スターライト・ウィザード

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スターライト・ウィザードは、マジックを題材としたマンガ。作者は高木律

目次

[編集] 概要

まだマジックを取り扱っていた時代のホビージャパン公式ホームページで連載されていた作品。全10話。後の『スターライト・マナバーン』の前身であり、世界観や登場人物が受け継がれている。

内容はおおむねコメディ指向、使われるデッキカジュアルなものが多い。マナバーンと比べるとターン進行などゲーム部分の描写は少なめ。

普通にデュエルスペースで対戦するという平凡なシチュエーションながら、味方(ギャラリー)を巻き添えにする、ルール違反を堂々と行う、といった主人公の理不尽な行動が笑いを誘う。また主人公の初期手札魂流し/Soulscourが4枚来るネタもこの作品から登場している。

今作の時点ではクリーチャーとキャラクターが会話するシーンはほとんど無いものの、第8話で描写された「デッキに宿るクリーチャー」の設定はマナバーンで活かされている。

作中で使われているフォーマット第8版+ミラディン・ブロック+神河ブロック期スタンダード。ただし神河先輩はローテーション落ちした古いデッキを使う。


注意:作品の内容に関する記述が以下には含まれています。

[編集] 用語

白銅(ホワイト)サイクロン
運を放出することで必ずコイントスを出せる技。使用後は多大な運気を消耗するため、1日にたった1度しか使えない。
青島が白石戦で使用するも、コインを弾く前に裏面を指定することを失念し、白石に裏を宣言されてしまった。
『スターライト・マナバーン』でも登場し、八里が使用する。
本気服現象(スーパーモード)
対戦相手が自分と同等の力を持つ場合にデッキが引き起こす現象。プレイヤーの服が変形し、クリーチャーを模した風貌に変身する。
作中では、青島対白石戦、青島対黒木戦で発生している。また作中では登場しないが、第9話タイトルイラストにはスーパーモードになった赤山、緑のイラストが描かれている。
『スターライト・マナバーン』でも登場する。
超・本気服現象(ハイパーモード)
スーパーモードの上を行く二段変身。スーパーモードからさらに変形し、よりクリーチャーらしさが増すデザインになるだけでなく、狂ったようにカードの引きが良くなる。
作中では青島対神河先輩戦で発生している。
『スターライト・マナバーン』でも登場し、デッキが自分とシンクロしたかのようにあり得ないほど回る超常現象である、と説明されている。

[編集] 主な登場人物

青島
「道を空けてくれる」
今作の主人公である、勝率1割の最弱プレイヤー。見た目は麗しい短髪の女子学生だが、性格は強気で偉そうで横暴そのもの。
スーパーモードのモチーフはメムナーク/Memnarch
彼女の行った主なルール違反は「グラス(おはじき)カウンターの数え方を勝手に変え、初期ライフ28点でゲームを始めようとする」「ウルザの鎧/Urza's Armorダメージを2点軽減しようとする」「勝手に先攻を取り島/Islandプレイする」「対戦相手唱えた呪文を勝手に無効化し、ジャッジの歩行速度よりも疾(はや)く攻撃して勝利する」など、トーナメントなら即失格となり得る違反を犯している。さらにゲーム外では「平然と対人メタデッキを持ち込む」「カードショップで乱闘を始める」「仲間を自分の前に押し出して盾にしたうえ、庇ってくれたことにする」といった悪行を行っている。
最終話では肩まで髪が伸び、『スターライト・マナバーン』の時と同じ髪型になった。
『スターライト・マナバーン』では主人公の先輩として登場し、やはり理不尽を振りまいている。
「――そうね 青島 プレイヤーは誰もが 夜空に広がる綺羅星のひとつ まるで輝きを競うかのように――」
青島の友人である、黒髪のエルフの女子学生。やたらと青島に好かれているが、その一方で青島の行動で散々な目に会う役回り。ストーリーの要所で彼女視点の独白が綴られる。
名前と柔らかな物腰に反し、精神ねじ切り/Wrench Mind手札破壊した後にクリーチャーを展開する、男勝りかつ計算されたデッキを扱う。デュエルスペースでもトップクラスの実力者。
黒木の「ベールを脱いだ派遣社員とクロスカウンター・アタック」により、8点分のマナ・バーンインフェルノ/Infernoを受け、敗北を喫する。
神河先輩が登場した際には、青島に盾にされてアーティファクトに閉じ込められてしまう。解放された際、怒りが頂点に達したためか名誉に磨り減った笏/Honor-Worn Shakuをバットのように振りぬいて青島の顔面を殴り飛ばし、天上に瞬く一点の星に変えた。とはいえ、その後は行方不明になった青島を心配しており、青島が帰ってきたときには涙を見せた。
赤山
「ツノが曲がってるよ赤山さん」「元からだ」
青島の友人である男子学生。白石に挑戦し、敗北した6人目のプレイヤー。
口数少ないが、乱闘する青島と黒木を止める、緑のデュエルに割り込んだ青島の首根っこを掴んで引きずり出すなど、保護者的な役回りをさせられている。
白石
「それじゃ28点だろうが」「それじゃ28点だろうが!!」
レオニン/Leoninの男性。デュエルスペースで6人抜きを行った実力者。コンパクトなダイヤル式のライフカウンターを好む。
青島に対人メタデッキで挑まれるが、他のデッキを持っていたため事なきを得る。普通に青島を倒し7人抜きを達成する。その後は解説役を担う。
黒木
「あんたはゲームに敗北したのではない」「ドミニアのコピー技術に敗北したのだ!!」
学ランの男子学生。かつて緑の実力を知らずに勝負を挑み、ナメてかかってボロ負けした経験があり、その屈辱から恨みを抱いていた。
実はカード偽造の常習犯で、多くのプレイヤーからカードを騙し取っていた悪質なプレイヤー。大型クリーチャーを集めていた緑にトレードを持ち掛け、強奪する悪魔/Reiver Demonを差し出してインフェルノ/Infernoと交換し、対戦する。しかしそれは羽ばたき飛行機械/Ornithopterにカラーコピーを貼り合わせて黒木が偽造したカードであった。
作戦により緑に勝利したが、「これまで偽造カードで騙し取ったカード」と「パンの点数シール(1点分。30点を集めると絵皿が貰える。10月の絵柄はグリッサさんとその仲間たちの絵柄)」をかけて青島に仇討ち勝負を挑まれる。溶岩の撃ち込み/Lava Spikeで青島にトドメを刺そうとするも偏向/Deflectionを唱えられ、撃ち返された溶岩の撃ち込みが(ギャラリーを巻き込みながら)命中して敗北した。
その後は普通にデュエルスペースに顔を出して白石、赤山、緑と会話しており、和解した模様。
神河先輩
「激しくルール違反だっ… この中にルールに詳しい方はおられませんか」「ジャッジッ…早く来てジャッジーー!!」
青島と共にマジックを学んだ男性プレイヤー。黒木戦で勝利した青島の前に現れた。
真木老師の命令で青島を迎えに来たが、「青島が帰還を拒否した」と勝手に思い込み、ラッキーチャームに閉じ込めて無理やり連れて帰ろうとする。しかし青島が緑を盾にしたため、青島と勝負を行う。
最初は真木老師から授かったマーフォークデッキで青島をボコボコにするも、奮い立ってハイパーモードになった青島にハーキルの召還術/Hurkyl's Recallを(ルール違反で)無効化され、呼び出されたカルドラの攻撃を受けて敗北した。
真木老師
タップは0.01秒」
青島にマジックの全て(ただしMTGではなく手品のほう)を教え込んだ老人。現在の青島の実力を見るため、神河を送り出した。
水面院にいたところ、偶然にも青島と神河が降ってきたため、二人を一から鍛え直した。
モデルはそのまんま真木孝一郎である。
『スターライト・マナバーン』でも回想シーンで登場している。
女性店員
「机に乗るな。」
カードショップで働く、エプロン姿の店員。見た目はどうみても血色がよくなったフェイジ/Phage
「店内で乱闘騒ぎを起こされる」「店の商品(構築済みデッキ蛇の抜穴/Snake's Path)を勝手におみやげにされそうになる」「何度も机に土足で乗られる」など、苦労が絶えない。
ジャッジ
「ルール違反はいけないよ」
神河先輩に呼び出された男性ジャッジ。その歩行速度はカルドラ/Kaldraの攻撃速度よりも遅い。
つっこみシカール
レオニン/Leoninの女子学生。第1話から登場し、要所要所で的確なツッコミをしていくキャラクター。
『スターライト・マナバーン』にも登場する。

[編集] クリーチャー

よだれ垂らしのオーガ/Drooling Ogre
「バカじゃないの!?この間抜けっ」「?」
青島が手厚い信頼をもって最初に召喚したクリーチャー。白石が次のターンにマイアの回収者/Myr Retrieverを唱えたため、即座にコントロールを奪われた。
白石曰くバカ・クリーチャー。
セラの天使/Serra Angel
「私は飛行で4/4よ」
白石戦で絶体絶命になった青島の手札に握られていたカード。青島に助言を求められた際、前述のとおり見ればわかる程度の助言を残した。
やたらと顔がでかい。というより、顔だけしか描かれていない。
チタンのゴーレム/Titanium Golem
白石が使用したパワー3のクリーチャー。ウルザの鎧/Urza's Armorを装着した残りライフ2点の青島に攻撃を仕掛け、「今回に限り2点軽減してもよい」という青島の主張を無視して殴り倒した。
鉛のマイア/Leaden Myr
緑が黒木戦2ターン目に呼び出したクリーチャー。呼び出されてすぐ、青島が横から突っ込んできたためビックリしていた。
羽ばたき飛行機械/Ornithopter
緑が強奪する悪魔/Reiver Demonのつもりでプレイしたカードから出現した。カラーコピーを貼り合わされ、偽造カードの下地に使われていた。
0マナのカードに8点のマナを生み出した緑はマナバーンを受け、敗北の要因となった。
メムナーク/Memnarch
青島のデッキに宿るクリーチャー。かつて神河先輩にこてんぱんにやられた経験があり、恐怖にかられて殻に閉じこもり、その姿も恐怖/Terrorそのものになってしまっていた。
しかし青島の狂気的な説得(暴力)により真の力を思い出し、青島をハイパーモードに導いた。
カルドラ/Kaldra
「グアアア」「ああっカルドラ…」「グオオオ」「ああっカルドラ…」「グアアア」「ああっカル「さっさと手札に戻せ」
ハイパーモードになった青島によって揃えられた、カルドラの剣/Sword of Kaldraカルドラの盾/Shield of Kaldraカルドラの兜/Helm of Kaldraから呼び出される巨大な伝説のクリーチャー
呼び出す前にハーキルの召還術/Hurkyl's Recallを唱えられ、手札戻されそうになるが、青島がそれを勝手に無効化したため、無事に戦場に出た。ゴルフスイングの要領で剣を振るい、神河先輩を遥か彼方へと殴り飛ばした。
外見がアレンジされており、どうみても機動戦士ガンダムシリーズに登場する「百式」そのもの。肩にはP/Tが「九/九」と漢数字で記されていた。

[編集] 参考

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