ハイダー/Heidar

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霧氷風の使い手、ハイダー/Heidar, Rimewind Masterとしてカード化されたハイダー/Heidarは、「master of Rimewind Keep(霧氷風砦の長)」、「Chosen of the Blessed Cold(聖なる極寒に選ばれし者)」、「Savior of the Boreal lands (ボリアル国の救世主)」とも呼ばれる。

  • 「Rimewind Master」は「霧氷風の使い手」と和訳されているが、「master」は単なる「使い手」や「名人」ではなく、霧氷風魔術師の指導者の地位のこと。したがって、この項では以下「霧氷風の」とする。

類稀なる才能をもつ霧氷風魔術師。寒冷と雪、そして霜を愛するまさに氷の寵児というべき人物。まずは見習いとして、次に特務魔道師/task mageとして、その力を明らかにすると、先代の霧氷風の長Gendrin(ジェンドリン)に能力を認められ、後継者として教育される。霧氷風砦/Rimewind Keepの地下、歴代の長によって守られてきた秘密の氷の大洞窟で、氷に刻まれた霧氷風の歴史と氷の秘術を修め、強力な霧氷風の魔術師となる。

ジェンドリンの娘Lindra(リンドラ)とは互いに気になる存在で、やがて成長した2人は愛し合うようになる。 リンドラの笑顔は、失敗に落ち込んだ若者ハイダーの心を奮い立たせ、次の成功へと導いたものだ。

世界呪文による異変がボリアル/The Borealを襲うと、ハイダーは大洞窟の知識を活用した魔法で、温暖化を阻止する試みを提案。リンドラの口添えもあり、渋るジェンドリンの説得に成功、その試みで温暖の力を押し戻す。しかし、魔法は完全に温暖化を停止できず、その変化の速度を緩やかにしたに留まった。氷の大洞窟に篭り、研究に没頭するハイダー。だが、解決法は見出せない。そればかりか、温暖化は大洞窟にまでおよび、氷に刻まれた歴史・秘術は全て融けて失われてしまった。絶望に咽び泣くハイダーは、融けた氷の下に古代の文字を発見、それはファイレクシアの暗黒の文字だった。南方から解読法を入手すると、ついに雪解けの時/The Thawを止め、さらには再び氷河期を到来させる方法を発見する。

狂気に陥りつつあったハイダーは、ジェンドリンを衝動的に殺害、事故死に偽装すると、新たな霧氷風の長の地位に就いた。そして、トレッサーホーン/Tresserhornの新領主ハーコン/Haakon、次いでクロヴ/Krov吸血鬼の女王ガルザ・ゾル/Garza Zolを味方につけ、トレッサーホーンのリム=ドゥールの櫃/Lim-Dul's Vaultからはファイレクシア/Phyrexiaの遺物の知識、Krovikan Elementalist(クロヴのエレメンタル使い)からは氷以外の元素魔術の知識を手に入れる。さらにソルデヴ/Soldevの廃墟からも機械技術に関する知識を盗み出す。

太古の機械生物を融け出した永久凍土から発掘し、その起動法を研究。苦難の末に、クリスタルの代用品に氷を利用する方法を思いつき機械生物軍団を編成する。ファイレクシアの力を用いる事に異を唱えるリンドラだが、狂ったハイダーは最愛の妻さえもその手で殺めてしまう。今や氷の破片と化した妻の亡骸を胸に抱き、霧氷風教団に盾突く新アルガイヴ/New Argive軍を蹴散らし、再び完璧なる氷河期をもたらす野望を夢見るのだった。

新アルガイヴ同盟軍との決戦の最中、ハイダーは敵味方関係なしに機械軍団に攻撃を仕掛けさせ戦場に大混乱を招く。ガルザ・ゾルはクロヴから暗殺団へと指令を送りハイダーを暗殺。長を失った霧氷風教団はヤヴィマヤ/Yavimayaシャーマンたちを阻止することが出来ず、太陽の一掃/Sunscourで蹴散らされた。

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[編集] 参考

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