悪への引き渡し/Deliver Unto Evil

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Deliver Unto Evil / 悪への引き渡し (2)(黒)
ソーサリー

あなたの墓地にあるカード最大4枚を対象とする。あなたがボーラス(Bolas)・プレインズウォーカーをコントロールしているなら、それらのカードをあなたの手札に戻す。そうでないなら、対戦相手はそのうち2枚を選ぶ。その選ばれたカードをあなたの墓地にとどめ、残りをあなたの手札に加える。
悪への引き渡しを追放する。


墓地回収ソーサリー。そのままだと4枚の内対戦相手が選ぶ2枚が手札戻るだけだが、「悪/Evil」の親玉ことボーラスコントロールしていると、対象とした4枚すべての引き渡しを強制できる。

再供給/Restockなどを見れば分かる通り、カード・タイプを問わない複数枚の墓地回収呪文にしてわずか3マナという軽さは、額面上で言えばかなりの破格。しかし当然ながらその軽さには裏があり、単純な使い勝手はそちらと同等という訳にはいかない。ボーラスをコントロールしていない場合、得られるカード・アドバンテージ予言/Divination相当でそう悪くないように見えるが、実際には対象の中でもっとも弱いカードが選ばれてしまうため安定せず、不安が残る。また、墓地に少なくとも4枚のカードが溜まっていないとカード・アドバンテージを得られない(#ルール参照)こともあり、別途墓地肥やし手段が求められることが多い。見た目より制約は多く、単純には扱いづらいのが難点。

とは言え、ボーラスをコントロールしている際は非常に高パフォーマンスの呪文になることは確か。覚醒の龍、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, the Arisenや、同時収録の龍神、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, Dragon-Godを中心に据えたデッキならば、アドバンテージ獲得手段として十分有用。前述したとおり、墓地さえ肥やせるならボーラス不在でも最低限のカード・アドバンテージにはなるため、採用する際は諜報などを織り込み、腐ることがない構成を心がけたい。

リミテッドでは、クリーチャー戦闘が中心となることもあり、墓地枚数に関してあまり深刻になる必要はないだろう。ボーラスが確保できていなくとも、アドバンテージ獲得手段として十分及第点。しかし扱いづらさが目立つカードであることは変わらないため、負傷者の手当て/Aid the Fallenなど、使い勝手に優れるものがあるならそれらを優先させたほうが無難か。

  • 単色でカード・タイプの制限のない複数枚回収を行える効果は珍しい。カード・タイプを問わない複数枚回収は前述した再供給など、主に領分であることが多い。
  • けちな贈り物/Gifts Ungivenを墓地回収に変更した(うえにボーラス要素を加えた)リメイクと言ったところか。ただしけちな贈り物と違って「あえて2枚以下しか選ばない」という選択肢に意味が生じなくなっている。一方、対象に同じカード名のものを複数指定できるので、同じ役割を持つカード4枚を指定してどれが選ばれても目的を達成できるようにするというような運用はしやすい(けちな贈り物でそれをする場合、デッキ構築の段階である程度カードの種類を散らしておく必要がある)。

[編集] ルール

[編集] ストーリー

灯争大戦注目の第2章の1枚(イラスト)。

遂にニコル・ボーラス/Nicol Bolasの恐るべき謀略の全容が明らかとなる。次元間の標/Interplanar Beaconによって呼び寄せられたプレインズウォーカー/Planeswalker達は、不滅の太陽/The Immortal Sunによってラヴニカ/Ravnicaに捕えられ、古呪/The Elderspellによってプレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Sparkを奪われボーラスの糧となる。多元宇宙/Multiverseで最も強力な魔術師たちは、ボーラスを神の高みへと昇らせるための生け贄として集められたのだ。

[編集] 参考

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