アイスエイジ

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[[多色カード]]も多く含まれており、また[[単色]]でも[[友好色]]を同じデッキに入れて初めて有効な能力を持つようなカードもある、[[多色デッキ]]を意識したセットでもあった。
 
[[多色カード]]も多く含まれており、また[[単色]]でも[[友好色]]を同じデッキに入れて初めて有効な能力を持つようなカードもある、[[多色デッキ]]を意識したセットでもあった。
  
[[基本セット]]からの[[再録]]を初めて意図的に、かつ多く含むセットである。そのため、通常のエキスパンション同様に新規のカードは[[黒枠]]で、再録のカードは[[白枠]]で、という枠についてのポリシーが不成立になってしまうために、「新規絵柄のカードも黒枠とする」と改められることとなった。これは以後、[[ミラージュ]]などの独立型エキスパンションにも引き継がれていくこととなる。([[アラビアンナイト]]の[[山]]、[[リバイズド]]の[[Plateau]]と[[セレンディブのイフリート/Serendib Efreet]]は単純に誤りであるとしてこの範疇には含まれないものとされた。)
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[[基本セット]]からの[[再録]]を初めて意図的に、かつ多く含むセットである。そのため、通常のエキスパンション同様に新規のカードは[[黒枠]]で、再録のカードは[[白枠]]で、という枠についてのポリシーが不成立になってしまうために、「新規絵柄のカードも黒枠とする」と改められることとなった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/bordering-lunacy-2007-02-23 Bordering on Lunacy](Latest Developments 2007年2月23日)</ref>。これは以後、[[ミラージュ]]などの独立型エキスパンションにも引き継がれていくこととなる。([[アラビアンナイト]]の[[山]]、[[リバイズド]]の[[Plateau]]と[[セレンディブのイフリート/Serendib Efreet]]は単純に誤りであるとしてこの範疇には含まれないものとされた。)
  
 
*[[単色]]の[[伝説のクリーチャー]]が登場した初めてのセット。
 
*[[単色]]の[[伝説のクリーチャー]]が登場した初めてのセット。
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(その場合、Magic: Ice Ageのようにゲーム自体の名前も時期によって変わる構想であった)
 
(その場合、Magic: Ice Ageのようにゲーム自体の名前も時期によって変わる構想であった)
  
その構想によりアイスエイジの開発はスタートしたが[[WoC]]は開発途中で方針を変更したため、既存の追加セットのように基本セットと並立して販売する形になった。
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その構想によりアイスエイジの開発はスタートしたが[[WoC]]は開発途中で方針を変更したため、前のセットである[[レジェンド]]では見送られたマジック初の「独立型」エキスパンションとして基本セットと並行して販売する形になった。
  
 
そういった経緯が有るため[[基本セット]]からの[[再録]]カードが多いと共に、当時の基本セットに含まれていたカードの[[同型再版]]も数多い[[エキスパンション]]でもある。
 
そういった経緯が有るため[[基本セット]]からの[[再録]]カードが多いと共に、当時の基本セットに含まれていたカードの[[同型再版]]も数多い[[エキスパンション]]でもある。
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それらが本格的に検討されるようになったのは[[ミラージュ・ブロック]]以降である。
 
それらが本格的に検討されるようになったのは[[ミラージュ・ブロック]]以降である。
  
この頃は主に社外のプレイテスターによってセットが開発されており、アイスエイジのデザインを担当したのはペンシルバニア大学にあった「東海岸プレイテスター」(スカッフ・エイリアス、ジム・リン、デイブ・ペティ、クリス・ペイジら)と呼ばれるチームである。参考:[http://archive.mtg-jp.com/reading/translated/002103/ ブロックで遊ぼう]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0008604/ 神啓を受けて その2]
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この頃は主に社外のプレイテスターによってセットが開発されており、アイスエイジのデザインを担当したのはペンシルバニア大学にあった「東海岸プレイテスター」(スカッフ・エイリアス、ジム・リン、デイブ・ペティ、クリス・ペイジら)と呼ばれるチームである<ref>[http://archive.mtg-jp.com/reading/translated/002103/ ブロックで遊ぼう](Making Magic 2009年12月7日)</ref><ref>[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0008604/ 神啓を受けて その2](Making Magic 2014年2月17日)</ref>
  
 
==パッケージ・イラスト==
 
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|アート・ディレクター||[[Sandra Everingham]]
 
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==関連ページ==
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*[https://magic.wizards.com/ja/game-info/products/card-set-archive/ice-age アイスエイジ](マジック英語公式日本語版  セット特設サイト)
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==参考==
 
==参考==
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*[http://whisper.wisdom-guild.net/cardlist/IceAge/ カードリスト](Wisdom Guild)
 
*[[カード個別評価:アイスエイジ]]
 
*[[カード個別評価:アイスエイジ]]
 
*[[The Eternal Ice]] (小説)
 
*[[The Eternal Ice]] (小説)
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***[[アライアンス]]
 
***[[アライアンス]]
 
***[[コールドスナップ]]
 
***[[コールドスナップ]]
*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/af159 Bordering on Lunacy] 黒枠のポリシーの変遷について書かれている。
 
  
 
[[Category:エキスパンション|あいすえいし]]
 
[[Category:エキスパンション|あいすえいし]]

2017年9月10日 (日) 20:12時点における版

アイスエイジ/Ice Age
シンボル 雪の結晶
略号 IA, ICE
発売日 1995年6月
セット枚数 全383種類

アイスエイジ/Ice Ageは、マジック初の独立型エキスパンションであり、アイスエイジ・ブロックの大型エキスパンション。1995年6月に発売された。意味は「氷河期」。

目次

概要

暗黒時代の後に訪れた氷河期を描いたセットであり、北欧風の舞台となっている(時代設定は450AR頃〜2934AR)。

基本氷雪土地が初登場し、同時に氷雪を参照するカードも数多く登場した。氷雪土地は当時はアイスエイジのスターターにのみ収録されていたために、すでに十分な基本土地を所持していたプレイヤーにもスターターが売れた。

後期販売のスターターにはレアが入っていないという封入ミスが見受けられ、氷雪土地をとるかレアを取るかといった問題もあったが、そもそも第5版の発売に伴うタイプ2落ちが控えていたために、すでに定価では売れにくい状況だったこともあってあまり問題視されなかった。 累加アップキープもこのセットから登場し、続くミラージュ・ブロックにも継続して採用された。

このセットで初登場した有名なカードにはIllusions of GrandeurDemonic Consultationネクロポーテンス/Necropotence悪疫/Poxジョークルホープス/Jokulhaupsなどがあり、特にはかなり強力なであった。また、ペインランドお休みランドキャントリップ(今で言うスロートリップ)などが初登場したのもこのセットである。

多色カードも多く含まれており、また単色でも友好色を同じデッキに入れて初めて有効な能力を持つようなカードもある、多色デッキを意識したセットでもあった。

基本セットからの再録を初めて意図的に、かつ多く含むセットである。そのため、通常のエキスパンション同様に新規のカードは黒枠で、再録のカードは白枠で、という枠についてのポリシーが不成立になってしまうために、「新規絵柄のカードも黒枠とする」と改められることとなった[1]。これは以後、ミラージュなどの独立型エキスパンションにも引き継がれていくこととなる。(アラビアンナイトリバイズドPlateauセレンディブのイフリート/Serendib Efreetは単純に誤りであるとしてこの範疇には含まれないものとされた。)

開発の経緯

黎明期におけるマジックの構想として、今現在のM10以降の基本セットのように新規カードと独自テーマを入れた新・基本セットを作る構想があった。

(その場合、Magic: Ice Ageのようにゲーム自体の名前も時期によって変わる構想であった)

その構想によりアイスエイジの開発はスタートしたがWoCは開発途中で方針を変更したため、前のセットであるレジェンドでは見送られたマジック初の「独立型」エキスパンションとして基本セットと並行して販売する形になった。

そういった経緯が有るため基本セットからの再録カードが多いと共に、当時の基本セットに含まれていたカードの同型再版も数多いエキスパンションでもある。 基本セットの後継としてデュアルランドの再録が予定されていた事もあった。

また、ブロック構想に行き着く前のデザインであるためブロック構築リミテッドでのプレイ環境まで念頭に置いてデザインされたセットではない。 それらが本格的に検討されるようになったのはミラージュ・ブロック以降である。

この頃は主に社外のプレイテスターによってセットが開発されており、アイスエイジのデザインを担当したのはペンシルバニア大学にあった「東海岸プレイテスター」(スカッフ・エイリアス、ジム・リン、デイブ・ペティ、クリス・ペイジら)と呼ばれるチームである[2][3]

パッケージ・イラスト

デザイン

デザイン&デベロップ・チーム Skaff Elias (lead)
Jim Lin
Chris Page
Dave Petty
アート・ディレクター Sandra Everingham

関連ページ

  1. Bordering on Lunacy(Latest Developments 2007年2月23日)
  2. ブロックで遊ぼう(Making Magic 2009年12月7日)
  3. 神啓を受けて その2(Making Magic 2014年2月17日)

参考

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