モダン

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
(禁止カードの方針)
(22人の利用者による、間の28版が非表示)
8行: 8行:
  
 
[[カードプール]]としては(旧環境の)[[エクステンデッド]]と[[レガシー]]の中間と言ったところで、その穴を埋める存在であると言えるだろう。ローテーションがない点は[[エターナル]]と同様だが、分類上はモダンはエターナルには含まれない。
 
[[カードプール]]としては(旧環境の)[[エクステンデッド]]と[[レガシー]]の中間と言ったところで、その穴を埋める存在であると言えるだろう。ローテーションがない点は[[エターナル]]と同様だが、分類上はモダンはエターナルには含まれない。
 
*使用できるカードの基準はあくまで「新枠以降の基本セット・エキスパンションに収録されたカード」であり、「新枠で印刷されているカード」ではない。
 
**例えば[[第4版]]の[[稲妻/Lightning Bolt]]は[[旧枠]]だが、[[基本セット2010]]で[[再録]]されているため使用可能。
 
**同じく[[時のらせん]]の[[タイムシフト]]・カードも旧デザインだが、再録扱いなので使用可能。
 
**一方、[[ジェイスvsチャンドラ]]([[デュエルデッキ]])収録の[[火炎破/Fireblast]]や[[コールドスナップ]]の[[テーマデッキ]]に収録されている[[アイスエイジ]]・[[アライアンス]]のカードなど、新枠デザインで印刷されているが使用可能なセットに再録されていないカードは、使用不可能である。
 
**基本セットでもエキスパンションでもない[[カードセット一覧#特殊セット|特殊セット]]([[統率者 (カードセット)|統率者]]、[[コンスピラシー]]など)の新録カードは使用できない。
 
***[[漁る軟泥/Scavenging Ooze]]や[[女王スズメバチ/Hornet Queen]]のように、特殊セットが初出だが後に基本セットやエキスパンションで再録されたことにより使用可能となったカードも存在する。
 
  
 
===環境の特色===
 
===環境の特色===
20行: 13行:
 
*[[フェッチランド]]と[[ショックランド]]の存在によりデッキを多色化することが容易である。[[マナベース]]の安定性という面ではエターナル環境の[[レガシー]]と同等と言える。
 
*[[フェッチランド]]と[[ショックランド]]の存在によりデッキを多色化することが容易である。[[マナベース]]の安定性という面ではエターナル環境の[[レガシー]]と同等と言える。
 
**[[血染めの月/Blood Moon]]等の対策カードや、ライフを攻めるバーンデッキの存在により戒められるため多色化は良し悪しである。
 
**[[血染めの月/Blood Moon]]等の対策カードや、ライフを攻めるバーンデッキの存在により戒められるため多色化は良し悪しである。
*制定されて間もないフォーマットということもあり、禁止カードによるバランス調整が他環境と比べ多い。環境を一つのアーキタイプが支配しかけるとキーとなるカードが禁止されるという流れが頻発し、現在の禁止カード一覧が出来上がっている。(禁止カードの方針については後述)
+
*禁止カードによるバランス調整が他環境と比べ多い。環境を一つのアーキタイプが支配しかけるとキーとなるカードが禁止されるという流れが頻発し、現在の禁止カード一覧が出来上がっている。(禁止カードの方針については後述)
 +
**このおかげで、カードプールはレガシーほど広くないにも拘らず、レガシー以上に多種多様なデッキが第一線で活躍している。そのため、メタゲームが非常に読みづらく、安定して勝利を重ねるのが難しい環境となっている。
  
 
==制定の経緯==
 
==制定の経緯==
26行: 20行:
  
 
==禁止カードの方針==
 
==禁止カードの方針==
制定時より[[禁止カード]]は指定されていたが、公式フォーマットとなるにあたってさらに数枚のカードが追加された。その際の禁止となる基準として、「3[[ターン]]目確定で勝負を決めるような[[コンボ]](ちなみにレガシーでは2ターン目)」「過去のエクステンデッド環境を支配したデッキや簡単にモダン化できるようなレガシー・デッキ」という方針が設けられている。ただし、この基準にあてはまらないものであっても影響が大きすぎるものは禁止に指定される場合もある。
+
制定時より[[禁止カード]]は指定されていたが、公式フォーマットとなるにあたってさらに数枚のカードが追加された。
 +
 
 +
その際の禁止となる基準として、「3[[ターン]]目確定で勝負を決めるような[[コンボ]](ちなみにレガシーでは2ターン目)」「過去のエクステンデッド環境を支配したデッキや簡単にモダン化できるようなレガシー・デッキ」という方針が設けられている。ただし、この基準にあてはまらないものであっても影響が大きすぎるものは禁止に指定される場合もある。
 +
 
 
その後、プロツアーフィラデルフィア11の結果を踏まえ、「環境で最も優勢なデッキが確実に第3ターン以内に勝つことをなくす」という基準に修正されるとともに、「環境の多様性を保つ」ことも目標とされた。
 
その後、プロツアーフィラデルフィア11の結果を踏まえ、「環境で最も優勢なデッキが確実に第3ターン以内に勝つことをなくす」という基準に修正されるとともに、「環境の多様性を保つ」ことも目標とされた。
 +
 
対策が困難な高速即死コンボデッキが軒並み潰されていることや、強力すぎるコンボではないが時間を使いすぎ健全な大会運営に支障が出るという理由で[[第二の日の出/Second Sunrise]]が禁止指定された事等から「健全さ」が何より重視される。
 
対策が困難な高速即死コンボデッキが軒並み潰されていることや、強力すぎるコンボではないが時間を使いすぎ健全な大会運営に支障が出るという理由で[[第二の日の出/Second Sunrise]]が禁止指定された事等から「健全さ」が何より重視される。
禁止指定カードは環境を考慮しながら徐々に指定解除されることもあり、[[野生のナカティル/Wild Nacatl]]等が禁止後再び使用可能となっている。
+
 
 +
禁止カードは環境を考慮して指定解除されることもあり、[[野生のナカティル/Wild Nacatl]]等が禁止後再び使用可能となっている。
 
(→[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/161b Explanation of September 2011 B&R Changes](邦訳:[http://mtg-jp.com/reading/translated/002175/ 2011年9月制限禁止カード変更点について])参照)。
 
(→[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/161b Explanation of September 2011 B&R Changes](邦訳:[http://mtg-jp.com/reading/translated/002175/ 2011年9月制限禁止カード変更点について])参照)。
 +
 
==使用可能カードセット==
 
==使用可能カードセット==
2015年1月23日現在、原則として以下のセットに収録されているカードが使用可能である。
+
2017年1月20日現在、原則として以下のカードが使用可能である。
 +
*[[第8版]]から[[マジック・オリジン]]までの[[基本セット]]に含まれているカード。
 +
*[[ミラディン]]以降に発売された[[エキスパンション]]に含まれているカード。
 +
 
 +
===再録・特殊セットの扱い===
  
*'''[[第8版]]以降に発売された[[基本セット]]'''
+
使用できるカードの基準はあくまで「新枠以降の基本セット・エキスパンションに含まれているカード」である。「新枠で印刷されているカード」「新枠のセットに収録されたカード」ではない。
**[[第8版]][[第9版]][[第10版]][[基本セット2010]]、[[基本セット2011]]、[[基本セット2012]]、[[基本セット2013]]、[[基本セット2014]]、[[基本セット2015]]
+
*例えば[[第4版]][[稲妻/Lightning Bolt]][[旧枠]]だが、[[基本セット2010]][[再録]]されているため使用可能。
*'''[[ミラディン]]以降に発売された[[エキスパンション]]'''
+
*一方、[[ジェイスvsチャンドラ]]([[デュエルデッキ]])収録の[[火炎破/Fireblast]][[コールドスナップ]][[テーマデッキ]]に収録されている[[アイスエイジ]][[アライアンス]]のカードなど、新枠で印刷されているがモダンで使用可能なセットには含まれないカードは使用不可能である。
**[[ミラディン・ブロック]] ([[ミラディン]][[ダークスティール]][[フィフス・ドーン]]
+
*[[Masterpiece Series]]など、使用可能なセットのブースターパックに収録された、[[オンスロート・ブロック]]以前のセットにのみ含まれている再録カードは使用できない。
**[[神河ブロック]] [[神河物語]][[神河謀叛]]、[[神河救済]])
+
**[[時のらせん]][[タイムシフト]]・カードは、時のらせんの一部として扱われる為、使用可能である。
**[[ラヴニカ・ブロック]] [[ラヴニカ:ギルドの都]]、[[ギルドパクト]]、[[ディセンション]])
+
*[[カードセット一覧#特殊セット|特殊セット]]([[統率者 (カードセット)|統率者]]、[[コンスピラシー]]など)にのみ収録されている新録カードは使用できない。
**[[時のらせんブロック]] ([[時のらせん]][[次元の混乱]]、[[未来予知]])
+
**[[漁る軟泥/Scavenging Ooze]][[女王スズメバチ/Hornet Queen]]のように、特殊セットが初出だが後に基本セットやエキスパンションで再録されたことにより使用可能となったカードも存在する。
**[[コールドスナップ]]
+
**[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック]] ([[ローウィン]]、[[モーニングタイド]]、[[シャドウムーア]]、[[イーブンタイド]])
+
**[[アラーラの断片ブロック]] ([[アラーラの断片]]、[[コンフラックス]]、[[アラーラ再誕]])
+
**[[ゼンディカー・ブロック]] ([[ゼンディカー]]、[[ワールドウェイク]]、[[エルドラージ覚醒]])
+
**[[ミラディンの傷跡ブロック]] ([[ミラディンの傷跡]]、[[ミラディン包囲戦]]、[[新たなるファイレクシア]])
+
**[[イニストラード・ブロック]] ([[イニストラード]]、[[闇の隆盛]]、[[アヴァシンの帰還]])
+
**[[ラヴニカへの回帰ブロック]] ([[ラヴニカへの回帰]]、[[ギルド門侵犯]]、[[ドラゴンの迷路]])
+
**[[テーロス・ブロック]] ([[テーロス]]、[[神々の軍勢]]、[[ニクスへの旅]])
+
**[[タルキール覇王譚ブロック]]([[タルキール覇王譚]]、[[運命再編]]
+
  
 
==禁止カード==
 
==禁止カード==
*[[祖先の幻視/Ancestral Vision]]
 
 
*[[古えの居住地/Ancient Den]]
 
*[[古えの居住地/Ancient Den]]
 
*[[出産の殻/Birthing Pod]]
 
*[[出産の殻/Birthing Pod]]
63行: 57行:
 
*[[時を越えた探索/Dig Through Time]]
 
*[[時を越えた探索/Dig Through Time]]
 
*[[戦慄の復活/Dread Return]]
 
*[[戦慄の復活/Dread Return]]
 +
*[[ウギンの目/Eye of Ugin]]
 +
*[[ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe]]
 
*[[垣間見る自然/Glimpse of Nature]]
 
*[[垣間見る自然/Glimpse of Nature]]
 +
*[[ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll]]
 
*[[大焼炉/Great Furnace]]
 
*[[大焼炉/Great Furnace]]
 
*[[緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith]]
 
*[[緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith]]
78行: 75行:
 
*[[師範の占い独楽/Sensei's Divining Top]]
 
*[[師範の占い独楽/Sensei's Divining Top]]
 
*[[頭蓋骨絞め/Skullclamp]]
 
*[[頭蓋骨絞め/Skullclamp]]
 +
*[[欠片の双子/Splinter Twin]]
 
*[[石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic]]
 
*[[石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic]]
*[[弱者の剣/Sword of the Meek]]
+
*[[花盛りの夏/Summer Bloom]]
 
*[[宝船の巡航/Treasure Cruise]]
 
*[[宝船の巡航/Treasure Cruise]]
 
*[[伝承の樹/Tree of Tales]]
 
*[[伝承の樹/Tree of Tales]]
93行: 91行:
 
*[[Modern Masters]]
 
*[[Modern Masters]]
 
*[[モダンマスターズ2015]]
 
*[[モダンマスターズ2015]]
 +
*[[モダンマスターズ2017]]
 
*[[Modern Event Deck]]
 
*[[Modern Event Deck]]
 
*[[マスクス以降]]
 
*[[マスクス以降]]
 +
*[[フロンティア]]
 
*[[フォーマット]]
 
*[[フォーマット]]
 
*[[構築]]
 
*[[構築]]

2017年2月23日 (木) 20:10時点における版

モダン/Modernは、公式フォーマットの1つ。

目次

解説

新枠になって以降に発売された基本セット第8版以降)とエキスパンションミラディン以降)を使用するフォーマットローテーションは存在しない。

大雑把に言えば2003年7月以降に発売されたほとんどのカードを使用可能な構築フォーマットである。

カードプールとしては(旧環境の)エクステンデッドレガシーの中間と言ったところで、その穴を埋める存在であると言えるだろう。ローテーションがない点はエターナルと同様だが、分類上はモダンはエターナルには含まれない。

環境の特色

  • 使えるカードプールの広さからスタンダードと比べ強力なデッキが多く、また強烈な対策カードも多い。
  • フェッチランドショックランドの存在によりデッキを多色化することが容易である。マナベースの安定性という面ではエターナル環境のレガシーと同等と言える。
    • 血染めの月/Blood Moon等の対策カードや、ライフを攻めるバーンデッキの存在により戒められるため多色化は良し悪しである。
  • 禁止カードによるバランス調整が他環境と比べ多い。環境を一つのアーキタイプが支配しかけるとキーとなるカードが禁止されるという流れが頻発し、現在の禁止カード一覧が出来上がっている。(禁止カードの方針については後述)
    • このおかげで、カードプールはレガシーほど広くないにも拘らず、レガシー以上に多種多様なデッキが第一線で活躍している。そのため、メタゲームが非常に読みづらく、安定して勝利を重ねるのが難しい環境となっている。

制定の経緯

2011年5月にまずはMagic OnlineにおいてMagic Online Community Cup用の非公式フォーマットとして制定された(参考)。その後、同年8月に非オンラインの紙のマジックでも改めて制定され、同時にプロツアーフィラデルフィア11においてもこのフォーマットが採用されることに決まった(参考/翻訳参考/翻訳)。また、同年8月24日よりMagic Onlineにおいても公式フォーマットとなった。

禁止カードの方針

制定時より禁止カードは指定されていたが、公式フォーマットとなるにあたってさらに数枚のカードが追加された。

その際の禁止となる基準として、「3ターン目確定で勝負を決めるようなコンボ(ちなみにレガシーでは2ターン目)」「過去のエクステンデッド環境を支配したデッキや簡単にモダン化できるようなレガシー・デッキ」という方針が設けられている。ただし、この基準にあてはまらないものであっても影響が大きすぎるものは禁止に指定される場合もある。

その後、プロツアーフィラデルフィア11の結果を踏まえ、「環境で最も優勢なデッキが確実に第3ターン以内に勝つことをなくす」という基準に修正されるとともに、「環境の多様性を保つ」ことも目標とされた。

対策が困難な高速即死コンボデッキが軒並み潰されていることや、強力すぎるコンボではないが時間を使いすぎ健全な大会運営に支障が出るという理由で第二の日の出/Second Sunriseが禁止指定された事等から「健全さ」が何より重視される。

禁止カードは環境を考慮して指定解除されることもあり、野生のナカティル/Wild Nacatl等が禁止後再び使用可能となっている。 (→Explanation of September 2011 B&R Changes(邦訳:2011年9月制限禁止カード変更点について)参照)。

使用可能カードセット

2017年1月20日現在、原則として以下のカードが使用可能である。

再録・特殊セットの扱い

使用できるカードの基準はあくまで「新枠以降の基本セット・エキスパンションに含まれているカード」である。「新枠で印刷されているカード」「新枠のセットに収録されたカード」ではない。

禁止カード

アーティファクト・土地はすべて禁止されているような印象を受けるが、ダークスティールの城塞/Darksteel Citadelは禁止されていない。

主なデッキ・その他

参考

QR Code.gif