向上呪文

提供:MTG Wiki

移動: 案内, 検索

向上呪文(Enhanced Spell)とは、唱える際に特定の色マナ支払う効果が増すカードの総称[1]。それがクリーチャー呪文の場合は「向上クリーチャー」「強化クリーチャー」とも呼ばれる。

ラヴニカ・ブロックで初登場し、シャドウムーア・ブロック以降複数のカード・セットで再登場している(→#該当カード)。



目次

ルール

  • キッカーのように追加コストとして余分にマナを支払うのではない。マナ・コストの支払い時に特定の色のマナを使って唱えていればよい。つまり、(通常であれば)マナ・コスト内の不特定マナ・コスト混成マナ・シンボルの部分で特定の色のマナを支払うというメカニズムである。
    • 例えば死後剛直/Vigor Mortisならば、(2)(黒)(黒)のマナ・コストのうち、どこかを(緑)で支払うことで+1/+1カウンターを得られる。()(緑)(黒)(黒)や(青)(緑)(黒)(黒)などで支払えばよい。(2)(黒)(黒)(緑)のように支払うわけではない(コスト増加カードの影響を受けていない限りそれは不可能である)。
    • コスト減少カードによって不特定マナ・コストがなくなってしまうと、特定の色のマナを支払う余地がなくなるため追加効果が得られないことがある。
  • ルール・テキストで定められていない限り、追加効果は使うか使わないかを任意に選べるものではない。特定のマナを支払った場合、追加効果の発揮は強制である。
  • ルール・テキストで定められていない限り、特定のマナを複数支払ったとしても、追加効果が増すことはない。
    • 例えば死後剛直/Vigor Mortisに(緑)(緑)(黒)(黒)を支払ったとしても、乗る+1/+1カウンターは1個である。2個に増えたりすることはない。
  • 「唱える」手順を経ていない場合、支払ったコストは存在しないため、追加効果を得ることはない。
  • 「唱える」手順を経ているのであれば、特殊な支払い方をしていたとしても、それに支払ったコストを参照する。
  • 対象をとる効果がある場合、その色のマナを支払ったかどうかに関係なく対象はとる。
  • カードそのものが単色であっても、ルール文章中に別の色のマナ・シンボルを含むため固有色は多色になる。

該当カード

ラヴニカ:ギルドの都
インスタントソーサリーのみ。ゴルガリのみアンコモン2枚、他はコモン・アンコモン1枚ずつ。対応するマナを支払うと効果が追加される。
ギルドパクト
クリーチャーのみ。オルゾフのみコモン・アンコモン1枚ずつ、他はコモン2枚。対応する色のマナを支払ったときにのみ誘発するETB能力を持つ。
ディセンション
クリーチャーのみ。全てアンコモン。対応する色のマナを支払わないと戦場に残れず、生け贄に捧げられる。また、そのすべてがそれとは別にETB能力を持っている。「向上させればクリーチャーがオマケについてくる」というスタイル。のちのETB能力持ち想起エレメンタルに近い。
シャドウムーア
インスタントかソーサリーのみ。全てアンコモンの友好2色混成カード。払った色マナによって効果が違い、両方の色マナを支払ったときにのみ両方の効果が発揮される。
イーブンタイド
インスタントかソーサリーのみ。全てアンコモンの対抗2色混成カード。払った色マナによって効果が違い、両方の色マナを支払ったときにのみ両方の効果が発揮される。
イコリア:巨獣の棲処
のみインスタントで他はソーサリー。全て単色のレアで、対抗2色のマナを支払うと強化される。不特定マナが(2)に統一されているため、条件を満たすためには全てのマナ・コストを指定された色で支払うことになる。
兄弟戦争
どちらも神話レアで、Xマナ含む無色アーティファクト・クリーチャー。払った色マナによって効果が違うETB能力を持ち、払ったマナ数に比例して効果が増えていく。

その他

烈日収斂はこのメカニズムの5色版とも言える。また、エルドレインの王権では逆に単色版と言える一徹が登場した。

脚注

  1. ラヴニカ:ギルドの都のリリースノートから使われ、ラヴニカ・ブロックに関する記事などでも使用される。(Dissension’s EnhancementsLatest Developments 2006年4月21日 Aaron Forsythe著))

参考

QR Code.gif