四肢切断/Dismember

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*[[効果]]の同じ[[引き込み/Pull Under]]や[[やつれ/Waste Away]]と比べるとかなり[[軽い]]が、その当時の黒の除去は[[闇への追放/Dark Banishing]]が基準であり、全般に[[重い]]ものが多かった。この差はまさに時代の差というほかなく、近年全般に[[カードパワー]]が向上している実例のひとつと言えるだろう。
 
*[[効果]]の同じ[[引き込み/Pull Under]]や[[やつれ/Waste Away]]と比べるとかなり[[軽い]]が、その当時の黒の除去は[[闇への追放/Dark Banishing]]が基準であり、全般に[[重い]]ものが多かった。この差はまさに時代の差というほかなく、近年全般に[[カードパワー]]が向上している実例のひとつと言えるだろう。
*[[色の役割]]を大きく無視してしまった[[ファイレクシア・マナ]]の中でも、このカードは代表格。[[Mark Rosewater]]のコラムで、名指しで教訓としてあげられている。([https://mtg-jp.com/reading/translated/0003990/ 参考]
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*[[色の役割]]を大きく無視してしまった[[ファイレクシア・マナ]]の中でも、このカードは代表格。[[Mark Rosewater]]のコラムで、名指しで教訓としてあげられている<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/state-design-2011-2011-08-22 State of Design 2011]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0003990/ デザイン演説2011]([[Making Magic]] [[2011年]]8月22日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。
*元々は(黒/Φ)(黒/Φ)で-4/-4だったが、マナなしでプレイできる除去呪文は強すぎるということで[[不特定マナ・コスト]]が追加され-5/-5となったという。 ([https://web.archive.org/web/20121102011524/http://mtg-jp.com/reading/translated/001517/ 参考] [https://web.archive.org/web/20121130111659/http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mm/143 参考(原文)])
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*元々は(黒/Φ)(黒/Φ)で-4/-4だったが、マナなしでプレイできる除去呪文は強すぎるということで[[不特定マナ・コスト]]が追加され-5/-5となったという <ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/cards-my-sleeve-2011-05-16 Cards Up My Sleeve]/[https://web.archive.org/web/20121102011524/http://mtg-jp.com/reading/translated/001517/ 私の愛したカードたち(Internet Archive)](Feature 2011年5月16日 Mark Rosewater著)</ref>。
 
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==脚注==
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==参考==
 
==参考==
 
*[[カード個別評価:新たなるファイレクシア]] / ファイレクシア陣営 - [[アンコモン]]
 
*[[カード個別評価:新たなるファイレクシア]] / ファイレクシア陣営 - [[アンコモン]]

2022年1月23日 (日) 03:15時点における版


Dismember / 四肢切断 (1)(黒/Φ)(黒/Φ)
インスタント

((黒/Φ)は(黒)でも2点のライフでも支払うことができる。)
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで-5/-5の修整を受ける。


ファイレクシア・マナマナ・コストに含むマイナス修整インスタント

マナ総量こそ3だが、最小1マナを気にせず唱えられるのは魅力。最大4点のライフロスはさすがに小さくないが、タフネス5までのクリーチャー除去できるならば必要経費としては妥当な範囲だろう。もちろんそのまま3マナで撃つこともできるし、ファイレクシア・マナのうちひとつを黒マナ、ひとつをライフという形でも支払える。その場に応じて柔軟にコストを選べるのが強みである。

の含まれないデッキで、ライフでの支払いを前提に採用することもできる。クリーチャー除去に乏しいはもちろん、でもタイミングを選ばない除去は貴重。火力を有するにおいても、コーの火歩き/Kor Firewalker等のプロテクション(赤)持ち、荒廃のドラゴン、スキジリクス/Skithiryx, the Blight Dragonなどの再生持ち、悪斬の天使/Baneslayer Angelなどのタフネスの高いクリーチャーなど、火力では対処しづらいものは多々いるため、併用する価値は十分にある。

黒いデッキにおいては、スタンダードならば破滅の刃/Doom Blade喉首狙い/Go for the Throatなどが比較対象となる。再生持ちや破壊不能持ちクリーチャーに対処できる点や、マナ・クリーチャーに対して1マナで撃てる点が強みになる。一方エターナルならば殺し/Snuff Out血の復讐/Vendettaなどが比較対象となる。黒いクリーチャーを対象に取る事ができ、また突然の死/Sudden Deathより修整値が大きいのもポイント。ただしどちらのフォーマットにおいても、そういったクリーチャーが脅威とならない環境においては、通常の除去呪文が優先されるだろう。

スタンダードでは上記のメリットが買われ、Caw-Bladeなど黒を含まないデッキを含め多くのデッキに採用されている。糾弾/Condemn失脚/Oust未達への旅/Journey to Nowhereが通用しない戦争と平和の剣/Sword of War and Peace欠片の双子/Splinter Twinコンボに対しても、このカードならインスタント・タイミングで対応できる。その活躍ぶりは、フィニッシャーの評価基準に「タフネスが6以上であるかどうか」が加わるほど。またファイレクシア・マナによる少なくないライフロスについては、機を見た援軍/Timely Reinforcementsで補助する場合がある。

イニストラード参入以降は、高速ビートダウンデッキである人間ウィニーの隆盛に加えて、ミラディンの十字軍/Mirran Crusader聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft原始のタイタン/Primeval Titanを始めとするタイタン・サイクルなどが除去できないという欠点が目立つ様になり、もっと気軽に使えるその他の除去に出番を奪われる事も多かった。しかしその後、アヴァシンの帰還修復の天使/Restoration Angelという強力で使用頻度の高いタフネス5以下のクリーチャーが登場したことで、再び採用される機会が増した。

エターナルでも使われる強力な除去である。やはり実質不特定マナ1点で使える点が評価され、青単マーフォークが邪魔なクリーチャーをどけるのに使ったり、対MUDサイドボードに仕込んだりと利用法は様々。

脚注

  1. State of Design 2011/デザイン演説2011Making Magic 2011年8月22日 Mark Rosewater著)
  2. Cards Up My Sleeve/私の愛したカードたち(Internet Archive)(Feature 2011年5月16日 Mark Rosewater著)

参考

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