カスレア

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カスレア(Bad Rare)とは、非常に弱い(とされている)レアカードの総称。クズレアクソレアダメレア紙レア(Reject Rare/Junk Rare/Cheap Rare/Scrub Rare)など、日英問わず同義の言葉はいろいろある。→参考


Wood Elemental (3)(緑)
クリーチャー — エレメンタル(Elemental)

Wood Elementalが戦場に出るに際し、好きな数のアンタップ状態の森(Forest)を生け贄に捧げる。
Wood Elementalのパワーとタフネスはそれぞれ、それが戦場に出るに際し生け贄に捧げられた森の数に等しい。

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Pale Moon / 蒼ざめた月 (1)(青)
インスタント

ターン終了時まで、プレイヤーがマナを引き出す目的で基本でない土地をタップした場合、それは他のいかなるタイプのマナの代わりに無色のマナを生み出す。


対義語はトップレア

目次

概要

主に構築でもリミテッドでも全く使われないほど貧弱で、コレクション的な要素のないレアカードである。

もっとも、カスレアから大化けするカードもあるので油断は禁物。詳しくは#カスレアから化けたカードを参照。

カスレアの特徴

カスレアに該当するカードは、以下の要件が当てはまることが多い。

効果が弱いカード

カード1枚を使うまでもない効果を発生させる。利用することでメリットが得られる場面が極めて限られている。

ハイリスク・ローリターンなカード

非常にリスクが大きいため、リスクに見合うメリットを得られるケースが極めて限られている。

新しいルールに対応する、メリットが微妙なカード

新しいルールに対応したため、調整不足と思われるケース。下手をすると、まったくメリットが無いということもある。

歴代の強力カードを調整したカード

カードパワーの調整に失敗し、効果が弱くなりすぎた。下位互換とはちょっと異なる。

カスレアから除外されるケース

リミテッドでは強いカード

構築だけでなく、リミテッドというフォーマットが存在するマジックにおいては、カードの収録内容はリミテッドでのゲームバランスも考慮したうえで決定されている。

構築では使いようが無くても、暴動/Insurrection空飛ぶ絨毯/Flying Carpetのようにリミテッドでは強力なカードはカスレアとはあまり呼ばない。たとえバニラファッティヴィザードリックス/Vizzerdrix訓練されたオーグ/Trained Orggのようなカードも、構築では論外級だがリミテッドでは侮れない存在となっている。

コレクション要素の高いカード

マジックはTCGであるため、カードとしての強さ以外の面で評価されることもある。構築、リミテッド共に使いようが無くても、フレイバー・テキスト、インパクトなどのおかげでコレクション向けの人気が高くなることもあるため、カスレアから除外されるというパターンもたまにある(例:運命の逆転/Reversal of Fortune)。

ニッチな需要のあるカード

どちらかといえばカスレアとレッテルを貼られているカードを否定するためのような表現に近いかもしれない。デメリットよりもメリットが強かった下の「実は強かったカード」ではなく「効果は強力だがデメリットがきつすぎてまともなデッキが組めない」カードだったりと構築の段階で普通は除外されてしまうようなカードがある。いわゆるファンデッキの中核になりやすいカードがここにあげられる。とはいえカスレアにされてしまう場合も多々ある。(例:時間ふるい/Timesifter


  • コレクションの項目や前述にもあるように、「カスレアだから」と言う理由で集めているコレクターもいる。カスレアということ自体がある種のインパクトでもあるためか。

カスレアから化けたカード

カスレアから化けるものは、今のところ3つの種類に分けることができる。

実は強かったカード

1つ目は「効果が弱そうに見えたりリソースの消耗が激しかったりなどの理由により、上級者も使用をためらったカード」である。大抵はそのまま終わってしまうものの、誰かが試しに使ってみたら実は強かった、とかデメリットを無視する方法が見つかったときに化ける可能性がある。

コンボ・シナジーの発見

2つ目は「そのカードの効果自体は弱いが、他のカードとの組み合わせや専用の特殊なデッキによって絶大な威力を発揮するカード」である。新しいカードセットの登場や、新しいコンボシナジーの発見(これも、カード・プールの増加によるところが大きいが)によって、「使えない」とされた前提条件が崩れた場合などがよくあるケース。

両方に言えることだが、専用のデッキや特定のカードとの組み合わせで使わないとまったく使えない場合も多い。

また、ローテーション落ちにより天敵となるデッキが衰退し、相対的に強化されたため「使えない」とされた前提条件が崩れた場合もまれにある。

特定のデッキに対して有効な対策

3つ目は、「普通に使っては効果が弱いが、特定のデッキに対しては有効な対策となるカード」が、そのデッキの流行によってサイドボード(場合によってはメインデッキ)に採用されるケース。

こちらの場合は、他によりよい対策法が見つかったり、対策したデッキが廃ったりすることで再びカスレアと化することもある。

その他

  • あまり良いことではないが、カードの取引価格がカスレアかそうでないかの判断基準になることも多い。使われない・使いづらいカードは、どうしても安く取引されがちであるため。ただし、この判断方法は主従が逆転していることは理解しておこう。カードは「使われない(弱い)から安い」のであって「安いから使われない」ということはありえない。また、「現時点で」使われていなくても「化ける」要素を含んでいる可能性が十分あることも、既に記述した通りである。やはり、きちんとカードの内容を理解して判断するのが正道だ。
  • どうでもいいことだが、プロフェシーなどのようにエキスパンションそのものがパッとしない場合よりも、強力カードがひしめく人気エキスパンションの方が、カスレアを引いた時の落胆が余計に大きいのでカス度合いが引き立つ(例えばネメシスの蒼ざめた月)。また、そういうエキスパンションはよく売れるので、その分そのどうしようも無いカードがそこいら中に溢れることにもなる。
    • ただし上記の知識はカスレアコレクターには結構重要だったりする。「不人気エキスパンションのカスレア」よりも「人気エキスパンションのカスレア」の方がトレードなどで集めやすい、ということであり、前者に手を出すと集めるのに結構苦労するのである。
  • カスレアはカジュアルプレイ寄付/Donateするなり、タワーマジックのタワーにまわしたりして楽しむと良いだろう。

参考

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