モダン

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'''モダン'''/''Modern''は、公式[[フォーマット]]の1つ。
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{{情報ボックス/主な公式フォーマット}}'''モダン'''/''Modern''は、公式[[フォーマット]]の1つ。
  
 
==解説==
 
==解説==
 
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[[新枠]]になって以降に発売された[[基本セット]]([[第8版]]以降)と[[エキスパンション]]([[ミラディン]]以降)、あるいは[[ウィザーズ社]]からモダン・[[リーガル]]に指定された[[カードセット一覧#特殊セット|特殊セット]]([[モダンホライゾン]])を使用する[[フォーマット]]。[[ローテーション]]は存在しない。
[[新枠]]になって以降に発売された[[基本セット]]([[第8版]]以降)と[[エキスパンション]]([[ミラディン]]以降)を使用する[[フォーマット]][[ローテーション]]は存在しない。
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大雑把に言えば2003年7月以降に発売されたほとんどのカードを使用可能な構築[[フォーマット]]である。
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[[カードプール]]としては(旧環境の)[[エクステンデッド]]と[[レガシー]]の中間と言ったところで、その穴を埋める存在であると言えるだろう。ローテーションがない点は[[エターナル]]と同様だが、分類上はモダンはエターナルには含まれない。
 
[[カードプール]]としては(旧環境の)[[エクステンデッド]]と[[レガシー]]の中間と言ったところで、その穴を埋める存在であると言えるだろう。ローテーションがない点は[[エターナル]]と同様だが、分類上はモダンはエターナルには含まれない。
  
*使用できるカードの基準はあくまで「新枠以降の基本セット・エキスパンションに含まれているカード」であり、「新枠で印刷されているカード」「新枠のセットに収録されたカード」ではない。
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*制定時の[[カードプール]]は「第8版/ミラディン以降の基本セット・エキスパンションに含まれるカード」だったが、モダンで使用可能な特殊セットモダンホライゾンの発売に伴い[[2019年]]6月14日より「モダン・リーガルに指定された特殊セット」もモダンのカードプールに含まれる。
**例えば[[第4版]]の[[稲妻/Lightning Bolt]]は[[旧枠]]だが、[[基本セット2010]]で[[再録]]されているため使用可能。
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**一方、[[ジェイスvsチャンドラ]]([[デュエルデッキ]])収録の[[火炎破/Fireblast]]や[[コールドスナップ]]の[[テーマデッキ]]に収録されている[[アイスエイジ]]・[[アライアンス]]のカードなど、新枠デザインで印刷されているが使用可能なセットには含まれないカードは、使用不可能である。
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**[[Masterpiece Series]]など、使用可能なセットのブースターパックに収録された、[[オンスロート・ブロック]]以前のセットにのみ含まれている再録カードは使用できない。
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***[[時のらせん]]の[[タイムシフト]]・カードは、時のらせんの一部として扱われる為、使用可能。
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**基本セットでもエキスパンションでもない[[カードセット一覧#特殊セット|特殊セット]]([[統率者 (カードセット)|統率者]]、[[コンスピラシー]]など)にのみ収録されている新録カードは使用できない。
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***[[漁る軟泥/Scavenging Ooze]]や[[女王スズメバチ/Hornet Queen]]のように、特殊セットが初出だが後に基本セットやエキスパンションで再録されたことにより使用可能となったカードも存在する。
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===環境の特色===
 
===環境の特色===
 
*使えるカードプールの広さから[[スタンダード]]と比べ強力なデッキが多く、また強烈な対策カードも多い。
 
*使えるカードプールの広さから[[スタンダード]]と比べ強力なデッキが多く、また強烈な対策カードも多い。
*[[フェッチランド]]と[[ショックランド]]の存在によりデッキを多色化することが容易である。[[マナベース]]の安定性という面ではエターナル環境の[[レガシー]]と同等と言える。
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*[[フェッチランド]]と[[ショックランド]]の存在によりデッキを多色化することが容易である。[[マナ基盤]]の安定性という面ではエターナル環境の[[レガシー]]と同等と言える。
 
**[[血染めの月/Blood Moon]]等の対策カードや、ライフを攻めるバーンデッキの存在により戒められるため多色化は良し悪しである。
 
**[[血染めの月/Blood Moon]]等の対策カードや、ライフを攻めるバーンデッキの存在により戒められるため多色化は良し悪しである。
*制定されて間もないフォーマットということもあり、禁止カードによるバランス調整が他環境と比べ多い。環境を一つのアーキタイプが支配しかけるとキーとなるカードが禁止されるという流れが頻発し、現在の禁止カード一覧が出来上がっている。(禁止カードの方針については後述)
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*禁止カードによるバランス調整が他環境と比べ多い。環境を一つのアーキタイプが支配しかけるとキーとなるカードが禁止されるという流れが頻発し、現在の禁止カード一覧が出来上がっている。(禁止カードの方針については後述)
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**このおかげで、カードプールはレガシーほど広くないにも拘らず、レガシー以上に多種多様なデッキが第一線で活躍している。そのためメタゲームが非常に読みづらく、安定して勝利を重ねるのが難しいと同時に、醍醐味でもある。
  
 
==制定の経緯==
 
==制定の経緯==
2011年5月にまずは[[Magic Online]]において[[Magic Online Community Cup]]用の非公式フォーマットとして制定された([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/other/05192011d 参考])。その後、同年8月に非オンラインの紙の[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]でも改めて制定され、同時に[[プロツアーフィラデルフィア11]]においてもこのフォーマットが採用されることに決まった([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/155 参考]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/001951/ 翻訳][http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/155a 参考]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/001950/ 翻訳])。また、同年8月24日よりMagic Onlineにおいても公式フォーマットとなった。
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[[2011年]]5月にまずは[[Magic Online]]において[[Magic Online Community Cup]]用の非公式フォーマットとして制定された<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/2011-magic-online-community-cup-details-2011-05-19 2011 Magic Online Community Cup Details](Feature [[2011年]]5月19日 [[WotC]]著)</ref>。その後、同年8月に非オンラインの[[紙]][[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]でも改めて制定され、同時に[[プロツアーフィラデルフィア11]]においてもこのフォーマットが採用されることに決まった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/welcome-modern-world-2011-08-12 Welcome To The Modern World]/[https://mtg-jp.com/coverage/ptphi11/prepost/0000458/ (翻訳記事)モダンの世界へようこそ](Latest Developments 2011年8月12日 [[Tom LaPille]]著)</ref><ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/pro-tour-philadelphia-format-change-2011-08-12 Pro Tour Philadelphia Format Change]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0003983/ プロツアー・フィラデルフィア 試合形式の変更](Feature 2011年8月12日 WotC著)</ref>。また、同年8月24日よりMagic Onlineにおいても公式フォーマットとなった。
  
 
==禁止カードの方針==
 
==禁止カードの方針==
制定時より[[禁止カード]]は指定されていたが、公式フォーマットとなるにあたってさらに数枚のカードが追加された。その際の禁止となる基準として、「3[[ターン]]目確定で勝負を決めるような[[コンボ]](ちなみにレガシーでは2ターン目)」「過去のエクステンデッド環境を支配したデッキや簡単にモダン化できるようなレガシー・デッキ」という方針が設けられている。ただし、この基準にあてはまらないものであっても影響が大きすぎるものは禁止に指定される場合もある。
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制定時より[[禁止カード]]は指定されていたが、公式フォーマットとなるにあたってさらに数枚のカードが追加された。
その後、プロツアーフィラデルフィア11の結果を踏まえ、「環境で最も優勢なデッキが確実に第3ターン以内に勝つことをなくす」という基準に修正されるとともに、「環境の多様性を保つ」ことも目標とされた。
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対策が困難な高速即死コンボデッキが軒並み潰されていることや、強力すぎるコンボではないが時間を使いすぎ健全な大会運営に支障が出るという理由で[[第二の日の出/Second Sunrise]]が禁止指定された事等から「健全さ」が何より重視される。
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その際の禁止となる基準として、「3[[ターン]]目確定で勝負を決めるような[[コンボ]](ちなみにレガシーでは2ターン目)」「過去のエクステンデッド環境を支配したデッキや簡単にモダン化できるようなレガシー・デッキ」という方針が設けられている。ただし、この基準にあてはまらないものであっても影響が大きすぎるものは禁止に指定される場合もある。
禁止指定カードは環境を考慮しながら徐々に指定解除されることもあり、[[野生のナカティル/Wild Nacatl]]等が禁止後再び使用可能となっている。
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(→[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/161b Explanation of September 2011 B&R Changes](邦訳:[http://mtg-jp.com/reading/translated/002175/ 2011年9月制限禁止カード変更点について])参照)。
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その後、プロツアーフィラデルフィア11の結果を踏まえ、「環境で最も優勢なデッキが確実に第3ターン以内に勝つことをなくす」という基準に修正されるとともに、「環境の多様性を保つ」ことも目標とされた<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/explanation-september-2011-br-changes-2011-09-20-0 Explanation of September 2011 B&R Changes]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0003996/ 2011年9月制限禁止カード変更点について](Feature 2011年9月20日 [[Erik Lauer]]著)</ref>。
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対策が困難な高速即死コンボデッキが軒並み潰されていることや、強力すぎるコンボではないが時間を使いすぎ健全な大会運営に支障が出るという理由で[[第二の日の出/Second Sunrise]]が禁止指定された事などから「健全さ」が何より重視される。
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禁止カードは環境を考慮して指定解除されることもあり、[[野生のナカティル/Wild Nacatl]]などが禁止後再び使用可能となっている。
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==使用可能カードセット==
 
==使用可能カードセット==
2016年9月30日現在、原則として以下のカードが使用可能である。
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2019年6月14日現在、原則として'''以下のセットに含まれている'''カードが使用可能である。
*[[第8版]]から[[マジック・オリジン]]までの[[基本セット]]に含まれているカード。
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*[[第8版]]以降に発売された[[基本セット]]
*[[ミラディン]]以降に発売された[[エキスパンション]]に含まれているカード。
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*[[ミラディン]]以降に発売された[[エキスパンション]]
**[[時のらせん]]の[[タイムシフト]]・カード、[[カラデシュ・ブロック]]以降の[[プレインズウォーカーデッキ]]の限定カードは、モダンでは使用可能。
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*[[モダンホライゾン]]
**[[Masterpiece Series]]など、利用可能セットのブースターパックから出現するがそのセットには含まれないカードは、[[カード名|同名]]のカードでなければモダンでは使用できない。
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使用可能カード・セットについては'''[[マジック・イベント規定]]'''に記されているため、そちらを参照。
*'''[[第8版]]から[[マジック・オリジン]]までの各[[基本セット]]'''
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**[[第8版]]、[[第9版]]、[[第10版]]、[[基本セット2010]]、[[基本セット2011]]、[[基本セット2012]]、[[基本セット2013]]、[[基本セット2014]]、[[基本セット2015]]、[[マジック・オリジン]]
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===使用できるカードの基準===
*'''[[ミラディン]]以降に発売された[[エキスパンション]]'''
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使用できるカードの基準はあくまで「新枠以降の基本セット・エキスパンションと、[[ウィザーズ社]]からモダン・リーガル指定された[[カードセット一覧#特殊セット|特殊セット]]に含まれているカード」である。「新枠で印刷されているカード」「新枠のセットに収録されたカード」ではない。
**[[ミラディン・ブロック]] [[ミラディン]]、[[ダークスティール]]、[[フィフス・ドーン]])
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*新枠で印刷されているが、WotCから明示的にモダン・リーガル指定を受けた[[カードセット一覧#特殊セット|特殊セット]]以外の特殊セット([[統率者 (カードセット)|統率者]]シリーズなど)に収録されているカードは、他のモダン・リーガルセットには含まれないと使用不可能。
**[[神河ブロック]] [[神河物語]]、[[神河謀叛]]、[[神河救済]])
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*新枠以降の基本セット・エキスパンションに収録された旧枠、あるいは独自の枠でのみ印刷されているカードの使用可否は、セットによって異なる。
**[[ラヴニカ・ブロック]] ([[ラヴニカ:ギルドの都]]、[[ギルドパクト]]、[[ディセンション]])
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**例えば[[時のらせん]][[タイムシフト]]・カード(旧枠で印刷されている)は、時のらせんに含まれているためモダンで使用できる。
**[[時のらせんブロック]] ([[時のらせん]][[次元の混乱]]、[[未来予知]])
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**[[Masterpiece Series]][[ゼンディカー#ヴィンテージ・カード|ヴィンテージ・カード]]など、使用可能なセットのブースターパックに収録されたが、当該セットには含まれないカードは、他のモダン・リーガルセットには含まれないと使用不可能。
**[[コールドスナップ]]
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*使用可能セットの[[プレインズウォーカーデッキ]]限定カードや[[BOX特典カード]]など、ブースターパックには封入されないが、当該セットには含まれている番外カードは使用できる。
**[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック]] ([[ローウィン]]、[[モーニングタイド]]、[[シャドウムーア]]、[[イーブンタイド]])
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**[[アラーラの断片ブロック]] ([[アラーラの断片]]、[[コンフラックス]]、[[アラーラ再誕]])
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長々と書いたが、結局のところ'''使用可能カードは[[マジック・イベント規定]]に記されている'''ため、疑問があればそちらを参照のこと。
**[[ゼンディカー・ブロック]] ([[ゼンディカー]]、[[ワールドウェイク]]、[[エルドラージ覚醒]])
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**[[ミラディンの傷跡ブロック]] [[ミラディンの傷跡]]、[[ミラディン包囲戦]]、[[新たなるファイレクシア]])
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**[[イニストラード・ブロック]] ([[イニストラード]]、[[闇の隆盛]]、[[アヴァシンの帰還]])
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**[[ラヴニカへの回帰ブロック]] ([[ラヴニカへの回帰]]、[[ギルド門侵犯]]、[[ドラゴンの迷路]])
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**[[テーロス・ブロック]] ([[テーロス]]、[[神々の軍勢]]、[[ニクスへの旅]])
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**[[タルキール覇王譚ブロック]]([[タルキール覇王譚]]、[[運命再編]]、[[タルキール龍紀伝]])
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**[[戦乱のゼンディカー・ブロック]]([[戦乱のゼンディカー]]、[[ゲートウォッチの誓い]])
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**[[イニストラードを覆う影ブロック]]([[イニストラードを覆う影]]、[[異界月]])
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**[[カラデシュ・ブロック]]([[カラデシュ]])
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==禁止カード==
 
==禁止カード==
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*[[出産の殻/Birthing Pod]]
 
*[[出産の殻/Birthing Pod]]
 
*[[猛火の群れ/Blazing Shoal‎]]
 
*[[猛火の群れ/Blazing Shoal‎]]
*[[血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf]]
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*[[黄泉からの橋/Bridge from Below]]
 
*[[金属モックス/Chrome Mox]]
 
*[[金属モックス/Chrome Mox]]
 
*[[雲上の座/Cloudpost‎]]
 
*[[雲上の座/Cloudpost‎]]
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*[[戦慄の復活/Dread Return]]
 
*[[戦慄の復活/Dread Return]]
 
*[[ウギンの目/Eye of Ugin]]
 
*[[ウギンの目/Eye of Ugin]]
*[[ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe]] (2017年1月20日より)
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*[[信仰無き物あさり/Faithless Looting]]
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*[[ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe]]
 
*[[垣間見る自然/Glimpse of Nature]]
 
*[[垣間見る自然/Glimpse of Nature]]
*[[ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll]] (2017年1月20日より)
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*[[ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll]]
 
*[[大焼炉/Great Furnace]]
 
*[[大焼炉/Great Furnace]]
 
*[[緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith]]
 
*[[緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith]]
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*[[甦る死滅都市、ホガーク/Hogaak, Arisen Necropolis]]
 
*[[超起源/Hypergenesis]]
 
*[[超起源/Hypergenesis]]
*[[精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor]]
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*[[クラーク族の鉄工所/Krark-Clan Ironworks]]
 
*[[精神的つまづき/Mental Misstep]]
 
*[[精神的つまづき/Mental Misstep]]
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*[[オパールのモックス/Mox Opal]]
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*[[マイコシンスの格子/Mycosynth Lattice]]
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*[[王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns]]
 
*[[思案/Ponder]]
 
*[[思案/Ponder]]
 
*[[定業/Preordain]]
 
*[[定業/Preordain]]
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*[[頭蓋骨絞め/Skullclamp]]
 
*[[頭蓋骨絞め/Skullclamp]]
 
*[[欠片の双子/Splinter Twin]]
 
*[[欠片の双子/Splinter Twin]]
*[[石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic]]
 
 
*[[花盛りの夏/Summer Bloom]]
 
*[[花盛りの夏/Summer Bloom]]
 
*[[宝船の巡航/Treasure Cruise]]
 
*[[宝船の巡航/Treasure Cruise]]
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==主なデッキ・その他==
 
==主なデッキ・その他==
 
*[[モダンの変遷]]を参照
 
*[[モダンの変遷]]を参照
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==脚注==
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==参考==
 
==参考==
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*[[モダンマスターズ2015]]
 
*[[モダンマスターズ2015]]
 
*[[モダンマスターズ2017]]
 
*[[モダンマスターズ2017]]
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*[[モダンホライゾン]]
 
*[[Modern Event Deck]]
 
*[[Modern Event Deck]]
 
*[[マスクス以降]]
 
*[[マスクス以降]]

2020年1月16日 (木) 19:37時点における版

主な公式フォーマット

モダン/Modernは、公式フォーマットの1つ。

目次

解説

新枠になって以降に発売された基本セット第8版以降)とエキスパンションミラディン以降)、あるいはウィザーズ社からモダン・リーガルに指定された特殊セットモダンホライゾン)を使用するフォーマットローテーションは存在しない。

カードプールとしては(旧環境の)エクステンデッドレガシーの中間と言ったところで、その穴を埋める存在であると言えるだろう。ローテーションがない点はエターナルと同様だが、分類上はモダンはエターナルには含まれない。

  • 制定時のカードプールは「第8版/ミラディン以降の基本セット・エキスパンションに含まれるカード」だったが、モダンで使用可能な特殊セットモダンホライゾンの発売に伴い2019年6月14日より「モダン・リーガルに指定された特殊セット」もモダンのカードプールに含まれる。

環境の特色

  • 使えるカードプールの広さからスタンダードと比べ強力なデッキが多く、また強烈な対策カードも多い。
  • フェッチランドショックランドの存在によりデッキを多色化することが容易である。マナ基盤の安定性という面ではエターナル環境のレガシーと同等と言える。
    • 血染めの月/Blood Moon等の対策カードや、ライフを攻めるバーンデッキの存在により戒められるため多色化は良し悪しである。
  • 禁止カードによるバランス調整が他環境と比べ多い。環境を一つのアーキタイプが支配しかけるとキーとなるカードが禁止されるという流れが頻発し、現在の禁止カード一覧が出来上がっている。(禁止カードの方針については後述)
    • このおかげで、カードプールはレガシーほど広くないにも拘らず、レガシー以上に多種多様なデッキが第一線で活躍している。そのためメタゲームが非常に読みづらく、安定して勝利を重ねるのが難しいと同時に、醍醐味でもある。

制定の経緯

2011年5月にまずはMagic OnlineにおいてMagic Online Community Cup用の非公式フォーマットとして制定された[1]。その後、同年8月に非オンラインのマジックでも改めて制定され、同時にプロツアーフィラデルフィア11においてもこのフォーマットが採用されることに決まった[2][3]。また、同年8月24日よりMagic Onlineにおいても公式フォーマットとなった。

禁止カードの方針

制定時より禁止カードは指定されていたが、公式フォーマットとなるにあたってさらに数枚のカードが追加された。

その際の禁止となる基準として、「3ターン目確定で勝負を決めるようなコンボ(ちなみにレガシーでは2ターン目)」「過去のエクステンデッド環境を支配したデッキや簡単にモダン化できるようなレガシー・デッキ」という方針が設けられている。ただし、この基準にあてはまらないものであっても影響が大きすぎるものは禁止に指定される場合もある。

その後、プロツアーフィラデルフィア11の結果を踏まえ、「環境で最も優勢なデッキが確実に第3ターン以内に勝つことをなくす」という基準に修正されるとともに、「環境の多様性を保つ」ことも目標とされた[4]

対策が困難な高速即死コンボデッキが軒並み潰されていることや、強力すぎるコンボではないが時間を使いすぎ健全な大会運営に支障が出るという理由で第二の日の出/Second Sunriseが禁止指定された事などから「健全さ」が何より重視される。

禁止カードは環境を考慮して指定解除されることもあり、野生のナカティル/Wild Nacatlなどが禁止後再び使用可能となっている。

使用可能カードセット

2019年6月14日現在、原則として以下のセットに含まれているカードが使用可能である。

使用可能カード・セットについてはマジック・イベント規定に記されているため、そちらを参照。

使用できるカードの基準

使用できるカードの基準はあくまで「新枠以降の基本セット・エキスパンションと、ウィザーズ社からモダン・リーガル指定された特殊セットに含まれているカード」である。「新枠で印刷されているカード」「新枠のセットに収録されたカード」ではない。

  • 新枠で印刷されているが、WotCから明示的にモダン・リーガル指定を受けた特殊セット以外の特殊セット(統率者シリーズなど)に収録されているカードは、他のモダン・リーガルセットには含まれないと使用不可能。
  • 新枠以降の基本セット・エキスパンションに収録された旧枠、あるいは独自の枠でのみ印刷されているカードの使用可否は、セットによって異なる。
    • 例えば時のらせんタイムシフト・カード(旧枠で印刷されている)は、時のらせんに含まれているためモダンで使用できる。
    • Masterpiece Seriesヴィンテージ・カードなど、使用可能なセットのブースターパックに収録されたが、当該セットには含まれないカードは、他のモダン・リーガルセットには含まれないと使用不可能。
  • 使用可能セットのプレインズウォーカーデッキ限定カードやBOX特典カードなど、ブースターパックには封入されないが、当該セットには含まれている番外カードは使用できる。

長々と書いたが、結局のところ使用可能カードはマジック・イベント規定に記されているため、疑問があればそちらを参照のこと。

禁止カード

アーティファクト・土地はすべて禁止されているような印象を受けるが、ダークスティールの城塞/Darksteel Citadelは禁止されていない。

主なデッキ・その他

脚注

  1. 2011 Magic Online Community Cup Details(Feature 2011年5月19日 WotC著)
  2. Welcome To The Modern World/(翻訳記事)モダンの世界へようこそ(Latest Developments 2011年8月12日 Tom LaPille著)
  3. Pro Tour Philadelphia Format Change/プロツアー・フィラデルフィア 試合形式の変更(Feature 2011年8月12日 WotC著)
  4. Explanation of September 2011 B&R Changes/2011年9月制限禁止カード変更点について(Feature 2011年9月20日 Erik Lauer著)

参考

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