ラヴニカ・ブロック

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|[[ラヴニカ:ギルドの都|ラヴニカ:ギルドの都/Ravnica: City of Guilds]]||RAV||2005年10月7日||306枚
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|[[ギルドパクト|ギルドパクト/Guildpact]]||GPT||2006年2月3日||165枚
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|[[ディセンション|ディセンション/Dissension]]||DIS||2006年5月5日||180枚
 
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==概要==
 
==概要==
多次元宇宙の中の1つである[[ラヴニカ/Ravnica]]が舞台。
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大都市に覆われた[[次元/Plane]]である[[ラヴニカ/Ravnica]]が舞台。
  
 
テーマは、人気が非常に高かった[[インベイジョン・ブロック]]以来となる「[[多色]]」。以前と同じ方向性にならないように、「3[[色]]や5色ではなく2色が中心の[[環境]]」、「色ごとではなく2色の組み合わせによる役割分担」、「[[友好色]]と[[対抗色]]が同格の扱い」などの工夫がされている。
 
テーマは、人気が非常に高かった[[インベイジョン・ブロック]]以来となる「[[多色]]」。以前と同じ方向性にならないように、「3[[色]]や5色ではなく2色が中心の[[環境]]」、「色ごとではなく2色の組み合わせによる役割分担」、「[[友好色]]と[[対抗色]]が同格の扱い」などの工夫がされている。
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*このブロックに登場する2色の多色やギルドに関する[[土地]]カード、[[向上呪文]]、自身とは違う[[色マナ]]を用いる能力を持つカード、そしてギルド固有の能力を持つカードはすべて、対応するギルドのシンボルの[[透かし]]が描かれている。
 
*このブロックに登場する2色の多色やギルドに関する[[土地]]カード、[[向上呪文]]、自身とは違う[[色マナ]]を用いる能力を持つカード、そしてギルド固有の能力を持つカードはすべて、対応するギルドのシンボルの[[透かし]]が描かれている。
*ギルドに関する10枚1セットの[[サイクル]]が多数存在し、これらはブロック全体にまたがっている。 [[ギルド魔道士#ラヴニカ・ブロック版|ギルド魔道士]]や[[ショックランド]]、[[ギルドアーティファクト]]などが有名だが、細かいものまで数えると10個以上のサイクルが存在する。 詳細は公式コラム、[http://magic.wizards.com/ja/articles/archive/making-magic/%E5%8D%81%E4%BA%BA%E3%81%A0%E3%81%91%E3%81%A7-2006-01-16 十人だけで]を参照。
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*ギルドに関する10枚1セットの[[サイクル]]が多数存在し、これらはブロック全体にまたがっている。 [[ギルド魔道士#ラヴニカ・ブロック版|ギルド魔道士]]や[[ショックランド]]、[[ギルドアーティファクト]]などが有名だが、細かいものまで数えると10個以上のサイクルが存在する。 詳細は公式コラムを参照<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/just-ten-us-2006-01-16 Just The Ten of Us]/[https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/making-magic/%E5%8D%81%E4%BA%BA%E3%81%A0%E3%81%91%E3%81%A7-2006-01-16 十人だけで]([[Making Magic]] [[2006年]]1月16日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。
 
**多色推奨ブロックなだけあり、土地のサイクルが3つ、計30枚も存在する。[[絵]]は各サイクルにつき1人の[[アーティスト]]が担当している。ショックランドは[[Rob Alexander]]、[[本拠地ランド]]は[[Martina Pilcerova]]、[[バウンスランド]]は[[John Avon]]。 また、[[基本土地]]も4人のイラストレーターが各土地を1枚ずつ描いている。
 
**多色推奨ブロックなだけあり、土地のサイクルが3つ、計30枚も存在する。[[絵]]は各サイクルにつき1人の[[アーティスト]]が担当している。ショックランドは[[Rob Alexander]]、[[本拠地ランド]]は[[Martina Pilcerova]]、[[バウンスランド]]は[[John Avon]]。 また、[[基本土地]]も4人のイラストレーターが各土地を1枚ずつ描いている。
  
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*地味ではあるが、[[オーラ]]に関係するカードもそこそこ多い。
 
*地味ではあるが、[[オーラ]]に関係するカードもそこそこ多い。
 
*SF風の[[ミラディン・ブロック]]、和風の[[神河ブロック]]と続いていた「変り種ファンタジー」の世界から本来の西洋風ファンタジーの世界観へ回帰したブロックである。
 
*SF風の[[ミラディン・ブロック]]、和風の[[神河ブロック]]と続いていた「変り種ファンタジー」の世界から本来の西洋風ファンタジーの世界観へ回帰したブロックである。
**固有名詞は東欧(スラヴ)風の名称・発音を元にしており、世界の雰囲気作りに一役買っている([https://mtg-jp.com/reading/translated/stf/0004347/ 音素、それはフレイバーの分子])。
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**固有名詞は東欧(スラヴ)風の名称・発音を元にしており、世界の雰囲気作りに一役買っている<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/savor-flavor/phonemes-molecules-flavor-2011-12-14 Phonemes: The Molecules of Flavor]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/stf/0004347/ 音素、それはフレイバーの分子](Savor The Flavor [[2011年]]12月14日 [[Adam Lee]]著)</ref>。
 
*ブロック全体でカード・バランスが調整されており、多色化にもかかわらず飛び抜けた[[パワーカード]]がほとんど存在しないため、[[スタンダード]][[環境]]では多種多様な[[デッキ]]が生まれることとなった。
 
*ブロック全体でカード・バランスが調整されており、多色化にもかかわらず飛び抜けた[[パワーカード]]がほとんど存在しないため、[[スタンダード]][[環境]]では多種多様な[[デッキ]]が生まれることとなった。
*ゲームとしても背景世界としても魅力に溢れ、マジック史上最も人気の高いブロックの一つ。この人気を受けて[[2012年|7年後]]の[[ラヴニカへの回帰ブロック]]で、再びラヴニカ次元を舞台とする事になった。
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*ゲームとしても[[背景世界]]としても魅力に溢れ、マジック史上最も人気の高いブロックの一つ。この人気を受けて[[2012年|7年後]]の[[ラヴニカへの回帰ブロック]]で、再びラヴニカ次元を舞台とする事になった。
 
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==脚注==
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==参考==
 
==参考==
*[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0016858/ ストーム値:『ラヴニカ』と『ラヴニカへの回帰』](Making Magic 2015年5月2日)
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/storm-scale-ravnica-and-return-ravnica-2016-05-02 Storm Scale: Ravnica and Return to Ravnica]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0016858/ ストーム値:『ラヴニカ』と『ラヴニカへの回帰』](Making Magic [[2015年]]5月2日 Mark Rosewater著)
*[https://mtg-jp.com/reading/mm/0031008/ 都のおこり](Making Magic 2018年8月27日)
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/founding-city-2018-08-27 Founding of the City]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0031008/ 都のおこり](Making Magic [[2018年]]8月27日 同上)
*[https://mtg-jp.com/reading/mm/0031266/ 陣営構築](Making Magic 2018年10月15日)
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/faction-packed-2018-10-15 Faction Packed]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0031266/ 陣営構築](Making Magic 2018年10月15日 同上)
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/ravnica-design-handoff-document-2022-08-08 Ravnica Design Handoff Document]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0036218/ 『ラヴニカ』デザイン提出文書](Making Magic [[2022年]]8月8日 同上)
 
*[[ラヴニカ・ブロック構築]]
 
*[[ラヴニカ・ブロック構築]]
 
*[[ギルド/Guild]]
 
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**[[コールドスナップ]] - [[時のらせんブロック]]([[時のらせん]] - [[次元の混乱]] - [[未来予知]])
 
**[[コールドスナップ]] - [[時のらせんブロック]]([[時のらせん]] - [[次元の混乱]] - [[未来予知]])
 
**[[第10版]]
 
**[[第10版]]
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__NOTOC__

2022年8月9日 (火) 22:41時点における版

ラヴニカ・ブロック/Ravnica Blockは、ラヴニカ:ギルドの都ギルドパクトディセンションの3つのセットからなるブロック

セット名 略号 発売日 セット枚数 製品情報(WotC) カードリスト(Wisdom Guild)
ラヴニカ:ギルドの都/Ravnica: City of Guilds RAV 2005年10月7日 306枚 製品情報 カードリスト
ギルドパクト/Guildpact GPT 2006年2月3日 165枚 製品情報 カードリスト
ディセンション/Dissension DIS 2006年5月5日 180枚 製品情報 カードリスト

続編として2012年2013年ラヴニカへの回帰ブロック2018年2019年ラヴニカのギルドラヴニカの献身灯争大戦が発売された。

概要

大都市に覆われた次元/Planeであるラヴニカ/Ravnicaが舞台。

テーマは、人気が非常に高かったインベイジョン・ブロック以来となる「多色」。以前と同じ方向性にならないように、「3や5色ではなく2色が中心の環境」、「色ごとではなく2色の組み合わせによる役割分担」、「友好色対抗色が同格の扱い」などの工夫がされている。

2色の組み合わせ計10組に対してそれぞれ「ギルド/Guild」が設定されており、ストーリーやカード名にもそれが反映されている。詳しい解説はギルド/Guildを参照。その全てが全部のセットに出てくるのではなく、ラヴニカ:ギルドの都では「緑白」「黒緑」「赤白」「青黒」が、ギルドパクトでは「赤緑」、「青赤」、「白黒」が、ディセンションでは「白青」、「黒赤」、「緑青」が取り上げられている。そのため、多色カードなどは各エキスパンションごとに、特定の組み合わせしか登場しない。

  • これに関連して、単色カードの枚数配分は均等になっていない。例えばラヴニカ:ギルドの都では、のギルドやのギルドは1つだが、その他3色のギルドは2つ登場するので、多色カードのぶん青や赤のカードは少なくなる。そのため、ラヴニカでは単色カードは、青と赤は39枚ずつ、その他の3色は37枚として、少しバランスをとっている。なおブロック全体では、白、黒、緑の単色カードは79種類、青は76種類、赤は75種類であり、均等ではない。

ブロック固有のキーワード能力召集発掘変成狂喜複製憑依予見移植能力語光輝暴勇。いずれの能力も各ギルドに1つずつ対応しており、例えばゴルガリ団/The Golgariの能力である発掘は黒や緑のカードにしか存在しない。また、2色のどちらのマナでも支払える新しいマナ・シンボルが登場し、これを持つカードは混成カードと呼ばれる。

その他

  • いずれのセットでも、これまで長い間新種が出ていなかった複数のクリーチャー・タイプに新種が登場している。デビルスフィンクスなど。
    • ものすごい数のトークンが必要なブロックでもある。ざっと見ただけでもコウモリ苗木奇魔狩り立てられたサイクルのトークンなどなど。昔のセットではカード以外の周辺器具を用意させることに遠慮のようなものが見られたが、ここに来て一気に居直ったようだ。
  • 地味ではあるが、オーラに関係するカードもそこそこ多い。
  • SF風のミラディン・ブロック、和風の神河ブロックと続いていた「変り種ファンタジー」の世界から本来の西洋風ファンタジーの世界観へ回帰したブロックである。
    • 固有名詞は東欧(スラヴ)風の名称・発音を元にしており、世界の雰囲気作りに一役買っている[2]
  • ブロック全体でカード・バランスが調整されており、多色化にもかかわらず飛び抜けたパワーカードがほとんど存在しないため、スタンダード環境では多種多様なデッキが生まれることとなった。
  • ゲームとしても背景世界としても魅力に溢れ、マジック史上最も人気の高いブロックの一つ。この人気を受けて7年後ラヴニカへの回帰ブロックで、再びラヴニカ次元を舞台とする事になった。

脚注

  1. Just The Ten of Us/十人だけでMaking Magic 2006年1月16日 Mark Rosewater著)
  2. Phonemes: The Molecules of Flavor/音素、それはフレイバーの分子(Savor The Flavor 2011年12月14日 Adam Lee著)

参考

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