ブースターパック

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'''ブースターパック'''/''Booster Pack'',''Booster''は、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]の[[カード]]がランダムに封入されたパックである。
'''ブースターパック'''''Booster Pack'')は、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]の[[カード]]がランダムに封入されたパックである。
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== 概要 ==
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==概要==
 
[[基本セット]]と[[ミラージュ]]以降の[[エキスパンション]]のものは、1つにつき15枚の[[カード]]が封入されており、基本的に[[レア]]1枚、[[アンコモン]]3枚、[[コモン]]11枚の率で封入されている。ただし、コモンが10枚である代わりに[[基本土地]]カードが1枚封入されているセットもいくつかある。[[第10版]]以降は[[豆知識カード]]または[[トークン・カード]]が1枚追加で封入されるようになり、実質16枚となっている。
 
[[基本セット]]と[[ミラージュ]]以降の[[エキスパンション]]のものは、1つにつき15枚の[[カード]]が封入されており、基本的に[[レア]]1枚、[[アンコモン]]3枚、[[コモン]]11枚の率で封入されている。ただし、コモンが10枚である代わりに[[基本土地]]カードが1枚封入されているセットもいくつかある。[[第10版]]以降は[[豆知識カード]]または[[トークン・カード]]が1枚追加で封入されるようになり、実質16枚となっている。
 
しかし、[[WotC]]はパック内のレアリティによる封入比率を公式に認めておらず、保証もしていない。封入されている[[カード]]が15枚でなかった場合は交換に応じてくれるが、もしパックに[[レア]]カードが入っていなくても応じてくれない。これは[[リミテッド]]においても同様である。
 
 
また、[[リバイズド]]までの[[基本セット]]のブースターパックには、[[レア]]枠を含めてランダムに[[基本土地]]カードが入っている可能性がある。[[ベータ]]、[[アンリミテッド]]では1パック中にレア枠に3.31%、アンコモン枠に21.5%、コモン枠に38.02%の比率で、リバイズドではアンコモン枠に21.5%、コモン枠に38.02%の
 
比率で入っている可能性がある。
 
なお、それらは各レアリティの印刷シート上に基本土地カードも合わせて印刷されていたためであり、ベータにおけるレア枠に入っている可能性があるのは[[島/Island]]のみとなる。他のレアリティ上においては5種類すべてが分布している。
 
  
 
一方、以下の[[エキスパンション]]のブースターパックは1つにつき8枚の[[カード]]が入っている。[[稀少度]]の配分は[[アンコモン]]2枚、[[コモン]]6枚だが、アンコモンやコモンの中でも[[変則的な稀少度]]が設定されている。
 
一方、以下の[[エキスパンション]]のブースターパックは1つにつき8枚の[[カード]]が入っている。[[稀少度]]の配分は[[アンコモン]]2枚、[[コモン]]6枚だが、アンコモンやコモンの中でも[[変則的な稀少度]]が設定されている。
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*[[フォールン・エンパイア]]
 
*[[フォールン・エンパイア]]
 
*[[ホームランド]]
 
*[[ホームランド]]
[[アライアンス]]と[[クロニクル]]は12枚入り。[[アングルード]]は10枚入りである。
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[[アライアンス]]と[[クロニクル]]は12枚入り。[[ポータル三国志]]と[[アングルード]]は10枚入りである。
  
*[[カード]]の中には、[[ゲーム]]中にブースターパックを開封させるものもある。⇒[[Booster Tutor]]
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*[[カード]]の中には、[[ゲーム]]中にブースターパックを開封させるものもある。(→[[Booster Tutor]]、[[Stocking Tiger]])
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*[[コンスピラシー]]のカードには、[[ドラフト]]するブースターパックに言及するものもある。中には[[銀枠]]でしか存在しなかったブースターパックを開封させるものも。(→[[知識の探求者/Lore Seeker]])
 
*[[ソート]]が存在し、カード群の組み合わせが決まっている。カードはその枠組みの中からランダムに選ばれている。
 
*[[ソート]]が存在し、カード群の組み合わせが決まっている。カードはその枠組みの中からランダムに選ばれている。
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*[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト|ウィザーズ社]]はパック内のレアリティによる封入比率を公式に認めておらず、保証もしていない。封入されている[[カード]]が15枚でなかった場合は交換に応じてくれるが、もしパックに[[レア]]カードが入っていなくても応じてくれない。これは[[リミテッド]]においても同様である。
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===基本土地カード===
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「[[リバイズド]]以前、および[[第7版]]以降の基本セット」「[[アラーラの断片]]以降に発売されたエキスパンション」「[[アングルード]]」「[[アンヒンジド]]」のブースターパックには、基本土地カードが1枚封入されている。
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*アラーラの断片以降に発売されたエキスパンションであっても以下のような例外が存在する。詳細はそれぞれ該当項を参照のこと。
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**[[アラーラ再誕]]、各[[マスターズ・シリーズ]]には基本土地が封入されていない。
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**[[コンスピラシー]]、[[コンスピラシー:王位争奪]]には基本土地の代わりに[[策略]]カード、または[[ドラフト]]中に効果を発揮する能力を持つカードのいずれかが封入されている。
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**[[ゼンディカー]]には低確率ではあるが、基本土地の代わりにヴィンテージ・カードが封入されていることがある。
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**[[イニストラード]]、[[闇の隆盛]]、[[マジック・オリジン]]、[[イニストラードを覆う影]]、[[異界月]]、[[イクサラン]]、[[イクサランの相克]]には基本土地の代わりに[[チェックリストカード]]が一定の確率で封入されている。
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**[[ドラゴンの迷路]]には基本土地は封入されておらず、代わりに[[門]]、[[ショックランド]]、[[迷路の終わり/Maze's End]]のいずれかが封入されている。
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**[[ニクスへの旅]]には低確率ではあるが、[[テーロス・ブロック]]の[[神]]全15種類が1枚ずつ封入されているパックが存在し、そのパックには基本土地カードは封入されていない。
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**[[運命再編]]には、[[エントリーセット]]・[[ファットパック]]が発売される言語(英語、日本語など)のパックは、基本土地は封入されておらず、代わりに[[隠れ家]]や[[フェッチランド]]のいずれかが封入されている。エントリーセット、ファットパックが発売されない言語のパックにも隠れ家やフェッチランドが封入されるが、高確率で基本土地が封入されている。
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**[[Masters Edition 4]]には基本土地は封入されておらず、代わりに[[ウルザランド]]のいずれか1つが封入されている。
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また、[[リバイズド]]までの[[基本セット]]のブースターパックには、[[レア]]枠を含めてランダムに[[基本土地]]カードが入っている可能性がある。[[ベータ版]]、[[アンリミテッド]]では1パック中にレア枠に3.31%、アンコモン枠に21.5%、コモン枠に38.02%の比率で、リバイズドではアンコモン枠に21.5%、コモン枠に38.02%の比率で入っている可能性がある。なお、それらは各レアリティの印刷シート上に基本土地カードも合わせて印刷されていたためであり、ベータ版におけるレア枠に入っている可能性があるのは[[島/Island]]のみとなる。他のレアリティ上においては5種類すべてが分布している。
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==特殊なブースターパック==
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===デモゲームブースター===
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'''デモゲームブースター'''(''Demogame booster'')は、[[1997年]]の[[ポータル]]から導入された。イベントやショップで無料配布された初心者向けブースターパックである。
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日本語版が作られた事は無く、海外でのみ配布された。
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内容は固定で24枚のカードが封入されている。基本土地も9枚ほど入っており、そのままマジックをする事が出来る。<br>
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入門用の配布品である事も有り、[[バニラ]]クリーチャーが多くあまり強いカードは入っていない。
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その後、初心者向けセットや基本セットが発売される毎に当該セットのデモゲームブースターが作られてきたが、[[第10版]]から[[ハーフデッキ]]がその役目を担うことになり新規のデモゲームブースターは作られていない。
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日本では配布されなかった事もあり、国内での知名度は低い。そのため2人対戦用入門セットに付く拡張パックと間違われやすいが別の商品である。
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===サンプルパック===
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'''サンプルパック'''(''Sampler Pack'')は、[[1999年]]の[[スターター]]から導入された。デモゲームブースターと同じく、無料配布用のブースターである。
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基本的に海外でのみの配布だが、唯一日本語版では[[第8版]]のサンプルパックが作られ各種イベントで配布された事がある。
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サンプルの名の通り、販促用の試供品である。内容は固定で、10枚のカードが入っている。<br>
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デモゲームブースターよりカード枚数が少ないため、安いコストで多くの人に配布する事ができた。
  
 
===コンパクトブースター===
 
===コンパクトブースター===
[[2009年]]に'''コンパクトブースター'''が発売された。これは販売経路拡大を目的とした廉価版である。アメリカでは[[コンフラックス]]から先行販売されたが、日本にも[[基本セット2010]]と[[ゼンディカー]]が12月18日に発売。[[イニストラード]]発売時点では[[新たなるファイレクシア]]を最後とし、[[基本セット2012]]からは販売されていない。1パックにつき6+1枚の[[カード]]が封入されており、[[アンコモン]]1枚、[[コモン]]3枚、[[基本土地]]1枚、完全ランダム1枚のゲームカード、それに[[豆知識カード]]または[[トークン・カード]]いずれか1枚によって構成されている。
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'''コンパクトブースター'''(''Six card booster'')は、[[2009年]]から発売された。これは販売経路拡大を目的とした廉価版である。アメリカでは[[コンフラックス]]から先行販売されたが、日本にも[[基本セット2010]]と[[ゼンディカー]]が12月18日に発売。[[イニストラード]]発売時点では[[新たなるファイレクシア]]を最後とし、[[基本セット2012]]からは販売されていない。1パックにつき6+1枚の[[カード]]が封入されており、[[アンコモン]]1枚、[[コモン]]3枚、[[基本土地]]1枚、完全ランダム1枚のゲームカード、それに[[豆知識カード]]または[[トークン・カード]]いずれか1枚によって構成されている。
  
 
まれにだが[[コモン]]5枚というパックもあるが、逆にアンコモンが3枚やレアが2枚などといったパックはないとされ、ブースターや[[スターターデッキ|スターター]]にもあるようにエラーパックの範疇と思われる。
 
まれにだが[[コモン]]5枚というパックもあるが、逆にアンコモンが3枚やレアが2枚などといったパックはないとされ、ブースターや[[スターターデッキ|スターター]]にもあるようにエラーパックの範疇と思われる。
  
*ランダムカードの封入比率としてはレア:アンコモン:コモンで2:1:2となり、コンパクト5パックでブースター2パック分の設定。さらに神話とレアでは通常どおりに1:8の比率となり、期待値では20パックにつき神話が1枚ということになる。
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*ランダムカードの封入比率としてはレア:アンコモン:コモンで2:1:2となり、コンパクト5パックでブースター2パック分の設定。さらに神話レアとレアでは通常どおりに1:7の比率となり、期待値では20パックにつき神話レアが1枚ということになる。
  
 
===ブースターバトルパック===
 
===ブースターバトルパック===
[[2011年]]発売の[[基本セット2012]]から、'''[[ブースターバトルパック]]'''も導入されるようになった。([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/arcana/739 参考])。
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[[2011年]]発売の[[基本セット2012]]から、'''[[ブースターバトルパック]]'''も導入されるようになった([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/arcana/739 参考])。
  
ブースターパックと未完成状態のミニデッキがそれぞれ2人分封入されている。ブースターを開封し、好きなカードを追加してミニデッキを完成させることでその場でゲームを始められる。ルール解説シートも封入されており、新規プレイヤーや初心者プレイヤーがコレクションを増やしつつ手軽にゲームに触れる事ができる。
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ブースターパックと未完成状態のミニデッキがそれぞれ2人分封入されている。ブースターを開封し、好きなカードを5枚まで追加してミニデッキを完成させることでその場でゲームを始められる。ルール解説シートも封入されており、新規プレイヤーや初心者プレイヤーがコレクションを増やしつつ手軽にゲームに触れる事ができる。
  
当初は英語版のみだったが、[[2012年]][[ラヴニカへの回帰]]以降は日本語版も発売されている。
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当初は英語版のみだったが、[[ラヴニカへの回帰]][[ギルド門侵犯]]、[[基本セット2014]]に関しては日本語版も発売された。
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*[[イニストラードを覆う影]]以降、日本語版のバトルパック発売されていない。しかし、デッキ内容が同じである[[ハーフデッキ|ウェルカム・デッキ]]を使えば実質的な日本語版で楽しむ事は可能である。
 
== 参考 ==
 
== 参考 ==
 
*[[シングルカード]]
 
*[[シングルカード]]
 
*[[トーナメントパック]]
 
*[[トーナメントパック]]
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*[[ブースター・ドラフト]]
 
*[[用語集]]
 
*[[用語集]]

2018年1月18日 (木) 21:38時点における版

ブースターパック/Booster Pack,Boosterは、マジックカードがランダムに封入されたパックである。

目次

概要

基本セットミラージュ以降のエキスパンションのものは、1つにつき15枚のカードが封入されており、基本的にレア1枚、アンコモン3枚、コモン11枚の率で封入されている。ただし、コモンが10枚である代わりに基本土地カードが1枚封入されているセットもいくつかある。第10版以降は豆知識カードまたはトークン・カードが1枚追加で封入されるようになり、実質16枚となっている。

一方、以下のエキスパンションのブースターパックは1つにつき8枚のカードが入っている。稀少度の配分はアンコモン2枚、コモン6枚だが、アンコモンやコモンの中でも変則的な稀少度が設定されている。

アライアンスクロニクルは12枚入り。ポータル三国志アングルードは10枚入りである。

  • カードの中には、ゲーム中にブースターパックを開封させるものもある。(→Booster TutorStocking Tiger
  • コンスピラシーのカードには、ドラフトするブースターパックに言及するものもある。中には銀枠でしか存在しなかったブースターパックを開封させるものも。(→知識の探求者/Lore Seeker
  • ソートが存在し、カード群の組み合わせが決まっている。カードはその枠組みの中からランダムに選ばれている。
  • ウィザーズ社はパック内のレアリティによる封入比率を公式に認めておらず、保証もしていない。封入されているカードが15枚でなかった場合は交換に応じてくれるが、もしパックにレアカードが入っていなくても応じてくれない。これはリミテッドにおいても同様である。

基本土地カード

リバイズド以前、および第7版以降の基本セット」「アラーラの断片以降に発売されたエキスパンション」「アングルード」「アンヒンジド」のブースターパックには、基本土地カードが1枚封入されている。

また、リバイズドまでの基本セットのブースターパックには、レア枠を含めてランダムに基本土地カードが入っている可能性がある。ベータ版アンリミテッドでは1パック中にレア枠に3.31%、アンコモン枠に21.5%、コモン枠に38.02%の比率で、リバイズドではアンコモン枠に21.5%、コモン枠に38.02%の比率で入っている可能性がある。なお、それらは各レアリティの印刷シート上に基本土地カードも合わせて印刷されていたためであり、ベータ版におけるレア枠に入っている可能性があるのは島/Islandのみとなる。他のレアリティ上においては5種類すべてが分布している。

特殊なブースターパック

デモゲームブースター

デモゲームブースターDemogame booster)は、1997年ポータルから導入された。イベントやショップで無料配布された初心者向けブースターパックである。

日本語版が作られた事は無く、海外でのみ配布された。

内容は固定で24枚のカードが封入されている。基本土地も9枚ほど入っており、そのままマジックをする事が出来る。
入門用の配布品である事も有り、バニラクリーチャーが多くあまり強いカードは入っていない。

その後、初心者向けセットや基本セットが発売される毎に当該セットのデモゲームブースターが作られてきたが、第10版からハーフデッキがその役目を担うことになり新規のデモゲームブースターは作られていない。

日本では配布されなかった事もあり、国内での知名度は低い。そのため2人対戦用入門セットに付く拡張パックと間違われやすいが別の商品である。

サンプルパック

サンプルパックSampler Pack)は、1999年スターターから導入された。デモゲームブースターと同じく、無料配布用のブースターである。

基本的に海外でのみの配布だが、唯一日本語版では第8版のサンプルパックが作られ各種イベントで配布された事がある。

サンプルの名の通り、販促用の試供品である。内容は固定で、10枚のカードが入っている。
デモゲームブースターよりカード枚数が少ないため、安いコストで多くの人に配布する事ができた。

コンパクトブースター

コンパクトブースターSix card booster)は、2009年から発売された。これは販売経路拡大を目的とした廉価版である。アメリカではコンフラックスから先行販売されたが、日本にも基本セット2010ゼンディカーが12月18日に発売。イニストラード発売時点では新たなるファイレクシアを最後とし、基本セット2012からは販売されていない。1パックにつき6+1枚のカードが封入されており、アンコモン1枚、コモン3枚、基本土地1枚、完全ランダム1枚のゲームカード、それに豆知識カードまたはトークン・カードいずれか1枚によって構成されている。

まれにだがコモン5枚というパックもあるが、逆にアンコモンが3枚やレアが2枚などといったパックはないとされ、ブースターやスターターにもあるようにエラーパックの範疇と思われる。

  • ランダムカードの封入比率としてはレア:アンコモン:コモンで2:1:2となり、コンパクト5パックでブースター2パック分の設定。さらに神話レアとレアでは通常どおりに1:7の比率となり、期待値では20パックにつき神話レアが1枚ということになる。

ブースターバトルパック

2011年発売の基本セット2012から、ブースターバトルパックも導入されるようになった(参考)。

ブースターパックと未完成状態のミニデッキがそれぞれ2人分封入されている。ブースターを開封し、好きなカードを5枚まで追加してミニデッキを完成させることでその場でゲームを始められる。ルール解説シートも封入されており、新規プレイヤーや初心者プレイヤーがコレクションを増やしつつ手軽にゲームに触れる事ができる。

当初は英語版のみだったが、ラヴニカへの回帰ギルド門侵犯基本セット2014に関しては日本語版も発売された。

参考

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