スタンダード

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(現在の使用可能カードセット)
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'''スタンダード'''/''Standard''とは、公式[[フォーマット]]の1つ。[[構築]]環境の1つとして分類されている。
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'''スタンダード'''/''Standard''とは、公式[[フォーマット]]の1つ。[[構築]]フォーマットの1つとして分類されている。
  
 
==解説==
 
==解説==
使用可能なセットは直近2年に発売された3~4つの[[ブロック (総称)|ブロック]]。秋の大型セット発売に合わせて1年ごとに[[ローテーション]]し使用可能セットが入れ替わる。
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使用可能なセットは直近2年に発売された5~8つの[[基本セット]]または[[エキスパンション]]、秋のエキスパンション発売(9~10月頃)に合わせて1年ごとに[[ローテーション]]し使用可能セットが入れ替わる。
  
 
[[禁止カード]]は存在するが、[[制限カード]]は存在しない。
 
[[禁止カード]]は存在するが、[[制限カード]]は存在しない。
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*禁止カード指定は明示的に解除されなかったとしても、ローテーション落ちの時点で解除される。
 
*禁止カード指定は明示的に解除されなかったとしても、ローテーション落ちの時点で解除される。
 
**かつてのスタンダードでは[[ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel]]が禁止カード指定を受けたが、[[基本セット2015]]に[[再録]]された時には禁止カードには指定されていない。
 
**かつてのスタンダードでは[[ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel]]が禁止カード指定を受けたが、[[基本セット2015]]に[[再録]]された時には禁止カードには指定されていない。
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*[[WotC]]の裁量により、基本セットとエキスパンションの他、[[ウェルカム・デッキ]]など一部の初心者向け[[構築済みデッキ]]もスタンダード使用可能扱いの場合もある。当該構築済みデッキは、リリース翌年秋に発売されるエキスパンションが発売された同時にスタンダードから落ちる。
  
 
===環境の特色===
 
===環境の特色===
最近のセットのみで構築できるため新規参入がしやすく、プレイ人口も多い。また最も多くの認定イベントに採用されているフォーマットであり、競技マジックの入門フォーマットといえる。2016-17シーズンでは、すべての[[構築]]・[[リミテッド]]混合フォーマットの[[プレミアイベント]]([[プロツアー]]など)の構築部門で採用されている。
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最近のセットのみで構築できるため新規参入がしやすく、また最も多くの認定イベントに採用されているフォーマットである為、プレイ人口も多い。一方競技マジックでも、最も多くの[[プロツアー]]の構築部門に採用されているフォーマットであり、競技マジックでは一番重要なフォーマットといえる。
  
 
*[[カード・プール]]の狭さから、新たなセットの影響を強く受けやすい。特に[[ローテーション]]時には環境がガラリと変わり多様さと新鮮さが保たれている。
 
*[[カード・プール]]の狭さから、新たなセットの影響を強く受けやすい。特に[[ローテーション]]時には環境がガラリと変わり多様さと新鮮さが保たれている。
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*[[1995年]]1月1日に、公式に制定された。この時の使用可能セットは[[リバイズド・エディション]]、[[ザ・ダーク]]、[[フォールン・エンパイア]]の3セットのみ。その後[[アイスエイジ]]が発売されてからは1つの[[基本セット]]と3つの[[エキスパンション]]から構成された。
 
*[[1995年]]1月1日に、公式に制定された。この時の使用可能セットは[[リバイズド・エディション]]、[[ザ・ダーク]]、[[フォールン・エンパイア]]の3セットのみ。その後[[アイスエイジ]]が発売されてからは1つの[[基本セット]]と3つの[[エキスパンション]]から構成された。
 
**初期の一時期、デッキを作るとき、「フォーマットで使えるカードセットすべてから最低5枚ずつ入れる必要がある」というルールがあった。
 
**初期の一時期、デッキを作るとき、「フォーマットで使えるカードセットすべてから最低5枚ずつ入れる必要がある」というルールがあった。
*[[1997年]]7月1日からは、1つの基本セットと2つのブロックから構成する形式となった。新基本セットが参入するたびに直前の基本セットが落ち(2年に1回)、新ブロックの第一セットが参入するたびに現行のブロックの内で最も古いブロックが落ちるようになった(1年に1回)。
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*[[1997年]]7月1日からは、1つの基本セットと2つのブロックから構成する形式となった。新基本セットが参入するたびに直前の基本セットが落ち(2年に1回)、新[[ブロック (総称)|ブロック]]の第一セットが参入するたびに現行のブロックの内で最も古いブロックが落ちるようになった(1年に1回)。
 
*[[2009年]]([[基本セット2010]])からは、ローテーションの制度は変更されていないが、基本セットの発売間隔が1年に1回に変わった。
 
*[[2009年]]([[基本セット2010]])からは、ローテーションの制度は変更されていないが、基本セットの発売間隔が1年に1回に変わった。
 
*[[2010年]]([[基本セット2011]])からは、1~2つの基本セットと2つのブロックから構成する形式となった。新基本セットが参入しても直前の基本セットは落ちず、新ブロックが参入するたびに古い方の基本セットと最古のブロックが同時に落ちるようになった。
 
*[[2010年]]([[基本セット2011]])からは、1~2つの基本セットと2つのブロックから構成する形式となった。新基本セットが参入しても直前の基本セットは落ちず、新ブロックが参入するたびに古い方の基本セットと最古のブロックが同時に落ちるようになった。
 
*[[2015年]]から、3つのブロックから構成する形式となった。同時に、[[マジック・オリジン]]を最後に基本セットは(一度)廃止されるとともに、1ブロックは2セットで構成されるようになった。これに伴い、[[2016年]]春からローテーションも半年に1度に変更された。
 
*[[2015年]]から、3つのブロックから構成する形式となった。同時に、[[マジック・オリジン]]を最後に基本セットは(一度)廃止されるとともに、1ブロックは2セットで構成されるようになった。これに伴い、[[2016年]]春からローテーションも半年に1度に変更された。
*半年に1度のローテーションは「スタンダードについて行くのが大変だ」と多くのプレイヤーから不評だったため、[[2017年]]から、春のローテーションが廃止され、使用可能なセットが3つのブロックから4つのブロックに拡張された。これにより使用可能セットは5~8個の間で変動するようになった([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/revisiting-standard-rotation-2016-10-19 参考]/[http://mtg-jp.com/publicity/0017853/# 翻訳])。
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*半年に1度のローテーションは「スタンダードについて行くのが大変だ」と多くのプレイヤーから不評だったため、[[2017年]]から、春のローテーションが廃止され、使用可能なセットが3つのブロック(5~6セット)から4つのブロック(5~8セット)に拡張された。([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/revisiting-standard-rotation-2016-10-19 参考1]/[http://mtg-jp.com/publicity/0017853/# 翻訳1])([http://magic.wizards.com/en/node/1162936 参考2]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0019021/# 翻訳2])。
*2018年からは、ローテーションの制度は変更されていないが、[[イクサラン・ブロック]]を最後にブロックは事実上廃止され、基本セットの再導入とともに、使用可能なセットが「直近2年に発売された5~8個のエキスパンションと基本セット」に変わった。([http://magic.wizards.com/en/node/1162936 参考]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0019021/# 翻訳]
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==現在の使用可能カードセット==
 
==現在の使用可能カードセット==
[[2018年]]1月19日現在、以下のセットに含まれるカードが使用可能である。
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[[2018年]]7月13日現在、以下のセットに含まれるカード([[プレインズウォーカーデッキ]]・[[BOX特典カード]]など[[ブースターパック]]には封入されない番外カード含み)が使用可能である。
  
 
*[[カラデシュ・ブロック]]のカードセット
 
*[[カラデシュ・ブロック]]のカードセット
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**[[イクサラン]]
 
**[[イクサラン]]
 
**[[イクサランの相克]]
 
**[[イクサランの相克]]
*[[アモンケット#ウェルカム・デッキ限定カード|ウェルカム・デッキ2017]]の限定カード
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*[[ドミナリア]]
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*[[基本セット2019]]
  
===番外カード、[[Masterpiece Series]]の扱い===
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===スタンダードにおいて例外的な扱いカード===
*使用可能セットと同時に発売される[[プレインズウォーカーデッキ]]・[[デッキビルダーセット]]にのみ収録されている限定カード(いわゆる番外カード)は、該当のカードセットに含まれるものとして扱う。
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**そのため、該当セットが使用できるスタンダード環境では使用可能であり、ローテーションにおいて、該当のセットと同期間使用することができる。
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*使用可能なセットのブースターパックに収録されている、使用可能なセットに含まれていない[[Masterpiece Series]]の再録カードは、同名のカードでない限りスタンダードでは使用できない。
 
*使用可能なセットのブースターパックに収録されている、使用可能なセットに含まれていない[[Masterpiece Series]]の再録カードは、同名のカードでない限りスタンダードでは使用できない。
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*2017年4月から2018年6月までの[[マジック初心者体験会]]などイベントに配布された[[アモンケット#ウェルカム・デッキ限定カード|ウェルカム・デッキ2017の限定カード]]は、スタンダード使用可能カードとして扱われる。ローテーションにおいてアモンケットと同期間使用することができる。
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*中国国内開催イベントに限り、[[Global Series: Jiang Yanggu & Mu Yanling]]に含まれるカードはスタンダード使用可能として扱われる。ローテーションにおいてドミナリアと同期間使用することができる。
  
 
==禁止カード==
 
==禁止カード==
 
*[[霊気池の驚異/Aetherworks Marvel]]
 
*[[霊気池の驚異/Aetherworks Marvel]]
*[[霊気との調和/Attune with Aether]](2018年1月19日より)
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*[[霊気との調和/Attune with Aether]]
 
*[[守護フェリダー/Felidar Guardian]]
 
*[[守護フェリダー/Felidar Guardian]]
*[[暴れ回るフェロキドン/Rampaging Ferocidon]](2018年1月19日より)
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*[[暴れ回るフェロキドン/Rampaging Ferocidon]]
*[[ラムナプの遺跡/Ramunap Ruins]](2018年1月19日より)
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*[[ラムナプの遺跡/Ramunap Ruins]]
*[[ならず者の精製屋/Rogue Refiner]](2018年1月19日より)
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*[[ならず者の精製屋/Rogue Refiner]]
 
*[[密輸人の回転翼機/Smuggler's Copter]]
 
*[[密輸人の回転翼機/Smuggler's Copter]]
  

2018年7月13日 (金) 01:16時点における版

スタンダード/Standardとは、公式フォーマットの1つ。構築フォーマットの1つとして分類されている。

目次

解説

使用可能なセットは直近2年に発売された5~8つの基本セットまたはエキスパンション、秋のエキスパンション発売(9~10月頃)に合わせて1年ごとにローテーションし使用可能セットが入れ替わる。

禁止カードは存在するが、制限カードは存在しない。

  • 1997年1月1日からスタンダードにおいて制限カードは廃止され、当時の制限カードは全て禁止カードとなった。
  • 禁止カード指定は明示的に解除されなかったとしても、ローテーション落ちの時点で解除される。
  • WotCの裁量により、基本セットとエキスパンションの他、ウェルカム・デッキなど一部の初心者向け構築済みデッキもスタンダード使用可能扱いの場合もある。当該構築済みデッキは、リリース翌年秋に発売されるエキスパンションが発売された同時にスタンダードから落ちる。

環境の特色

最近のセットのみで構築できるため新規参入がしやすく、また最も多くの認定イベントに採用されているフォーマットである為、プレイ人口も多い。一方競技マジックでも、最も多くのプロツアーの構築部門に採用されているフォーマットであり、競技マジックでは一番重要なフォーマットといえる。

  • カード・プールの狭さから、新たなセットの影響を強く受けやすい。特にローテーション時には環境がガラリと変わり多様さと新鮮さが保たれている。
  • プレイヤーの多さからカードの需要が変動しやすく、参入の敷居の低さとは裏腹に、勝っていくためには現在のメタや次のメタを読み取りデッキをチューンする能力が必要とされる。したがって良くも悪くも競技志向の強いフォーマットとも言える。
    • 先述の通りメタが変遷しやすい環境であるため、このフォーマットでプレイし続けるためにはカードを入手し続けることが避けられず、ある程度の資金が必要である。ただしカードの流通量が多いため、他環境と比べれば初期参入コストは安い傾向がある。
  • 近年では、運営側がゲーム時間の長期化を嫌ってか、カウンターの大きな弱体化により、純粋なパーミッションが組まれることが比較的少なくなってきている。逆にクリーチャーの質は年々著しく上昇しており、殴り合いが増加。それを対策したコントロールデッキ、コントロールに強いクロック・パーミッション…といったメタ形成となる傾向がある。

呼称

スタン」と略して呼ばれることも多い。

  • 古い呼び方であるが、どのセットでも使えるフォーマットのタイプ1(現ヴィンテージ)に対して、使えるセットが限定された「第2のフォーマット」としてタイプ2と呼ばれることもあった。(略称はT2。)
  • タイプ2という呼称は、あくまで単なる俗称である。公式にタイプ2とされていた時期はない。

変遷

新規のプレイヤーと初期からのプレイヤーでカード資産の差がついてしまう問題を解決するため、「新しめのセット限定」として考え出されたのがスタンダードである。

  • 1995年1月1日に、公式に制定された。この時の使用可能セットはリバイズド・エディションザ・ダークフォールン・エンパイアの3セットのみ。その後アイスエイジが発売されてからは1つの基本セットと3つのエキスパンションから構成された。
    • 初期の一時期、デッキを作るとき、「フォーマットで使えるカードセットすべてから最低5枚ずつ入れる必要がある」というルールがあった。
  • 1997年7月1日からは、1つの基本セットと2つのブロックから構成する形式となった。新基本セットが参入するたびに直前の基本セットが落ち(2年に1回)、新ブロックの第一セットが参入するたびに現行のブロックの内で最も古いブロックが落ちるようになった(1年に1回)。
  • 2009年基本セット2010)からは、ローテーションの制度は変更されていないが、基本セットの発売間隔が1年に1回に変わった。
  • 2010年基本セット2011)からは、1~2つの基本セットと2つのブロックから構成する形式となった。新基本セットが参入しても直前の基本セットは落ちず、新ブロックが参入するたびに古い方の基本セットと最古のブロックが同時に落ちるようになった。
  • 2015年から、3つのブロックから構成する形式となった。同時に、マジック・オリジンを最後に基本セットは(一度)廃止されるとともに、1ブロックは2セットで構成されるようになった。これに伴い、2016年春からローテーションも半年に1度に変更された。
  • 半年に1度のローテーションは「スタンダードについて行くのが大変だ」と多くのプレイヤーから不評だったため、2017年から、春のローテーションが廃止され、使用可能なセットが3つのブロック(5~6セット)から4つのブロック(5~8セット)に拡張された。(参考1/翻訳1)(参考2/翻訳2)。

現在の使用可能カードセット

2018年7月13日現在、以下のセットに含まれるカード(プレインズウォーカーデッキBOX特典カードなどブースターパックには封入されない番外カード含み)が使用可能である。

スタンダードにおいて例外的な扱いカード

  • 使用可能なセットのブースターパックに収録されている、使用可能なセットに含まれていないMasterpiece Seriesの再録カードは、同名のカードでない限りスタンダードでは使用できない。
  • 2017年4月から2018年6月までのマジック初心者体験会などイベントに配布されたウェルカム・デッキ2017の限定カードは、スタンダード使用可能カードとして扱われる。ローテーションにおいてアモンケットと同期間使用することができる。
  • 中国国内開催イベントに限り、Global Series: Jiang Yanggu & Mu Yanlingに含まれるカードはスタンダード使用可能として扱われる。ローテーションにおいてドミナリアと同期間使用することができる。

禁止カード

主なデッキ・その他

スタンダードの変遷を参照

関連リンク

Standard Week

WotCの公式ウェブマガジン『Daily MTG』では、2012年8月6日から10日にかけて「Standard Week(スタンダード特集)」として、各連載記事でスタンダードに関する特集が組まれた。以下は各コーナーの特集記事。

参考

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