グレヴェン・イル=ヴェク/Greven il-Vec

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ラース/Rath要塞/Strongholdの戦闘隊長でありプレデター/Predatorの艦長でもある。ヴォルラス/Volrathに拾われた後、人工脊髄を埋め込まれ(脊髄移植/Spinal Graft)肉体を強化してあるが、ヴォルラスには逆らえない。(威圧/Dominate)

ヴェク/Vec族の出身だが、追放されている。名前のイル/ilとは「追放された」を意味する。つまり、彼の名を和訳するなら「ヴェク族を追放されたグレヴェン」ということになる。

  • 現在のマジックの翻訳テンプレートに合わせると名前は「ヴェク追われのグレヴェン」となる。

騒乱の最中自身の命を狙い失態を犯した部下のヴァティ・イル=ダル/Vhati il-Dalをプレデターから放り投げる(悪魔の布告/Diabolic Edict)という非情な面が強く見えるほか、ジェラードへの憎しみ(憎悪/Hatred)やレガシー兵器奪還に訪れたターンガース/Tahngarthの皮膚を焼き拷問したり、エラダムリー/Eladamriアーテイ/Ertaiといった主要人物への拷問を行うという描写も相まってウェザーライト・サーガにおける強大な敵としてその存在感を発揮した。

一方でエラダムリーを拷問にかけた際は自白剤を使うことを良しとせず、口を割らない場合はその誇りを尊重し戦士としての死を与えるべきだと部下を制止したりと武人肌な面も見せている。また、要塞へとアーテイを連れ帰還する際にはプレデターを整備ドックへ搬入するのにアーテイの力を借り、魔力の焦げ付きで彼の足が燃えるのを水をかけて防いだりとただの残忍な人物ではないという面も見られた。ヴォルラス亡き後クロウヴァクス/Crovaxがラースの支配者(エヴィンカー/Evincar)となったが彼はそれをあまり快くは思っていなかったようだ。もっとも、彼の意志は移植された脊椎(脊髄移植)により奪われており命令に従わざるを得ないのであるが。

最期は満身創痍の状態でありながらファイレクシア/Phyrexiaからの命令には逆らえぬまま、宿敵ターンガースとウェザーライト/Weatherlightの甲板上で凄絶な一騎打ちとなり、脳天から真っ二つに叩っ斬られた。彼の死後その身から這い出てきた脊椎ムカデ(脊髄移植)を不快感もあらわに踏み潰し、ターンガースはグレヴェンの亡骸を後にするのであった。

登場カード

参考

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