ゴブリン (デッキ)
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[[ゴブリンの従僕/Goblin Lackey]]に続き、[[キーカード]]のゴブリン徴募兵も[[禁止カード]]に指定され、それ以後は[[クリーチャー]]偏重型のタイプや[[生ける屍/Living Death]]を使用した[[ゴブリン召集|Death Goblin Wish]]などが活躍した。 | [[ゴブリンの従僕/Goblin Lackey]]に続き、[[キーカード]]のゴブリン徴募兵も[[禁止カード]]に指定され、それ以後は[[クリーチャー]]偏重型のタイプや[[生ける屍/Living Death]]を使用した[[ゴブリン召集|Death Goblin Wish]]などが活躍した。 | ||
− | 2005年[[ラヴニカ:ギルドの都]]参入に伴う[[ローテーション]]でも主力となる[[オンスロート・ブロック]]には影響が無く、引き続き活躍するかに見えたが、エンジンとなる[[霊気の薬瓶/ | + | 2005年[[ラヴニカ:ギルドの都]]参入に伴う[[ローテーション]]でも主力となる[[オンスロート・ブロック]]には影響が無く、引き続き活躍するかに見えたが、エンジンとなる[[霊気の薬瓶/Aether Vial]]が[[禁止カード|禁止]]されてしまい、一時期勢力は急速に衰退を余儀なくされる。 |
しかし、[[時のらせん]]で新たに[[巣穴からの総出/Empty the Warrens]]を獲得し、[[マナ加速]]から[[ストーム]]をためて大量の[[トークン]]を並べる[[ゴブリンストーム#エクステンデッド|ゴブリンストーム]]が登場、再び活躍を見せた。 | しかし、[[時のらせん]]で新たに[[巣穴からの総出/Empty the Warrens]]を獲得し、[[マナ加速]]から[[ストーム]]をためて大量の[[トークン]]を並べる[[ゴブリンストーム#エクステンデッド|ゴブリンストーム]]が登場、再び活躍を見せた。 | ||
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+ | かつての[[モダン]]におけるゴブリンデッキは[[ゴブリンの先達/Goblin Guide]]や[[ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker]]を採用して[[ライフ]]を詰めることに特化した[[スライ]]タイプが主流で、直線的すぎる戦略からか[[トーナメント]]シーンに現れることは少なかった。 | ||
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+ | その後、[[基本セット2021]]で[[人目を引く詮索者/Conspicuous Snoop]]が登場すると状況は一変。これを絡めた即死[[コンボ]]を据えたタイプが登場して[[メタゲーム]]に浮上するようになった。 | ||
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+ | **MTGO Modern Champs #12182511(2020/07/19)12位([https://magic.wizards.com//en/articles/archive/mtgo-standings/modern-champ-qual-2020-07-20 参考]) | ||
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+ | **[[モダン]](~[[基本セット2021]]) | ||
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+ | *[[人目を引く詮索者/Conspicuous Snoop]]コンボを重視したリストで、打撃力のために採用されているゴブリンがほぼいない。 | ||
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− | この[[デッキ]]の活躍は、[[エクステンデッド]]では禁止された[[ゴブリンの従僕/Goblin Lackey]]と[[霊気の薬瓶/ | + | この[[デッキ]]の活躍は、[[エクステンデッド]]では禁止された[[ゴブリンの従僕/Goblin Lackey]]と[[霊気の薬瓶/Aether Vial]]の力によるところが大きい。これらによって[[マナ・コスト]]を踏み倒すことができるため、[[重い|重量級]]の強力なゴブリンを使うことができる。このデッキに対抗するため、[[メインデッキ]]に[[仕組まれた疫病/Engineered Plague]]を採用するデッキも存在するほどである。 |
− | その驚異的なスピードにより、常にレガシーの[[トップメタ]]級に位置しているデッキであるが、[[ダークスティール]] | + | その驚異的なスピードにより、常にレガシーの[[トップメタ]]級に位置しているデッキであるが、[[ダークスティール]]で霊気の薬瓶が追加されて以来、デッキの基本構成がほとんど変化していない点も特徴的といえる。それでも非常にありふれた[[種族]]であるゴブリンは新[[カード]]が常に供給されており、デッキの[[スロット]]を獲得したゴブリンも少しずつ変化している。 |
− | + | デッキのメインカラーは[[赤]]として、もう1[[色]][[タッチ]]して対応力を上げる[[構築]]も一般的である。タッチする色によって以下のような特徴がある。 | |
*[[緑]] - [[ブリキ通りの悪党/Tin Street Hooligan]]をメインデッキに1、2枚採用する事が多い。また、[[サイドボード|サイド]]には[[クローサの掌握/Krosan Grip]]が採用され、天敵である[[仕組まれた疫病/Engineered Plague]]に柔軟に対応できるような構成を取る。 | *[[緑]] - [[ブリキ通りの悪党/Tin Street Hooligan]]をメインデッキに1、2枚採用する事が多い。また、[[サイドボード|サイド]]には[[クローサの掌握/Krosan Grip]]が採用され、天敵である[[仕組まれた疫病/Engineered Plague]]に柔軟に対応できるような構成を取る。 | ||
*[[黒]] - [[手札破壊]]がメインデッキに採用され、[[コンボ]]に対して対応できるような構成を取る。[[部族カード]]である[[巣穴の運命支配/Warren Weirding]]などの追加の除去も投入できるため[[ブロッカー]]を排除しやすいが、色の組み合わせ上[[エンチャント]]に手が出せない。また、[[ゴブリン]]を[[墓地]]から回収できる[[ボガートの汁婆/Wort, Boggart Auntie]]を1、2枚採用することもある。 | *[[黒]] - [[手札破壊]]がメインデッキに採用され、[[コンボ]]に対して対応できるような構成を取る。[[部族カード]]である[[巣穴の運命支配/Warren Weirding]]などの追加の除去も投入できるため[[ブロッカー]]を排除しやすいが、色の組み合わせ上[[エンチャント]]に手が出せない。また、[[ゴブリン]]を[[墓地]]から回収できる[[ボガートの汁婆/Wort, Boggart Auntie]]を1、2枚採用することもある。 | ||
− | *[[白]] - [[剣を鍬に/Swords to Plowshares]] | + | *[[白]] - クリーチャー対策の[[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]、コントロール対策の[[スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben]]などがメインデッキに採用される。またサイドに[[解呪/Disenchant]]を搭載して[[仕組まれた疫病/Engineered Plague]]などに対応する。 |
===初期型=== | ===初期型=== | ||
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|3||[[紅蓮操作/Pyrokinesis]] | |3||[[紅蓮操作/Pyrokinesis]] | ||
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− | |4||[[霊気の薬瓶/ | + | |4||[[霊気の薬瓶/Aether Vial]] |
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*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
**[[レガシー]](~[[アヴァシンの帰還]]) | **[[レガシー]](~[[アヴァシンの帰還]]) | ||
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{{#MagicFactory:df313139}} | {{#MagicFactory:df313139}} | ||
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*[[タッチ]][[白]]のタイプ。クリーチャーデッキと相性のいい[[スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben]]が採用されている。 | *[[タッチ]][[白]]のタイプ。クリーチャーデッキと相性のいい[[スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben]]が採用されている。 | ||
+ | |||
+ | ===基本セット2021後=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **使用者:samus_ssp | ||
+ | **MTGO Legacy Challenge #12179963(2020/07/11)4位([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/legacy-challenge-2020-07-12 参考]) | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[レガシー]](~[[基本セット2021]]) | ||
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+ | *長年アーティファクト対策を担ってきた[[タクタクの潰し屋/Tuktuk Scrapper]]が遂に後継の[[ゴブリンの損壊名手/Goblin Trashmaster]]に席を譲った。 | ||
+ | *[[包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander]]も[[投石攻撃の副官/Sling-Gang Lieutenant]]と交代している。[[ボード・コントロール]]はできないが、[[マナ]]がかからないため[[ライフ]]を一気に詰めることができる。 | ||
==パウパー== | ==パウパー== | ||
− | [[ | + | [[2色土地]]が乏しいこともあり、[[赤単色デッキ|赤単]]で組まれる。 |
{{#card:Goblin Bushwhacker}} | {{#card:Goblin Bushwhacker}} | ||
{{#card:Mogg War Marshal}} | {{#card:Mogg War Marshal}} | ||
− | [[ゴブリンの戦長/Goblin Warchief]]のように爆発力を持たせるカードや、[[ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader]]のようなアドバンテージをとれるカードが軒並みアンコモン以上であることから複雑な動きはできない。そのため、デメリット持ちに目をつぶっても[[ゴブリンの群勢/Goblin Cohort]]や[[モグの徴集兵部隊/Mogg Conscripts]]、[[モグの下働き/Mogg Flunkies]]のような[[マナレシオ]] | + | [[ゴブリンの戦長/Goblin Warchief]]のように爆発力を持たせるカードや、[[ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader]]のようなアドバンテージをとれるカードが軒並みアンコモン以上であることから複雑な動きはできない。そのため、デメリット持ちに目をつぶっても[[ゴブリンの群勢/Goblin Cohort]]や[[モグの徴集兵部隊/Mogg Conscripts]]、[[モグの下働き/Mogg Flunkies]]のような[[マナレシオ]]の高いクリーチャーが使用される傾向にある。軽い[[ゴブリン]]を大量に並べたあと、[[ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker]]の全体強化から相手を殴り倒すのが理想的な流れとなる。噛み合った時は環境でも有数の速さを誇る。 |
[[宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator]]などもないため、除去に関しては基本的には火力頼みである。 | [[宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator]]などもないため、除去に関しては基本的には火力頼みである。 | ||
[[ゼンディカー]]でゴブリンの奇襲隊を獲得したことにより大きく強化され、メタゲームの中心に位置していた。その後はカードプールの拡大により他のデッキの強化や新しいデッキの成立がある一方でゴブリンには目ぼしい強化が少なく、相対的に弱体化している。とはいえ、依然として赤単デッキとしては[[バーン#パウパー|バーン]]と並ぶ有力なデッキである。 | [[ゼンディカー]]でゴブリンの奇襲隊を獲得したことにより大きく強化され、メタゲームの中心に位置していた。その後はカードプールの拡大により他のデッキの強化や新しいデッキの成立がある一方でゴブリンには目ぼしい強化が少なく、相対的に弱体化している。とはいえ、依然として赤単デッキとしては[[バーン#パウパー|バーン]]と並ぶ有力なデッキである。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Goblin Grenade}} | ||
+ | |||
+ | [[パウパー#公認フォーマットへの動き|パウパーの公式フォーマット化]]に伴って[[ゴブリンの手投げ弾/Goblin Grenade]]が使用可能になり、このデッキを特徴づけるカードの一枚となった。 | ||
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+ | {{#card:First Day of Class}} | ||
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+ | また、[[授業初日/First Day of Class]]を使った[[無限頑強]][[コンボ]]デッキに、ゴブリン[[シナジー]]を組み込んだものが存在する。そちらについては[[ゴブリン頑強]]および[[無限頑強#パウパー|無限頑強]]を参照のこと。 | ||
===初期型=== | ===初期型=== | ||
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*[[タルキール龍紀伝]]で[[衝撃の震え/Impact Tremors]]獲得後のリスト。 | *[[タルキール龍紀伝]]で[[衝撃の震え/Impact Tremors]]獲得後のリスト。 | ||
*[[基本セット2019]]で[[ゴブリンの扇動者/Goblin Instigator]]が加わり、2マナで複数のゴブリンを展開するカードが16枚体制となっている。[[マスターズ25th]]でコモンで再録された[[軍族童の突発/Hordeling Outburst]]を採用したリストも存在する。 | *[[基本セット2019]]で[[ゴブリンの扇動者/Goblin Instigator]]が加わり、2マナで複数のゴブリンを展開するカードが16枚体制となっている。[[マスターズ25th]]でコモンで再録された[[軍族童の突発/Hordeling Outburst]]を採用したリストも存在する。 | ||
+ | |||
+ | ===公式フォーマット化後=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **MTGO Pauper Challenge #11947863 (2019/Aug/18) 7位([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pauper-challenge-2019-08-19 参考]) | ||
+ | **使用者:punninglinguist | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[パウパー]](〜[[モダンホライゾン]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory: df320304}} | ||
+ | *公式フォーマット化後のリスト。 | ||
==主なゴブリンデッキ== | ==主なゴブリンデッキ== | ||
393行: | 434行: | ||
*[[ゴブリンストーム]] | *[[ゴブリンストーム]] | ||
*[[ゴブナイト]] | *[[ゴブナイト]] | ||
+ | *[[ゴブリン頑強]] | ||
==脚注== | ==脚注== |
2021年11月17日 (水) 14:30時点における版
ゴブリン(Goblins)は、ゴブリンを主体とした部族ウィニーデッキの総称。特にオンスロート参入直後に登場したものを指し、それ以前のものは「ゴブリン・スライ」などと呼んで区別する場合も多い。
目次 |
概要
かつてはマーフォークなどと同じくファンデッキ扱いのものが多かったが、オンスロート・ブロックで優秀なゴブリンが多く登場したことで躍進。エクステンデッドやエターナルでも通用する本格的なアーキタイプとなった。
並のコンボデッキよりも複雑な流れで展開を進めるものも多く、プレイングは非常に難しい場合もある。
スタンダード
下記の時期のスタンダードにおいても、活躍を見せる。
- イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019+ラヴニカのギルド期
- テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期
- ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期
- オンスロート・ブロック+ミラディン・ブロック期
- オデッセイ・ブロック+オンスロート・ブロック期
ブロック構築
下記の時期のブロック構築においても、活躍を見せる。
- オンスロート・ブロック構築
- インベイジョン・ブロック構築
- アポカリプスで登場したゴブリンの首謀者/Goblin Ringleaderを活かした部族ウィニーが組まれた。
- ゴブリンの軍団兵/Goblin Legionnaireやゴブリンの塹壕/Goblin Trenchesといった強力カードを使用するため赤白で構成される。
- ウルザ・ブロック構築
ヒストリック
Jumpstartから多数の優秀なゴブリンを獲得したことにより、ゴブリンの部族デッキがヒストリックのメタの中心に躍り出た。
キーカードは上流階級のゴブリン、マクサス/Muxus, Goblin Grandee。スカークの探鉱者/Skirk Prospectorやずる賢いゴブリン/Wily Goblinによるマナ加速から素早くマクサスを唱え、そのETB能力でゴブリンを一気に展開する。特に速攻を付与するゴブリンの酋長/Goblin Chieftainかゴブリンの戦長/Goblin Warchiefと群衆の親分、クレンコ/Krenko, Mob Bossがめくれると、クレンコのタップ能力でトークンを大量に生成してそれらを攻撃に向かわせ、そのターン中に致死量のダメージを与えることも可能となる。
その高い爆発力からトップメタとなり、2020ミシックインビテーショナルでは、赤単色のタイプとタッチ黒のタイプを合わせて33.8%もの使用率を記録した[1]。
サンプルリスト
赤単
- 備考
- 2020ミシックインビテーショナル 第7位(参考/参考)
- 使用者:行弘賢
- フォーマット
- 赤単色のタイプ。上流階級のゴブリン、マクサス/Muxus, Goblin Grandeeを素早く唱えるためのマナ加速手段として、アイレンクラッグの妙技/Irencrag Featを採用しているのが特徴。
赤単タッチ黒
- 備考
- 2020ミシックインビテーショナル 第19位(参考/参考)
- 使用者:Chris Kvartek
- フォーマット
Rakdos Goblins [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
|
- 思考囲い/Thoughtseizeのために黒をタッチしたタイプ。
エクステンデッド
オンスロート参入直後は、ラッキースライなどのスライ型が主流であり、使われるゴブリンもモグの狂信者/Mogg Fanaticなど軽いものが主体だった。
その後、スカージの参入後に、ゴブリン徴募兵/Goblin Recruiterとゴブリンの首謀者/Goblin Ringleaderのコンボを活用する超高速ビートダウンデッキ・ゴブヴァンテージが登場し、世界選手権03やプロツアーニューオーリンズ03などで活躍を見せた。
ゴブリンの従僕/Goblin Lackeyに続き、キーカードのゴブリン徴募兵も禁止カードに指定され、それ以後はクリーチャー偏重型のタイプや生ける屍/Living Deathを使用したDeath Goblin Wishなどが活躍した。
2005年ラヴニカ:ギルドの都参入に伴うローテーションでも主力となるオンスロート・ブロックには影響が無く、引き続き活躍するかに見えたが、エンジンとなる霊気の薬瓶/Aether Vialが禁止されてしまい、一時期勢力は急速に衰退を余儀なくされる。
しかし、時のらせんで新たに巣穴からの総出/Empty the Warrensを獲得し、マナ加速からストームをためて大量のトークンを並べるゴブリンストームが登場、再び活躍を見せた。
サンプルレシピ
- 備考
- グランプリシアトル05 ベスト4 (参考)
- 使用者:Max McCall
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
---|---|
クリーチャー (34) | |
4 | スカークの探鉱者/Skirk Prospector |
4 | モグの狂信者/Mogg Fanatic |
2 | ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter |
4 | ゴブリンの女看守/Goblin Matron |
4 | ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader |
1 | ゴブリンの紅蓮術士/Goblin Pyromancer |
4 | ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver |
4 | ゴブリンの戦長/Goblin Warchief |
1 | 火花鍛冶/Sparksmith |
1 | ゴブリンのうすのろ/Goblin Goon |
3 | 宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator |
2 | 包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander |
呪文 (6) | |
2 | 金属モックス/Chrome Mox |
4 | 霊気の薬瓶/Aether Vial |
土地 (20) | |
8 | 山/Mountain |
4 | 樹木茂る山麓/Wooded Foothills |
3 | カープルーザンの森/Karplusan Forest |
1 | 森/Forest |
4 | 不毛の大地/Wasteland |
サイドボード | |
4 | 紅蓮光電の柱/Pyrostatic Pillar |
4 | 帰化/Naturalize |
2 | 過負荷/Overload |
2 | 火花鍛冶/Sparksmith |
1 | ゴブリンの模造品/Goblin Replica |
1 | ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter |
1 | ゴブリンの紅蓮術士/Goblin Pyromancer |
モダン
かつてのモダンにおけるゴブリンデッキはゴブリンの先達/Goblin Guideやゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhackerを採用してライフを詰めることに特化したスライタイプが主流で、直線的すぎる戦略からかトーナメントシーンに現れることは少なかった。
その後、基本セット2021で人目を引く詮索者/Conspicuous Snoopが登場すると状況は一変。これを絡めた即死コンボを据えたタイプが登場してメタゲームに浮上するようになった。
サンプルリスト(モダン)
Goblins [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
|
- 人目を引く詮索者/Conspicuous Snoopコンボを重視したリストで、打撃力のために採用されているゴブリンがほぼいない。
ヴィンテージ
ゴブヴァンテージ、及びその発展形の食物連鎖ゴブリンが存在する。
MoxやBlack Lotusなどのヴィンテージ特有のマナ加速がこれらのデッキを旧エクステンデッドのものよりさらに凶悪に仕上げている。
レガシー
タイプ1.5からレガシーの移行に伴いゴブリン徴募兵/Goblin Recruiterは禁止カードに指定されたものの、メタの主流に存在している。
このデッキの活躍は、エクステンデッドでは禁止されたゴブリンの従僕/Goblin Lackeyと霊気の薬瓶/Aether Vialの力によるところが大きい。これらによってマナ・コストを踏み倒すことができるため、重量級の強力なゴブリンを使うことができる。このデッキに対抗するため、メインデッキに仕組まれた疫病/Engineered Plagueを採用するデッキも存在するほどである。
その驚異的なスピードにより、常にレガシーのトップメタ級に位置しているデッキであるが、ダークスティールで霊気の薬瓶が追加されて以来、デッキの基本構成がほとんど変化していない点も特徴的といえる。それでも非常にありふれた種族であるゴブリンは新カードが常に供給されており、デッキのスロットを獲得したゴブリンも少しずつ変化している。
デッキのメインカラーは赤として、もう1色タッチして対応力を上げる構築も一般的である。タッチする色によって以下のような特徴がある。
- 緑 - ブリキ通りの悪党/Tin Street Hooliganをメインデッキに1、2枚採用する事が多い。また、サイドにはクローサの掌握/Krosan Gripが採用され、天敵である仕組まれた疫病/Engineered Plagueに柔軟に対応できるような構成を取る。
- 黒 - 手札破壊がメインデッキに採用され、コンボに対して対応できるような構成を取る。部族カードである巣穴の運命支配/Warren Weirdingなどの追加の除去も投入できるためブロッカーを排除しやすいが、色の組み合わせ上エンチャントに手が出せない。また、ゴブリンを墓地から回収できるボガートの汁婆/Wort, Boggart Auntieを1、2枚採用することもある。
- 白 - クリーチャー対策の剣を鍬に/Swords to Plowshares、コントロール対策のスレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thrabenなどがメインデッキに採用される。またサイドに解呪/Disenchantを搭載して仕組まれた疫病/Engineered Plagueなどに対応する。
初期型
- 備考
- グランプリフィラデルフィア05 優勝 (参考)
- 使用者:Jonathan Sonne
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
---|---|
クリーチャー (34) | |
4 | ゴブリンの従僕/Goblin Lackey |
4 | モグの狂信者/Mogg Fanatic |
4 | ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver |
4 | ゴブリンの女看守/Goblin Matron |
4 | ゴブリンの戦長/Goblin Warchief |
4 | 宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator |
4 | ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader |
3 | 包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander |
1 | ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter |
1 | ゴブリン修繕屋/Goblin Tinkerer |
1 | スカークの探鉱者/Skirk Prospector |
呪文 (4) | |
4 | 霊気の薬瓶/Aether Vial |
土地 (22) | |
6 | 山/Mountain |
4 | 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire |
4 | 樹木茂る山麓/Wooded Foothills |
4 | 不毛の大地/Wasteland |
4 | リシャーダの港/Rishadan Port |
サイドボード | |
4 | 紅蓮操作/Pyrokinesis |
4 | 真髄の針/Pithing Needle |
1 | 包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander |
2 | 悪忌の守護神/Patron of the Akki |
1 | ゴブリン修繕屋/Goblin Tinkerer |
3 | 発展の代価/Price of Progress |
- 赤単のオーソドックスなバージョン。
- 1枚挿しのゴブリンはゴブリンの女看守/Goblin Matronによって、その状況に応じてサーチされる。この枠はメタや個人の趣味によるものが大きく、その他にもゴブリンの王/Goblin Kingや鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breakerなどが採用される事がある。
ローウィン後
メインデッキ (60) | |
---|---|
クリーチャー (30) | |
2 | 宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator |
4 | ゴブリンの従僕/Goblin Lackey |
4 | ゴブリンの女看守/Goblin Matron |
4 | ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver |
4 | ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader |
2 | ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter |
4 | ゴブリンの戦長/Goblin Warchief |
4 | モグの狂信者/Mogg Fanatic |
2 | 包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander |
呪文 (7) | |
3 | 紅蓮操作/Pyrokinesis |
4 | 霊気の薬瓶/Aether Vial |
土地 (23) | |
4 | 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire |
4 | 山/Mountain |
3 | Plateau |
4 | リシャーダの港/Rishadan Port |
4 | 不毛の大地/Wasteland |
4 | 樹木茂る山麓/Wooded Foothills |
サイドボード | |
3 | 解呪/Disenchant |
2 | ゴブリンの紅蓮術士/Goblin Pyromancer |
3 | 真髄の針/Pithing Needle |
4 | 赤霊破/Red Elemental Blast |
3 | トーモッドの墓所/Tormod's Crypt |
イニストラード後
- 備考
- 使用者:J. Sawyer Lucy
- グランプリアトランタ12 (参考)
- フォーマット
Goblins(Legacy) [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
|
- タッチ白のタイプ。クリーチャーデッキと相性のいいスレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thrabenが採用されている。
基本セット2021後
Goblins [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
|
- 長年アーティファクト対策を担ってきたタクタクの潰し屋/Tuktuk Scrapperが遂に後継のゴブリンの損壊名手/Goblin Trashmasterに席を譲った。
- 包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commanderも投石攻撃の副官/Sling-Gang Lieutenantと交代している。ボード・コントロールはできないが、マナがかからないためライフを一気に詰めることができる。
パウパー
ゴブリンの戦長/Goblin Warchiefのように爆発力を持たせるカードや、ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleaderのようなアドバンテージをとれるカードが軒並みアンコモン以上であることから複雑な動きはできない。そのため、デメリット持ちに目をつぶってもゴブリンの群勢/Goblin Cohortやモグの徴集兵部隊/Mogg Conscripts、モグの下働き/Mogg Flunkiesのようなマナレシオの高いクリーチャーが使用される傾向にある。軽いゴブリンを大量に並べたあと、ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhackerの全体強化から相手を殴り倒すのが理想的な流れとなる。噛み合った時は環境でも有数の速さを誇る。
宝石の手の焼却者/Gempalm Incineratorなどもないため、除去に関しては基本的には火力頼みである。
ゼンディカーでゴブリンの奇襲隊を獲得したことにより大きく強化され、メタゲームの中心に位置していた。その後はカードプールの拡大により他のデッキの強化や新しいデッキの成立がある一方でゴブリンには目ぼしい強化が少なく、相対的に弱体化している。とはいえ、依然として赤単デッキとしてはバーンと並ぶ有力なデッキである。
パウパーの公式フォーマット化に伴ってゴブリンの手投げ弾/Goblin Grenadeが使用可能になり、このデッキを特徴づけるカードの一枚となった。
また、授業初日/First Day of Classを使った無限頑強コンボデッキに、ゴブリンシナジーを組み込んだものが存在する。そちらについてはゴブリン頑強および無限頑強を参照のこと。
初期型
Goblins(Pauper) [6] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ゼンディカー参入後
Goblins(Pauper) [7] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- ゴブリンの群勢/Goblin Cohortやモグの徴集兵部隊/Mogg Conscriptsを活かすためにクリーチャーの割合がかなり高くなっている。
運命再編参入後
Goblins(Pauper) [8] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 基本的な構成は変わらないものの、鋳造所通りの住人/Foundry Street Denizenやゴブリンの踵裂き/Goblin Heelcutterなど何種類かのカードが入れ替わっている。
トークン型
Goblin Tokens(Pauper) [9] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- ドラゴンの餌/Dragon Fodderとクレンコの命令/Krenko's Commandを採用したトークン型。奇襲隊に加えて略奪の爆撃/Raid Bombardmentが採用されており、それらによって打点を引き上げる。
トークン型(タルキール龍紀伝参入後)
Goblin Tokens [10] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- タルキール龍紀伝で衝撃の震え/Impact Tremors獲得後のリスト。
- 基本セット2019でゴブリンの扇動者/Goblin Instigatorが加わり、2マナで複数のゴブリンを展開するカードが16枚体制となっている。マスターズ25thでコモンで再録された軍族童の突発/Hordeling Outburstを採用したリストも存在する。
公式フォーマット化後
Goblins Sligh [11] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 公式フォーマット化後のリスト。
主なゴブリンデッキ
脚注
- ↑ 2020 Mythic Invitational Metagame Breakdown/2020ミシックインビテーショナル メタゲームブレイクダウン(MAGIC.gg 2020年9月9日 Frank Karsten著)