サイズ

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[[マジック]]の世界で'''サイズ'''(''Size'')は、主に「[[クリーチャー]]の[[パワー]]と[[タフネス]]の大きさ」のことを指す。クリーチャーはこのサイズによって大きく以下の3種類に分類される。
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[[マジック]]の世界で'''サイズ'''(''Size'')は、主に「[[クリーチャー]]の[[パワー]]と[[タフネス]]の大きさ」のことを指す。
  
*[[小型クリーチャー]]([[ウィニー]]) … 0/1〜2/3
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クリーチャーはこのサイズによって大きく以下の3種類に分類される。
*[[中堅クリーチャー]] … 3/3〜4/4
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*[[小型クリーチャー]]([[ウィニー]]) … 0/1~2/3
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*[[中堅クリーチャー]]… 3/3~4/4
 
*[[大型クリーチャー]]([[ファッティ]]) … 5/4以上
 
*[[大型クリーチャー]]([[ファッティ]]) … 5/4以上
  
もっとも、上に記した分類とサイズの関係は絶対的なものではなく、[[環境]][[コスト]]によって大きく変わってくる。例えば、3/2を小型と中堅のどちらに分類するかは人によって意見が分かれる。4/4の場合は4マナ以下を中堅、5マナ以上を大型とすることが多い。さらに、大型クリーチャーの上に「[[巨大クリーチャー]]」が設けられることもある。これは[[甲鱗のワーム/Scaled Wurm|7/6]]以上が目安だろうか。
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さらに、大型クリーチャーの上に「巨大クリーチャー」が設けられることもある。これは[[甲鱗のワーム/Scaled Wurm|7/6]]以上が目安だろうか。
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これらの分類は絶対的なものではなく、それぞれの主観や周辺影響によって大きく変わってくる。例えば、3/2を小型と中堅のどちらに分類するかは人によって意見が分かれるし、その[[環境]]におけるクリーチャーのサイズの平均値や使用される[[火力]]などの影響で、他の環境では十分に大型と呼べるサイズのクリーチャーが中堅クラスの印象になることもあるだろう。
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*例えば[[セラの天使/Serra Angel]]は黎明期には大型クリーチャーの代表格のひとつであり、[[The Deck]]で[[フィニッシャー]]を務めた。しかし[[第7版]]の時代には5/5以上のカードが珍しくなく、加えて[[火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu]]の存在もあり、大型クリーチャーとは呼ぶにはサイズ不足となっていた。
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またカード自体の[[マナ・コスト]]にも印象が左右されやすい。例えば同じ4/4であっても、4マナ以下なら中堅、5マナ以上なら大型と呼ばれることが多い。同様に、3/3でも1マナなら[[ウィニー]]の範疇であるし、5マナ以上になってくると中堅とはあまり呼ばれない。
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なお、クリーチャーのパワーとタフネスの差が極端に大きいときは上記の分類が適用されないことが多い。そういったクリーチャーはパワーが高いものは[[頭でっかち]]、タフネスが高いものは[[壁 (俗語)|壁]](または尻でっかち)などと呼ばれる。これらも上記の分類同様にどこからそう呼ぶかという明確な定義があるわけではないが、おおよそ「大きい方の値が3以上で、小さい方の値がその半分以下」が目安だろうか。
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また蛇足であるが、当然ながらサイズはクリーチャー性能の絶対的な基準ではなく、[[マナレシオ]]や[[能力]]、また[[デッキ]]全体の戦略との兼ね合いなども考慮すべきである。「大型なら大型なほどよい」というわけでは決してない。
  
なお、クリーチャーのパワーとタフネスの差が大きいときは上記の分類が適用されないことが多い。そういったクリーチャーはパワーが極端に大きければ[[頭でっかち]]、タフネスが極端に大きければ[[壁 (俗称)|]](または尻でっかち)などと呼ばれる。これらも上記の分類同様にどこからそう呼ぶかという明確な定義があるわけではないが、おおよそ大きい方の値が小さい方の値の2倍程度が目安だろうか。
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*同義語として'''スタッツ'''/''Stats''がある。元はFPSなどのビデオゲーム界隈で用いられる用語で、国内外のDCG(デジタルカードゲーム)でも援用されるようになった。マジックにおいても公式記事<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/ask-wizards-january-2002-2002-01-01 Ask Wizards - January, 2002]([[Daily MTG]] 2002年1月) - 1月8日の回答</ref><ref>[https://mtg-jp.com/reading/translated/0032577/ 『モダンホライゾン』のメカニズム]([[Daily MTG]] 2019年5月31日) - [[Lvアップ]]の項目</ref>や[[Magic: The Gathering Arena|M:TG Arena]]を扱ったファンサイトなどで用いられることがある。
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**元はStatisticsの略で、「統計」の意。ゲーム用語としては「キャラクターの能力/戦績一覧」などとして用いられていたことから、転じて、日本のゲームでよく使われる'''ステータス'''/''Status''に近い用法に変化していった。
  
 
==参考==
 
==参考==
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<references />
 
*[[P/T]]
 
*[[P/T]]
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*[[マナレシオ]]
 
*[[用語集]]
 
*[[用語集]]

2021年9月17日 (金) 18:54時点における版

マジックの世界でサイズ(Size)は、主に「クリーチャーパワータフネスの大きさ」のことを指す。

クリーチャーはこのサイズによって大きく以下の3種類に分類される。

さらに、大型クリーチャーの上に「巨大クリーチャー」が設けられることもある。これは7/6以上が目安だろうか。

これらの分類は絶対的なものではなく、それぞれの主観や周辺影響によって大きく変わってくる。例えば、3/2を小型と中堅のどちらに分類するかは人によって意見が分かれるし、その環境におけるクリーチャーのサイズの平均値や使用される火力などの影響で、他の環境では十分に大型と呼べるサイズのクリーチャーが中堅クラスの印象になることもあるだろう。

またカード自体のマナ・コストにも印象が左右されやすい。例えば同じ4/4であっても、4マナ以下なら中堅、5マナ以上なら大型と呼ばれることが多い。同様に、3/3でも1マナならウィニーの範疇であるし、5マナ以上になってくると中堅とはあまり呼ばれない。

なお、クリーチャーのパワーとタフネスの差が極端に大きいときは上記の分類が適用されないことが多い。そういったクリーチャーはパワーが高いものは頭でっかち、タフネスが高いものは(または尻でっかち)などと呼ばれる。これらも上記の分類同様にどこからそう呼ぶかという明確な定義があるわけではないが、おおよそ「大きい方の値が3以上で、小さい方の値がその半分以下」が目安だろうか。

また蛇足であるが、当然ながらサイズはクリーチャー性能の絶対的な基準ではなく、マナレシオ能力、またデッキ全体の戦略との兼ね合いなども考慮すべきである。「大型なら大型なほどよい」というわけでは決してない。

  • 同義語としてスタッツ/Statsがある。元はFPSなどのビデオゲーム界隈で用いられる用語で、国内外のDCG(デジタルカードゲーム)でも援用されるようになった。マジックにおいても公式記事[1][2]M:TG Arenaを扱ったファンサイトなどで用いられることがある。
    • 元はStatisticsの略で、「統計」の意。ゲーム用語としては「キャラクターの能力/戦績一覧」などとして用いられていたことから、転じて、日本のゲームでよく使われるステータス/Statusに近い用法に変化していった。

参考

  1. Ask Wizards - January, 2002(Daily MTG 2002年1月) - 1月8日の回答
  2. 『モダンホライゾン』のメカニズム(Daily MTG 2019年5月31日) - Lvアップの項目
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