イニストラード/Innistrad

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**アヴァシン教会関係者
 
**アヴァシン教会関係者
 
***[[ミケウス・セカーニ/Mikaeus Cecani|'''ミケウス・セカーニ'''/''Mikaeus Cecani'']] - アヴァシン教会の月皇。男性。ゲラルフに殺害され、リリアナの手でグールとなって蘇る。
 
***[[ミケウス・セカーニ/Mikaeus Cecani|'''ミケウス・セカーニ'''/''Mikaeus Cecani'']] - アヴァシン教会の月皇。男性。ゲラルフに殺害され、リリアナの手でグールとなって蘇る。
***[[トラフト/Traft|'''トラフト'''/''Traft'']] - デーモン殺しで名高い聖人。男性。死後も霊となってデーモンと戦い続けている。
 
 
***[[サリア/Thalia|'''サリア'''/''Thalia'']] - 若き聖戦士。女性。その知略で、ギサとゲラルフの連合軍からスレイベンを守った。
 
***[[サリア/Thalia|'''サリア'''/''Thalia'']] - 若き聖戦士。女性。その知略で、ギサとゲラルフの連合軍からスレイベンを守った。
 
***[[レム・カロラス/Rem Karolus|'''レム・カロラス'''/''Rem Karolus'']] - 最も恐れられる審問官。男性。大患期には天使殺し、エルドラージ殺しとして名を馳せた。
 
***[[レム・カロラス/Rem Karolus|'''レム・カロラス'''/''Rem Karolus'']] - 最も恐れられる審問官。男性。大患期には天使殺し、エルドラージ殺しとして名を馳せた。
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***[[サリス/Saryth|'''サリス'''/''Saryth'']] - 垣魔女。女性。毒と復讐を司る蛇の神を崇めており、森の神を崇めるドーンハルトを離反した。
 
***[[サリス/Saryth|'''サリス'''/''Saryth'']] - 垣魔女。女性。毒と復讐を司る蛇の神を崇めており、森の神を崇めるドーンハルトを離反した。
 
***[[レノール/Leinore|'''レノール'''/''Leinore'']] - 元農民。女性。ドーンハルトにより、魔女と庶民を結ぶ「収穫祭の君主/Harvesttide Sovereign」に任命される。
 
***[[レノール/Leinore|'''レノール'''/''Leinore'']] - 元農民。女性。ドーンハルトにより、魔女と庶民を結ぶ「収穫祭の君主/Harvesttide Sovereign」に任命される。
***[[デニック/Dennick|'''デニック'''/''Dennick'']] - 名家の非嫡出子。男性。幼い頃から聖戦士に憧れており、死後も人々を守るために霊となって現世に留まっている。
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***[[エロイーズ・ウィッカー/Eloise Wicker|'''エロイーズ・ウィッカー'''/''Eloise Wicker'']] - 探偵。女性。調査対象の霊が自分の雇い主に関する秘密を知っていると気づいた。
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***[[ジェイコブ・ハーキン/Jacob Hauken|'''ジェイコブ・ハーキン'''/''Jacob Hauken'']] - 探偵。男性。その霊を知覚する能力により、数々の事件を解決してきた。
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***[[ラトスタイン/Rutstein|'''ラトスタイン'''/''Rutstein'']] - 行商を営む老人。男性。怪物と戦うための装備を専門とし、杭から聖水まであらゆるものを調達する。
 
***[[溺神の信奉者、リーア/Lier, Disciple of the Drowned#ストーリー|'''リーア'''/''Lier'']] - 吸血鬼のルノが設立した教団の司祭。男性。海と嵐を司る古の神を崇拝している。
 
***[[溺神の信奉者、リーア/Lier, Disciple of the Drowned#ストーリー|'''リーア'''/''Lier'']] - 吸血鬼のルノが設立した教団の司祭。男性。海と嵐を司る古の神を崇拝している。
***[[ネファリアの捜索者、エロイーズ/Eloise, Nephalia Sleuth#ストーリー|'''エロイーズ'''/''Eloise'']] - ネファリアの探偵。女性。調査対象の霊が自分の雇い主に関する秘密を知っていると気づいた。
 
 
***[[陽気な拷問吏、リンディ/Lynde, Cheerful Tormentor#ストーリー|'''リンディ'''/''Lynde'']] - 何百年も生きる魔女。女性。自分にかけられた[[呪い]]を一時的に他者に押しつけることができる。
 
***[[陽気な拷問吏、リンディ/Lynde, Cheerful Tormentor#ストーリー|'''リンディ'''/''Lynde'']] - 何百年も生きる魔女。女性。自分にかけられた[[呪い]]を一時的に他者に押しつけることができる。
 
*天使
 
*天使
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**[[オーメンダール/Ormendahl|'''オーメンダール'''/''Ormendahl'']] - 新興のデーモン。男性。グリセルブランドに代わり、新たにスカースダグの信奉対象となった。
 
**[[オーメンダール/Ormendahl|'''オーメンダール'''/''Ormendahl'']] - 新興のデーモン。男性。グリセルブランドに代わり、新たにスカースダグの信奉対象となった。
 
**[[束縛の刃、エルブラス/Elbrus, the Binding Blade|'''ウィゼンガー'''/''Withengar'']] - 短剣に封印されたデーモン。男性。トラフトを罠にかけて殺した。
 
**[[束縛の刃、エルブラス/Elbrus, the Binding Blade|'''ウィゼンガー'''/''Withengar'']] - 短剣に封印されたデーモン。男性。トラフトを罠にかけて殺した。
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*霊
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**[[トラフト/Traft|'''トラフト'''/''Traft'']] - デーモン殺しで名高い聖人の霊。男性。死後もデーモンと戦い続けている。
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**[[デニック/Dennick|'''デニック'''/''Dennick'']] - 名家の非嫡出子の霊。男性。幼い頃から聖戦士に憧れており、死後も人々を守るために現世に留まっている。
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**[[ミレシント/Millicent|'''ミレシント'''/''Millicent'']] - 消えた都市の[[アヴァシン教会/The Church of Avacyn#町長/Mayor|町長/Mayor]]の霊。女性。死んだ市民の霊と再び共同体を作り、各々の復讐を遂行する。
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*グールとスカーブ
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**[[グリムグリン/Grimgrin|'''グリムグリン'''/''Grimgrin'']] - ゲラルフが作り上げたスカーブ。ギサとゲラルフのアンデッド連合軍の将軍を務めた。
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**[[屍術の俊英、ルーデヴィック/Ludevic, Necrogenius#ストーリー|'''オーラグ'''/''Olag'']] - ルーデヴィックが人生の集大成として作り上げた異形の怪物。見た目に反して優しい心を持つため、地下室に閉じ込められている。
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**[[ウィルヘルト/Wilhelt|'''ウィルヘルト'''/''Wilhelt'']] - 人間のグール。男性。一目惚れしたギサへの強い愛によって蘇り、彼女への贈り物とすべくアンデッドの軍隊を築いている。
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**[[墓甲羅、ゴーレックス/Gorex, the Tombshell#ストーリー|'''ゴーレックス'''/''Gorex'']] - 巨大な[[海亀|亀]]のグール。死体の輸送手段を求めていたジャダーが、亀の死体を魔法で大きくして蘇らせた。
 
*吸血鬼
 
*吸血鬼
 
**[[エドガー・マルコフ/Edgar Markov (ストーリー)|'''エドガー・マルコフ'''/''Edgar Markov'']] - 元人間の錬金術師。男性。血魔術の儀式を行い、この次元最初の吸血鬼となった。
 
**[[エドガー・マルコフ/Edgar Markov (ストーリー)|'''エドガー・マルコフ'''/''Edgar Markov'']] - 元人間の錬金術師。男性。血魔術の儀式を行い、この次元最初の吸血鬼となった。
 
**[[オリヴィア・ヴォルダーレン/Olivia Voldaren (ストーリー)|'''オリヴィア・ヴォルダーレン'''/''Olivia Voldaren'']] - ヴォルダーレン家の始祖。女性。謎めいた変わり者で、自己中心的な人物。
 
**[[オリヴィア・ヴォルダーレン/Olivia Voldaren (ストーリー)|'''オリヴィア・ヴォルダーレン'''/''Olivia Voldaren'']] - ヴォルダーレン家の始祖。女性。謎めいた変わり者で、自己中心的な人物。
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**[[流城のルノ/Runo Stromkirk (ストーリー)|'''流城のルノ'''/''Runo Stromkirk'']] - 流城家の始祖。男性。海と嵐を司る神を崇拝している。
 
**[[エインジー・ファルケンラス/Anje Falkenrath (ストーリー)|'''エインジー・ファルケンラス'''/''Anje Falkenrath'']] - ファルケンラス家の末裔の一人。女性。同族の基準に照らしても残忍な性格。
 
**[[エインジー・ファルケンラス/Anje Falkenrath (ストーリー)|'''エインジー・ファルケンラス'''/''Anje Falkenrath'']] - ファルケンラス家の末裔の一人。女性。同族の基準に照らしても残忍な性格。
 
**[[ネファリアの災い、ジェリーヴァ/Jeleva, Nephalia's Scourge|'''ジェリーヴァ'''/''Jeleva'']] - ネファリアに住む吸血鬼。女性。獲物の血を吸う前にその精神を喰らう。
 
**[[ネファリアの災い、ジェリーヴァ/Jeleva, Nephalia's Scourge|'''ジェリーヴァ'''/''Jeleva'']] - ネファリアに住む吸血鬼。女性。獲物の血を吸う前にその精神を喰らう。
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**[[ヘンリカ・ダムナティ/Henrika Domnathi (ストーリー)|'''ヘンリカ・ダムナティ'''/''Henrika Domnathi'']] - ダムナティ家の始祖。女性。デーモンと取引を行い、その愛と引き換えにデーモンの強力な血を得る。
 
**[[ヴォルダーレンの末裔、フロリアン/Florian, Voldaren Scion#ストーリー|'''フロリアン・ヴォルダーレン'''/''Florian Voldaren'']] - ヴォルダーレン家の一員。男性。魅了魔法を用いて、人間に定期的に血を差し出させている。
 
**[[ヴォルダーレンの末裔、フロリアン/Florian, Voldaren Scion#ストーリー|'''フロリアン・ヴォルダーレン'''/''Florian Voldaren'']] - ヴォルダーレン家の一員。男性。魅了魔法を用いて、人間に定期的に血を差し出させている。
 
*人狼
 
*人狼
 
**[[トヴォラー/Tovolar|'''トヴォラー'''/''Tovolar'']] - 元[[狼男/Werewolf#吠え群れ/Howlpack|モンドロネン/The Mondronen]]の頭目。男性。すべての吠え群れを支配下に置くことを目指している。
 
**[[トヴォラー/Tovolar|'''トヴォラー'''/''Tovolar'']] - 元[[狼男/Werewolf#吠え群れ/Howlpack|モンドロネン/The Mondronen]]の頭目。男性。すべての吠え群れを支配下に置くことを目指している。
 
**[[ウルリッチ/Ulrich|'''ウルリッチ'''/''Ulrich'']] - [[狼男/Werewolf#吠え群れ/Howlpack|爪の群れ/The Krallenhorde]]の頭目。男性。人間の姿でいるときにも仲間とともに林野を駆け回っている。
 
**[[ウルリッチ/Ulrich|'''ウルリッチ'''/''Ulrich'']] - [[狼男/Werewolf#吠え群れ/Howlpack|爪の群れ/The Krallenhorde]]の頭目。男性。人間の姿でいるときにも仲間とともに林野を駆け回っている。
*グールとスカーブ
 
**[[グリムグリン/Grimgrin|'''グリムグリン'''/''Grimgrin'']] - ゲラルフが作り上げたスカーブ。ギサとゲラルフのアンデッド連合軍の将軍を務めた。
 
**[[屍術の俊英、ルーデヴィック/Ludevic, Necrogenius#ストーリー|'''オーラグ'''/''Olag'']] - ルーデヴィックが人生の集大成として作り上げた異形の怪物。見た目に反して優しい心を持つため、地下室に閉じ込められている。
 
**[[ウィルヘルト/Wilhelt|'''ウィルヘルト'''/''Wilhelt'']] - 人間のグール。男性。一目惚れしたギサへの強い愛によって蘇り、彼女への贈り物とすべくアンデッドの軍隊を築いている。
 
**[[墓甲羅、ゴーレックス/Gorex, the Tombshell#ストーリー|'''ゴーレックス'''/''Gorex'']] - 巨大な[[海亀|亀]]のグール。死体の輸送手段を求めていたジャダーが、亀の死体を魔法で大きくして蘇らせた。
 
 
*その他の怪物
 
*その他の怪物
 
**[[ギトラグの怪物/The Gitrog Monster#ストーリー|'''ギトラグ'''/''The Gitrog'']] - ネファリアの湖に棲む[[カエル]]のような怪物。長い舌で人間さえも食べてしまう。
 
**[[ギトラグの怪物/The Gitrog Monster#ストーリー|'''ギトラグ'''/''The Gitrog'']] - ネファリアの湖に棲む[[カエル]]のような怪物。長い舌で人間さえも食べてしまう。
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/dusk-reborn-2021-10-01 The Dusk Reborn]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/MID/0035472/ サイドストーリー第5話:薄暮の再誕](Magic Story 2021年10月1日 [[Rhiannon Rasmussen]]著)
 
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/dusk-reborn-2021-10-01 The Dusk Reborn]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/MID/0035472/ サイドストーリー第5話:薄暮の再誕](Magic Story 2021年10月1日 [[Rhiannon Rasmussen]]著)
 
;[[イニストラード:真紅の契り]]
 
;[[イニストラード:真紅の契り]]
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/legends-innistrad-crimson-vow-2021-11-12 The Legends of Innistrad: Crimson Vow]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0035624/ 『イニストラード:真紅の契り』の伝説たち](Feature 2021年11月12日 Doug Beyer, Ari Zirulnik, and Grace Fong著)
 
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/episode-1-tithes-and-invitations-2021-10-28 Episode 1: Tithes and Invitations]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/VOW/0035533/ メインストーリー第1話:徴税と招待状](Magic Story 2021年10月28日 K. Arsenault Rivera著)
 
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/episode-1-tithes-and-invitations-2021-10-28 Episode 1: Tithes and Invitations]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/VOW/0035533/ メインストーリー第1話:徴税と招待状](Magic Story 2021年10月28日 K. Arsenault Rivera著)
 
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/episode-2-dolorous-weight-pleasantries-2021-11-03 Episode 2: The Dolorous Weight of Pleasantries]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/VOW/0035558/ メインストーリー第2話:社交儀礼の陰気な重み](Magic Story 2021年11月3日 K. Arsenault Rivera著)
 
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/episode-2-dolorous-weight-pleasantries-2021-11-03 Episode 2: The Dolorous Weight of Pleasantries]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/VOW/0035558/ メインストーリー第2話:社交儀礼の陰気な重み](Magic Story 2021年11月3日 K. Arsenault Rivera著)

2021年12月5日 (日) 00:16時点における版

イニストラード/Innistradは、多元宇宙/Multiverseに存在する次元/Planeのひとつ。イニストラード・ブロックおよびイニストラードを覆う影ブロックイニストラード:真夜中の狩りイニストラード:真紅の契りの舞台となった。

目次

世界観

イニストラードで陽が翳り月が昇るとき、人間/Humanは例外なく獲物となる。

人狼/Werewolfの群れが人間性を獣の怒りで洗い流し、月に惹かれて満ち潮のように現れる。吸血鬼/Vampireの一族が、人間の血の匂いに牙を剥く。グール/Ghoulと呼ばれる歩く死体の大群が、生者への本能的な飢えに衝き動かされ、荘園や荒野をよろめき進む。錬金術で作られた忌まわしきスカーブ/Skaabが、術師の研究室でピクピクと悶えて生を得る。死者の霊/Geistが、人間が身を寄せ合う町に出没し、町と町を結ぶ暗い交差路で旅人を脅かす。イニストラードのさらに深い裂け目では、強大なデーモン/Demonと悪戯なデビル/Devilが人類の没落を企み、人間社会のあらゆる階層へと影響力を広げている。

種族

人間
闇の怪物
  • /Geist - 人間の霊魂。かつては人間に悪意を持った霊しかいなかったが、アヴァシン/Avacynの導きによって生者を守護するために現世に残る霊が現れるようになった。
  • グール/Ghoul - 屍術/Necromancyによって蘇った動く死体。グール呼び/Ghoulcallerに呼び起こされ、生前の行動を模して生者を脅かす。
  • スカーブ/Skaab - 屍錬金術/Necro-alchemyで、死体を繋ぎ合せて作られる人工の怪物。スカーブを作る者はスカーブ師/Skaberen(縫い師/Stitcher)と呼ばれる。
  • 吸血鬼/Vampire - 血魔術の儀式で変質した人間を祖先とする種族。独自の貴族的な文化を有する。人間を食糧とし、人間に自らの血を流し込むことで仲間に変える。
  • 人狼/Werewolf - 獣性の呪いに囚われた人間。月の満ち欠けや感情の爆発によって獣人の姿に変化し、理性や人間性を失い、狩りと殺戮を繰り返す怪物となる。
  • デーモン/Demon - 地獄/Hellに住まう強大な存在。殺されても黒マナに還るだけで、やがて再び新たな存在となって現れる。悪魔とも。
  • デビル/Devil - デーモンの小間使いとして働く小型の怪物。小悪魔、悪魔とも。
人間の味方
  • 天使/Angel - 人間の守護者である神聖な存在。アヴァシンが創り出される以前から存在していたが、イニストラードの邪悪に立ち向かうためには時と場所を選ばなければならなかった。アヴァシンによって信仰体系が創造され、人々の信仰が直接天使の力になるようになった。
  • グリフィン/Griffin - イニストラードの中で数少ない人間の味方のクリーチャー。
  • グリフ/Gryff - 鷺の頭と翼に馬のような体を持つグリフィンの亜種(ヒポグリフ)。聖戦士/Catharの中には彼らをパートナーとして戦う者もいる。
  • ウルフィー/Wolfir - アヴァシンの呪い黙らせの令によって、人狼の獣性と人間性を融合させた新しい姿。人間の姿へ戻れなくなった代わりに、彼らは人間の守護者として祝福の下で生きられるようになった。

この他にも、ドラゴンワームドライアドツリーフォークといった怪物や、といった多様な野生動物も生息している。他の次元でおなじみのエルフ/Elfゴブリン/Goblinといった人型種族は登場しない(ゴブリンはフレイバー・テキストでのみ言及されており、存在しているか、または伝承が伝わっている)。

地理

既知の大陸

イニストラードの既知の大陸は、/Provinceと呼ばれる四つの地域に分かれている。

ガヴォニー/Gavony

アヴァシン教会の本拠地であり、人間の生存が最も強固に守られている州。

ケッシグ/Kessig

森林と緩やかに起伏する農地からなる州。

ネファリア/Nephalia

海に面した州。商取引が盛んであり、中には違法な品物や人間そのものも含まれる。

ステンシア/Stensia

山脈に囲まれ、吸血鬼に支配された州。

地獄/Hell

イニストラードの人間は死後の世界を信じていない。イニストラードで地獄/Hellと言った場合、それは悪魔や小悪魔の棲む世界を指す。ステンシアの灰口/Ashmouthなど、地獄に通じる裂け目はいくつか存在する。

歴史

アヴァシンの誕生

数千年前、錬金術師エドガー・マルコフ/Edgar Markovが行った血魔術の儀式によってこの次元に吸血鬼が誕生し、闇の勢力と人間勢力の均衡が崩れた。エドガーの孫、ソリン・マルコフ/Sorin Marcovは人間の絶滅と、それに伴う吸血鬼の絶滅を回避するため、次元の守護者となる大天使、アヴァシン/Avacynを創造した。

圧倒的な力を持つアヴァシンと、彼女が率いる天使たちやアヴァシン教会の加護により、人類は再び繫栄した。吸血鬼や人狼が数を減らすと、今度はその隙間を埋めるようにデーモンやデビルが台頭してきたが、アヴァシンはこれにも対応した。デーモンを殺してもやがて復活することに気づいたアヴァシンは、獄庫/The Helvaultと呼ばれる銀の牢獄に彼らを封印した。

アヴァシンの失踪

アヴァシンが突如として姿を消した。防護魔法は弱まり、天使たちは姿を見せなくなった。これに乗じて闇の怪物たちが勢力を拡大していき、人類は窮地に陥った。

ほとんどの人間は知らないことだったが、実はグリセルブランド/Griselbrandと相打ちになる形で、アヴァシン自身が獄庫に封印されてしまっていたのだ。

アヴァシンの帰還

リリアナ/Lilianaの策によって獄庫は破壊され、アヴァシンが解き放たれた。防護魔法は力を取り戻し、天使たちが再び姿を現すようになった。アヴァシンは怪物たちを討つとともに、人狼を無害なウルフィー/Wolfirへと変えた。人類に平和が訪れた。

大患期/The Travails

光の時代は長くは続かなかった。アヴァシンと天使たちが狂気に陥り、守護対象であるはずの人間を殺戮するようになったのだ。ソリンはやむなくアヴァシンを破棄し、人間は最大の守護者を失うこととなった。

やがてエルドラージ/Eldraziの巨人たるエムラクール/Emrakulがその姿を現し、人間たちは、肉体と精神を変質させる恐るべき異界の怪物たちとの戦いを余儀なくされた。これはアヴァシンと同時に獄庫から解放されたナヒリ/Nahiriの仕業であった。ゲートウォッチ/The Gatewatchの活躍により、エムラクールは銀の月に封印され、事態は収束した。

この一連の出来事は、後に大患期/The Travailsと呼ばれるようになった。この言葉は行儀の良い婉曲表現だ。誰も当時の恐怖を追体験したくはないので、「大患期」は礼儀正しい会話における気遣いのある言い方となっている。

組織・集団

季節

イニストラードの季節には月の名前が付けられている。月の姿は季節によって異なり、それが世界に奇妙な影響を及ぼしているように思われるからである。

収穫月/The Harvest Moon

秋に相当する季節は収穫月/The Harvest Moonと呼ばれる。橙色〜血赤色の巨大な月が夜空にかかる。次第に昼は短くなり、気温も下がっていく。森は鮮やかな色に染まる。

収穫月は吸血鬼が最も強くなる季節だと考えられている。農作物の収穫の時期には農作業が日暮れを回ることもあるため、焚き火がよく見られるようになる。焚き火は吸血鬼を遠ざけると考えられている。

狩り月/The Hunter's Moon

冬に相当する季節は狩り月/The Hunter's Moonと呼ばれる。大気は昼も夜も凍えるように冷たく、太陽は地平線近くまでしか昇らない。狩り月は最も長い季節であり、同時に食糧が最も不足する季節でもある。

狩り月は狼男が最も強くなる季節だと考えられている。この時期は食糧を求めて森に分け入る狩人や森を突っ切る旅人が多くなり、その結果狼男による襲撃の頻度は増加する。狼男の数は年間を通して特に変わらないが、彼らの襲撃は季節そのものに関係していると人間たちは信じている。

  • 公式記事では「狩人月」とも訳されている。

新月/The New Moon

春に相当する季節は新月/The New Moonと呼ばれる。新月は最も短い季節だが、昼は最も長く、太陽の光も最も強い(それでも他の次元と比べれば弱い方ではあるが)。森には新たな草木が芽生える。

人間は新月を自分たちの季節と見なしており、新たな生命と誕生に関連付けている。新月の季節に生まれた子供はより神聖な存在となり、祝福された眠り/The Blessed Sleepを得られる可能性が高くなると考えられている。

キャラクター

プレインズウォーカー/Planeswalker
イニストラードの住人
エルドラージ/Eldrazi
  • エムラクール/Emrakul - ゼンディカーに封印されていたエルドラージの巨人の一体。ナヒリに呼び寄せられ、イニストラードに狂気をもたらした。
  • ブリセラ/Brisela - エムラクールの影響で生まれたエルドラージの一体。ブルーナとギセラが融合した姿。
  • ハンウィアー/Hanweir - エムラクールの影響で生まれたエルドラージの一体。町そのものと住民たちが融合した姿。

読み物

イニストラード・ブロック
イニストラードを覆う影ブロック
イニストラード:真夜中の狩り
イニストラード:真紅の契り
その他

その他

参考

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