タワーデッキ

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タワーデッキとは、何らかの目的でライブラリーの枚数が多いデッキの総称。カードの枚数が多く、タワー(塔)のように積み上げられるためそう呼ばれる。

タワーデッキ出現当初は主にターボステイシスなどのライブラリー破壊デッキに対抗するデッキとして使われた。ライブラリーが多いので、それだけでライブラリー破壊対策になるのである。ミラージュ・ブロック教示者が収録され、ライブラリーの枚数が多くてもキーカードを引き易くなったことも、タワーデッキには追い風となった。

その後、オデッセイ機知の戦い/Battle of Witsが収録されたことで、再び注目されるようになった。機知の戦いで勝つことを目的としたデッキは特にバベルと呼ばれる。

他にも、後述の「名古屋でっく」などのようにライブラリーをリソースとして活用するデッキがタワーデッキになる場合もある。

  • 1996/07/20に淀川区民センターで開かれた全日本MTG最強杯サイドイベントである「ドミニアの大地」に出場した「名古屋でっく」が元祖であろう。デッキ名の通り758枚のカードで構成されたデッキで、1枚のThought Lashで20ターン以上耐えることを目的としたデッキであった、らしい。当時の様子を伝える記事には「ファンデックもここまでくると壮観。でも弱かった。」とある(『ログイン』誌(アスキー(当時))1996 9/20号 P223)。
  • 何気にカードを多く用意する必要がある為、デッキ自体作るのが高価になるし、なにしろ面倒くさい。笹沼希予志がバベルを作ったときも、調整中は大量のプロキシが混ざっており、相手に嫌がられたらしい。
  • トーナメントで対戦中にライブラリーが倒れるなどすると警告の可能性が高いので注意。
    • ひとつの山に立てるのは難しいので、ふたつ以上に分けるのがベターだが、当然どの山が何番目か順番をはっきりさせておき、必ず守る必要がある。あるいは、カード収納ボックスなどを補助具として利用するといった工夫も検討したい。
    • 使用するスリーブにも注意が必要。ほかのデッキで使い古したスリーブを流用する場合、たいてい60枚一組で使うだろうから、2組以上を集めると傷や汚れの具合に差が生じてマークドと判断されることがありえる。そのため大会に持ち込むなら新品を用いるのがベターなのだが、そうすると滑りやすくライブラリー倒壊もしやすくなる。
  • サーチカードを多用するため、シャッフルにやたらと時間がかかるのも問題となる。マナバーン2014浅原晃がバベルを持ち込んだ際、使わされることとなった八十岡翔太が「めんどくせーんだけど!」と悲鳴を上げた。スリーブやカードが編集部持ちだったのもあわせ、「デッキテロ」とも呼ばれた。
  • Magic Onlineでも使用可能。多少データ処理は重くなるが、気にとめるほどではない。ただしライブラリーすべてのカードを画像として表示する処理(例えばサーチカード使用時など)はメモリを大量に食い、最悪の場合フリーズを起こすこともあるので、マシンスペックが低い場合は使用を避けたほうが無難である。
    • Magic Workstationでも、最初のデッキの読み込みやシャッフルに時間がかかる。使用前に対戦相手に確認を取った方がいいかもしれない。実際にタワーデッキを拒否してゲームを立てる人もいる。
    • Apprenticeではそもそも多すぎるライブラリーに対応していないためバベルは組めない(ただし、ソリティアモードならデッキを回すことはできる)。
  • マジックの初心者が、使いたいカードをすべてデッキに組み込むことでデッキ枚数を60枚をゆうに超える枚数にしてしまうこと(黎明期には「キッチン・シンク」と呼ばれていた)は往々にしてあるが、タワーデッキと言った場合にそれらを含める合理性は薄い。ちゃんと意図があってデッキの枚数が多いもののみをタワーと呼ぶべきであろう。

参考

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