ウルザトロン

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=ウルザトロン(Urzatron)=
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'''ウルザトロン'''(''Urzatron'')は、3種類の[[ウルザランド]]とよばれる[[ウルザの鉱山/Urza's Mine]]、[[ウルザの魔力炉/Urza's Power Plant]]、[[ウルザの塔/Urza's Tower]]からの大量の[[無色マナ]]を背景に、[[重い]][[カード]]をふんだんに使用する[[デッキ]]の総称。
 
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3種類の[[ウルザランド]]とよばれる[[ウルザの鉱山/Urza's Mine]]、[[ウルザの魔力炉/Urza's Power Plant]]、[[ウルザの塔/Urza's Tower]]からの大量の[[無色]][[マナ]]を背景に、[[重い]][[カード]]をふんだんに使用する[[デッキ]]の総称。
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==概要==
 
{{#card:Urza's Mine}}
 
{{#card:Urza's Mine}}
 
 
{{#card:Urza's Power Plant}}
 
{{#card:Urza's Power Plant}}
 
 
{{#card:Urza's Tower}}
 
{{#card:Urza's Tower}}
  
[[第8版]]で[[ウルザランド]]が復活し、[[ミラディン]]の参入で[[トーナメント]]レベルにまで成長した[[コンボ]]寄りの[[コントロール#deck|コントロール]]型が活躍の始まり。
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[[第8版]]でウルザランドが復活し、[[ミラディン]]の参入で[[トーナメント]]レベルにまで成長した[[コンボ]]寄りの[[コントロール (デッキ)|コントロール]]型が活躍の始まり。特に[[ミラディン・ブロック]]を含む[[スタンダード]]では、[[親和 (デッキ)|親和]]とともに常に一大勢力を誇った。
  
特に[[ミラディン・ブロック]]を含む[[スタンダード]]では、[[親和#deck|親和]]とともに常に一大勢力を誇った。
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デッキとしてはウルザランドが出た頃から存在したが、実戦レベルになったのはミラディン・ブロックになってから。これはミラディン・ブロックで[[森の占術/Sylvan Scrying]][[刈り取りと種まき/Reap and Sow]]というどんな[[土地]]でも[[サーチ]]できるカードが登場したためである。
  
デッキとしてはウルザランドが出た頃から存在したが、実戦レベルになったのは[[ミラディン・ブロック]]になってから。これはミラディン・ブロックで[[森の占術/Sylvan Scrying]][[刈り取りと種まき/Reap and Sow]]というどんな[[土地]]でも[[サーチ]]できる[[カード]]が登場したためである。
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また、ミラディン・ブロック後期からは[[キャントリップ]]など[[]][[引く|ドロー]]カードでウルザランドを揃えるバージョンも登場。特にミラディン退場後はこちらが主流となった。この時期から活躍できるようになった要因としては、[[ハルマゲドン/Armageddon]]の退場も大きいだろう。
  
また、ミラディン・ブロック後期からは[[キャントリップ]]など[[青]]の[[ドロー]]カードでウルザランドを揃えるバージョンも登場。特にミラディン退場後はこちらが主流となった。
+
*ちなみに、「トロン(tron)」というのは英語の接尾辞で「真空管」や「粒子操作装置」を意味する用語である。これが転じて現在では「実験装置・実験室」といった意味でも使われるようになっており(Phytotron/植物育成実験室、Zootron/動物生理学用環境制御室など)、このことから、[[ウルザの塔/Urza's Tower]][[ウルザの魔力炉/Urza's Power Plant]][[ウルザの鉱山/Urza's Mine]]の3つのウルザランドはウルザの実験室になぞらえて俗に「'''Urzatron'''」と呼ばれている。
この時期から活躍できるようになった要因としては、[[ハルマゲドン/Armageddon]]の退場も大きいだろう。
+
  
*ちなみに、「トロン(tron)」というのは英語の接尾辞で「真空管」や「粒子操作装置」を意味する用語である。これが転じて現在では「実験装置・実験室」といった意味でも使われるようになっており(Phytotron/植物育成実験室、Zootron/動物生理学用環境制御室など)、このことから、[[ウルザの塔/Urza's Tower]][[ウルザの魔力炉/Urza's Power Plant]][[ウルザの鉱山/Urza's Mine]]の3つのウルザランドはウルザの実験室になぞらえて俗に「Urzatron」と呼ばれている。
+
==ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期==
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[[ラヴニカ・ブロック]][[時のらせんブロック]]期の[[スタンダード]]では、[[神河ブロック]]退場で[[曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror]]などの強力な[[フィニッシャー]]を失ったが、新たに[[ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite]]などを得たため[[イゼットロン]]は健在。
  
 
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また、新たに[[白青]]という[[色|カラー]]パターンを採用する[[青白トロン]]も登場した。
 
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==[[ラヴニカ・ブロック]]+[[時のらせんブロック]]期==
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[[神河ブロック]]退場で[[曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror]]などの強力な[[フィニッシャー]]を失ったが、あらたに[[ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite]]などを得たため[[イゼットロン]]は健在。
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また、新たに[[アゾリウスカラー|青白]]という[[色|カラー]]パターンを採用する[[青白トロン]]も登場した。
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{{#card:Remand}}
 
{{#card:Remand}}
 
 
{{#card:Wrath of God}}
 
{{#card:Wrath of God}}
  
[[次元の混乱]]参入後はさらにデッキの幅が広まり、[[塩水の精霊/Brine Elemental]]を組み込んだ[[ピクルス#ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック>ピクルス]]、[[シミックカラー|青緑]]の[[セル]]、[[滅び/Damnation]]を活用する[[青黒トロン]]なども登場した。
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[[次元の混乱]]参入後はさらにデッキの幅が広まり、[[塩水の精霊/Brine Elemental]]を組み込んだ[[ピクルス#スタンダード(ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期)|ピクルス]]、[[緑青]]の[[セル]]、[[滅び/Damnation]]を活用する[[青黒トロン]]なども登場した。
  
 
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==神河ブロック+ラヴニカ・ブロック期==
==[[神河ブロック]]+[[ラヴニカ・ブロック]]期==
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[[神河ブロック]]+[[ラヴニカ・ブロック]]期のスタンダードにおいて、[[第9版]]でもウルザランドは[[再録]]され、[[ローテーション]]による解体の危機は脱する。だが、[[ミラディン・ブロック]]が退場したことによって、土地サーチや[[占術]][[呪文]]などデッキのエンジン部分に加え、[[重い|重]][[アーティファクト]]群や[[歯と爪/Tooth and Nail]]といった巨大[[パワーカード]]をも失い、勢力は一時大きく衰退した。
[[第9版]]でもウルザランドは[[再録]]され、[[ローテーション]]による解体の危機は脱する。
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が、[[ミラディン・ブロック]]が退場したことによって、土地サーチや[[占術]][[呪文]]などデッキのエンジン部分に加え、[[重い|重]][[アーティファクト]]群や[[歯と爪/Tooth and Nail]]といった巨大パワーカードをも失い、勢力は一時大きく衰退した。
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しかしそんな状況でもなお[[青単トロン]]に[[赤]]を混ぜた[[服部半蔵トロン]]が[[世界選手権05]]において好成績を残し、[[青赤コントロール#ラヴニカ・ブロック期|青赤]]という新たなカラーベースでの復活を遂げた。
 
しかしそんな状況でもなお[[青単トロン]]に[[赤]]を混ぜた[[服部半蔵トロン]]が[[世界選手権05]]において好成績を残し、[[青赤コントロール#ラヴニカ・ブロック期|青赤]]という新たなカラーベースでの復活を遂げた。
  
 
{{#card:Tidings}}
 
{{#card:Tidings}}
 
 
{{#card:Blaze}}
 
{{#card:Blaze}}
  
[[ギルドパクト]]後は[[イゼットロン]]となり、よりデッキとしての安定性を増した。
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[[ギルドパクト]]後は[[イゼットロン]]となり、よりデッキとしての安定性を増した。また[[ディセンション]]で[[シミックの空呑み/Simic Sky Swallower]]が登場すると、[[緑]]を足した[[シゼットロン]]も見られるようになった。詳しくは[[服部半蔵トロン]]、[[イゼットロン]]、[[シゼットロン]]それぞれを参照。
また[[ディセンション]]で[[シミックの空呑み/Simic Sky Swallower]]が登場すると、[[緑]]を足した[[シゼットロン]]も見られるようになった。
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詳しくは[[服部半蔵トロン]][[イゼットロン]]、[[シゼットロン]]それぞれを参照。
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ラヴニカ・ブロックでの隆盛は[[ショックランド]][[印鑑]]の存在が大きい。特に印鑑によって色マナ2つを確保できるため、ウルザランドと抜群の相性を誇り、土地サーチがなくても安定した運用ができるようになった。
  
ラヴニカ・ブロックでの隆盛は[[ショックランド]]と[[印鑑]]の存在が大きい。
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==ミラディン・ブロック+神河ブロック期==
特に印鑑によって色マナ2つを確保できるため、ウルザランドと抜群の相性を誇り、土地サーチがなくても安定した運用ができるようになった。
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[[#オンスロート・ブロック+ミラディン・ブロック期]]から引き続き[[歯と爪トロン#ミラディン・ブロック+神河ブロック期|歯と爪トロン]]が活躍した。特に[[神河物語]][[鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker]][[師範の占い独楽/Sensei's Divining Top]]を得たことにより、更なる爆発力とコントロール力を得たのは大きかった。
 
+
==[[ミラディン・ブロック]]+[[神河ブロック]]期 ==
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+
[[神河物語]][[師範の占い独楽/Sensei's Divining Top]]を得たことにより、[[ミラディン]]時より高速で[[歯と爪/Tooth and Nail]]を撃てるようになった。このためコントロール要素を強める必要が薄れ、デッキの安定性を高めるために[[緑]][[単色]]のものが主体となった。→[[緑単トロン]]
+
 
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また[[鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker]]の登場により更なる爆発力と[[コントロール#r29ae23c|コントロール]]力を得た。
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{{#card:Eternal Witness}}
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{{#card:Sensei's Divining Top}}
 
{{#card:Kiki-Jiki, Mirror Breaker}}
 
{{#card:Kiki-Jiki, Mirror Breaker}}
  
多数新登場した[[伝説の土地]]もサーチカードとの相性が良く、多用された。
+
また同じ[[ウルザランド]]を使用したデッキでも、土地サーチは使用せず、[[青]]の[[引く|ドロー]]により[[ウルザランド]]を揃えた上で[[重い|重量級]][[アーティファクト]]で[[戦場]]を制圧する[[青単トロン#ミラディン・ブロック+神河ブロック期|青単トロン]]も登場した。
 
+
しかし、緑単では[[塩まき/Sowing Salt]]などの極端な対策カードに対応することが出来ず、また[[第9版]]で[[ペインランド]]が再録されたこともあって他の色を[[タッチ]]しやすくなったことから、再び[[多色]]化の傾向を見せ始めた。
+
[[日本選手権05]]を制したバージョンはレイザートロン([[青]]緑タッチ白)であった。→[[#サンプルレシピ|参考]]
+
 
+
特に[[アーティファクト・土地]]の[[禁止カード]]指定による「[[親和 (デッキ)|親和]]退場」の後は、[[メタ]]の中心勢力として活躍した。
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また同じ[[ウルザランド]]を使用したデッキでも、土地サーチは使用せず、[[青]]の[[ドロー]]により[[ウルザランド]]を揃えた上で[[重い|重量級]][[アーティファクト]]で[[]]を制圧する[[青単トロン]]も登場した。
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{{#card:Triskelion}}
 
{{#card:Triskelion}}
 
 
{{#card:Condescend}}
 
{{#card:Condescend}}
  
こちらも[[緑]]型に負けず劣らず、[[日本選手権05]]等で大きな戦果を挙げている。
+
こちらも[[緑]]型に負けず劣らず、[[日本選手権05]]等で大きな戦果を挙げている。これと区別するため、「ウルザトロン」とだけ言うと緑入りのものを指す場合が増えた模様。詳しくは[[青単トロン#ミラディン・ブロック+神河ブロック期]]の項目を参照。
これと区別するため、「ウルザトロン」とだけ言うと緑入りのものを指す場合が増えた模様。
+
  
詳しくは[[青単トロン]]の項目を参照。
+
==オンスロート・ブロック+ミラディン・ブロック期==
 +
[[オンスロート・ブロック]]+[[ミラディン・ブロック]]期の[[スタンダード]]では、[[ミラディン]]当初は[[赤緑]]の構成が多く、[[火の玉/Fireball]]や[[十二の瞳/One Dozen Eyes]]などの重い呪文をふんだんに使い、物量で対戦相手を圧倒する大味なデッキであった(→サンプルレシピ参照)。
  
 
+
だが、[[12post]]の活躍で[[歯と爪/Tooth and Nail]]の爆発力が知られるようになると、[[歯と爪/Tooth and Nail]]を最速で[[唱える]]ことを目的とした[[歯と爪]]型が主流になった(→[[歯と爪トロン#オンスロート・ブロック+ミラディン・ブロック期|歯と爪トロン]]参照)。
===サンプルレシピ===
+
*備考
+
**[[日本選手権05]]優勝([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/jpnat05ja/welcome 参考])
+
**使用者:[[諸藤拓馬]]
+
**デザイン:[[三原槙仁]]
+
*フォーマット
+
**[[スタンダード]]([[第9版]]+[[ミラディン・ブロック]]+[[神河ブロック]])
+
 
+
{| class="wikitable" style="margin:0 auto; text-align:left;"
+
|-
+
|colspan="2" style="background:#eeddff"|''メインデッキ''||colspan="2" style="background:#eeddff"|''サイドボード''
+
|-
+
|colspan="2" style="background:#eeeeff"|''[[クリーチャー]] (11)''||1||[[平地/Plains]]
+
|-
+
|4||[[桜族の長老/Sakura-Tribe Elder]]||3||[[赤の防御円/Circle of Protection: Red]]
+
|-
+
|2||[[永遠の証人/Eternal Witness]]||2||[[落葉の道三/Dosan the Falling Leaf]]
+
|-
+
|1||[[ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman]]||1||[[映し身人形/Duplicant]]
+
|-
+
|1||[[ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus]]||1||[[真髄の針/Pithing Needle]]
+
|-
+
|1||[[隔離するタイタン/Sundering Titan]]||1||[[テル=ジラードの正義/Tel-Jilad Justice]]
+
|-
+
|1||[[トリスケリオン/Triskelion]]||2||[[帰化/Naturalize]]
+
|-
+
|1||[[鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker]]||1||[[防御の光網/Defense Grid]]
+
|-
+
|colspan="2" style="background:#eeeeff"|''[[呪文]] (26)''||2||[[変容する境界/Shifting Borders]]
+
|-
+
|4||[[師範の占い独楽/Sensei's Divining Top]]||1||[[精神隷属器/Mindslaver]]
+
|-
+
|3||[[団結のタリスマン/Talisman of Unity]]||||
+
|-
+
|4||[[森の占術/Sylvan Scrying]]||||
+
|-
+
|4||[[刈り取りと種まき/Reap and Sow]]||||
+
|-
+
|4||[[歯と爪/Tooth and Nail]]||||
+
|-
+
|3||[[卑下/Condescend]]||||
+
|-
+
|2||[[忘却石/Oblivion Stone]]||||
+
|-
+
|2||[[精神隷属器/Mindslaver]]||||
+
|-
+
|colspan="2" style="background:#eeeeff"|''[[土地]] (23)''||||
+
|-
+
|4||[[森/Forest]]||||
+
|-
+
|1||[[島/Island]]||||
+
|-
+
|4||[[ウルザの魔力炉/Urza's Power Plant]]||||
+
|-
+
|4||[[ウルザの鉱山/Urza's Mine]]||||
+
|-
+
|4||[[ウルザの塔/Urza's Tower]]||||
+
|-
+
|4||[[ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast]]||||
+
|-
+
|1||[[先祖の院、翁神社/Okina, Temple to the Grandfathers]]||||
+
|-
+
|1||[[すべてを護るもの、母聖樹/Boseiju, Who Shelters All]]||||
+
|}
+
 
+
*俗に"レイザートロン"と呼ばれるタイプ。
+
*レイザートロンの「レイザー」の由来は[[三原槙仁]]のニックネーム「レイザーラモハルHG」から。なので「レーザートロン」の表記は誤りである。
+
 
+
==[[オンスロート・ブロック]]+[[ミラディン・ブロック]]期==
+
[[ミラディン]]当初は[[赤]][[緑]]の構成が多く、[[火の玉/Fireball]]や[[十二の瞳/One Dozen Eyes]]などの重マナ呪文をふんだんに使い、物量で相手を圧倒する大味なデッキであった。→[[#初期型|*1]]
+
 
+
が、[[12post]]の活躍で[[歯と爪/Tooth and Nail]]の爆発力が知られるようになると、[[歯と爪/Tooth and Nail]]を最速で撃つことを目的とした[[歯と爪]]型が主流になった。→[[#後期型|*2]]
+
  
 
{{#card:Tooth and Nail}}
 
{{#card:Tooth and Nail}}
 
 
{{#card:Darksteel Colossus}}
 
{{#card:Darksteel Colossus}}
  
 
当時は[[電結親和]]全盛の頃であったため、[[アーティファクト]][[破壊]]を入れやすい緑の人気が高まり、また[[神の怒り/Wrath of God]]などの大量除去を入れるため[[白緑コントロール|白緑]]のものが多かった。
 
当時は[[電結親和]]全盛の頃であったため、[[アーティファクト]][[破壊]]を入れやすい緑の人気が高まり、また[[神の怒り/Wrath of God]]などの大量除去を入れるため[[白緑コントロール|白緑]]のものが多かった。
  
===後期型===
+
===サンプルレシピ===
*備考
+
**[[世界選手権04]] [[スタンダード]]部門 6-0 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/worlds04ja/welcome 参考])
+
**使用者:[[Sasha Zorc]]
+
*[[フォーマット]]
+
**[[スタンダード]]([[第8版]]+[[オンスロート・ブロック]]+[[ミラディン・ブロック]])
+
 
+
{| class="wikitable" style="margin:0 auto; text-align:left;"
+
|-
+
!colspan="2" style="background-color:#dddddd"|メインデッキ (x)
+
|-
+
!colspan="2" style="background-color:#ffddee"|クリーチャー (10)
+
|-
+
|1||[[ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus]]
+
|-
+
|3||[[永遠の証人/Eternal Witness]]
+
|-
+
|1||[[メフィドロスの吸血鬼/Mephidross Vampire]]
+
|-
+
|3||[[真面目な身代わり/Solemn Simulacrum]]
+
|-
+
|1||[[隔離するタイタン/Sundering Titan]]
+
|-
+
|1||[[トリスケリオン/Triskelion]]
+
|-
+
!colspan="2" style="background-color:#eeddff"|呪文 (26)
+
|-
+
|3||[[精神隷属器/Mindslaver]]
+
|-
+
|4||[[忘却石/Oblivion Stone]]
+
|-
+
|3||[[紅蓮地獄/Pyroclasm]]
+
|-
+
|4||[[刈り取りと種まき/Reap and Sow]]
+
|-
+
|4||[[森の占術/Sylvan Scrying]]
+
|-
+
|4||[[衝動のタリスマン/Talisman of Impulse]]
+
|-
+
|4||[[歯と爪/Tooth and Nail]]
+
|-
+
!colspan="2" style="background-color:#ddffee"|土地 (24)
+
|-
+
|6||[[森/Forest]]
+
|-
+
|1||[[山/Mountain]]
+
|-
+
|1||[[平穏な茂み/Tranquil Thicket]]
+
|-
+
|4||[[ウルザの塔/Urza's Tower]]
+
|-
+
|4||[[ウルザの魔力炉/Urza's Power Plant]]
+
|-
+
|4||[[ウルザの鉱山/Urza's Mine]]
+
|-
+
|4||[[樹木茂る山麓/Wooded Foothills]]
+
|-
+
!colspan="2" style="background-color:#ddeeff"|サイドボード
+
|-
+
|1||[[映し身人形/Duplicant]]
+
|-
+
|4||[[ドワーフの爆風掘り/Dwarven Blastminer]]
+
|-
+
|1||[[精神隷属器/Mindslaver]]
+
|-
+
|1||[[山/Mountain]]
+
|-
+
|4||[[酸化/Oxidize]]
+
|-
+
|1||[[隔離するタイタン/Sundering Titan]]
+
|-
+
|3||[[ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman]]
+
|}
+
 
+
----
+
===初期型===
+
 
*備考
 
*備考
 
**[[The Finals03]] [[スタンダード]]部門 5-0
 
**[[The Finals03]] [[スタンダード]]部門 5-0
245行: 68行:
 
{| class="wikitable" style="margin:0 auto; text-align:left;"
 
{| class="wikitable" style="margin:0 auto; text-align:left;"
 
|-
 
|-
!colspan="2" style="background:#eeddff"|メインデッキ
+
!colspan="2" style="background-color:#dddddd"|メインデッキ (60)
 
|-
 
|-
!colspan="2" style="background:#eeeeff"|[[クリーチャー]] (16)
+
!colspan="2" style="background-color:#ffddee"|クリーチャー (16)
 
|-
 
|-
 
|2||[[激情の共感者/Fierce Empath]]
 
|2||[[激情の共感者/Fierce Empath]]
265行: 88行:
 
|1||[[鉄のゴーレム、ボッシュ/Bosh, Iron Golem]]
 
|1||[[鉄のゴーレム、ボッシュ/Bosh, Iron Golem]]
 
|-
 
|-
!colspan="2" style="background:#eeeeff"|[[呪文]] (17)
+
!colspan="2" style="background-color:#eeddff"|呪文 (17)
 
|-
 
|-
 
|4||[[忘却石/Oblivion Stone]]
 
|4||[[忘却石/Oblivion Stone]]
277行: 100行:
 
|4||[[猛火/Blaze]]
 
|4||[[猛火/Blaze]]
 
|-
 
|-
!colspan="2" style="background:#eeeeff"|[[土地]] (27)
+
!colspan="2" style="background-color:#ddffee"|土地 (27)
 
|-
 
|-
 
|4||[[森/Forest]]
 
|4||[[森/Forest]]
297行: 120行:
 
|1||[[隠れ石/Stalking Stones]]
 
|1||[[隠れ石/Stalking Stones]]
 
|}
 
|}
----
+
*初期型。
 +
*[[サイドボード]]は不明。
  
==[[エクステンデッド]]==
+
==エクステンデッド==
 +
[[インベイジョン・ブロック]]以降の[[エクステンデッド]]でも活躍している。天敵の[[不毛の大地/Wasteland]]や[[ハルマゲドン/Armageddon]]が[[ローテーション]]で消え去ったことも大きい。
  
また、近年は[[エクステンデッド]]でも活躍している。
+
初期には[[ミラディン・ブロック]]以来の[[歯と爪トロン#エクステンデッド|歯と爪トロン]]が活躍。また、[[ディセンション]]で[[白青]]の[[アゾリウス評議会/The Azorius Senate|アゾリウス]][[ギルド/Guild|ギルド]]が登場して以降は、[[青単トロン]]の流れを組む[[青白トロン#エクステンデッド|青白トロン]]も登場した。
天敵の[[不毛の大地/Wasteland]][[ハルマゲドン/Armageddon]][[ローテーション]]で消え去ったことも大きい。
+
  
初期には[[ミラディン・ブロック]]以来の[[歯と爪]]型が活躍。
+
==モダン==
 +
[[モダン]][[環境]]でも成立する。
  
また、[[ディセンション]]で[[アゾリウスカラー|青白]]の[[アゾリウス評議会/The Azorius Senate|アゾリウス]]・[[ギルド/Guild|ギルド]]が登場して以降は、[[青単トロン]]の流れを組む[[青白トロン#エクステンデッド|青白トロン]]も登場した。
+
{{#card:Expedition Map}}
 +
{{#card:Karn Liberated}}
  
===サンプルレシピ===
+
[[フォーマット]]制定当初はよく似た構造の[[12post#モダン|12post]]に押され活躍しにくかったが、[[雲上の座/Cloudpost]]の[[禁止カード|禁止]]後に環境に登場。最初に活躍したのは、旧[[エクステンデッド]]の流れを汲む、[[青]]系の[[青白トロン#モダン|青白トロン]]であった。
 +
 
 +
その後、[[緑]]系の[[ランプ]]型トロンも登場した。[[森の占術/Sylvan Scrying]]や[[探検の地図/Expedition Map]]で[[ウルザランド]]を揃え、大量[[マナ]]に物を言わせて[[解放された者、カーン/Karn Liberated]]や[[エルドラージ]]などの[[重い]]分強力な[[呪文]]で圧殺する、豪快なデッキである。[[紅蓮地獄/Pyroclasm]]などの[[火力]]のために[[赤]]を[[タッチ]]した[[赤緑]]で主に組まれていた。
  
 +
[[戦乱のゼンディカー・ブロック]]参入と[[ウギンの目/Eye of Ugin]]の禁止後に[[エルドラージ・トロン]]が登場した。また[[集団的蛮行/Collective Brutality]]や[[致命的な一押し/Fatal Push]]といった[[黒]]の優良[[除去]]が登場したことにより[[黒緑]]カラーのトロンが登場し、赤緑に代わってこの2つのタイプが主流となっている。
 +
 +
[[廃墟の地/Field of Ruin]]登場以降は、[[基本土地]]を多く採用できる[[緑単トロン#モダン|緑単トロン]]の構成が主流となった。[[除去]]は[[歩行バリスタ/Walking Ballista]]で補う。
 +
 +
それ以外にも[[青単トロン#モダン|青単トロン]]や[[青黒トロン#モダン|青黒トロン]]、[[アイアンワークス#モダン|蔵の開放トロン]]などが存在する。
 +
 +
===サンプルリスト===
 +
====赤緑白====
 
*備考
 
*備考
**[[グランプリシャーロット05]] ベスト4([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/gpchar06/welcome 参考])
+
**[[グランプリコロンバス12]] ベスト8([https://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpcol12 参考])
**使用者:[[Kyle Goodman]]
+
**使用者:[[Caleb Estrada]]
 
*[[フォーマット]]
 
*[[フォーマット]]
**[[エクステンデッド]][[第7版]]〜[[第9版]]、[[インベイジョン]]〜[[ラヴニカ:ギルドの都]])
+
**[[モダン]](~[[基本セット2013]])
  
{| class="wikitable"
+
{{#MagicFactory:df307276}}
|-
+
*赤に加えて[[]]の除去をタッチしたタイプ。
|colspan="2" style="background:#eeddff"|''メインデッキ''||||colspan="2" style="background:#eeddff"|''サイドボード''||
+
|-
+
|colspan="2" style="background:#eeeeff"|''[[クリーチャー]] (11)''||||1||[[平地/Plains]]||
+
|-
+
|4||[[桜族の長老/Sakura-Tribe Elder]]||||1||[[映し身人形/Duplicant]]||
+
|-
+
|1||[[ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus]]||||3||[[戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage]]||
+
|-
+
|1||[[鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker]]||||1||[[レオニンの高僧/Leonin Abunas]]||
+
|-
+
|1||[[トリスケリオン/Triskelion]]||||1||[[精神隷属器/Mindslaver]]||
+
|-
+
|1||[[メフィドロスの吸血鬼/Mephidross Vampire]]||||1||[[一瞬の平和/Moment's Peace]]||
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|1||[[隔離するタイタン/Sundering Titan]]||||2||[[帰化/Naturalize]]||
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|2||[[永遠の証人/Eternal Witness]]||||3||[[オアリムの詠唱/Orim's Chant]]||
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|colspan="2" style="background:#eeeeff"|''[[呪文]] (26)''||||1||[[隔離するタイタン/Sundering Titan]]||
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|4||[[歯と爪/Tooth and Nail]]||||1||[[白金の天使/Platinum Angel]]||
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|4||[[刈り取りと種まき/Reap and Sow]]||||||||
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|2||[[団結のタリスマン/Talisman of Unity]]||||||||
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|2||[[精神隷属器/Mindslaver]]||||||||
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|4||[[師範の占い独楽/Sensei's Divining Top]]||||||||
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|3||[[一瞬の平和/Moment's Peace]]||||||||
+
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|3||[[忘却石/Oblivion Stone]]||||||||
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|colspan="2" style="background:#eeeeff"|''[[クリーチャー]] (23)''||||||||
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|-
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|4||[[吹きさらしの荒野/Windswept Heath]]||||||||
+
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|5||[[森/Forest]]||||||||
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|-
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|1||[[すべてを護るもの、母聖樹/Boseiju, Who Shelters All]]||||||||
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|4||[[ウルザの魔力炉/Urza's Power Plant]]||||||||
+
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|4||[[ウルザの鉱山/Urza's Mine]]||||||||
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|4||[[ウルザの塔/Urza's Tower]]||||||||
+
|-
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|1||[[平穏な茂み/Tranquil Thicket]]||||||||
+
|}
+
  
*[[歯と爪]]型の[[デッキ]]
+
====赤緑====
*[[サイドボード|サイド]]からは[[親和#deck|]][[タッチ]]され[[親和]]対策の[[戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage]]などが使用される。
+
*備考
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**[[グランプリポルトアレグレ15]] ベスト8([https://magic.wizards.com/en/events/coverage/gppoa15 参考])
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**使用者:[[Diego Marquez]]
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[モダン]](~[[戦乱のゼンディカー]])
 +
 
 +
{{#MagicFactory:df315148}}
 +
*[[運命再編]]後のレシピ。強力な制圧力を持つ[[精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon]]が採用される。
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 +
====黒緑====
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*備考
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**[[グランプリサンパウロ17]] ベスト4([https://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpsao17 参考])
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**使用者:[[Rafael Costa Zaghi]]
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[モダン]](~[[破滅の刻]])
 +
 
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{{#MagicFactory:df318047}}
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*[[霊気紛争]]後の黒をタッチしたタイプ。
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==パウパー==
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モダンの赤緑トロンはウルザランドを集めるパーツの大部分が[[コモン]]であるため、それをそっくりそのまま持ってきたかのようなデッキが[[パウパー]]環境にも存在する。こちらも活躍し始めたのは[[雲上の座/Cloudpost]]の[[禁止カード|禁止]]後である。
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{{#card: Mulldrifter}}
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{{#card: Ulamog's Crusher}}
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モダンの赤緑トロンと比較してウルザランドを集めるパーツで使用不可なのは[[森の占術/Sylvan Scrying]]くらいなので、モダンのバージョンと遜色ないレベルでウルザランドを揃える事が可能。
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[[フィニッシャー]]の部分はモダン版の[[解放された者、カーン/Karn Liberated]]のような強力な支配力を持つカードがコモンにはないため、3色目に[[青]]を加え、大量の[[カード・アドバンテージ]]で圧力をかけていくことで補っている。フィニッシャー枠にはパウパーでは定番の[[ウラモグの破壊者/Ulamog's Crusher]]と[[とどろく雷鳴/Rolling Thunder]]に加え、[[キャントリップ]]つきの[[マナフィルター]][[アーティファクト]]と相性のいい[[ファングレンの匪賊/Fangren Marauder]]が採用されている。また、豊富なマナフィルターがあるため[[サイドボード]]に[[白]]や[[黒]]のカードを採用しやすいのも強み。[[ゲートウォッチの誓い]]以降は、[[回復|ライフゲイン]]をしつつ[[熟考漂い/Mulldrifter]]などを回収するために[[ムラーサの胎動/Pulse of Murasa]]が採用されることも多い。
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[[緑青赤]]以外にも、[[青赤コントロール#パウパー|青赤コントロール]]に近い[[青赤]]のタイプや、[[青白トロン#パウパー|青白トロン]]も存在する。
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{{#card: Dinrova Horror}}
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[[モダンマスターズ2017]]では[[ディンローヴァの恐怖/Dinrova Horror]]を獲得。[[幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker]]と[[記憶の壁/Mnemonic Wall]]でディンローヴァの恐怖を[[明滅]]し続ける[[緑青]][[タッチ]]黒の'''ディンローヴァ・トロン'''/''Dinrova Tron''が登場した。
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{{#card: Arcum's Astrolabe}}
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[[モダンホライゾン]]参入後は、マナフィルターに[[アーカムの天測儀/Arcum's Astrolabe]]を採用した青単ベースの多色型が登場した。
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{{#card: Ephemerate}}
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アーカムの天測儀[[禁止カード|禁止]]後は、[[儚い存在/Ephemerate]]と[[石角の高官/Stonehorn Dignitary]]を中心とした[[白青]]ベースのディンローヴァ・トロンが主流となった。
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 +
また、[[Familiar Combo]]や[[ドレイク・フリッカー]]といった[[フリースペル]]を用いた[[コンボ]]デッキがマナ加速のためにウルザランドを採用することがある。
 +
 
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===サンプルリスト===
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====青赤緑トロン====
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*備考
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**Pauper Event #6322302 on 11/16/2013 1st Place ([http://archive.wizards.com/Magic/digital/magiconlinetourn.aspx?x=mtg/digital/magiconline/tourn/6322302 参考])
 +
**使用者:DanielCHL
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*[[フォーマット]]
 +
**[[パウパー]](~[[テーロス]])
 +
 
 +
{{#MagicFactory:df311365}}
 +
*主流のタイプ。[[サイドボード]]も含めて[[赤緑白青]]の4色デッキ。
 +
 
 +
====青赤トロン====
 +
*備考
 +
**Pauper Daily #8324087 on 05/31/2015 4-0 ([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pauper-daily-2015-06-01 参考])
 +
**使用者:jsiri84
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[パウパー]](~[[モダンマスターズ2015]])
 +
 
 +
{{#MagicFactory:df313425}}
 +
*[[青赤コントロール#パウパー|青赤コントロール]]に近いタイプ。
 +
 
 +
==== ディンローヴァ・トロン ====
 +
*備考
 +
**Pauper Challenge #11712653 on 11/25/2018 優勝([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pauper-challenge-2018-11-26 参考])
 +
**使用者:Entropy263
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[パウパー]](~[[ラヴニカのギルド]])
 +
 
 +
{{#MagicFactory: df318902}}
 +
==== 青単氷雪トロン ====
 +
*備考
 +
**Pauper Challenge #11892023 on 06/16/2019 優勝([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pauper-challenge-2019-06-17 参考])
 +
**使用者:Entropy263
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[パウパー]](~[[モダンホライゾン]])
 +
 
 +
{{#MagicFactory: df319262}}
 +
==== ディンローヴァ・トロン(白青ベース) ====
 +
*備考
 +
**Pauper Challenge #12143038 on 04/26/2020 優勝([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pauper-challenge-2020-04-27 参考])
 +
**使用者:pokerswizard
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[パウパー]](~[[イコリア:巨獣の棲処]])
 +
 
 +
{{#MagicFactory: df319902}}
 +
==主なデッキ==
 +
*[[歯と爪トロン]]
 +
*[[緑単トロン]]
 +
*[[青単トロン]]
 +
*[[服部半蔵トロン]]
 +
*[[イゼットロン]]
 +
**[[シゼットロン]]
 +
*[[青白トロン]]
 +
**[[トリスケトロン]]
 +
**[[殉教者トロン]]
 +
*[[ピクルス#ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期|ピクルス]]
 +
*[[青緑トロン]]
 +
**[[セル]]
 +
*[[青黒トロン]]
 +
*[[エルドラージ・トロン]]
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[ウルザランド]]
 
*[[ウルザランド]]
 
*[[デッキ集]]
 
*[[デッキ集]]
 +
 +
{{DEFAULTSORT:うるさとろん}}
 +
[[Category:コントロールデッキ]]
 +
[[Category:コンボデッキ]]
 +
[[Category:ミラディン・ブロックを含むスタンダードデッキ]]
 +
[[Category:ラヴニカ・ブロックを含むスタンダードデッキ]]
 +
[[Category:インベイジョン期のエクステンデッドデッキ]]
 +
[[Category:モダンデッキ]]
 +
[[Category:パウパーデッキ]]

2020年5月4日 (月) 13:55時点における版

ウルザトロン(Urzatron)は、3種類のウルザランドとよばれるウルザの鉱山/Urza's Mineウルザの魔力炉/Urza's Power Plantウルザの塔/Urza's Towerからの大量の無色マナを背景に、重いカードをふんだんに使用するデッキの総称。

目次

概要


Urza's Mine / ウルザの鉱山
土地 — (Urza’s) 鉱山(Mine)

(T):(◇)を加える。あなたがウルザの(Urza's)・魔力炉(Power-Plant)とウルザの・塔(Tower)をコントロールしているなら、代わりに(◇)(◇)を加える。



Urza's Power Plant / ウルザの魔力炉
土地 — (Urza’s) 魔力炉(Power-Plant)

(T):(◇)を加える。あなたがウルザの(Urza's)・鉱山(Mine)とウルザの・塔(Tower)をコントロールしているなら、代わりに(◇)(◇)を加える。



Urza's Tower / ウルザの塔
土地 — (Urza’s) 塔(Tower)

(T):(◇)を加える。あなたがウルザの(Urza's)・鉱山(Mine)とウルザの・魔力炉(Power-Plant)をコントロールしているなら、代わりに(◇)(◇)(◇)を加える。


第8版でウルザランドが復活し、ミラディンの参入でトーナメントレベルにまで成長したコンボ寄りのコントロール型が活躍の始まり。特にミラディン・ブロックを含むスタンダードでは、親和とともに常に一大勢力を誇った。

デッキとしてはウルザランドが出た頃から存在したが、実戦レベルになったのはミラディン・ブロックになってから。これはミラディン・ブロックで森の占術/Sylvan Scrying刈り取りと種まき/Reap and Sowというどんな土地でもサーチできるカードが登場したためである。

また、ミラディン・ブロック後期からはキャントリップなどドローカードでウルザランドを揃えるバージョンも登場。特にミラディン退場後はこちらが主流となった。この時期から活躍できるようになった要因としては、ハルマゲドン/Armageddonの退場も大きいだろう。

  • ちなみに、「トロン(tron)」というのは英語の接尾辞で「真空管」や「粒子操作装置」を意味する用語である。これが転じて現在では「実験装置・実験室」といった意味でも使われるようになっており(Phytotron/植物育成実験室、Zootron/動物生理学用環境制御室など)、このことから、ウルザの塔/Urza's Towerウルザの魔力炉/Urza's Power Plantウルザの鉱山/Urza's Mineの3つのウルザランドはウルザの実験室になぞらえて俗に「Urzatron」と呼ばれている。

ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期

ラヴニカ・ブロック時のらせんブロック期のスタンダードでは、神河ブロック退場で曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirrorなどの強力なフィニッシャーを失ったが、新たにボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkiteなどを得たためイゼットロンは健在。

また、新たに白青というカラーパターンを採用する青白トロンも登場した。


Remand / 差し戻し (1)(青)
インスタント

呪文1つを対象とし、それを打ち消す。その呪文がこれにより打ち消された場合、それをそのプレイヤーの墓地に置く代わりにオーナーの手札に加える。
カードを1枚引く。



Wrath of God / 神の怒り (2)(白)(白)
ソーサリー

すべてのクリーチャーを破壊する。それらは再生できない。


次元の混乱参入後はさらにデッキの幅が広まり、塩水の精霊/Brine Elementalを組み込んだピクルス緑青セル滅び/Damnationを活用する青黒トロンなども登場した。

神河ブロック+ラヴニカ・ブロック期

神河ブロックラヴニカ・ブロック期のスタンダードにおいて、第9版でもウルザランドは再録され、ローテーションによる解体の危機は脱する。だが、ミラディン・ブロックが退場したことによって、土地サーチや占術呪文などデッキのエンジン部分に加え、アーティファクト群や歯と爪/Tooth and Nailといった巨大パワーカードをも失い、勢力は一時大きく衰退した。

しかしそんな状況でもなお青単トロンを混ぜた服部半蔵トロン世界選手権05において好成績を残し、青赤という新たなカラーベースでの復活を遂げた。


Tidings / 連絡 (3)(青)(青)
ソーサリー

カードを4枚引く。



Blaze / 猛火 (X)(赤)
ソーサリー

クリーチャー1体かプレイヤー1人かプレインズウォーカー1体を対象とする。猛火はそれにX点のダメージを与える。


ギルドパクト後はイゼットロンとなり、よりデッキとしての安定性を増した。またディセンションシミックの空呑み/Simic Sky Swallowerが登場すると、を足したシゼットロンも見られるようになった。詳しくは服部半蔵トロンイゼットロンシゼットロンそれぞれを参照。

ラヴニカ・ブロックでの隆盛はショックランド印鑑の存在が大きい。特に印鑑によって色マナ2つを確保できるため、ウルザランドと抜群の相性を誇り、土地サーチがなくても安定した運用ができるようになった。

ミラディン・ブロック+神河ブロック期

#オンスロート・ブロック+ミラディン・ブロック期から引き続き歯と爪トロンが活躍した。特に神河物語鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker師範の占い独楽/Sensei's Divining Topを得たことにより、更なる爆発力とコントロール力を得たのは大きかった。


Sensei's Divining Top / 師範の占い独楽 (1)
アーティファクト

(1):あなたのライブラリーのカードを上から3枚見る。その後それらを望む順番で戻す。
(T):カードを1枚引き、その後師範の占い独楽をオーナーのライブラリーの一番上に置く。



Kiki-Jiki, Mirror Breaker / 鏡割りのキキジキ (2)(赤)(赤)(赤)
伝説のクリーチャー — ゴブリン(Goblin) シャーマン(Shaman)

速攻
(T):あなたがコントロールする、伝説でないクリーチャー1体を対象とする。それが速攻を持つことを除き、それのコピーであるトークンを1体生成する。次の終了ステップの開始時に、それを生け贄に捧げる。

2/2

また同じウルザランドを使用したデッキでも、土地サーチは使用せず、ドローによりウルザランドを揃えた上で重量級アーティファクト戦場を制圧する青単トロンも登場した。


Triskelion / トリスケリオン (6)
アーティファクト クリーチャー — 構築物(Construct)

トリスケリオンはその上に+1/+1カウンターが3個置かれた状態で戦場に出る。
トリスケリオンから+1/+1カウンターを1個取り除く:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。トリスケリオンは、それに1点のダメージを与える。

1/1


Condescend / 卑下 (X)(青)
インスタント

呪文1つを対象とし、それをそれのコントローラーが(X)を支払わないかぎり、打ち消す。占術2を行う。(あなたのライブラリーの一番上から2枚のカードを見て、そのうちの望む枚数のカードを望む順番であなたのライブラリーの一番下に置き、残りを望む順番で一番上に置く。)


こちらも型に負けず劣らず、日本選手権05等で大きな戦果を挙げている。これと区別するため、「ウルザトロン」とだけ言うと緑入りのものを指す場合が増えた模様。詳しくは青単トロン#ミラディン・ブロック+神河ブロック期の項目を参照。

オンスロート・ブロック+ミラディン・ブロック期

オンスロート・ブロックミラディン・ブロック期のスタンダードでは、ミラディン当初は赤緑の構成が多く、火の玉/Fireball十二の瞳/One Dozen Eyesなどの重い呪文をふんだんに使い、物量で対戦相手を圧倒する大味なデッキであった(→サンプルレシピ参照)。

だが、12postの活躍で歯と爪/Tooth and Nailの爆発力が知られるようになると、歯と爪/Tooth and Nailを最速で唱えることを目的とした歯と爪型が主流になった(→歯と爪トロン参照)。


Tooth and Nail / 歯と爪 (5)(緑)(緑)
ソーサリー

以下から1つを選ぶ。
・あなたのライブラリーからクリーチャー・カードを最大2枚まで探し、それらを公開し、あなたの手札に加える。その後、ライブラリーを切り直す。
・あなたの手札からクリーチャー・カードを最大2枚まで戦場に出す。
双呪(2)(あなたが双呪コストを支払った場合、両方を選ぶ。)



Darksteel Colossus / ダークスティールの巨像 (11)
アーティファクト クリーチャー — ゴーレム(Golem)

トランプル、破壊不能
ダークスティールの巨像がいずれかの領域からいずれかの墓地に置かれる場合、代わりにダークスティールの巨像を公開し、それをオーナーのライブラリーに加えて切り直す。

11/11

当時は電結親和全盛の頃であったため、アーティファクト破壊を入れやすい緑の人気が高まり、また神の怒り/Wrath of Godなどの大量除去を入れるため白緑のものが多かった。

サンプルレシピ

メインデッキ (60)
クリーチャー (16)
2 激情の共感者/Fierce Empath
4 貪欲なるベイロス/Ravenous Baloth
3 クローサの大牙獣/Krosan Tusker
2 真面目な身代わり/Solemn Simulacrum
2 トリスケリオン/Triskelion
1 映し身人形/Duplicant
1 機械仕掛けのドラゴン/Clockwork Dragon
1 鉄のゴーレム、ボッシュ/Bosh, Iron Golem
呪文 (17)
4 忘却石/Oblivion Stone
3 精神隷属器/Mindslaver
3 黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb
3 森の占術/Sylvan Scrying
4 猛火/Blaze
土地 (27)
4 森/Forest
2 山/Mountain
4 ウルザの魔力炉/Urza's Power Plant
4 ウルザの鉱山/Urza's Mine
4 ウルザの塔/Urza's Tower
4 シヴのオアシス/Shivan Oasis
2 樹木茂る山麓/Wooded Foothills
2 平穏な茂み/Tranquil Thicket
1 隠れ石/Stalking Stones

エクステンデッド

インベイジョン・ブロック以降のエクステンデッドでも活躍している。天敵の不毛の大地/Wastelandハルマゲドン/Armageddonローテーションで消え去ったことも大きい。

初期にはミラディン・ブロック以来の歯と爪トロンが活躍。また、ディセンション白青アゾリウスギルドが登場して以降は、青単トロンの流れを組む青白トロンも登場した。

モダン

モダン環境でも成立する。


Expedition Map / 探検の地図 (1)
アーティファクト

(2),(T),探検の地図を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから土地カードを1枚探し、それを公開してあなたの手札に加え、その後ライブラリーを切り直す。



Karn Liberated / 解放された者、カーン (7)
伝説のプレインズウォーカー — カーン(Karn)

[+4]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札からカードを1枚追放する。
[-3]:パーマネント1つを対象とし、それを追放する。
[-14]:解放された者、カーンにより追放された全てのオーラ(Aura)でないパーマネント・カードを別にした状態にしたまま、ゲームを再び開始する。その後、それらの別にしたカードをあなたのコントロール下で戦場に出す。

6

フォーマット制定当初はよく似た構造の12postに押され活躍しにくかったが、雲上の座/Cloudpost禁止後に環境に登場。最初に活躍したのは、旧エクステンデッドの流れを汲む、系の青白トロンであった。

その後、系のランプ型トロンも登場した。森の占術/Sylvan Scrying探検の地図/Expedition Mapウルザランドを揃え、大量マナに物を言わせて解放された者、カーン/Karn Liberatedエルドラージなどの重い分強力な呪文で圧殺する、豪快なデッキである。紅蓮地獄/Pyroclasmなどの火力のためにタッチした赤緑で主に組まれていた。

戦乱のゼンディカー・ブロック参入とウギンの目/Eye of Uginの禁止後にエルドラージ・トロンが登場した。また集団的蛮行/Collective Brutality致命的な一押し/Fatal Pushといったの優良除去が登場したことにより黒緑カラーのトロンが登場し、赤緑に代わってこの2つのタイプが主流となっている。

廃墟の地/Field of Ruin登場以降は、基本土地を多く採用できる緑単トロンの構成が主流となった。除去歩行バリスタ/Walking Ballistaで補う。

それ以外にも青単トロン青黒トロン蔵の開放トロンなどが存在する。

サンプルリスト

赤緑白

RG Urzatron [1]
土地 (20)
1 ウギンの目/Eye of Ugin
3 森/Forest
4 燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows
4 ウルザの鉱山/Urza's Mine
4 ウルザの魔力炉/Urza's Power Plant
4 ウルザの塔/Urza's Tower
クリーチャー (4)
1 引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn
3 ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine
呪文 (36)
4 古きものの活性/Ancient Stirrings
4 彩色の宝球/Chromatic Sphere
4 彩色の星/Chromatic Star
4 探検の地図/Expedition Map
2 探検/Explore
3 忘却の輪/Oblivion Ring
3 紅蓮地獄/Pyroclasm
4 大祖始の遺産/Relic of Progenitus
4 森の占術/Sylvan Scrying
4 解放された者、カーン/Karn Liberated
サイドボード (15)
2 内にいる獣/Beast Within
3 焼却/Combust
1 幽霊街/Ghost Quarter
2 墓掘りの檻/Grafdigger's Cage
2 自然の要求/Nature's Claim
1 忘却の輪/Oblivion Ring
1 紅蓮地獄/Pyroclasm
2 倦怠の宝珠/Torpor Orb
1 ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine
  • 赤に加えての除去をタッチしたタイプ。

赤緑

Gr Tron(Modern) [2]
土地 (20)
4 燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows
4 ウルザの魔力炉/Urza's Power Plant
4 ウルザの鉱山/Urza's Mine
4 ウルザの塔/Urza's Tower
2 幽霊街/Ghost Quarter
1 森/Forest
1 ウギンの目/Eye of Ugin
クリーチャー (5)
3 ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine
1 呪文滑り/Spellskite
1 引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn
呪文 (35)
4 解放された者、カーン/Karn Liberated
1 精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon
4 森の占術/Sylvan Scrying
4 紅蓮地獄/Pyroclasm
4 古きものの活性/Ancient Stirrings
4 忘却石/Oblivion Stone
4 探検の地図/Expedition Map
4 彩色の宝球/Chromatic Sphere
4 彩色の星/Chromatic Star
2 大祖始の遺産/Relic of Progenitus
サイドボード (15)
1 ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine
4 外科的摘出/Surgical Extraction
4 自然の要求/Nature's Claim
3 沸騰/Boil
3 引き裂く流弾/Rending Volley

黒緑

BG Tron(Modern) [3]
土地 (19)
2 花盛りの湿地/Blooming Marsh
1 森/Forest
4 ウルザの鉱山/Urza's Mine
1 沼/Swamp
1 ラノワールの荒原/Llanowar Wastes
1 ウギンの聖域/Sanctum of Ugin
1 屍肉あさりの地/Scavenger Grounds
4 ウルザの塔/Urza's Tower
4 ウルザの魔力炉/Urza's Power Plant
クリーチャー (6)
2 世界を壊すもの/World Breaker
2 絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger
2 難題の予見者/Thought-Knot Seer
呪文 (35)
4 解放された者、カーン/Karn Liberated
2 精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon
4 古きものの活性/Ancient Stirrings
4 森の占術/Sylvan Scrying
4 集団的蛮行/Collective Brutality
2 致命的な一押し/Fatal Push
4 彩色の宝球/Chromatic Sphere
4 彩色の星/Chromatic Star
4 探検の地図/Expedition Map
3 忘却石/Oblivion Stone
サイドボード (15)
1 呪文滑り/Spellskite
1 ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine
2 スラーグ牙/Thragtusk
2 四肢切断/Dismember
1 墓掘りの檻/Grafdigger's Cage
3 歪める嘆き/Warping Wail
2 自然の要求/Nature's Claim
3 大祖始の遺産/Relic of Progenitus

パウパー

モダンの赤緑トロンはウルザランドを集めるパーツの大部分がコモンであるため、それをそっくりそのまま持ってきたかのようなデッキがパウパー環境にも存在する。こちらも活躍し始めたのは雲上の座/Cloudpost禁止後である。


Mulldrifter / 熟考漂い (4)(青)
クリーチャー — エレメンタル(Elemental)

飛行
熟考漂いが戦場に出たとき、カードを2枚引く。
想起(2)(青)(あなたはこの呪文を、その想起コストを支払うことで唱えてもよい。そうした場合、戦場に出たときにこれを生け贄に捧げる。)

2/2


Ulamog's Crusher / ウラモグの破壊者 (8)
クリーチャー — エルドラージ(Eldrazi)

滅殺2(このクリーチャーが攻撃するたび、防御プレイヤーはパーマネントを2つ生け贄に捧げる。)
各戦闘で、ウラモグの破壊者は可能なら攻撃する。

8/8

モダンの赤緑トロンと比較してウルザランドを集めるパーツで使用不可なのは森の占術/Sylvan Scryingくらいなので、モダンのバージョンと遜色ないレベルでウルザランドを揃える事が可能。

フィニッシャーの部分はモダン版の解放された者、カーン/Karn Liberatedのような強力な支配力を持つカードがコモンにはないため、3色目にを加え、大量のカード・アドバンテージで圧力をかけていくことで補っている。フィニッシャー枠にはパウパーでは定番のウラモグの破壊者/Ulamog's Crusherとどろく雷鳴/Rolling Thunderに加え、キャントリップつきのマナフィルターアーティファクトと相性のいいファングレンの匪賊/Fangren Marauderが採用されている。また、豊富なマナフィルターがあるためサイドボードのカードを採用しやすいのも強み。ゲートウォッチの誓い以降は、ライフゲインをしつつ熟考漂い/Mulldrifterなどを回収するためにムラーサの胎動/Pulse of Murasaが採用されることも多い。

緑青赤以外にも、青赤コントロールに近い青赤のタイプや、青白トロンも存在する。


Dinrova Horror / ディンローヴァの恐怖 (4)(青)(黒)
クリーチャー — ホラー(Horror)

ディンローヴァの恐怖が戦場に出たとき、パーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。その後、そのプレイヤーはカードを1枚捨てる。

4/4

モダンマスターズ2017ではディンローヴァの恐怖/Dinrova Horrorを獲得。幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker記憶の壁/Mnemonic Wallでディンローヴァの恐怖を明滅し続ける緑青タッチ黒のディンローヴァ・トロン/Dinrova Tronが登場した。


Arcum's Astrolabe / アーカムの天測儀 (氷)
氷雪アーティファクト

((氷)は氷雪である発生源からのマナ1点で支払える。)
アーカムの天測儀が戦場に出たとき、カードを1枚引く。
(1),(T):好きな色1色のマナ1点を加える。


モダンホライゾン参入後は、マナフィルターにアーカムの天測儀/Arcum's Astrolabeを採用した青単ベースの多色型が登場した。


Ephemerate / 儚い存在 (白)
インスタント

あなたがコントロールしているクリーチャー1体を対象とし、それを追放する。その後それをオーナーのコントロール下で戦場に出す。
反復(この呪文があなたの手札から唱えられたなら、これの解決に際し、これを追放する。次のあなたのアップキープの開始時に、あなたは追放領域からこのカードをこれのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。)


アーカムの天測儀禁止後は、儚い存在/Ephemerate石角の高官/Stonehorn Dignitaryを中心とした白青ベースのディンローヴァ・トロンが主流となった。

また、Familiar Comboドレイク・フリッカーといったフリースペルを用いたコンボデッキがマナ加速のためにウルザランドを採用することがある。

サンプルリスト

青赤緑トロン

ウルザトロン [4]
土地 (19)
2 憑依された沼墓/Haunted Fengraf
1 島/Island
1 カルニの庭/Khalni Garden
1 山/Mountain
1 離れ島/Remote Isle
1 未知の岸/Unknown Shores
4 ウルザの鉱山/Urza's Mine
4 ウルザの魔力炉/Urza's Power Plant
4 ウルザの塔/Urza's Tower
クリーチャー (13)
4 ファングレンの匪賊/Fangren Marauder
4 熟考漂い/Mulldrifter
4 海門の神官/Sea Gate Oracle
1 ウラモグの破壊者/Ulamog's Crusher
呪文 (28)
4 古きものの活性/Ancient Stirrings
4 彩色の宝球/Chromatic Sphere
4 彩色の星/Chromatic Star
2 綿密な分析/Deep Analysis
4 探検の地図/Expedition Map
4 炎の稲妻/Firebolt
4 予言のプリズム/Prophetic Prism
2 とどろく雷鳴/Rolling Thunder
サイドボード (15)
2 緑の防御円/Circle of Protection: Green
3 赤の防御円/Circle of Protection: Red
1 綿密な分析/Deep Analysis
3 地の裂け目/Earth Rift
2 炎の斬りつけ/Flame Slash
2 紅蓮破/Pyroblast
2 石の雨/Stone Rain

青赤トロン

UR Tron(Pauper) [5]
土地 (22)
4 島/Island
2 イゼットのギルド門/Izzet Guildgate
4 急流の崖/Swiftwater Cliffs
4 ウルザの鉱山/Urza's Mine
4 ウルザの魔力炉/Urza's Power Plant
4 ウルザの塔/Urza's Tower
クリーチャー (6)
1 記憶の壁/Mnemonic Wall
2 熟考漂い/Mulldrifter
2 海門の神官/Sea Gate Oracle
1 ウラモグの破壊者/Ulamog's Crusher
呪文 (32)
3 炎の斬りつけ/Flame Slash
1 とどろく雷鳴/Rolling Thunder
1 転覆/Capsize
4 卑下/Condescend
2 対抗呪文/Counterspell
2 除外/Exclude
4 衝動/Impulse
3 稲妻/Lightning Bolt
2 マナ漏出/Mana Leak
2 神秘の指導/Mystical Teachings
1 熟慮/Think Twice
2 双雷弾/Twin Bolt
2 清純のタリスマン/Pristine Talisman
3 予言のプリズム/Prophetic Prism
サイドボード (15)
1 炎の斬りつけ/Flame Slash
2 ボトルのノーム/Bottle Gnomes
1 残響する真実/Echoing Truth
2 ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman
2 水流破/Hydroblast
1 否認/Negate
3 紅蓮破/Pyroblast
2 鋸刃の矢/Serrated Arrows
1 破壊的脈動/Shattering Pulse

ディンローヴァ・トロン

Dinrova Tron [6]
土地 (23)
4 島/Island
1 亡骸のぬかるみ/Mortuary Mire
3 色彩の断崖/Painted Bluffs
1 流砂/Quicksand
1 離れ島/Remote Isle
1 茨森の滝/Thornwood Falls
4 ウルザの鉱山/Urza's Mine
4 ウルザの魔力炉/Urza's Power Plant
4 ウルザの塔/Urza's Tower
クリーチャー (12)
2 ディンローヴァの恐怖/Dinrova Horror
3 記憶の壁/Mnemonic Wall
4 熟考漂い/Mulldrifter
3 海門の神官/Sea Gate Oracle
呪文 (25)
1 払拭/Dispel
4 探検の地図/Expedition Map
2 禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy
2 幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker
2 衝動/Impulse
1 一瞬の平和/Moment's Peace
2 神秘の指導/Mystical Teachings
1 禁制/Prohibit
4 予言のプリズム/Prophetic Prism
2 ムラーサの胎動/Pulse of Murasa
4 シミックの印鑑/Simic Signet
サイドボード (15)
1 古えの遺恨/Ancient Grudge
1 電謀/Electrickery
3 水流破/Hydroblast
2 一瞬の平和/Moment's Peace
2 紅蓮破/Pyroblast
2 鋸刃の矢/Serrated Arrows
4 不憫なグリフ/Wretched Gryff

青単氷雪トロン

Snow Blue Tron [7]
土地 (23)
1 亡骸のぬかるみ/Mortuary Mire
1 離れ島/Remote Isle
9 冠雪の島/Snow-Covered Island
4 ウルザの鉱山/Urza's Mine
4 ウルザの魔力炉/Urza's Power Plant
4 ウルザの塔/Urza's Tower
クリーチャー (10)
1 ディンローヴァの恐怖/Dinrova Horror
3 記憶の壁/Mnemonic Wall
4 熟考漂い/Mulldrifter
2 粗石の魔道士/Trinket Mage
呪文 (27)
4 アーカムの天測儀/Arcum's Astrolabe
1 払拭/Dispel
4 探検の地図/Expedition Map
2 禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy
2 幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker
2 衝動/Impulse
1 一瞬の平和/Moment's Peace
2 神秘の指導/Mystical Teachings
1 禁制/Prohibit
4 予言のプリズム/Prophetic Prism
2 ムラーサの胎動/Pulse of Murasa
1 とどろく雷鳴/Rolling Thunder
1 嵐の乗り切り/Weather the Storm
サイドボード (15)
1 古えの遺恨/Ancient Grudge
2 電謀/Electrickery
4 水流破/Hydroblast
1 一瞬の平和/Moment's Peace
4 紅蓮破/Pyroblast
1 嵐の乗り切り/Weather the Storm
2 不憫なグリフ/Wretched Gryff

ディンローヴァ・トロン(白青ベース)

Dinrova Tron [8]
土地 (22)
2 誘惑の洞窟/Cave of Temptation
1 島/Island
1 離れ島/Remote Isle
2 茨森の滝/Thornwood Falls
4 平穏な入り江/Tranquil Cove
4 ウルザの鉱山/Urza's Mine
4 ウルザの魔力炉/Urza's Power Plant
4 ウルザの塔/Urza's Tower
クリーチャー (12)
2 ディンローヴァの恐怖/Dinrova Horror
3 記憶の壁/Mnemonic Wall
4 熟考漂い/Mulldrifter
3 石角の高官/Stonehorn Dignitary
呪文 (26)
1 強迫的な研究/Compulsive Research
1 卑下/Condescend
1 払拭/Dispel
3 儚い存在/Ephemerate
3 探検の地図/Expedition Map
1 禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy
1 幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker
4 衝動/Impulse
1 一瞬の平和/Moment's Peace
2 神秘の指導/Mystical Teachings
1 禁制/Prohibit
4 予言のプリズム/Prophetic Prism
2 ムラーサの胎動/Pulse of Murasa
1 啓示の雨/Rain of Revelation
サイドボード (15)
1 古えの遺恨/Ancient Grudge
3 青霊破/Blue Elemental Blast
1 払拭/Dispel
1 一瞬の平和/Moment's Peace
1 紅蓮破/Pyroblast
3 赤霊破/Red Elemental Blast
1 大祖始の遺産/Relic of Progenitus
2 ウラモグの破壊者/Ulamog's Crusher
2 嵐の乗り切り/Weather the Storm

主なデッキ

参考

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