ミラディン/Mirrodin

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'''ミラディン'''/''Mirrodin''は、[[ドミニア/Dominia]][[次元/Plane]]の1つで、[[ミラディン・ブロック]]、および[[ミラディンの傷跡ブロック]]の舞台。
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{{Otheruses|[[背景世界/ストーリー用語|ストーリー用語]]|[[エキスパンション]]|ミラディン}}
  
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'''ミラディン'''/''Mirrodin''は、[[多元宇宙/Multiverse]]の[[次元/Plane]]の1つで、[[ミラディン・ブロック]]、および[[ミラディンの傷跡ブロック]]の舞台。
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==解説==
 
あらゆるものが金属に覆われ、あるいは金属を含んでおり、それはそこに住む生命ですら例外ではない。
 
あらゆるものが金属に覆われ、あるいは金属を含んでおり、それはそこに住む生命ですら例外ではない。
  
もともとは[[カーン/Karn]]が[[アージェンタム/Argentum]]として作った人工の次元。数学的調和と完全性に支配された、銀一色の完璧な世界であった。カーンに管理を任された[[メムナーク/Memnarch#story|メムナーク/Memnarch]]はこの世界に「ミラディン」という名を与え、生命を創造しこれを改造していくのだが…。
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もともとは[[カーン/Karn]]が[[アージェンタム/Argentum]]として作った人工の次元。数学的調和と完全性に支配された、銀一色の完璧な世界であった。カーンに管理を任された[[メムナーク/Memnarch#ストーリー|メムナーク/Memnarch]]はこの世界に「ミラディン」という名を与え、生命を創造しこれを改造していくのだが……。
  
続編となる[[ミラディンの傷跡ブロック]]では、[[ファイレクシア/Phyrexia]]による侵食と、それら外敵に対抗するミラディンの住人の戦いが描かれる。
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続編となる[[ミラディンの傷跡ブロック]]では、[[ファイレクシア/Phyrexia]]による侵食と、それら外敵に対抗するミラディンの住人の戦いが描かれ、以後ミラディン次元はさらに次元名を変えて[[新ファイレクシア/New Phyrexia]]と呼ばれることとなる。
  
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==地理==
 
刃や針のような金属植物の[[平地/Plains|平原]]である"[[剃刀ヶ原/Razor Fields]]"、きらめく水銀を湛えた[[島/Island|大海原]]である"[[水銀海/Quicksilver Sea]]"、アンデッド([[屍賊/Nim]])の住む金属の毒霧に満ちた[[沼/Swamp|沼地]]の"[[メフィドロス/Mephidross]](=ドロス/Dross)"、溶鉄のマグマが吹き出す無骨な[[山/Mountain|山脈]]の"[[オキシダ連峰/Oxidda Chain]]"、ねじれた金属樹のツタが生い茂る[[森/Forest|森林]]の"[[絡み森/The Tangle]]"などといった地形から構成される。
 
刃や針のような金属植物の[[平地/Plains|平原]]である"[[剃刀ヶ原/Razor Fields]]"、きらめく水銀を湛えた[[島/Island|大海原]]である"[[水銀海/Quicksilver Sea]]"、アンデッド([[屍賊/Nim]])の住む金属の毒霧に満ちた[[沼/Swamp|沼地]]の"[[メフィドロス/Mephidross]](=ドロス/Dross)"、溶鉄のマグマが吹き出す無骨な[[山/Mountain|山脈]]の"[[オキシダ連峰/Oxidda Chain]]"、ねじれた金属樹のツタが生い茂る[[森/Forest|森林]]の"[[絡み森/The Tangle]]"などといった地形から構成される。
  
 
そして[[白]]・[[青]]・[[黒]]・[[赤]]の4つの光り輝く月 ― "太陽"が世界を各々の[[色]]に照らしている。
 
そして[[白]]・[[青]]・[[黒]]・[[赤]]の4つの光り輝く月 ― "太陽"が世界を各々の[[色]]に照らしている。
  
ミラディンに生息している主な[[種族]]は[[人間]]、[[レオニン/Leonin]]([[猫]])、[[ロクソドン/Loxodon]]([[象]])、[[ヴィダルケン]]、[[屍賊/Nim]]([[ゾンビ]])、[[ゴブリン]]、[[エルフ]]、[[トロール]]、[[ビースト]]、[[マイア]]、[[ちらつき蛾]]など。[[ミラディンの傷跡]]の時代では[[吸血鬼]]が増えたり既存の一部の生物が激減したりと、その構成に変化が見られる。
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*[[大空洞/Lacuna]]
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*[[剃刀ヶ原/Razor Fields]]
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**[[タージ=ナール/Taj-Nar]]
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*[[水銀海/Quicksilver Sea]]
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**[[ルーメングリッド/Lumengrid]]
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*[[メフィドロス/Mephidross]]
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**[[イシュ・サー/Ish Sah]]
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*[[オキシダ連峰/Oxidda Chain]]
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**[[カルドーサ/Kuldotha]]
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*[[絡み森/The Tangle]]
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**[[テル=ジラード/Tel-Jilad]]
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**[[ラディックス/the Radix]]
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ミラディンに生息している主な[[種族]]は[[人間/Human#ミラディン|人間/Human]]、[[レオニン/Leonin]]([[猫]])、[[ロクソドン/Loxodon]]([[象]])、[[ヴィダルケン/Vedalken#ミラディンのヴィダルケン|ヴィダルケン/Vedalken]]、[[屍賊/Nim]]([[ゾンビ]])、[[ゴブリン/Goblin#ミラディン|ゴブリン/Goblin]]、[[エルフ/Elf#ミラディン|エルフ/Elf]]、[[トロール/Troll#ミラディン|トロール/Troll]]、[[ビースト]]、[[マイア]]、[[ちらつき蛾]]など。[[ミラディンの傷跡]]の時代では[[吸血鬼/Vampire#ミラディン|吸血鬼/Vampire]]が増えたり既存の一部の生物が激減したりと、その構成に変化が見られる。
  
 
*[[フィフス・ドーン]]にて[[緑]]の太陽が核から出現し、ミラディンの空には5色の太陽が輝くことになった。ミラディンの傷跡ブロックでも依然5つの太陽が確認できる。
 
*[[フィフス・ドーン]]にて[[緑]]の太陽が核から出現し、ミラディンの空には5色の太陽が輝くことになった。ミラディンの傷跡ブロックでも依然5つの太陽が確認できる。
*[[ブロック (総称)|ブロック]]名に次元の名前が入った最初の次元、また[[ドミナリア/Dominaria]]以外で複数のブロックにわたって主舞台となった最初の次元である。
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*[[ブロック (総称)|ブロック]]名に次元の名前が入った最初の次元、また[[ドミナリア/Dominaria]]以外で複数のブロックにわたって主舞台となった最初の次元。
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*同じく人工次元として[[セラの領土/Serra's Realm]]があった。ミラディン同様一見調和と完全性に満ちた完璧な世界であったが、人工次元には不自然性による欠陥があり外部の干渉に脆い面があった。汚染された途端環境はもちろん住人すら汚染され崩壊してしまった。奇しくもその脆弱性を再び証明してしまうこととなった。同じくファイレクシアの手によって。
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==キャラクター==
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*ミラディン出身者の[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]
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**'''[[コス/Koth]]''' - 槌族出身の[[ヴァルショク/Vulshok]]の若きリーダー。自身が生まれ育った故郷を悪しき侵略者達の魔の手から守り、救うために戦おうと立ち上がるのだが……。
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*他次元からの訪問者
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**[[カーン/Karn|'''カーン'''/''Karn'']] - ミラディンの創造者である[[ゴーレム]]。
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**[[エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel (ストーリー)|'''エルズペス・ティレル'''/''Elspeth Tirel'']] - 人間の[[騎士]]。[[ファイレクシア/Phyrexia]]の侵攻に立ち向かうためコス/Kothに協力する。
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**[[ヴェンセール/Venser|'''ヴェンセール'''/''Venser'']] - [[ドミナリア/Dominaria]]出身の[[工匠]]。ファイレクシア兵の残骸からアーティファクトを作成していた。
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**[[テゼレット/Tezzeret|'''テゼレット'''/''Tezzeret'']] - [[エスパー/Esper]]出身の金属でできた腕を持つ人間。[[ニコル・ボーラス/Nicol Bolas (ストーリー)|ニコル・ボーラス/Nicol Bolas]]の工作員として潜入する。
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*ミラディンの住人
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**[[ボッシュ/Bosh|'''ボッシュ'''/''Bosh'']]
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**[[ブルエナ/Bruenna|'''ブルエナ'''/''Bruenna'']]
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**[[ゲス/Geth|'''ゲス'''/''Geth'']]
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**[[グリッサ/Glissa|'''グリッサ'''/''Glissa'']]
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<!--**[[カルドラ/Kaldra]]-->
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**[[クラーク/Krark|'''クラーク'''/''Krark'']]
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**[[メムナーク/Memnarch|'''メムナーク'''/''Memnarch'']]
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<!--**[[ポンティフェクス/Pontifex]]-->
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**[[ラクシャ/Raksha|'''ラクシャ'''/''Raksha'']]
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**[[スロバッド/Slobad|'''スロバッド'''/''Slobad'']]
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**[[エズーリ/Ezuri|'''エズーリ'''/''Ezuri'']]
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**[[ケンバ/Kemba|'''ケンバ'''/''Kemba'']]
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**[[メリーラ/Melira|'''メリーラ'''/''Melira'']]
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**[[スラーン/Thrun|'''スラーン'''/''Thrun'']]
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==登場カード==
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*[[空僻の盆地/Glimmervoid Basin (次元カード)]]
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:[[空僻地/Glimmervoid]]の[[次元|次元カード]]化。
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*[[水銀海/Quicksilver Sea (次元カード)]]
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:ミラディン・ブロックにおける[[島/Island|島]]で表された海の次元カード化。
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*[[パノプティコン/Panopticon (次元カード)]]
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:[[ミラディンの核/Mirrodin's Core|核]]内にある[[ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel]]。
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==関連リンク==
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*[https://magic.wizards.com/en/story/planes/mirrodin MIRRODIN]/[https://magic.wizards.com/ja/story/planes/%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3-0 ミラディン](公式サイト 次元紹介)
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*[https://web.archive.org/web/20110217023125/http://www.wizards.com/magic/mirrodin/#world ミラディンの傷跡ブロック キャンペーンサイト(Internet Archive、リンク先正常に機能せず)]
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/savor-flavor/terms-engagement-2010-09-22 The Terms of Engagement]/[https://web.archive.org/web/20160329135421/http://archive.mtg-jp.com/reading/translated/010032/ 約束の時(Internet Archive)]([[Savor The Flavor]] [[2010年]]9月22日 [[Doug Beyer]]著)
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/savor-flavor/human-cultures-mirrodin-2010-11-16 The Human Cultures of Mirrodin]/[https://web.archive.org/web/20160507031625/http://archive.mtg-jp.com/reading/translated/010131/ ミラディン世界の人間文化(Internet Archive 画像表示されず)](Savor The Flavor 2010年11月16日)
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/savor-flavor/nonhuman-cultures-mirrodin-2010-12-07 The Nonhuman Cultures of Mirrodin]/[https://web.archive.org/web/20160506211405/http://archive.mtg-jp.com/reading/translated/010429/ ミラディン世界の人外文化(Internet Archive 画像一部表示されず)](Savor The Flavor 2010年12月7日)
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/savor-flavor/why-mirrans-will-endure-2011-02-23 Why the Mirrans Will Endure]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0003938/ 何故ミラディン人達は耐えるのか](Savor The Flavor [[2011年]]2月23日 Doug Beyer著)
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/savor-flavor/world-sculpted-metal-2011-03-23 A World Sculpted from Metal]/[https://mtg-jp.com/coverage/redirect/003947/ 金属を刻んで生まれた世界](Savor The Flavor 2011年3月23日 Doug Beyer著)
  
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==その他==
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[[ミラディン・ブロック]]の企画当初からこの次元にファイレクシアが再登場する筋書きが出来ており<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/something-wicked-way-comes-part-2-2010-09-10 Something Wicked This Way Comes, Part 2](Making Magic [[2010年]]9月10日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>、新ファイレクシアになることも含めて計画されていた<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/more-life-lessons-2022-07-04 More Life Lessons]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0036153/ さらなる人生の教訓](Making Magic [[2022年]]7月4日 Mark Rosewater)</ref>。
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==脚注==
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<references />
 
==参考==
 
==参考==
*[http://www.wizards.com/magic/mirrodin/#world ミラディンの傷跡ブロック キャンペーンサイト]
 
*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/stf/109 The Terms of Engagement]/[http://archive.mtg-jp.com/reading/translated/010032/ 約束の時]([[WotC]]/日本語公式サイトによる和訳)
 
*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/stf/117 The Human Cultures of Mirrodin]/[http://archive.mtg-jp.com/reading/translated/010131/ ミラディン世界の人間文化](同上)
 
*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/stf/120 The Nonhuman Cultures of Mirrodin]/[http://archive.mtg-jp.com/reading/translated/010429/ ミラディン世界の人外文化](同上)
 
*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/stf/131 Why the Mirrans Will Endure]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/001257/ 何故ミラディン人達は耐えるのか](同上)
 
*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/stf/135 A World Sculpted from Metal]/[http://archive.mtg-jp.com/reading/translated/010429/ 金属を刻んで生まれた世界](同上)
 
 
*[[ミラディン・ブロック]]
 
*[[ミラディン・ブロック]]
 
*[[ミラディンの傷跡ブロック]]
 
*[[ミラディンの傷跡ブロック]]

2022年9月21日 (水) 23:29時点における版

ミラディン/Mirrodinは、多元宇宙/Multiverse次元/Planeの1つで、ミラディン・ブロック、およびミラディンの傷跡ブロックの舞台。

目次

解説

あらゆるものが金属に覆われ、あるいは金属を含んでおり、それはそこに住む生命ですら例外ではない。

もともとはカーン/Karnアージェンタム/Argentumとして作った人工の次元。数学的調和と完全性に支配された、銀一色の完璧な世界であった。カーンに管理を任されたメムナーク/Memnarchはこの世界に「ミラディン」という名を与え、生命を創造しこれを改造していくのだが……。

続編となるミラディンの傷跡ブロックでは、ファイレクシア/Phyrexiaによる侵食と、それら外敵に対抗するミラディンの住人の戦いが描かれ、以後ミラディン次元はさらに次元名を変えて新ファイレクシア/New Phyrexiaと呼ばれることとなる。

地理

刃や針のような金属植物の平原である"剃刀ヶ原/Razor Fields"、きらめく水銀を湛えた大海原である"水銀海/Quicksilver Sea"、アンデッド(屍賊/Nim)の住む金属の毒霧に満ちた沼地の"メフィドロス/Mephidross(=ドロス/Dross)"、溶鉄のマグマが吹き出す無骨な山脈の"オキシダ連峰/Oxidda Chain"、ねじれた金属樹のツタが生い茂る森林の"絡み森/The Tangle"などといった地形から構成される。

そしての4つの光り輝く月 ― "太陽"が世界を各々のに照らしている。


ミラディンに生息している主な種族人間/Humanレオニン/Leonin)、ロクソドン/Loxodon)、ヴィダルケン/Vedalken屍賊/Nimゾンビ)、ゴブリン/Goblinエルフ/Elfトロール/Trollビーストマイアちらつき蛾など。ミラディンの傷跡の時代では吸血鬼/Vampireが増えたり既存の一部の生物が激減したりと、その構成に変化が見られる。

  • フィフス・ドーンにての太陽が核から出現し、ミラディンの空には5色の太陽が輝くことになった。ミラディンの傷跡ブロックでも依然5つの太陽が確認できる。
  • ブロック名に次元の名前が入った最初の次元、またドミナリア/Dominaria以外で複数のブロックにわたって主舞台となった最初の次元。
  • 同じく人工次元としてセラの領土/Serra's Realmがあった。ミラディン同様一見調和と完全性に満ちた完璧な世界であったが、人工次元には不自然性による欠陥があり外部の干渉に脆い面があった。汚染された途端環境はもちろん住人すら汚染され崩壊してしまった。奇しくもその脆弱性を再び証明してしまうこととなった。同じくファイレクシアの手によって。

キャラクター

登場カード

空僻地/Glimmervoid次元カード化。
ミラディン・ブロックにおけるで表された海の次元カード化。
内にあるダークスティールの城塞/Darksteel Citadel

関連リンク

その他

ミラディン・ブロックの企画当初からこの次元にファイレクシアが再登場する筋書きが出来ており[1]、新ファイレクシアになることも含めて計画されていた[2]

脚注

  1. Something Wicked This Way Comes, Part 2(Making Magic 2010年9月10日 Mark Rosewater著)
  2. More Life Lessons/さらなる人生の教訓(Making Magic 2022年7月4日 Mark Rosewater)

参考

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