トーモッドの墓所/Tormod's Crypt

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[[マナ]]が不要で一方の[[墓地]]のみに作用する大規模な[[墓地対策]][[カード]]。
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強力な墓地活用カードが多い[[エターナル]]ではよく使われるカードである。また、[[時のらせん]][[タイムシフト]]カードとして[[再録]]されて以降、[[スタンダード]]では[[ナルコブリッジ]][[エクステンデッド]]では[[フリゴリッド]]などへの強烈な抑止力として活用されている。
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[[マナ]]が不要であるため[[デッキ]][[]]を問わず[[展開]]も阻害せず、また一方の[[墓地]]のみに作用するため自分の墓地利用を妨害することもない。また[[唱える|唱えて]]すぐには[[起動]]せず温存することで、いつでも[[インスタント・タイミング]]で墓地対策できる姿勢を示して抑止力にすることも可能。0マナ・[[アーティファクト]]([[ほぞ]])であるため[[粗石の魔道士/Trinket Mage]]や[[トレイリア西部/Tolaria West]]などで[[サーチ]]しやすいのも大きな強みである。
  
*以前の[[ルール・テキスト]]は、「墓地を[[ゲームから取り除く]]」という表記だったため、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]の初期の時代に、このカードは墓地と言う[[領域]]そのものを無くす[[効果]]だと思った人がいたらしい。当然、領域としての墓地にはなんら影響を与えることは無いが、わかりやすいように2009年1月30日の[[オラクル]]変更で「墓地のカードをすべてゲームから取り除く」と書き換えられた。
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しかし墓地利用をしない相手には完全に[[腐る]]し、する相手に対しても多くの場合で[[カード・アドバンテージ]]面では損になりやすく、また[[起動コスト]]の都合上「単発」の対策しかできないので墓地対策しきれない可能性も残る。また[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]などに対しては、[[プレイヤー]]1人の墓地しか対策しないことが欠点になることもある。他の墓地対策カードと、それぞれの長所と短所をよく比較検討して使い分けたい。
*[[コスト]][[生け贄]]が含まれるため、複数回[[起動]]することはできない。そういう意味では[[キャントリップ]]付きだったり継続的に使える[[大祖始の遺産/Relic of Progenitus]]の方が良い。「一度に大量に墓地だけ取り除ける」というメリットと他のデメリットをよく考えて使い分けるべきだろう。
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*[[再録]]後は以前より[[テキスト]]がすっきりしている。
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強力な墓地活用カードが多い[[モダン]]や[[エターナル]]ではよく使われるカードである。また、[[時のらせん]]で[[タイムシフト]]カードとして[[再録]]されて以降、[[スタンダード]]では[[ナルコブリッジ]]、[[エクステンデッド]]では[[フリゴリッド]]などへの強烈な抑止力として活用されている。
*利く・利かないがはっきりしたカードなので、[[デッキ]]に一枚刺しされ[[粗石の魔道士/Trinket Mage]][[トレイリア西部/Tolaria West]]などから[[サーチ]]されることも多い。
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*以前の[[ルール文章]]は、「墓地を[[ゲームから取り除く]]」という表記だったため、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]の初期の時代に、このカードは墓地と言う[[領域]]そのものをなくす[[効果]]だと思った人がいたらしい。当然、領域としての墓地にはなんら影響を与えることはないが、わかりやすいように[[2009年]]1月30日の[[オラクル]]変更で「墓地のカードをすべてゲームから取り除く」と書き換えられた。
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==関連カード==
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===主な亜種===
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墓地のカードをすべて[[追放]]する[[起動型能力]]を持つカード。特筆しない限り1マナのアーティファクト([[ほぞ]])。
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*[[大祖始の遺産/Relic of Progenitus]] - すべての墓地を追放。[[起動コスト]]は1マナと自身の追放で、1[[ドロー]]付き。[[タップ能力]]の別の墓地対策能力も持つ。([[アラーラの断片]])
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*[[虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb]] - プレイヤー1人の墓地を追放。起動コストは自身の[[生け贄]][[タップ]]。墓地に落ちた時に[[黒マナ]][[支払う]]と1ドローが可能。([[ミラディンの傷跡]])
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*[[没収の曲杖/Crook of Condemnation]] - すべての墓地を追放。起動コストは1マナと自身の追放。[[タップ能力]]の別の墓地対策能力も持つ。2マナ。([[破滅の刻]])
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*[[歩哨のトーテム像/Sentinel Totem]] - すべての墓地を追放。起動コストは自身の追放とタップ。[[ETB]][[能力]]の[[占術]]1付き。([[イクサラン]])
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*[[沈黙の墓石/Silent Gravestone]] - すべての墓地を追放。[[起動コスト]]は4マナとタップ。能力中で自身も追放し、1ドロー付き。[[地の封印/Ground Seal]]と同じ[[常在型能力]]も持つ。([[イクサランの相克]])
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*[[魂標ランタン/Soul-Guide Lantern]] - 各[[対戦相手]]の墓地を追放。起動コストは自身の[[生け贄]]と[[タップ]]。ドローの起動型能力とETB能力の墓地対策能力も持つ。([[テーロス還魂記]])
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==ストーリー==
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[[テリシア/Terisiare]]大陸の都市[[アルスール/Alsoor]]の下級貴族、[[トーモッド/Tormod]]の墓所({{Gatherer|id=1724|イラスト1}}、{{Gatherer|id=486859|イラスト2}})。[[ドミナリア/Dominaria]]で最も贅を凝らした墓所であるとされるが、その中は空である。
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詳細は[[トーモッド/Tormod]]を参照。
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[墓地対策カード]]
 
*[[墓地対策カード]]
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*[[0マナカード]]
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*[[トーモッド/Tormod]]([[背景世界/ストーリー用語]])
 
*[[カード個別評価:時のらせんタイムシフト]]
 
*[[カード個別評価:時のらせんタイムシフト]]
 
*[[カード個別評価:ザ・ダーク]] - [[アンコモン]]2
 
*[[カード個別評価:ザ・ダーク]] - [[アンコモン]]2
 
*[[カード個別評価:クロニクル]] - [[コモン]]2
 
*[[カード個別評価:クロニクル]] - [[コモン]]2
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*[[カード個別評価:基本セット2021]] - [[アンコモン]]
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*[[カード個別評価:基本セット2015]] - [[アンコモン]]
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*[[カード個別評価:基本セット2013]] - [[アンコモン]]
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__NOTOC__

2020年11月29日 (日) 20:56時点における版


Tormod's Crypt / トーモッドの墓所 (0)
アーティファクト

(T),トーモッドの墓所を生け贄に捧げる:プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーの墓地からカードをすべて追放する。


シンプルかつ大規模な墓地対策カード

マナが不要であるためデッキを問わず展開も阻害せず、また一方の墓地のみに作用するため自分の墓地利用を妨害することもない。また唱えてすぐには起動せず温存することで、いつでもインスタント・タイミングで墓地対策できる姿勢を示して抑止力にすることも可能。0マナ・アーティファクトほぞ)であるため粗石の魔道士/Trinket Mageトレイリア西部/Tolaria Westなどでサーチしやすいのも大きな強みである。

しかし墓地利用をしない相手には完全に腐るし、する相手に対しても多くの場合でカード・アドバンテージ面では損になりやすく、また起動コストの都合上「単発」の対策しかできないので墓地対策しきれない可能性も残る。またタルモゴイフ/Tarmogoyfなどに対しては、プレイヤー1人の墓地しか対策しないことが欠点になることもある。他の墓地対策カードと、それぞれの長所と短所をよく比較検討して使い分けたい。

強力な墓地活用カードが多いモダンエターナルではよく使われるカードである。また、時のらせんタイムシフトカードとして再録されて以降、スタンダードではナルコブリッジエクステンデッドではフリゴリッドなどへの強烈な抑止力として活用されている。

  • 以前のルール文章は、「墓地をゲームから取り除く」という表記だったため、マジックの初期の時代に、このカードは墓地と言う領域そのものをなくす効果だと思った人がいたらしい。当然、領域としての墓地にはなんら影響を与えることはないが、わかりやすいように2009年1月30日のオラクル変更で「墓地のカードをすべてゲームから取り除く」と書き換えられた。

関連カード

主な亜種

墓地のカードをすべて追放する起動型能力を持つカード。特筆しない限り1マナのアーティファクト(ほぞ)。

ストーリー

テリシア/Terisiare大陸の都市アルスール/Alsoorの下級貴族、トーモッド/Tormodの墓所(イラスト1イラスト2)。ドミナリア/Dominariaで最も贅を凝らした墓所であるとされるが、その中は空である。

詳細はトーモッド/Tormodを参照。

参考

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