ストンピィ

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
(概要)
13行: 13行:
 
比較的安価で作れることから初心者にも[[構築]]しやすく、根強い人気を誇る[[デッキタイプ]]である。1[[ターン]]目に[[マナ・クリーチャー]]を出すか、デメリット付きの[[中堅クリーチャー]]を出すかの見極めが付けば脱初心者も近いだろう。
 
比較的安価で作れることから初心者にも[[構築]]しやすく、根強い人気を誇る[[デッキタイプ]]である。1[[ターン]]目に[[マナ・クリーチャー]]を出すか、デメリット付きの[[中堅クリーチャー]]を出すかの見極めが付けば脱初心者も近いだろう。
  
*主に[[レガシー]]で活躍する、[[古えの墳墓/Ancient Tomb]]による[[マナ加速]]から展開するデッキのことも「〜ストンピィ」というが、本項の緑単ストンピィとはほとんど別物である(→[[エンジェル・ストンピィ]]、[[フェアリー・ストンピィ]])。
+
*主に[[レガシー]]で活躍する、[[古えの墳墓/Ancient Tomb]]による[[マナ加速]]から展開するデッキのことも「〜ストンピィ」というが、本項の緑単ストンピィとはほとんど別物である(→[[エンジェル・ストンピィ]]、[[フェアリー・ストンピィ]]、[[ドラゴン・ストンピィ]])。
 
*また、[[神河ブロック|神河]]+[[ラヴニカ・ブロック|ラヴニカ]]期のスタンダードには[[スノウ・ストンピィ]]、[[シー・ストンピィ]]と呼ばれる[[グッドスタッフ]]系[[クロック・パーミッション]]デッキが存在するが、それも緑単ストンピィとは異なる(これらの「ストンピィ」の名の由来については[[スノウ・ストンピィ]]の名を参照のこと)。
 
*また、[[神河ブロック|神河]]+[[ラヴニカ・ブロック|ラヴニカ]]期のスタンダードには[[スノウ・ストンピィ]]、[[シー・ストンピィ]]と呼ばれる[[グッドスタッフ]]系[[クロック・パーミッション]]デッキが存在するが、それも緑単ストンピィとは異なる(これらの「ストンピィ」の名の由来については[[スノウ・ストンピィ]]の名を参照のこと)。
  

2008年12月27日 (土) 16:56時点における版

ストンピィ(Stompy)は、高速ビートダウンデッキ。狭義では単色やそれに準じたのもの、広義には、多色単なども含めて、パワーの高いクリーチャーを高速で展開して殴り切るウィニーデッキ全般を呼ぶ。ただし、エルフ・ビートなどの部族デッキは構造が特殊なためこの名では呼ばない。

デッキ名の由来は英語の"stomp"から。象などの大きな生き物が何かを踏みつける擬音語であり、初期キークリーチャーの一つ、はぐれ象/Rogue Elephantをイメージしている。

この項目では緑単色のものを紹介する。

目次

概要

極端にマナレシオの良いクリーチャーを使用するか、あるいはマナ加速を併用して一気にビートダウンする。巨大化/Giant Growth系の強化呪文を多用し、本体へのダメージを強く追い求める構成が多い。コントロールカードは、メインデッキには数枚程度しか入っていない事が多い。

比較的安価で作れることから初心者にも構築しやすく、根強い人気を誇るデッキタイプである。1ターン目にマナ・クリーチャーを出すか、デメリット付きの中堅クリーチャーを出すかの見極めが付けば脱初心者も近いだろう。

時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期

ローウィン参入後はしばらくなりを潜めていたが、シャドウムーアで新たな戦力が加わり、スライなどのデッキが隆盛してきたことで再び顔を見せ始める。



動きは伝統的なストンピィのそれであり、序盤から高速で軽量クリーチャー展開。最後は地壊し/Groundbreakerで押し切る。

弱点も明快で、神の怒り/Wrath of Godなどの全体除去に弱いが、樹上の村/Treetop Village野生語りのガラク/Garruk Wildspeakerなどで弱点をある程度補っている。

サンプルレシピ

Mono-Green Stompy [1]
土地 (21)
1 ペンデルヘイヴン/Pendelhaven
16 冠雪の森/Snow-Covered Forest
4 樹上の村/Treetop Village
クリーチャー (30)
3 ボガートの突撃隊/Boggart Ram-Gang
4 茨森の模範/Bramblewood Paragon
4 地壊し/Groundbreaker
4 ラノワールのエルフ/Llanowar Elves
4 イラクサの歩哨/Nettle Sentinel
3 タララの大隊/Talara's Battalion
4 双刃の斬鬼/Twinblade Slasher
4 レンの地の克服者/Wren's Run Vanquisher
呪文 (9)
2 野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker
4 巨大化/Giant Growth
2 古きクローサの力/Might of Old Krosa
1 岩石樹の祈り/Stonewood Invocation
サイドボード (15)
4 フェアリーの忌み者/Faerie Macabre
2 耳障りな反応/Guttural Response
4 真髄の針/Pithing Needle
3 原基の印章/Seal of Primordium
2 蛇変化/Snakeform

ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期

次元の混乱で多くの優秀クリーチャーを獲得したことで復活を果たす。



軽量クリーチャーを並べて押し切る従来のコンセプトからやや外れ、地壊し/Groundbreakerティンバーメア/Timbermareなどの高性能速攻クリーチャーを火力呪文のように叩き付けるタイプのビートダウンが登場した。

環境が大量のクリーチャーを並べることに逆風のため、単体の質と即効性を上げることでコントロールへの耐性を得た点が大きな違いである。また、環境にクァーグノス/Quagnothという非常に除去もしづらい、カウンターもできないクリーチャーがいることも追い風になった。

動きが噛み合ったときのスピードもあるが、速攻クリーチャーの大半が+αの回避能力を持つため、最後の数点をもぎ取る能力も緑ビートダウンとして優秀な部類に入る。

こういった速攻クリーチャーが低コスト、高パワー、元々使い捨てである点を利用しよりよい品物/Greater Goodで息切れを防ぐバージョンや、速攻と相性が良く、マナカーブ的にも投入しやすい原初の腕力魔道士/Primal Forcemageを利用したバージョンもある。特に次元の混乱で得たウークタビー・ドレイク/Uktabi Drakeとのシナジーが強力。

スタンダードでも活躍を見せつつある。

サンプルレシピ

メインデッキ (60)
クリーチャー (27)
4 ボリアルのドルイド/Boreal Druid
4 ラノワールのエルフ/Llanowar Elves
4 スクリブのレインジャー/Scryb Ranger
4 シラナの岩礁渡り/Silhana Ledgewalker
4 トロールの苦行者/Troll Ascetic
4 巨大ヒヨケムシ/Giant Solifuge
3 ティンバーメア/Timbermare
呪文 (11)
4 腐れ蔦の外套/Moldervine Cloak
4 古きクローサの力/Might of Old Krosa
2 ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer
1 岩石樹の祈り/Stonewood Invocation
土地 (22)
16 森/Forest
2 ペンデルヘイヴン/Pendelhaven
4 樹上の村/Treetop Village
サイドボード
4 地壊し/Groundbreaker
3 幽体の魔力/Spectral Force
3 鋸刃の矢/Serrated Arrows
2 ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman
3 真髄の針/Pithing Needle

ミラディン・ブロック+神河ブロック期

ミラディン・ブロック神河ブロック期のスタンダードでは、親和全盛期はアーティファクト破壊メインの緑コントロールが中心だったが、禁止カードによる親和消滅後は装備品などを使ったビートダウンタイプのデッキが登場した。



軽いウィニークリーチャーを高速で展開ブランチウッドの鎧/Blanchwood Armorなどでサポートしつつ殴り殺す。

桜族の長老/Sakura-Tribe Elderランドブーストから創造の標/Beacon of Creationブランチウッドの鎧/Blanchwood Armorに繋ぐシナジーも盛り込まれている。

サンプルレシピ

メインデッキ (60)
クリーチャー (28)
4 ラノワールのエルフ/Llanowar Elves
4 エルフの戦士/Elvish Warrior
4 トロールの苦行者/Troll Ascetic
4 ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman
4 永遠の証人/Eternal Witness
3 桜族の長老/Sakura-Tribe Elder
3 暴走する氈鹿/Stampeding Serow
2 ヴィリジアンの盲信者/Viridian Zealot
呪文 (12)
2 捕食者の一撃/Predator's Strike
3 創造の標/Beacon of Creation
4 ブランチウッドの鎧/Blanchwood Armor
3 樫の力/Might of Oaks
土地 (20)
20 森/Forest
サイドボード
4 火と氷の剣/Sword of Fire and Ice
4 光と影の剣/Sword of Light and Shadow
3 帰化/Naturalize
3 腐食ナメクジ/Molder Slug
1 空を引き裂くもの、閼螺示/Arashi, the Sky Asunder

ミラディン・ブロック構築

親和メタ緑コントロールが主体のミラディン・ブロック構築環境において、ビートダウンにシフトしたアグレッシブなデッキも登場した。



トロールの苦行者/Troll Asceticなどのクリーチャー展開しつつ、アーティファクト破壊で相手の足を止めて殴り殺す。いわゆるウィニーよりもかなり重めの構成になっている。

サンプルレシピ

メインデッキ (60)
クリーチャー (25)
3 テル=ジラードに選ばれし者/Tel-Jilad Chosen
4 ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman
2 ファングレンの初仔/Fangren Firstborn
4 トロールの苦行者/Troll Ascetic
4 永遠の証人/Eternal Witness
4 ヴィリジアンの盲信者/Viridian Zealot
4 腐食ナメクジ/Molder Slug
呪文 (10)
2 絡み森の脈動/Pulse of the Tangle
4 酸化/Oxidize
4 テル=ジラードの正義/Tel-Jilad Justice
土地 (25)
21 森/Forest
4 ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus
サイドボード
1 テル=ジラードに選ばれし者/Tel-Jilad Chosen
3 血の臭い/Bloodscent
2 ファングレンの初仔/Fangren Firstborn
1 捕食者の一撃/Predator's Strike
1 残忍な突進/Ferocious Charge
1 カルストダーム/Karstoderm
3 アウフの蛮人/Ouphe Vandals
2 火と氷の剣/Sword of Fire and Ice
1 光と影の剣/Sword of Light and Shadow

オデッセイ・ブロック構築

オデッセイ・ブロック構築では、オデッセイ・ブロックの強力なクリーチャーをベースにしたビートダウンデッキ



野生の雑種犬/Wild Mongrel獣群の呼び声/Call of the Herdなどの優秀なクリーチャーを展開し、最後は踏み荒らし/Overrunで押し潰す。

クリーチャーの質自体は他の時期のものと比べても遜色ないが、環境黒コントロールなどのマス・デストラクションコントロールデッキが溢れており、またデッキパワーの点でも他のデッキに劣っていたためほとんど活躍を上げることはできなかった。

ウルザ・ブロック期

ウルザ・ブロック期では、野生の犬/Wild Dogs飛びかかるジャガー/Pouncing Jaguarアルビノ・トロール/Albino Trollなどを高速展開するデッキ。同時期のスタンダードウルザ・ブロック構築などで活躍した。



上記の優秀なウィニークリーチャーに加え、ウルザズ・レガシー当時で最強のカードと謳われた怨恨/Rancorの存在が大きい。

ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradleによるマナ加速を生かして非常に強力なマスティコア/Masticore除去を活用する場合もある(ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradleは1999年7月1日付けでウルザ・ブロック構築禁止カードに指定されている)。

ネメシス参入後はからみつく鉄線/Tangle Wireで相手の動きを妨害するタングルストンピィというデッキも現れた。

サンプルレシピ

メインデッキ (60)
クリーチャー (22)
4 アルビノ・トロール/Albino Troll
2 エルフの牧人/Elvish Herder
4 エルフの抒情詩人/Elvish Lyrist
4 飛びかかるジャガー/Pouncing Jaguar
4 野生の犬/Wild Dogs
4 ティタニアの選ばれしもの/Titania's Chosen
呪文 (18)
4 輪作/Crop Rotation
4 隠れたる雄ジカ/Hidden Stag
2 樫の力/Might of Oaks
4 怨恨/Rancor
4 共生/Symbiosis
土地 (20)
14 森/Forest
4 ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle
2 樹上の村/Treetop Village
サイドボード
4 隠れたる捕食者/Hidden Predators
4 隠れたるゲリラ/Hidden Guerrillas
3 静穏/Hush
2 ファイレクシアの処理装置/Phyrexian Processor
2 樹上の村/Treetop Village

スタンダードのものは、World Championship Decks 1999を参照のこと。

ミラージュ・ブロック期

ミラージュ・ブロック期には、冬の宝珠/Winter Orbによるマナロッククウィリーオン・レインジャー/Quirion Rangerマナ・クリーチャーで維持しながら殴り殺すセニョールストンピィと呼ばれるデッキが登場。



詳細はセニョールストンピィのページを参照のこと。

サンプルレシピ

メインデッキ (60)
クリーチャー (28)
4 ラノワールのエルフ/Llanowar Elves
4 クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger
4 筋肉スリヴァー/Muscle Sliver
3 リバー・ボア/River Boa
2 ウークタビー・オランウータン/Uktabi Orangutan
4 訓練されたアーモドン/Trained Armodon
4 ジョルレイルのケンタウルス/Jolrael's Centaur
1 ルアゴイフ/Lhurgoyf
1 暴走するヌー/Stampeding Wildebeests
1 ボトルのノーム/Bottle Gnomes
呪文 (16)
4 巨大化/Giant Growth
3 エルフの憤激/Elvish Fury
2 踏み荒らし/Overrun
1 中休み/Respite
2 平穏/Tranquility
1 ハリケーン/Hurricane
1 呪われた巻物/Cursed Scroll
2 冬の宝珠/Winter Orb
土地 (16)
16 森/Forest
サイドボード
1 平穏/Tranquility
1 地に平穏/Tranquil Domain
1 孤独の都/City of Solitude
2 自然の泉/Natural Spring
1 中休み/Respite
2 刈り取り/Reap
2 豪雨前線/Storm Front
1 スクラーグノス/Scragnoth
2 魔の魅惑/Aluren
2 不毛の大地/Wasteland

エクステンデッド

2002年ローテーション前のエクステンデッドにはクレイジーグリーンというデッキが存在していた。



土地譲渡/Land Grantを生かすために土地を切り詰めて超軽量構造に仕上げたデッキ。最後は怨恨/Rancorカードパワーで押し切る。

詳細はクレイジーグリーンのページを参照のこと。

レガシー

レガシーでも、少数ではあるが存在する。その中でも「バーサクストンピィ」という超高速型が主流。



まず、スクリブ・スプライト/Scryb Spritesスカルガンの穴潜み/Skarrgan Pit-Skulkシラナの岩礁渡り/Silhana Ledgewalkerといった、ブロックされづらい特性のクリーチャーを展開する。さらにそれらを、怨恨/Rancor古きクローサの力/Might of Old Krosa力の印章/Seal of Strengthなどで強化し、そのパワーをBerserkによって爆発させトドメをさす。

また、カヴーの捕食者/Kavu Predator激励/Invigorateシナジーも同時に搭載される事が多い。

一種のコンボデッキとして捉えることもできるほどの爆発力を持つ反面、安定性に欠ける部分も非常に大きい。

参考

QR Code.gif