろう。そのために試合の記録(将棋で言うところの棋譜)を、簡易なメモなどでできるだけ残しておくようにしたい。
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大会で行う場合は、進行を遅らせないためにも、マッチ終了時に時間があった場合に行い、マッチが長引いて時間がない場合は大会終了後に行うようにする必要があるだろう。そのためにも試合の記録(将棋で言うところの棋譜)を、試合中に([[遅延行為]]にならない程度に)軽くメモするなどして、できるだけ残しておくようにしたい。
  
*「感想戦」という単語は元々は将棋用語だが、同じ概念はより古いテーブルゲームである囲碁や、海外のチェスやブリッジなどのゲームにも存在する。
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*「感想戦」という単語は元々は将棋用語だが、同じ概念は囲碁や麻雀、海外のチェスやブリッジなどの、プロ・テーブルゲーム業界全般に存在する。
*他人の試合を見物し、その感想戦を聞くこともかなり勉強になる。将棋界では「感想戦をすることで業界全体のレベルの向上に貢献するのがプロの義務だ」という考え方もあるほど。
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*他人の試合を見物し、その感想戦を聞くこともかなり勉強になる。
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**特に将棋界ではプロ同士の対戦後は公開感想戦が行われる習慣になっており、「良い感想戦をすることで業界全体のレベルの向上に貢献するのがプロの義務」という考え方が根付いている。
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**[[マジック]]の場合は、大会の中継動画や公式のイベントカバレージ記事などを見るとよいだろう。
 
*[[Magic Online]]などでは自動でゲームの記録が残るため、それを見返すだけでも(この場合は対戦相手の視点がない、自分ひとりの反省となるが)勉強になることが多い。
 
*[[Magic Online]]などでは自動でゲームの記録が残るため、それを見返すだけでも(この場合は対戦相手の視点がない、自分ひとりの反省となるが)勉強になることが多い。
 
**近年は動画配信サイトで自身のゲームやマッチを公開する[[プレイヤー]]も増えた。これも、動画作成時に自身のプレイングを見直すことができ、さらに公開後は視聴者(ギャラリー)の意見を聞く感想戦のような効果が期待できる。
 
**近年は動画配信サイトで自身のゲームやマッチを公開する[[プレイヤー]]も増えた。これも、動画作成時に自身のプレイングを見直すことができ、さらに公開後は視聴者(ギャラリー)の意見を聞く感想戦のような効果が期待できる。

2019年3月3日 (日) 16:53時点における最新版

感想戦(かんそうせん)/post mortemとは、ゲームマッチ、大会などの終了時に、それらでのプレイングについて振り返ること。中でも、自分ひとりだけではなく、対戦相手やギャラリーなどと複数人の視点および意見を持ち寄って、あるプレイングを取るに至った理由、結果の良し悪し、他の選択肢ではどうだったかのifの想定などを、詳細に検討することを指す。

自分だけでは気付けなかったこと、特に自分視点ではわからない非公開領域デッキ内容まで含めた対戦相手の思考を明らかにしてもらうことは、非常に大きな経験値となるため、実力を高めるうえでとても役に立つ。普段の練習では1ゲームごとに細かく行うプロプレイヤーも珍しくはなく、また大会などでの試合でも(対戦相手と交流を深めることも兼ねて)積極的に行う例も多い。ただし当然ながら時間がかかる練習法であるため、「数を多くこなしたほうがよい」とあまり重視しない考え方もある。

大会で行う場合は、進行を遅らせないためにも、マッチ終了時に時間があった場合に行い、マッチが長引いて時間がない場合は大会終了後に行うようにする必要があるだろう。そのためにも試合の記録(将棋で言うところの棋譜)を、試合中に(遅延行為にならない程度に)軽くメモするなどして、できるだけ残しておくようにしたい。

  • 「感想戦」という単語は元々は将棋用語だが、同じ概念は囲碁や麻雀、海外のチェスやブリッジなどの、プロ・テーブルゲーム業界全般に存在する。
  • 他人の試合を見物し、その感想戦を聞くこともかなり勉強になる。
    • 特に将棋界ではプロ同士の対戦後は公開感想戦が行われる習慣になっており、「良い感想戦をすることで業界全体のレベルの向上に貢献するのがプロの義務」という考え方が根付いている。
    • マジックの場合は、大会の中継動画や公式のイベントカバレージ記事などを見るとよいだろう。
  • Magic Onlineなどでは自動でゲームの記録が残るため、それを見返すだけでも(この場合は対戦相手の視点がない、自分ひとりの反省となるが)勉強になることが多い。
    • 近年は動画配信サイトで自身のゲームやマッチを公開するプレイヤーも増えた。これも、動画作成時に自身のプレイングを見直すことができ、さらに公開後は視聴者(ギャラリー)の意見を聞く感想戦のような効果が期待できる。

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