増殖

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
1行: 1行:
'''増殖'''(ぞうしょく)/''Proliferate''は、[[ミラディンの傷跡ブロック]]で登場し、[[統率者2016]]で再登場した[[キーワード処理]]。
+
'''増殖'''(ぞうしょく)/''Proliferate''は、[[ミラディンの傷跡ブロック]]で登場し、[[統率者2016]]、[[灯争大戦]]で再登場した[[キーワード処理]]。
  
 
{{#card:Contagion Clasp}}
 
{{#card:Contagion Clasp}}
9行: 9行:
  
 
==解説==
 
==解説==
===ルール===
+
ミラディンの傷跡ブロックでは、[[ミラディン/Mirrodin]]の世界に侵食した[[ファイレクシアの油/Phyrexian oil]]の広がりをイメージしたデザインになっており、[[-1/-1カウンター]]や[[感染]]による[[毒カウンター]]を増やすことができる。[[ミラディンの傷跡]]の時点では、増殖を持つのはファイレクシア陣営のカードのみであり、いずれも[[青]]か[[アーティファクト]]である。続く[[ミラディン包囲戦]]ではそれらに加え[[黒]]や[[緑]]のファイレクシア陣営のカードに増殖を持つものが登場し、さらに[[新たなるファイレクシア]]では[[赤]]にも増殖を持つファイレクシア陣営のカードが登場した。
 +
 
 +
[[モダンマスターズ2015]]では主要[[メカニズム]]の1つとして増殖を持つカードが多く[[再録]]された。また、[[統率者2016]]では[[緑白青黒]]の[[法務官の声、アトラクサ/Atraxa, Praetors' Voice]]が増殖能力を持っている。
 +
 
 +
灯争大戦では特に背景設定に紐づけられたメカニズムでは無い。[[白]]と緑に割り当てられ、セットのテーマである[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]や、[[動員]]と[[シナジー]]を持つ。
 +
 
 +
==ルール==
 +
*増殖を行うことそのものは[[対象]]を選ばない。あなたがどのパーマネントやプレイヤーの上にあるカウンターを増やすかは増殖を行う[[呪文]]か[[能力]]の[[解決]]時に選ぶ。
 +
*増殖を行う呪文か能力が他に対象を選ぶ[[効果]]を持っており、それが解決時にすべて[[不正な対象]]であったなら、その呪文や能力は[[立ち消え]]増殖も行われない。
 
*流し読みすると勘違いしてしまいがちだが、増殖は1体だけではなく、望む数のプレイヤーとパーマネントを選ぶことができる。
 
*流し読みすると勘違いしてしまいがちだが、増殖は1体だけではなく、望む数のプレイヤーとパーマネントを選ぶことができる。
 
**「望む数」には「0」も含まれるため、パーマネントやプレイヤーを一切選ばないことも適正である。
 
**「望む数」には「0」も含まれるため、パーマネントやプレイヤーを一切選ばないことも適正である。
*選んだパーマネントに複数の種類のカウンターが置かれている場合、増やせるのはそのうちの1種類のみである。また、どの種類のカウンターを増やすかは、パーマネント/プレイヤーごとに選べる。
 
*増殖は、カウンターを増やすパーマネントやプレイヤーを[[対象]]としているわけではない。よって、[[被覆]]や[[プロテクション]]などには妨害されない。
 
*カウンターを増やすパーマネントやプレイヤーを選ぶのは増殖の実行時([[能力]]・[[呪文]]の[[解決]]時)であり、増殖を[[効果]]に含む呪文を[[唱える]]ときや[[起動型能力]]を[[起動]]するときではない。
 
 
*パーマネント以外の[[オブジェクト]]に置かれたカウンターは増やすことができない。例えば[[待機]]状態の[[カード]]や[[スタック]]上の[[稲妻の嵐/Lightning Storm]]など。
 
*パーマネント以外の[[オブジェクト]]に置かれたカウンターは増やすことができない。例えば[[待機]]状態の[[カード]]や[[スタック]]上の[[稲妻の嵐/Lightning Storm]]など。
  
===その他===
+
===ルールの変遷===
[[感染]]とともに、[[ミラディン/Mirrodin]]の世界に侵食した[[ファイレクシアの油/Phyrexian oil]]の広がりをイメージしたデザインになっている。
+
灯争大戦で[[ルール]]が変更されるまでは、選んだパーマネントやプレイヤーが複数の種類のカウンターを持っている場合、増やせるのはそのうちの1種類のみであった。例えば、毒カウンターと[[エネルギー・カウンター]]を持つプレイヤーを選んだ場合、毒カウンターのみを増やすことが可能だった。
 
+
[[ミラディンの傷跡]]の時点では、増殖を持つのはファイレクシア陣営のカードのみであり、いずれも[[青]]か[[アーティファクト]]である。続く[[ミラディン包囲戦]]ではそれらに加え[[黒]]や[[緑]]のファイレクシア陣営のカードに増殖を持つものが登場し、さらに[[新たなるファイレクシア]]では[[赤]]にも増殖を持つファイレクシア陣営のカードが登場した。
+
 
+
[[モダンマスターズ2015]]では主要[[メカニズム]]の1つとして増殖を持つカードが多く[[再録]]された。また、[[統率者2016]]では[[緑白青黒]]の[[法務官の声、アトラクサ/Atraxa, Praetors' Voice]]が増殖能力を持っている。
+
  
 +
==その他==
 
*ユーザーからの人気が高い一方で、あらゆる種類のカウンターに影響することから調整が難しく、幾度も再録を試みられながら断念されているメカニズムである。[[ストーム値]]は5<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/storm-scale-mirrodin-and-scars-mirrodin-blocks-2018-06-11 Storm Scale: Mirrodin and Scars of Mirrodin Blocks]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0030689/ ストーム値:『ミラディン』『ミラディンの傷跡』ブロック]([[Making Magic]] [[2018年]]6月11日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。
 
*ユーザーからの人気が高い一方で、あらゆる種類のカウンターに影響することから調整が難しく、幾度も再録を試みられながら断念されているメカニズムである。[[ストーム値]]は5<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/storm-scale-mirrodin-and-scars-mirrodin-blocks-2018-06-11 Storm Scale: Mirrodin and Scars of Mirrodin Blocks]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0030689/ ストーム値:『ミラディン』『ミラディンの傷跡』ブロック]([[Making Magic]] [[2018年]]6月11日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。
 
**[[カラデシュ]]では[[エネルギー・カウンター]]や[[+1/+1カウンター]]([[製造]])との相互作用を期待して再録することが検討されたが、+1/+1カウンターとの相性が良すぎる一方でエネルギーとの相性があまり良くなく、[[カード・セット|セット]]を曲げる結果になったため取り除かれた<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/do-you-feel-lucky-aetherpunk-part-1-2016-09-26 "Do You Feel Lucky, Aetherpunk?" Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0017687/ 「賭けてみるか、エーテルパンク?」 その1](Making Magic [[2016年]]9月26日 Mark Rosewater著)</ref>。
 
**[[カラデシュ]]では[[エネルギー・カウンター]]や[[+1/+1カウンター]]([[製造]])との相互作用を期待して再録することが検討されたが、+1/+1カウンターとの相性が良すぎる一方でエネルギーとの相性があまり良くなく、[[カード・セット|セット]]を曲げる結果になったため取り除かれた<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/do-you-feel-lucky-aetherpunk-part-1-2016-09-26 "Do You Feel Lucky, Aetherpunk?" Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0017687/ 「賭けてみるか、エーテルパンク?」 その1](Making Magic [[2016年]]9月26日 Mark Rosewater著)</ref>。

2019年4月27日 (土) 20:18時点における版

増殖(ぞうしょく)/Proliferateは、ミラディンの傷跡ブロックで登場し、統率者2016灯争大戦で再登場したキーワード処理


Contagion Clasp / 伝染病の留め金 (2)
アーティファクト

伝染病の留め金が戦場に出たとき、クリーチャー1体を対象とする。それの上に-1/-1カウンターを1個置く。
(4),(T):増殖を行う。(望む数のパーマネントやプレイヤーを選び、その後すでにそこにあるカウンター1種類につき、そのカウンターをもう1個与える。)


定義

「増殖を行う/Proliferate」とは、パーマネントプレイヤーのうちでカウンターを持つものを任意の数選び、それらのパーマネントやプレイヤーが既に持っているものと同種のカウンターを1つ追加で置くことである。

双頭巨人戦の場合は上記の「プレイヤー」を「チーム」に読み替える。

解説

ミラディンの傷跡ブロックでは、ミラディン/Mirrodinの世界に侵食したファイレクシアの油/Phyrexian oilの広がりをイメージしたデザインになっており、-1/-1カウンター感染による毒カウンターを増やすことができる。ミラディンの傷跡の時点では、増殖を持つのはファイレクシア陣営のカードのみであり、いずれもアーティファクトである。続くミラディン包囲戦ではそれらに加えのファイレクシア陣営のカードに増殖を持つものが登場し、さらに新たなるファイレクシアではにも増殖を持つファイレクシア陣営のカードが登場した。

モダンマスターズ2015では主要メカニズムの1つとして増殖を持つカードが多く再録された。また、統率者2016では緑白青黒法務官の声、アトラクサ/Atraxa, Praetors' Voiceが増殖能力を持っている。

灯争大戦では特に背景設定に紐づけられたメカニズムでは無い。と緑に割り当てられ、セットのテーマであるプレインズウォーカーや、動員シナジーを持つ。

ルール

  • 増殖を行うことそのものは対象を選ばない。あなたがどのパーマネントやプレイヤーの上にあるカウンターを増やすかは増殖を行う呪文能力解決時に選ぶ。
  • 増殖を行う呪文か能力が他に対象を選ぶ効果を持っており、それが解決時にすべて不正な対象であったなら、その呪文や能力は立ち消え増殖も行われない。
  • 流し読みすると勘違いしてしまいがちだが、増殖は1体だけではなく、望む数のプレイヤーとパーマネントを選ぶことができる。
    • 「望む数」には「0」も含まれるため、パーマネントやプレイヤーを一切選ばないことも適正である。
  • パーマネント以外のオブジェクトに置かれたカウンターは増やすことができない。例えば待機状態のカードスタック上の稲妻の嵐/Lightning Stormなど。

ルールの変遷

灯争大戦でルールが変更されるまでは、選んだパーマネントやプレイヤーが複数の種類のカウンターを持っている場合、増やせるのはそのうちの1種類のみであった。例えば、毒カウンターとエネルギー・カウンターを持つプレイヤーを選んだ場合、毒カウンターのみを増やすことが可能だった。

その他

脚注

  1. Storm Scale: Mirrodin and Scars of Mirrodin Blocks/ストーム値:『ミラディン』『ミラディンの傷跡』ブロックMaking Magic 2018年6月11日 Mark Rosewater著)
  2. "Do You Feel Lucky, Aetherpunk?" Part 1/「賭けてみるか、エーテルパンク?」 その1(Making Magic 2016年9月26日 Mark Rosewater著)
  3. Aether Way, Part 3/霊気の道 その3(Making Magic 2017年1月30日 Mark Rosewater著)
  4. Building Allegiances, Part 1/献身の作り方 その1(Making Magic 2019年1月2日 Mark Rosewater著)

参考

引用:総合ルール 20231117.0

QR Code.gif