宝船の巡航/Treasure Cruise

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2018年11月24日 (土) 00:09時点におけるSPIT (トーク | 投稿記録)による版
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Treasure Cruise / 宝船の巡航 (7)(青)
ソーサリー

探査(この呪文を唱える段階であなたがあなたの墓地から追放した各カードは、(1)を支払う。)
カードを3枚引く。


探査付きのドローソーサリー墓地から7枚追放できれば、必要なマナ量だけ見ればAncestral Recall並みのドロー効率になる。

当然生撃ちは非現実的であるため、意識的に墓地を肥やしてから使うことになるが、リアニメイトなどの墓地利用デッキでは手札よりも墓地のほうが貴重なリソースであることも多く、若干噛み合わないかもしれない。どちらかと言えば、墓地利用を主眼にはしていないが(フェッチランド軽量呪文などで)自然に墓地にカードが溜まる構成のデッキと相性がよい。複数回の使用は難しいため採用枚数の調整は必要になるが、中盤以降のハンド・アドバンテージ源として良い働きをする。

スタンダードではそういったデッキが少なく、またコントロールデッキではインスタントである時を越えた探索/Dig Through Timeが優先されるため、青白英雄的ジェスカイトークンといった青を含むビートダウンデッキで採用される程度にとどまっており、あまり活躍していない。

モダンエターナルではそういったデッキが珍しくないため特に優秀で、登場直後からデルバー系を筆頭に様々なデッキで採用されている。また、意志の力/Force of Willピッチコストに充てることができる、一度でも最低コストで使用できれば大きなアドバンテージを得られそのまま押しきれる、そうでなくとも引いてきたカードを次の探査コストに当てられる、などの理由から見た目の重さに反して「ソーサリー版Ancestral Recall」という考え方になり、平気で3~4枚積まれる光景が見られた。本家Ancestral Recallに比べて、「点数で見たマナコストが大きいため精神的つまづき/Mental Misstepの対象にならない」、「コストを軽減している訳ではないので三なる宝球/Trinisphereの影響を受けない」、「プレイヤーを対象に取らないので誤った指図/Misdirectionの対象にならない」などといった利点も多く存在した。ただしそれらの環境で活躍するタルモゴイフ/Tarmogoyf瞬唱の魔道士/Snapcaster Mageなどとディスシナジーになりえるため、併用時にはプレイングに注意。ただし逆に、相手のタルモゴイフを一時的に弱体化させられるメリットにもなりうる。

またコモンでありPauperでも使用可能であったため、こちらでもを含む様々なデッキに投入され、コントロール型のウィー=ゼロックスメタゲームに登場するなど、登場直後から大きな影響を与えた。

リミテッドでは墓地肥やしに長けるスゥルタイでは優良なドローカードとして使えるが、スゥルタイ以外では少々使いづらい。

  • 同じ効果のソーサリーは過去に集中/Concentrateが存在している。4枚追放できるならば同等のマナ効率になるため悪くない。色拘束を考慮するなら妙計/Brilliant Planとの比較になるが、こちらは3枚追放すれば同効率となる。
  • 探査を持つドロー呪文としては時を越えた探索/Dig Through Timeも同時に登場している。必要マナの下限が低く引ける枚数が多いことから単純な使い勝手では宝船の巡航の方が勝るが、見る枚数が多くインスタントであるため隙が少ないなどの利点があるためコンボデッキコントロールデッキでは時を越えた探索の方が有用なことも多い。併用される場合もある。
  • フレイバー・テキストは水面上(surface)と水面下(below)の対比と同時に、delightdarkの対比にもなっている言葉遊び。日本語ではdelightの元の意味に忠実に「歓楽」と訳したが、中国語版など「金銀財宝」の意味で訳して輝くイメージを持たせようとした言語もある。
Countless delights drift on the surface while dark schemes run below.
無数の歓楽が水面上に浮かぶ間も、暗き陰謀が水面下で展開されている。
金玉漂流在外,陰謀勾畫其間。

2015年1月23日より、モダンおよびレガシー禁止カードヴィンテージ制限カードに指定された(参考/翻訳)。この改定ではこのカードの登場により大幅に強化され3つの環境を支配しつつあった青赤デルバーの影響が挙げられており、登場からわずか4か月でこれらの環境から退場することとなった。さらに2015年4月1日よりやはりメタゲームを大きく崩したとされて、Pauperでも禁止カードに指定された(参考/翻訳)。

参考

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