プレインズウォーカー (カード・タイプ)

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*なお、イラストが枠からはみ出しているのは{{Gatherer|id=74252|銀枠では日常茶飯事}}だが、[[銀枠]]以外では極めて珍しい。
 
*なお、イラストが枠からはみ出しているのは{{Gatherer|id=74252|銀枠では日常茶飯事}}だが、[[銀枠]]以外では極めて珍しい。
 
*[[フレイバー・テキスト]]を除く[[文章欄]]に初めて登場したのは、[[未来予知]]の[[タイムシフト#未来予知のタイムシフト|フューチャーシフト]]、[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]の[[注釈文]]である。
 
*[[フレイバー・テキスト]]を除く[[文章欄]]に初めて登場したのは、[[未来予知]]の[[タイムシフト#未来予知のタイムシフト|フューチャーシフト]]、[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]の[[注釈文]]である。
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*カード・タイプが追加されたのは、通常のマジックでは[[2007年|14年目]]にして初。[[1997年]]に登場した[[ヴァンガード]]から数えても10年ぶりである。同時に登場した[[部族]]も同様。
  
 
==ルール==
 
==ルール==
[[アクティブ・プレイヤー]]は、その[[メイン・フェイズ]]の間で[[スタック]]が空のときに限り、'''プレインズウォーカー[[呪文]]'''を[[唱える]]ことができる。プレインズウォーカー呪文が[[解決]]される時、その[[コントローラー]]は、それを自分の[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]下で、右下に書いてある[[忠誠度]]に等しい数の[[忠誠カウンター]]が置かれた状態で[[戦場に出す]]。
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[[優先権]]を持つ[[プレイヤー]]は、自分の[[メイン・フェイズ]]で、[[スタック]]が空の間、プレインズウォーカー・[[カード]]を[[手札]]から[[唱える]]ことができる。プレインズウォーカー呪文が[[解決]]される時、その[[コントローラー]]は、それを自分の[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]下で、右下に書いてある[[忠誠度]]に等しい数の[[忠誠カウンター]]が置かれた状態で[[戦場に出す]]。
  
 
すべてのプレインズウォーカー・[[カード]]は[[特殊タイプ]]「[[伝説の]]」を持っており、[[レジェンド・ルール]]の適用を受ける。[[イクサラン]]より前に印刷されたプレインズウォーカー・カードには伝説と書かれていないが、[[オラクル]]の変更によって伝説の特殊タイプを持っている。
 
すべてのプレインズウォーカー・[[カード]]は[[特殊タイプ]]「[[伝説の]]」を持っており、[[レジェンド・ルール]]の適用を受ける。[[イクサラン]]より前に印刷されたプレインズウォーカー・カードには伝説と書かれていないが、[[オラクル]]の変更によって伝説の特殊タイプを持っている。
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===忠誠度===
 
===忠誠度===
プレインズウォーカーは忠誠度という独自の[[特性]]を持ち、カードの右下に記載されている数値がその基準である。プレインズウォーカーは[[戦場]]に出るに際し、その数値と同数の[[忠誠カウンター]]が置かれた状態で戦場に出る。戦場にある間はその上に乗っている忠誠カウンターの数が忠誠度である。[[状況起因処理]]の1つとして、忠誠度が0であるプレインズウォーカーは、そのオーナーの墓地に置かれる。
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プレインズウォーカーは忠誠度という独自の[[特性]]を持ち、カードの右下に記載されている数値がその初期値である。プレインズウォーカーは[[戦場]]に出るに際し、その数値と同数の[[忠誠カウンター]]が置かれた状態で戦場に出る。戦場にある間はその上に乗っている忠誠カウンターの数が忠誠度である。[[状況起因処理]]の1つとして、忠誠度が0であるプレインズウォーカーは、そのオーナーの墓地に置かれる。
  
 
詳しいルールは[[忠誠度]]の項目を参照。
 
詳しいルールは[[忠誠度]]の項目を参照。
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==旧ルール==
 
==旧ルール==
マジック:ザ・ギャザリングに後から追加されたまったく新しいルールを持つカード・タイプであり、そのルールは登場後から何度か[[デッキ]][[構築]]やプレイングに影響する大きな変更を受けている。
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マジック:ザ・ギャザリングに後から追加されたまったく新しいルールを持つカード・タイプであり、そのルールは登場後から何度か変更されている。その都度[[デッキ]][[構築]]やプレイングに少なくない影響を及ぼしてきた。
  
 
===[[プレインズウォーカーの唯一性ルール]](廃止)===
 
===[[プレインズウォーカーの唯一性ルール]](廃止)===
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===プレインズウォーカーへのダメージの移し替え(廃止)===
 
===プレインズウォーカーへのダメージの移し替え(廃止)===
初めて登場したときのルールでは、プレインズウォーカーへ戦闘ダメージ以外のダメージを与えるためには、専用のルールによってプレイヤーからプレインズウォーカーにダメージを移し替える手順が必要だった。プレイヤーへ混乱を招くとして、[[2018年]]4月の[[ドミナリア]]発売に伴う総合ルール変更とオラクル変更により廃止された。この変更によって、プレインズウォーカーへダメージを与えられなくなったカードも多い。
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初めて登場したときのルールでは、プレインズウォーカーへ戦闘ダメージ以外のダメージを与えるためには、専用のルールによってプレイヤーからプレインズウォーカーにダメージを移し替える手順が必要だった。プレイヤーへ混乱を招くとして、[[2018年]]4月の[[ドミナリア]]発売に伴う総合ルール変更により廃止された。
  
廃止前のルールは以下のとおり。
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この変更によって、「プレイヤー(対戦相手)1人を対象とする」ダメージを与える能力の対象先は、「プレイヤー(対戦相手)1人かプレインズウォーカー1体を対象とする」に変更された。一方、[[激情の薬瓶砕き/Vial Smasher the Fierce]]を除いて、「対象のプレイヤーの情報を参照して与えるダメージ量が決まる」ものと「対象を取らずダメージを与える」ものはこの[[エラッタ]]を受けないため、プレインズウォーカーへダメージを与えられなくなった。
*プレインズウォーカーをコントロールしているプレイヤーに、'''対戦相手である'''他のプレイヤーがコントロールする[[発生源]]が戦闘以外でダメージを与える場合、その発生源のコントローラーはプレイヤーではなくプレインズウォーカーにダメージを与えることを選んでもよい。これは[[置換効果]]である(→[[移し変え]])。
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**あなたが[[ショック/Shock]]を、プレインズウォーカーをコントロールしているプレイヤーを対象に唱える場合、ショックが与えるダメージをプレインズウォーカーに与えることを選んでもよい。そうした場合、ショックからプレインズウォーカーに2点のダメージを与えることになる。
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プレインズウォーカーへのダメージの移し替えルール廃止前のルールは[[移し変え効果]]を参照。
***ショックの[[解決]]に際しダメージを与えるときにプレインズウォーカーに代わりに与えるのであって、ショックを唱える際の対象はプレイヤーであり、プレインズウォーカーに与えるという宣言も必要ない。ショックに対して[[打ち消す|カウンター]]を行う時点では対戦相手がどちらにダメージを与えるのかは判明していない。
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***逆に、あなたが唱えた[[地震/Earthquake]]などがあなたに与えるダメージは、あなたがコントロールするプレインズウォーカーに移し変えることはできない。
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**[[双頭巨人戦]]でのダメージの割り振りの際、あるプレイヤーに与えるダメージを他の[[チームメイト]]がコントロールするプレインズウォーカーに与えることはできない。
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*[[物語の円/Story Circle]]のような[[軽減]]系のカードを使うときは注意が必要。[[ショック/Shock]]等の直接的なダメージは、プレインズウォーカーに移し変えられる前に軽減することが可能だが、戦闘ダメージの場合は直接プレインズウォーカーに与えられるため、プレイヤーへのダメージ軽減でそのダメージを防ぐことはできない。
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==ストーリー==
 
==ストーリー==
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**逆に、あなたの意思であなたがプレインズウォーカーの身代わりになることもできないので、そもそもプレインズウォーカー同士が身を護ること自体が難しいのかもしれない。
 
**逆に、あなたの意思であなたがプレインズウォーカーの身代わりになることもできないので、そもそもプレインズウォーカー同士が身を護ること自体が難しいのかもしれない。
 
**例外的に、戦闘のみでならあなたの身代わりのように攻撃を引き受けてくれる[[能力]]を持つ者もいる。(→[[ギデオン・ジュラ/Gideon Jura]]など)
 
**例外的に、戦闘のみでならあなたの身代わりのように攻撃を引き受けてくれる[[能力]]を持つ者もいる。(→[[ギデオン・ジュラ/Gideon Jura]]など)
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*忠誠度能力と忠誠度に関して、[[Mark Rosewater]]は自身のコラムで以下のように解説している<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/odds-ends-war-spark-2019-05-13 Odds & Ends: War of the Spark]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0032525/ こぼれ話:『灯争大戦』]([[Making Magic]] [[2019年]]5月13日 Mark Rosewater)</ref>。
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**プラスの忠誠度能力は、そのプレインズウォーカーにとって簡単で楽しいことなので、それを楽しんでそこに残ろうとする(=忠誠度が上昇する)。
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**マイナスの忠誠度能力は、困難で労力がいる任務なので、プレインズウォークして去ろうという気分になる(=忠誠度が減少する)。
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**忠誠度が0になったプレインズウォーカーは墓地に置かれるが、それは彼らが死んだことを意味するのではなく、それ以上プレイヤーを助けるつもりがなくなっただけである。
 
*[[時のらせんブロック]]以前のプレインズウォーカーは神の如き力を持っており、カード1枚の能力として表現するには不適切であったため、カード化されなかった。しかし、[[大修復/The Mending]]によってプレインズウォーカーが大きく力を失ったため、カード化する事が可能になった。
 
*[[時のらせんブロック]]以前のプレインズウォーカーは神の如き力を持っており、カード1枚の能力として表現するには不適切であったため、カード化されなかった。しかし、[[大修復/The Mending]]によってプレインズウォーカーが大きく力を失ったため、カード化する事が可能になった。
**さらに時を経て、[[統率者2014]]のデザインにおいて「プレインズウォーカー・カードはプレインズウォーカーの全ての力を描いたものではなく、助けを求めた魔術師(コントローラー)を助けようという意志の分だけの力を描いたものである」と定義し直された<ref>[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/fate-ful-stories-part-2-2015-01-19 Fate-ful Stories, Part 2]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0012009/ 運命的な話 その2](Making Magic 2015年1月19日)</ref>。これによって、大修復以前の旧世代プレインズウォーカーをカード化する事も可能となった。
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**さらに時を経て、[[統率者2014]]のデザインにおいて「プレインズウォーカー・カードはプレインズウォーカーの全ての力を描いたものではなく、助けを求めた魔術師(コントローラー)を助けようという意志の分だけの力を描いたものである」と定義し直された<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/fate-ful-stories-part-2-2015-01-19 Fate-ful Stories, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0012009/ 運命的な話 その2](Making Magic 2015年1月19日 Mark Rosewater著)</ref>。これによって、大修復以前の旧世代プレインズウォーカーをカード化する事も可能となった。
  
 
==プレインズウォーカーのデザイン==
 
==プレインズウォーカーのデザイン==
マジックの顔役となる存在のため、プレインズウォーカーのデザインは厳しい制約が課せられている。
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マジックの顔役となる存在のため、プレインズウォーカーのデザインには厳しい制約が課せられている。
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;[[稀少度]]
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:プレインズウォーカーの[[稀少度]]は、ほぼ全て[[神話レア]]で統一されている。以下にその例外を記す。
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:*'''[[ローウィン]]''' - 神話レアが導入される以前の[[カード・セット]]であったため、ローウィン収録のプレインズウォーカーはいずれも[[レア]]である。なお、後年に[[再録]]された際は神話レアとして再録されている([[基本セット2010]]など)。
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:*'''[[灯争大戦]]''' - プレインズウォーカーをテーマに据えた[[エキスパンション]]であり、神話レアに加え、レアおよび[[アンコモン]]のプレインズウォーカーが収録されている。
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:*'''[[基本セット2020]]''' - [[チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar (ストーリー)|チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar]]がクローズアップされており、神話レアに加え、レアおよびアンコモンの[[チャンドラ]]が収録されている。
  
[[神話レア]]が存在しなかった[[ローウィン]]を除き、プレインズウォーカーの[[稀少度]]はすべて神話レアである。基本的に、各[[基本セット]]にはプレインズウォーカーが各色1枚の計5枚、[[エキスパンション]]には2~3枚のプレインズウォーカーが収録される。プレインズウォーカーは収録セットだけでなく、[[スタンダード]]全体の[[環境]]を考慮に入れて色や性能のバランスが考慮される事になる。
+
;収録枚数
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:基本的に、各[[基本セット]]にはプレインズウォーカーが各色1枚の計5枚(多色カードとして6枚目のプレインズウォーカーが収録される場合もある)、[[エキスパンション]]か新規カードを含めた[[カードセット一覧#特殊セット|特殊セット]]には2~3枚のプレインズウォーカーが収録される。プレインズウォーカーは収録セットだけでなく、[[スタンダード]]全体の[[環境]]を考慮に入れて色や性能のバランスが考慮される事になる。
 +
:*灯争大戦では、過去最多の37枚([[BOX特典カード]]を含む)ものプレインズウォーカー・カードが一度に収録された。
  
プレインズウォーカーのデザインは色だけでなくそのキャラクターによっても制限される。[[開発部]]は各キャラクターの同一性を維持するため、各キャラクターがやっていいことと、やってはいけないことのリストを保持している<ref>[http://mtg-jp.com/reading/pd/0030174/ 『イクサランの相克』のプレインズウォーカーをデザインする](Play Design 2018年1月19日)</ref>。これは[[基本セット2013]]の[[闇の領域のリリアナ/Liliana of the Dark Realms]]が非常に不評だったことに起因している<ref>[https://mtg-jp.com/reading/mm/0004214/ ギルド門侵犯の嵐 その1](Making Magic 2013年1月21日)</ref><ref>[https://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0010816/ よくわかる『基本セット2015』](Latest Developments 2014年7月4日)</ref>。
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;[[忠誠度能力]]のデザイン
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:プレインズウォーカーのデザインは色だけでなくそのキャラクターによっても制限される。[[開発部]]は各キャラクターの同一性を維持するため、各キャラクターがやっていいことと、やってはいけないことのリストを保持している<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/play-design/designing-rivals-ixalan-planeswalkers-2018-01-19 Designing Rivals of Ixalan Planeswalkers]/[https://mtg-jp.com/reading/pd/0030174/ 『イクサランの相克』のプレインズウォーカーをデザインする](Play Design 2018年1月19日 [[Melissa DeTora]]著)</ref>。これは[[基本セット2013]]の[[闇の領域のリリアナ/Liliana of the Dark Realms]]が非常に不評だったことに起因している<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/storming-gatecrash-part-1-2013-01-21 Storming the Gatecrash, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0004214/ ギルド門侵犯の嵐 その1](Making Magic 2013年1月21日)</ref><ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-2015-wrap-2014-07-04 Magic 2015 Wrap-Up]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0010816/ よくわかる『基本セット2015』](Latest Developments 2014年7月4日 [[Sam Stoddard]]著)</ref>。
  
また[[ルール文章]]で特にプレインズウォーカーに言及しているカードも[[稀少度]]が高く設定される。これは「複雑なカードほど稀少度を高くする」というデザイン方針による。また「プレインズウォーカーに直接手出しするのは特別なことである」というフレイバー性も含んでいる<ref>[https://mtg-jp.com/reading/mm/0004199/ ラヴニカがやって来る!ヤァ!ヤァ!ヤァ!](Making Magic 2012年9月24日) - [[戦慄掘り/Dreadbore]]の項目</ref><ref>[http://archive.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mm/266 Theroses Are Red (and White, Blue, Black, and Green), Part 1 ]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0004245/ テーロス、それは赤き者(とか白とか青とか黒とか緑とか) その1](Making Magic 2013年9月23日) - [[英雄の破滅/Hero's Downfall]]の項目</ref>。ただしドミナリアでのオラクル変更の際の日本語のルール文章テンプレートの方針により、日本語版では稀少度に関係なくプレインズウォーカーの単語が見られる。
+
;プレインズウォーカーへ言及したカード
 +
:[[ルール文章]]で特にプレインズウォーカーに言及しているカードも[[稀少度]]が高く設定されることが多い。これは「複雑なカードほど稀少度を高くする」というデザイン方針による。また「プレインズウォーカーに直接手出しするのは特別なことである」というフレイバー性も含んでいる<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/card-days-night-2012-09-24 Card Day's Night]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0004199/ ラヴニカがやって来る!ヤァ!ヤァ!ヤァ!](Making Magic 2012年9月24日 Mark Rosewater著) - [[戦慄掘り/Dreadbore]]の項目</ref><ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/theroses-are-red-and-white-blue-black-and-green-part-1-2013-09-23 Theroses Are Red (and White, Blue, Black, and Green), Part 1 ]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0004245/ テーロス、それは赤き者(とか白とか青とか黒とか緑とか) その1](Making Magic 2013年9月23日 Mark Rosewater著) - [[英雄の破滅/Hero's Downfall]]の項目</ref>
 +
:[[ドミナリア]]での[[#プレインズウォーカーへのダメージの移し替え(廃止)|ダメージの移し替えルールの変更]]に伴う[[テンプレート]]変更により、[[ダメージ]](主に[[本体火力]])や[[軽減]]の[[効果]]を扱うカードにおいては稀少度に関係なくプレインズウォーカーへの言及が見られるようになった(例:[[溶岩の斧/Lava Axe]])。
 +
:*日本語版では「[[任意の対象]]」の対訳が存在しない都合上、プレインズウォーカーへ言及した低稀少度カードがさらに多く見られる(例:[[ショック/Shock]])。詳細は[[任意の対象]]の項を参照。
 +
:*灯争大戦では、ダメージや軽減に限らず、プレインズウォーカーへ言及した低稀少度カードが多数登場している(例:[[立ち上がる民衆/Rising Populace]])。
  
プレインズウォーカーはマジックの華とも言えるものであり、特別なものであることを意図する一方、初心者プレイヤーの手に行き渡らないことは問題であった。それを解決するため、[[カラデシュ]]からは[[プレインズウォーカーデッキ]]が発売されることとなった。プレインズウォーカーデッキのプレインズウォーカーは初心者が好きになるような派手な強さを持つ一方、[[トーナメント]]で必須にはならないようにデザインされ、前述のスタンダード環境のバランスの制約を受けない<ref>[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/ramp-approval-2016-05-16 Ramp of Approval]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0016971/ 試供品の次は] (Making Magic 2016年5月16日 [[Mark Rosewater]]著) </ref><ref>[http://markrosewater.tumblr.com/post/146769102073/starting-with-kaladesh-were-going-to-have-those Blogatog](Mark RosewaterのBlog 2016年6月1日</ref>。
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;[[プレインズウォーカーデッキ]]
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:プレインズウォーカーはマジックの華とも言えるものであり、特別なものであることを意図する一方、初心者プレイヤーの手に行き渡らないことは問題であった。それを解決するため、[[カラデシュ]]からは[[プレインズウォーカーデッキ]]が発売されることとなった。プレインズウォーカーデッキのプレインズウォーカーは初心者が好きになるような派手な強さを持つ一方、[[トーナメント]]で必須にはならないようにデザインされ、前述のスタンダード環境のバランスの制約を受けない<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/ramp-approval-2016-05-16 Ramp of Approval]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0016971/ 試供品の次は] (Making Magic 2016年5月16日 [[Mark Rosewater]]著) </ref><ref>[http://markrosewater.tumblr.com/post/146769102073/starting-with-kaladesh-were-going-to-have-those Blogatog](Mark RosewaterのBlog 2016年6月1日)</ref>。
  
 
==その他==
 
==その他==
*すべてのプレインズウォーカー・カードは他の[[カード・タイプ]]を持たない。例えば[[黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane]]は[[レオニン/Leonin]](猫族)という設定だが[[猫]]の[[クリーチャー・タイプ]]を持たないし、[[求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker]]は[[エーテリウム/Etherium]]を含んだ[[人間]]だがエーテリウム生物の特徴である[[アーティファクト]]のカード・タイプを持たない。
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*すべてのプレインズウォーカー・カードは他の[[タイプ]]を持たない。例えば[[黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane]]は[[レオニン/Leonin]](猫族)という設定だが[[猫]]の[[クリーチャー・タイプ]]を持たないし、[[求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker]]は[[エーテリウム/Etherium]]を含んだ[[人間]]だがエーテリウム生物の特徴である[[アーティファクト]]のカード・タイプを持たない。
**「伝説の[[部族]]・プレインズウォーカー ― 猫・アジャニ」だと語感が悪いことや、他のカード・タイプに関連する様々な[[シナジー]]が生まれると悪用手段が増えてしまうため、[[カードパワー]]の調整が困難になることが理由として挙げられている<ref>[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/cards-alara-2008-09-26 Cards of Alara](Making Magic 2008年9月26日)</ref><ref>[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/savor-flavor/angels-eye-view-bant-2008-10-08 An Angel's Eye View of Bant](Savor of Flavor 2008年10月8日</ref>。
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**「伝説の[[部族]]・プレインズウォーカー ― 猫・アジャニ」だと語感が悪いことや、他のカード・タイプに関連する様々な[[シナジー]]が生まれると悪用手段が増えてしまうため、[[カードパワー]]の調整が困難になることが理由として挙げられている<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/cards-alara-2008-09-26 Cards of Alara](Making Magic 2008年9月26日 Mark Rosewater著)</ref><ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/savor-flavor/angels-eye-view-bant-2008-10-08 An Angel's Eye View of Bant](Savor of Flavor 2008年10月8日 [[Doug Beyer]]著)</ref>。
**背景ストーリーにおける「プレインズウォーカーとして目覚めることで、[[次元/Plane]]の制約から解放され、[[多元宇宙/Multiverse]]の理を学べる神話的存在になる」という設定も反映されている<ref>[http://mtg-jp.com/reading/mm/0018990/ こぼれ話:『アモンケット』 その2](Making Magic 2017年5月29日)</ref>。
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**背景ストーリーにおける「プレインズウォーカーとして目覚めることで、[[次元/Plane]]の制約から解放され、[[多元宇宙/Multiverse]]の理を学べる神話的存在になる」という設定も反映されている<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/odds-ends-amonkhet-part-2-2017-05-29 Odds & Ends: Amonkhet, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0018990/ こぼれ話:『アモンケット』 その2](Making Magic 2017年5月29日 Mark Rosewater著)</ref>。
 
**なんらかの[[効果]]によって他のカード・タイプを得ることはありうる。[[ギデオン・ジュラ/Gideon Jura]]などは自身の[[忠誠度能力]]で[[クリーチャー化]]するし、[[液鋼の塗膜/Liquimetal Coating]]で[[アーティファクト化]]したりもできる。
 
**なんらかの[[効果]]によって他のカード・タイプを得ることはありうる。[[ギデオン・ジュラ/Gideon Jura]]などは自身の[[忠誠度能力]]で[[クリーチャー化]]するし、[[液鋼の塗膜/Liquimetal Coating]]で[[アーティファクト化]]したりもできる。
*[[2016年]]1月の[[ゲートウォッチの誓い]]から[[破滅の刻]]までの1年半は、[[ゲートウォッチ/The Gatewatch]]の各メンバーのカードが常に[[スタンダード]]に存在するようになっていた。[[ゲートウォッチ/The Gatewatch]]も参照。
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*背景ストーリーにおいて、「主役」と呼べる人物(達)は[[ブロック (総称)|ブロック]]ごとに異なる場合が多かったが、[[マジック・オリジン]]以降の背景ストーリーでは[[ギデオン・ジュラ/Gideon Jura (ストーリー)|ギデオン・ジュラ/Gideon Jura]][[ジェイス・ベレレン/Jace Beleren (ストーリー)|ジェイス・ベレレン/Jace Beleren]][[リリアナ・ヴェス/Liliana Vess (ストーリー)|リリアナ・ヴェス/Liliana Vess]]、[[チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar (ストーリー)|チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar]]、[[ニッサ・レヴェイン/Nissa Revane (ストーリー)|ニッサ・レヴェイン/Nissa Revane]]の5人(後の[[ゲートウォッチ/The Gatewatch]])が務めることが多くなった。[[ゲートウォッチ/The Gatewatch]]も参照。
 
*英語では発音が同じ[[平地|平地(Plain)]]と間違えないように。Plainswalkerでは[[土地渡り|平地渡り]](をする者)になりフレーバーが台無しである。
 
*英語では発音が同じ[[平地|平地(Plain)]]と間違えないように。Plainswalkerでは[[土地渡り|平地渡り]](をする者)になりフレーバーが台無しである。
  

2019年7月17日 (水) 20:27時点における版

プレインズウォーカー/Planeswalkerは、カード・タイプの1つ。


Ajani Goldmane / 黄金のたてがみのアジャニ (2)(白)(白)
伝説のプレインズウォーカー — アジャニ(Ajani)

[+1]:あなたは2点のライフを得る。
[-1]:あなたがコントロールする各クリーチャーの上に+1/+1カウンターを1個置く。それらのクリーチャーは、ターン終了時まで警戒を得る。
[-6]:白のアバター(Avatar)・クリーチャー・トークンを1体生成する。それは「このクリーチャーのパワーとタフネスはそれぞれ、あなたのライフの総量に等しい。」を持つ。

4

目次

解説

ローウィンから新たに追加されたカード・タイプ。プレイヤーと同等のプレインズウォーカー/Planeswalkerであるキャラクターを表している。アラーラの断片ブロックからストーリー、ゲーム環境、広報などマジック:ザ・ギャザリングを象徴するものとして扱われるようになった。

忠誠度というプレイヤーでライフに当たる値を持ち、それを足し引きすることで各キャラクターが得意とする魔法を表した忠誠度能力を使うことができる。

カードデザインは他のカード・タイプと全く異なる物が用いられ、イラストに描かれたプレインズウォーカーがイラストの枠から(わずかではあるが)はみ出ている物が過半数を超えている(カード画像)。

ルール

優先権を持つプレイヤーは、自分のメイン・フェイズで、スタックが空の間、プレインズウォーカー・カード手札から唱えることができる。プレインズウォーカー呪文が解決される時、そのコントローラーは、それを自分のコントロール下で、右下に書いてある忠誠度に等しい数の忠誠カウンターが置かれた状態で戦場に出す

すべてのプレインズウォーカー・カード特殊タイプ伝説の」を持っており、レジェンド・ルールの適用を受ける。イクサランより前に印刷されたプレインズウォーカー・カードには伝説と書かれていないが、オラクルの変更によって伝説の特殊タイプを持っている。

プレインズウォーカー・タイプ

プレインズウォーカーとしてのサブタイププレインズウォーカー・タイプと呼ばれる。これはクリーチャー・タイプとは異なる。これ自体にルール上の意味はないが、他から参照されることがある。

忠誠度

プレインズウォーカーは忠誠度という独自の特性を持ち、カードの右下に記載されている数値がその初期値である。プレインズウォーカーは戦場に出るに際し、その数値と同数の忠誠カウンターが置かれた状態で戦場に出る。戦場にある間はその上に乗っている忠誠カウンターの数が忠誠度である。状況起因処理の1つとして、忠誠度が0であるプレインズウォーカーは、そのオーナーの墓地に置かれる。

詳しいルールは忠誠度の項目を参照。

忠誠度能力

プレインズウォーカーは忠誠度能力と呼ばれる、忠誠シンボルをコストに含む起動型能力を持っている。忠誠度能力には通常の起動型能力とは異なる特別なルールが存在する。

詳しいルールは忠誠度能力の項目を参照。

戦闘やダメージに関するルール

プレインズウォーカーと戦闘ダメージに関するルールは以下の通りである。

  • プレインズウォーカーはクリーチャーではない。それ自身は攻撃にもブロックにも参加できない。
  • プレインズウォーカーにダメージが与えられた場合、その値に等しい数の忠誠カウンターが取り除かれる。その結果、忠誠カウンターが0個になったならば、状況起因処理により墓地に置かれる。
  • プレインズウォーカーをコントロールするプレイヤーに攻撃をする場合、攻撃側はプレインズウォーカーかプレイヤーのどちらを攻撃するかを選ぶ。戦闘に関しては通常通りの処理を行うが、ブロックされなかった場合は「選んだ攻撃先へ戦闘ダメージ割り振る」ことになる。
    • 例:対戦相手がAとBというクリーチャーをコントロールし、あなたはプレインズウォーカーをコントロールしており、またクリーチャーはコントロールしていない。Aの攻撃先をプレインズウォーカーとし、Bはあなたへと攻撃した場合、あなたはブロックするクリーチャーがいないため、Aはプレインズウォーカーに、Bはあなたに戦闘ダメージを与える。
    • またトランプルによるダメージも通常通り扱われ、余剰ダメージ分は攻撃している方へ与えることになる。注意すべきはプレインズウォーカーの忠誠度を越えるダメージがあっても、その余剰分をそのコントローラーに与えることはできない点である。
  • プレインズウォーカーが攻撃されているとき、そのプレインズウォーカーが戦場を離れたり、コントローラーが変わったりした場合、そのプレインズウォーカーは戦闘から取り除かれる。しかし、それを攻撃しているクリーチャーは依然として攻撃クリーチャーのままである。この場合、それら攻撃クリーチャーはブロック・クリーチャーに戦闘ダメージを与えるが、攻撃していたプレインズウォーカーがいないため、それに与えるはずだったダメージは発生しない。

旧ルール

マジック:ザ・ギャザリングに後から追加されたまったく新しいルールを持つカード・タイプであり、そのルールは登場後から何度か変更されている。その都度デッキ構築やプレイングに少なくない影響を及ぼしてきた。

プレインズウォーカーの唯一性ルール(廃止)

プレインズウォーカーが初めて登場したときのルールでは、戦場に共通のプレインズウォーカー・タイプを持つプレインズウォーカーが2体以上存在した場合、そのすべてがオーナーの墓地に置かれる。これは状況起因処理である。

2013年7月の基本セット2014発売に伴うルール変更により、レジェンド・ルールと同じく、1人のプレイヤーが共通のプレインズウォーカー・タイプを持つプレインズウォーカーを2体以上コントロールしている場合、そのプレイヤーがその中から選んだ1体だけ戦場に残り、残りはオーナー墓地に置かれるように変更された。

2017年9月のイクサラン発売に伴うルール変更とオラクル変更により、プレインズウォーカーの唯一性ルールは廃止され、すべてのプレインズウォーカーは「伝説の」特殊タイプを持つようになった。

プレインズウォーカーへのダメージの移し替え(廃止)

初めて登場したときのルールでは、プレインズウォーカーへ戦闘ダメージ以外のダメージを与えるためには、専用のルールによってプレイヤーからプレインズウォーカーにダメージを移し替える手順が必要だった。プレイヤーへ混乱を招くとして、2018年4月のドミナリア発売に伴う総合ルール変更により廃止された。

この変更によって、「プレイヤー(対戦相手)1人を対象とする」ダメージを与える能力の対象先は、「プレイヤー(対戦相手)1人かプレインズウォーカー1体を対象とする」に変更された。一方、激情の薬瓶砕き/Vial Smasher the Fierceを除いて、「対象のプレイヤーの情報を参照して与えるダメージ量が決まる」ものと「対象を取らずダメージを与える」ものはこのエラッタを受けないため、プレインズウォーカーへダメージを与えられなくなった。

プレインズウォーカーへのダメージの移し替えルール廃止前のルールは移し変え効果を参照。

ストーリー

マジックのプレイヤーはプレインズウォーカー/Planeswalkerという設定である。プレインズウォーカーを唱えるということは、そのプレインズウォーカーに協力を要請するということであり、プレインズウォーカーをコントロールしているということは、一緒に戦っているということである。

  • 戦闘やダメージに関するルールも、この設定に準じたものになっている。彼らは基本的にあなたの要求に従い力を貸してくれるが、対戦相手がそのプレインズウォーカーを直接狙ってきた場合でもなければ、わざわざあなたの身代わりになってはくれないのである。
    • 逆に、あなたの意思であなたがプレインズウォーカーの身代わりになることもできないので、そもそもプレインズウォーカー同士が身を護ること自体が難しいのかもしれない。
    • 例外的に、戦闘のみでならあなたの身代わりのように攻撃を引き受けてくれる能力を持つ者もいる。(→ギデオン・ジュラ/Gideon Juraなど)
  • 忠誠度能力と忠誠度に関して、Mark Rosewaterは自身のコラムで以下のように解説している[1]
    • プラスの忠誠度能力は、そのプレインズウォーカーにとって簡単で楽しいことなので、それを楽しんでそこに残ろうとする(=忠誠度が上昇する)。
    • マイナスの忠誠度能力は、困難で労力がいる任務なので、プレインズウォークして去ろうという気分になる(=忠誠度が減少する)。
    • 忠誠度が0になったプレインズウォーカーは墓地に置かれるが、それは彼らが死んだことを意味するのではなく、それ以上プレイヤーを助けるつもりがなくなっただけである。
  • 時のらせんブロック以前のプレインズウォーカーは神の如き力を持っており、カード1枚の能力として表現するには不適切であったため、カード化されなかった。しかし、大修復/The Mendingによってプレインズウォーカーが大きく力を失ったため、カード化する事が可能になった。
    • さらに時を経て、統率者2014のデザインにおいて「プレインズウォーカー・カードはプレインズウォーカーの全ての力を描いたものではなく、助けを求めた魔術師(コントローラー)を助けようという意志の分だけの力を描いたものである」と定義し直された[2]。これによって、大修復以前の旧世代プレインズウォーカーをカード化する事も可能となった。

プレインズウォーカーのデザイン

マジックの顔役となる存在のため、プレインズウォーカーのデザインには厳しい制約が課せられている。

稀少度
プレインズウォーカーの稀少度は、ほぼ全て神話レアで統一されている。以下にその例外を記す。
収録枚数
基本的に、各基本セットにはプレインズウォーカーが各色1枚の計5枚(多色カードとして6枚目のプレインズウォーカーが収録される場合もある)、エキスパンションか新規カードを含めた特殊セットには2~3枚のプレインズウォーカーが収録される。プレインズウォーカーは収録セットだけでなく、スタンダード全体の環境を考慮に入れて色や性能のバランスが考慮される事になる。
  • 灯争大戦では、過去最多の37枚(BOX特典カードを含む)ものプレインズウォーカー・カードが一度に収録された。
忠誠度能力のデザイン
プレインズウォーカーのデザインは色だけでなくそのキャラクターによっても制限される。開発部は各キャラクターの同一性を維持するため、各キャラクターがやっていいことと、やってはいけないことのリストを保持している[3]。これは基本セット2013闇の領域のリリアナ/Liliana of the Dark Realmsが非常に不評だったことに起因している[4][5]
プレインズウォーカーへ言及したカード
ルール文章で特にプレインズウォーカーに言及しているカードも稀少度が高く設定されることが多い。これは「複雑なカードほど稀少度を高くする」というデザイン方針による。また「プレインズウォーカーに直接手出しするのは特別なことである」というフレイバー性も含んでいる[6][7]
ドミナリアでのダメージの移し替えルールの変更に伴うテンプレート変更により、ダメージ(主に本体火力)や軽減効果を扱うカードにおいては稀少度に関係なくプレインズウォーカーへの言及が見られるようになった(例:溶岩の斧/Lava Axe)。
  • 日本語版では「任意の対象」の対訳が存在しない都合上、プレインズウォーカーへ言及した低稀少度カードがさらに多く見られる(例:ショック/Shock)。詳細は任意の対象の項を参照。
  • 灯争大戦では、ダメージや軽減に限らず、プレインズウォーカーへ言及した低稀少度カードが多数登場している(例:立ち上がる民衆/Rising Populace)。
プレインズウォーカーデッキ
プレインズウォーカーはマジックの華とも言えるものであり、特別なものであることを意図する一方、初心者プレイヤーの手に行き渡らないことは問題であった。それを解決するため、カラデシュからはプレインズウォーカーデッキが発売されることとなった。プレインズウォーカーデッキのプレインズウォーカーは初心者が好きになるような派手な強さを持つ一方、トーナメントで必須にはならないようにデザインされ、前述のスタンダード環境のバランスの制約を受けない[8][9]

その他

脚注

  1. Odds & Ends: War of the Spark/こぼれ話:『灯争大戦』Making Magic 2019年5月13日 Mark Rosewater)
  2. Fate-ful Stories, Part 2/運命的な話 その2(Making Magic 2015年1月19日 Mark Rosewater著)
  3. Designing Rivals of Ixalan Planeswalkers/『イクサランの相克』のプレインズウォーカーをデザインする(Play Design 2018年1月19日 Melissa DeTora著)
  4. Storming the Gatecrash, Part 1/ギルド門侵犯の嵐 その1(Making Magic 2013年1月21日)
  5. Magic 2015 Wrap-Up/よくわかる『基本セット2015』(Latest Developments 2014年7月4日 Sam Stoddard著)
  6. Card Day's Night/ラヴニカがやって来る!ヤァ!ヤァ!ヤァ!(Making Magic 2012年9月24日 Mark Rosewater著) - 戦慄掘り/Dreadboreの項目
  7. Theroses Are Red (and White, Blue, Black, and Green), Part 1 /テーロス、それは赤き者(とか白とか青とか黒とか緑とか) その1(Making Magic 2013年9月23日 Mark Rosewater著) - 英雄の破滅/Hero's Downfallの項目
  8. Ramp of Approval/試供品の次は (Making Magic 2016年5月16日 Mark Rosewater著) 
  9. Blogatog(Mark RosewaterのBlog 2016年6月1日)
  10. Cards of Alara(Making Magic 2008年9月26日 Mark Rosewater著)
  11. An Angel's Eye View of Bant(Savor of Flavor 2008年10月8日 Doug Beyer著)
  12. Odds & Ends: Amonkhet, Part 2/こぼれ話:『アモンケット』 その2(Making Magic 2017年5月29日 Mark Rosewater著)

参考

引用:総合ルール 20231117.0

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