フラッシュバック

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{{#card:Roar of the Wurm|table}}
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{{情報ボックス/キーワード能力
'''フラッシュバック (Flashback) '''は、[[オデッセイ・ブロック]]に登場し、[[時のらせん]]で復活した[[キーワード能力]]の1つ。それを持つ[[カード]]が[[墓地]]にあるときだけ機能する2つの[[常在型能力]]からなる。
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|名前=フラッシュバック
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|英名=Flashback
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|種別=[[常在型能力]]
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|登場セット=多数
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|リーガル=legal
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'''フラッシュバック'''/''Flashback''は、[[オデッセイ・ブロック]]で初登場した[[キーワード能力]][[インスタント]]か[[ソーサリー]]が持つ、それを持つ[[カード]]が[[墓地]]にある間と、[[スタック]]にある間に機能する2つの[[常在型能力]](後者は[[置換効果]])からなる。
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{{#card:Roar of the Wurm}}
  
「フラッシュバック [コスト]」とは、
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==定義==
*このカードの[[マナ・コスト]]を払うのではなく[コスト]を[[支払う]]ことで、あなたはこのカードを墓地から[[プレイ]]してもよい。
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'''フラッシュバック''' [コスト]/''Flashback'' [コスト]は以下の2つの能力からなる。
*フラッシュバック・コストが支払われている場合、このカードが[[スタック]]から離れる場合、他の場所に移動させるかわりに[[ゲームから取り除く]]
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*このカードの[[マナ・コスト]]を[[支払う]]のではなく[コスト]を[[支払う]]ことで、[[あなた]]はあなたの[[墓地]]にあるこのカードを[[唱える|唱えて]]もよい。
を意味する。1番目の能力は[[代替コスト]]を定義しており、2番目の能力は[[置換効果]]である。
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*フラッシュバック・コストが支払われている場合、このカードが[[スタック]]から離れる場合、他の場所に移動させる代わりに[[追放]]する。
  
*もっとも評価の高いカードは[[獣群の呼び声/Call of the Herd]]。墓地に落とすギミックを気にしなくて良い点が大きい。
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==解説==
*フラッシュバックでプレイした際にそのコストに[[X]]が含まれる場合、Xはフラッシュバック・コストとして支払った値をとる。[[手札]]からのプレイとフラッシュバックとしてのプレイでXの支払い方が異なるケースも同様。
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フラッシュバック・[[コスト]]を支払うことで、墓地から1回だけ唱えることができる能力である。通常通り手札から唱えることもできるため、1枚で2回唱えることが可能となる。
*[[打ち消す|記憶の欠落/Memory Lapse]]等で[[打ち消し]]ても、やはりゲームから取り除かれる。記憶の欠落の置換が先に適用されてカードの行き先を[[墓地]]から[[ライブラリー]]の上に変更するが、依然として「([[スタック]]から)他の場所に移動する」ことに変わりないため、次に適用されるフラッシュバックの置換で行き先がゲーム外に変更される。
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**勘違いされることがあるが、「フラッシュバックでゲームから取り除くのは[[自己置換効果]]であり、記憶の欠落など通常の置換効果より先に適用されるから」という理由ではない。これには二重の誤りがある。フラッシュバックの置換は自己置換効果ではないし、逆に記憶の欠落などの置換は自己置換効果である。よって実際には必ずフラッシュバックの置換が後に適用される。
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*[[オデッセイ・ブロック]]ではフラッシュバックを持つカードの左上に[[墓石アイコン]]が付いていたが、[[時のらせん]]で新たに作られたフラッシュバック持ちのカードには[[墓石アイコン]]が無い。[[タイムシフト]]として再録されたものや、[[Magic Online]]では時のらせんのカードでも墓石アイコンをもつ。
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===総合ルール===
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フラッシュバック・コストは通常のマナ・コストより割高に設定されている場合が多いが、中には[[ワームの咆哮/Roar of the Wurm]]のようにフラッシュバック・コストの方が軽いものも存在する。[[オデッセイ]]のフラッシュバック呪文はマナのみを要求していたが、[[トーメント]]でマナとライフを要求するものが登場し、[[ジャッジメント]]では、[[タップ]]や[[生け贄に捧げる|生け贄]]など様々なコストを要求するものが登場した。
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その性質上[[カード・アドバンテージ]]を得やすい能力であり、[[獣群の呼び声/Call of the Herd]]や[[綿密な分析/Deep Analysis]]や[[炎の稲妻/Firebolt]]など、人気カードも多い。
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[[時のらせんブロック]]、[[イニストラード・ブロック]]、[[モダンホライゾン]]、[[統率者2019]]でも再登場した。
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===ルール===
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*フラッシュバックで唱えた際にそのコストに[[X]]が含まれる場合、Xはフラッシュバック・コストとして支払った値をとる。[[手札]]から唱えるときとフラッシュバックで唱えるときでXの支払い方が異なる場合も同様。
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*「このカードがスタックから離れる場合、追放する」なので、[[打ち消す|打ち消された]]場合などにも追放される。
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**[[記憶の欠落/Memory Lapse]]や[[差し戻し/Remand]]などの、「打ち消したカードを墓地以外に置く」呪文で打ち消しても、結果的に追放される。記憶の欠落や差し戻しの[[置換効果]]([[自己置換効果]])が先に適用されてカードの行き先を[[墓地]]から[[ライブラリーの一番上]]や[[手札]]に変更するが、依然として「追放領域以外に移動する」ことに変わりないため、次に適用されるフラッシュバックの置換で行き先が追放領域に変更される。
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***勘違いされることがあるが、「フラッシュバックで追放するのは自己置換効果であり、記憶の欠落など通常の置換効果より先に適用されるから」という理由ではない。これには二重の誤りがある。フラッシュバックの置換は自己置換効果ではないし、逆に記憶の欠落などの置換は自己置換効果である。よって実際には必ずフラッシュバックの置換が後に適用される。
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*「他の場所に移動させる代わりに追放する」ため、元々追放[[領域]]に移動しようとしていた場合は置換しない。
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*[[墓地対策カード]]によって対策をする際には注意が必要。例えば、[[アクティブ・プレイヤー]]が[[炎の稲妻/Firebolt]]を唱え、[[解決]]後に[[優先権]]を得てすぐにそれをフラッシュバックで唱えた場合、対戦相手がそれを[[死体焼却/Cremate]]で追放するチャンスは無い。
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===その他===
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*[[オデッセイ・ブロック]]ではフラッシュバックを持つカードの左上に[[墓石アイコン]]が付いていたが、[[時のらせん]]や[[イニストラード]]で新たに作られたフラッシュバック持ちのカードには[[墓石アイコン]]が無い。[[タイムシフト]]として再録されたものや、[[Magic Online]]では時のらせんのカードでも墓石アイコンが付いている。
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*墓地から唱えることを許可するキーワード能力の元祖であり、バリエーションとして[[回顧]]、[[余波]]、[[再活]]などがある。
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*{{WHISPER検索/カードテキスト|フラッシュバック}}
 
*{{WHISPER検索/カードテキスト|フラッシュバック}}
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*[[フラッシュバック呪文一覧]]
 
*[[キーワード能力]]
 
*[[キーワード能力]]
*[[ルーリング#キーワード能力|ルーリング]]
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*[[ルーリング]]
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{{#cr:{{キーワード能力のCR番号|フラッシュバック}}}}
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[[Category:キーワード能力|ふらつしゆはつく]]
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__NOTOC__

2019年8月10日 (土) 18:51時点における版

フラッシュバック/Flashback
種別 常在型能力
登場セット 多数
CR CR:702.34

フラッシュバック/Flashbackは、オデッセイ・ブロックで初登場したキーワード能力インスタントソーサリーが持つ、それを持つカード墓地にある間と、スタックにある間に機能する2つの常在型能力(後者は置換効果)からなる。


Roar of the Wurm / ワームの咆哮 (6)(緑)
ソーサリー

緑の6/6のワーム(Wurm)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
フラッシュバック(3)(緑)(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)


定義

フラッシュバック [コスト]/Flashback [コスト]は以下の2つの能力からなる。

解説

フラッシュバック・コストを支払うことで、墓地から1回だけ唱えることができる能力である。通常通り手札から唱えることもできるため、1枚で2回唱えることが可能となる。

フラッシュバック・コストは通常のマナ・コストより割高に設定されている場合が多いが、中にはワームの咆哮/Roar of the Wurmのようにフラッシュバック・コストの方が軽いものも存在する。オデッセイのフラッシュバック呪文はマナのみを要求していたが、トーメントでマナとライフを要求するものが登場し、ジャッジメントでは、タップ生け贄など様々なコストを要求するものが登場した。

その性質上カード・アドバンテージを得やすい能力であり、獣群の呼び声/Call of the Herd綿密な分析/Deep Analysis炎の稲妻/Fireboltなど、人気カードも多い。

時のらせんブロックイニストラード・ブロックモダンホライゾン統率者2019でも再登場した。

ルール

  • フラッシュバックで唱えた際にそのコストにXが含まれる場合、Xはフラッシュバック・コストとして支払った値をとる。手札から唱えるときとフラッシュバックで唱えるときでXの支払い方が異なる場合も同様。
  • 「このカードがスタックから離れる場合、追放する」なので、打ち消された場合などにも追放される。
    • 記憶の欠落/Memory Lapse差し戻し/Remandなどの、「打ち消したカードを墓地以外に置く」呪文で打ち消しても、結果的に追放される。記憶の欠落や差し戻しの置換効果自己置換効果)が先に適用されてカードの行き先を墓地からライブラリーの一番上手札に変更するが、依然として「追放領域以外に移動する」ことに変わりないため、次に適用されるフラッシュバックの置換で行き先が追放領域に変更される。
      • 勘違いされることがあるが、「フラッシュバックで追放するのは自己置換効果であり、記憶の欠落など通常の置換効果より先に適用されるから」という理由ではない。これには二重の誤りがある。フラッシュバックの置換は自己置換効果ではないし、逆に記憶の欠落などの置換は自己置換効果である。よって実際には必ずフラッシュバックの置換が後に適用される。
  • 「他の場所に移動させる代わりに追放する」ため、元々追放領域に移動しようとしていた場合は置換しない。
  • 墓地対策カードによって対策をする際には注意が必要。例えば、アクティブ・プレイヤー炎の稲妻/Fireboltを唱え、解決後に優先権を得てすぐにそれをフラッシュバックで唱えた場合、対戦相手がそれを死体焼却/Cremateで追放するチャンスは無い。

その他

参考

引用:総合ルール 20231117.0

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