分割カード

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{{Gatherer|id=27166|1枚のカードに小さな2枚のカードが並べて印刷されており}}、[[唱える]]際にはどちらかを選び、選んだ方の[[特性]]を持って[[スタック]]に乗る。
 
{{Gatherer|id=27166|1枚のカードに小さな2枚のカードが並べて印刷されており}}、[[唱える]]際にはどちらかを選び、選んだ方の[[特性]]を持って[[スタック]]に乗る。
  
[[インベイジョン]]では[[友好色]]の組み合わせの5種類、[[アポカリプス]]では[[対抗色]]の組み合わせの5種類が登場。
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いずれも[[サイクル#カード群|サイクル]]として登場しており、[[次元の混乱]]でのサイクルが[[稀少度]]別であったものを除けば、[[]]別のサイクルとなっている。[[#分割カード一覧|分割カード一覧]]の節を参照。
  
[[アンヒンジド]]では破天荒な見た目の5分割カードが登場した(3分割以上の分割カードは総合ルールで定義されていないが、[[銀枠]]だからいいのだ)。
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分割カードに関連する能力としては以下のものがある。
 
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* [[融合]] - 分割された両方の半分を唱えられる。[[ドラゴンの迷路]]で登場。
[[ディセンション]]では[[3色カード]]として[[友好色]]の組み合わせの5種類([[アンコモン]])、[[対抗色]]の組み合わせの5種類([[レア]])が登場した。
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* [[余波]] - これがある半分は[[墓地]]からのみ唱えられる。[[アモンケット]]で登場。
 
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[[次元の混乱]]では、両方とも同じ色の分割カードが、[[赤]]のみに[[稀少度]]別の[[サイクル#カード群|サイクル]]で登場した。
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[[ドラゴンの迷路]]では、両方の半分を手札から唱えられる[[キーワード能力]]・[[融合]]を持つ分割カードが登場した。
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[[アモンケット]]では、半分が[[墓地]]からのみ唱えられる[[余波]]を持つ分割カードが登場した。
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==ルーリング==
 
==ルーリング==
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==分割カード一覧==
 
==分割カード一覧==
 
===[[インベイジョン]]===
 
===[[インベイジョン]]===
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各半分が単色、カード全体では[[友好色]]2色。
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*[[抵抗+救難/Stand+Deliver]]
 
*[[抵抗+救難/Stand+Deliver]]
 
*[[悪意+敵意/Spite+Malice]]
 
*[[悪意+敵意/Spite+Malice]]
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===[[アポカリプス]]===
 
===[[アポカリプス]]===
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各半分が単色、カード全体では[[対抗色]]2色。
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*[[夜+昼/Night+Day]]
 
*[[夜+昼/Night+Day]]
 
*[[生+死/Life+Death]]
 
*[[生+死/Life+Death]]
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===[[ディセンション]]===
 
===[[ディセンション]]===
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以下は、各半分が友好色2色、カード全体では[[色の組み合わせ#3色の組み合わせ|弧3色]]。
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<!-- あくまでも「登場順」というわけで。 -->
 
<!-- あくまでも「登場順」というわけで。 -->
 
*[[供給+需要/Supply+Demand]]
 
*[[供給+需要/Supply+Demand]]
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*[[打撃+爆走/Hit+Run]]
 
*[[打撃+爆走/Hit+Run]]
 
*[[純粋+単純/Pure+Simple]]
 
*[[純粋+単純/Pure+Simple]]
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以下は、各半分が対抗色2色、カード全体では[[色の組み合わせ#3色の組み合わせ|楔3色]]。
  
 
*[[隠匿+探求/Hide+Seek]]
 
*[[隠匿+探求/Hide+Seek]]
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===[[次元の混乱]]===
 
===[[次元の混乱]]===
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各半分とも[[赤]]単色(カード全体でも赤単色)。[[稀少度]]別のサイクル。
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*[[死亡+退場/Dead+Gone]]
 
*[[死亡+退場/Dead+Gone]]
 
*[[乱暴+転落/Rough+Tumble]]
 
*[[乱暴+転落/Rough+Tumble]]
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===[[ドラゴンの迷路]]===
 
===[[ドラゴンの迷路]]===
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以下は、各半分が単色、カード全体では2色。
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*[[遠隔+不在/Far+Away]]
 
*[[遠隔+不在/Far+Away]]
 
*[[生存+存命/Alive+Well]]
 
*[[生存+存命/Alive+Well]]
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*[[労苦+苦難/Toil+Trouble]]
 
*[[労苦+苦難/Toil+Trouble]]
 
*[[利得+損失/Profit+Loss]]  
 
*[[利得+損失/Profit+Loss]]  
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以下は、各半分が2色、カード全体では3色。
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*[[唯々+諾々/Beck+Call]]
 
*[[唯々+諾々/Beck+Call]]
 
*[[覚悟+意欲/Ready+Willing]]
 
*[[覚悟+意欲/Ready+Willing]]
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===[[アモンケット]]===
 
===[[アモンケット]]===
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以下は、各半分が同じ色の単色(カード全体でも単色)。
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*[[黄昏+払暁/Dusk+Dawn]]
 
*[[黄昏+払暁/Dusk+Dawn]]
 
*[[暗記+記憶/Commit+Memory]]
 
*[[暗記+記憶/Commit+Memory]]
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*[[嘲笑+負傷/Insult+Injury]]
 
*[[嘲笑+負傷/Insult+Injury]]
 
*[[食餌+給餌/Mouth+Feed]]
 
*[[食餌+給餌/Mouth+Feed]]
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以下は、各半分が単色、カード全体では友好色2色。
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*[[枕戈+待旦/Prepare+Fight]]
 
*[[枕戈+待旦/Prepare+Fight]]
 
*[[腹背+面従/Failure+Comply]]
 
*[[腹背+面従/Failure+Comply]]
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*[[木端+微塵/Cut+Ribbons]]
 
*[[木端+微塵/Cut+Ribbons]]
 
*[[驚天+動地/Heaven+Earth]]
 
*[[驚天+動地/Heaven+Earth]]
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以下は、各半分が単色、カード全体では対抗色2色。
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*[[徹頭+徹尾/Start+Finish]]
 
*[[徹頭+徹尾/Start+Finish]]
 
*[[粉骨+砕身/Reduce+Rubble]]
 
*[[粉骨+砕身/Reduce+Rubble]]
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===その他([[銀枠]])===
 
===その他([[銀枠]])===
 
;[[アンヒンジド]]
 
;[[アンヒンジド]]
*[[Who+What+When+Where+Why]]
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*[[Who+What+When+Where+Why]] - 5分割、各分割は単色、カード全体では5色
 
;[[ホリデーギフトカード]]
 
;[[ホリデーギフトカード]]
*[[Naughty+Nice]]
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*[[Naughty+Nice]] - 各半分が単色、カード全体では[[白黒]]
  
 
==参考==
 
==参考==

2017年5月21日 (日) 14:09時点における版

分割カード/Split Cardとは、インベイジョン初出のカード群の総称。

目次

概要


Fire / 火 (1)(赤)
インスタント

1つか2つのクリーチャーとプレインズウォーカーとプレイヤーの組み合わせを対象とする。火は、それらに2点のダメージを望むように割り振って与える。

Ice / 氷 (1)(青)
インスタント

パーマネント1つを対象とし、それをタップする。
カードを1枚引く。



Breaking / 強行 (青)(黒)
ソーサリー

プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、カードを8枚切削する。
融合(あなたはこのカードの片方の半分または両方の半分をあなたの手札から唱えてもよい。)

Entering / 突入 (4)(黒)(赤)
ソーサリー

いずれかの墓地にあるクリーチャー・カード1枚をあなたのコントロール下で戦場に出す。それはターン終了時まで速攻を得る。
融合(あなたはこのカードの片方の半分または両方の半分をあなたの手札から唱えてもよい。)



Dusk / 黄昏 (2)(白)(白)
ソーサリー

パワーが3以上のクリーチャーをすべて破壊する。

Dawn / 払暁 (3)(白)(白)
ソーサリー

余波(この呪文はあなたの墓地からのみ唱えられる。その後、これを追放する。)
あなたの墓地からパワーが2以下のクリーチャー・カードをすべてあなたの手札に戻す。


1枚のカードに小さな2枚のカードが並べて印刷されており唱える際にはどちらかを選び、選んだ方の特性を持ってスタックに乗る。

いずれもサイクルとして登場しており、次元の混乱でのサイクルが稀少度別であったものを除けば、別のサイクルとなっている。分割カード一覧の節を参照。

分割カードに関連する能力としては以下のものがある。

ルーリング

基本

スタック上では選ばれたカードの性質のみを持つ。スタック以外の領域では中に含まれているカード全ての性質を合計した性質を持つ。

カード名を指定する場合、どちらかの半分の名前を指定する。名前翻弄する魔道士/Meddling Mageを参照。

スタック上にある場合

分割カードがスタック上にある場合、点数で見たマナ・コストは唱えている側の特性のみが参照される。ただし融合した分割呪文は、色やカード名などは両方の特性を持ち、点数で見たマナ・コストは両方の値を合計した値となる。

分割カードを唱える場合、まず「どちらの側で唱えるか」を選択してから唱え始める。ある特性を持った呪文を唱えることを許可したり禁止したりする効果は、唱える側の特性のみを見て適用する。

スタック上にない場合

分割カードがスタック以外の領域にある場合、カード・タイプや色、点数で見たマナ・コストは両方の合計として扱う。

  • 例:腹背+面従/Failure+Complyがスタック以外の領域にある場合
    • カード・タイプは、腹背が「インスタント」、面従が「ソーサリー」であるため、「インスタント・ソーサリー」である。
    • 色は、腹背が「」、面従が「」であるため、「白青」である。
    • 点数で見たマナ・コストは、腹背が「2」、面従が「1」であるため、「3」である。
  • 例:生き返りの蒸気/Reviving Vaporsは手札に加えたカードの点数で見たマナ・コストによって得るライフの量を決定する。ここで腹背+面従を手札に加えた場合、これの点数で見たマナ・コストは「3」なので、3点のライフを得る。
  • 例:きらめく願い/Glittering Wishゲームの外部から多色のカード1枚を手札に加える。腹背+面従が持っている色は白と青の2つなので、多色のカードであり、よってこれにより手札に加えることができる。各半分は単色であるが、それは考慮しない。
  • 例:虚空/Voidは指定した値の点数で見たマナ・コストに該当するカードを捨てさせる。対象のプレイヤーの手札に腹背+面従があった場合、これの点数で見たマナ・コストは3なので、指定が「3」であれば捨てさせる事ができる。「1」「2」では捨てさせられない。
  • 例:撹乱する群れ/Disrupting Shoal代替コストとして腹背+面従を追放する場合、「点数で見たマナ・コストがXである青のカード1枚」と指定されているので、Xの適正な指定は「3」だけである。「1」「2」は指定できない。

旧ルール

1枚のカードに2つの半分が印刷されているという複雑さのためか、分割カードに関するルールはたびたび変更されている。

アモンケットでのルール更新前

スタック上にない分割カードは、それぞれの半分に基づく2組の特性を同時に持つとされていた。

  • 例:腹背+面従/Failure+Complyがスタック以外の領域にある場合。(腹背+面従はルール変更後に登場しているが、現在のルールとの対比のため、ここで例示する。)
    • カード・タイプは、腹背が「インスタント」、面従が「ソーサリー」であるため、「インスタント・ソーサリー」である。
    • 色は、腹背が「白」、面従が「青」であるため、「白青」である。
    • 点数で見たマナ・コストは、腹背が「2」、面従が「1」であるため、「2」かつ「1」である。
    • 点数で見たマナ・コストを参照することと色を参照することはお互いに「関連」してはいない。

カードの特性が参照される場合、以下のように処理された。

  • 分割カードの特性を参照して何かする効果は、2つの特性の組み合わせを答えとして参照する。点数で見たマナ・コストは各部分のマナ・コストの和となる。これについては、現在のルールとの差はない。
  • 分割カードの特性がある条件に当てはまるかそうでないかを問う効果は、2つの特性に対しての答えの論理和を回答とする。すなわち、どちらかが「はい」なら全体の答えも「はい」である。
    • 虚空/Voidを解決するに際し、対象のプレイヤーの手札に腹背+面従があった場合、これの点数で見たマナ・コストは「1」と「2」なので、指定が「1」「2」であれば捨てさせる事ができる。「3」では捨てさせられない。
    • 撹乱する群れ/Disrupting Shoalの代替コストとして腹背+面従を追放する場合、Xの適正な指定は「1」と「2」のどちらかである。「3」は指定できない。
      • 「1」の側である「面従」は青ではないが、カードとして「青である」という特性を備えているため問題はない。

ルール上は矛盾なく取り扱うことができるが、複雑で特に初心者にとって理解が難しいことからアモンケットの発売に合わせ現在のルールに変更された。

  • 旧ルールでは分割カードの「複数のコストを持っている」ことを生かせたものの、新ルールでその利点が失われたカードとしては、上記の撹乱する群れのほか、相殺/Counterbalance等時の王笏/Isochron Scepterなどが挙げられる。

ドラゴンの迷路でのルール更新前

プレーンシフトからドラゴンの迷路までは、分割カードのカード名を選択する場合は、両方の半分の名前を選択し、選んだ2つのカード名のうち一方でも持っていれば、オブジェクトは「指定した名前を持つ」と判定するルールとなっていた。

ワールドウェイクでのルール更新前

ワールドウェイクでのルール更新の前は、呪文を唱えることを許可・禁止する効果は現在の「スタック上にない場合」と同様に論理和で適用されていた。

カード名

その他

  • パーマネントになる分割カードは存在しない。また、アモンケットまでの分割カードはすべて「両方インスタント」か「両方ソーサリー」だったが、アモンケットにて「インスタント+ソーサリー」の分割カードが登場した。
  • 分割カードのアイディア自体はお蔵入りとなったアングルード2用に出されたものだった。
  • 横置きのカードとしてはBurning Cinder Fury of Crimson Chaos Fire以来。エラーカードだと思ってネットオークションに出品してしまった人や切り離してしまった人もいた。
  • 分割カードのおかげでカードを横向きにおく場合どちらが上なのかはっきりした。キッチリ整頓したい人には意外とありがたいことである。
  • インベイジョンの友好色分割カードは、左から白→青→黒→赤→緑→白と色の順に並べられているが、アポカリプスの対抗色分割カードは白→赤→青→緑→黒→白と本来の並びとは逆順である。
  • 慣れていないとカードを横向きにしてテキストを読みたくなるが、分割カードを持っているとバレるのでやめておこう。もちろん、自分の顔を傾けるのもよくない。
    • アモンケットの分割カードは余波を持つ側だけが横向きであり、手札では上半分をそのまま読める・墓地では右半分だけはみ出させて置けばその存在を忘れずにすむ、というフラッシュバックの反省も活かしたデザインになっている。

分割カード一覧

インベイジョン

各半分が単色、カード全体では友好色2色。

アポカリプス

各半分が単色、カード全体では対抗色2色。

ディセンション

以下は、各半分が友好色2色、カード全体では弧3色

以下は、各半分が対抗色2色、カード全体では楔3色

次元の混乱

各半分とも単色(カード全体でも赤単色)。稀少度別のサイクル。

ドラゴンの迷路

以下は、各半分が単色、カード全体では2色。

以下は、各半分が2色、カード全体では3色。

アモンケット

以下は、各半分が同じ色の単色(カード全体でも単色)。

以下は、各半分が単色、カード全体では友好色2色。

以下は、各半分が単色、カード全体では対抗色2色。

その他(銀枠

アンヒンジド
ホリデーギフトカード

参考

引用:総合ルール 20231117.0

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