ただれたミイラ/Festering Mummy

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(論争への解答を見つけたため「開発秘話」の構成を大幅に変更。なお、「マイナス修整を与えるのが任意である点」については記事中に書かれていないため記述を残さなかった。)
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1[[マナ]]の[[チャンプブロック]]要員としてはそれなりに優秀な一枚。単体でも[[タフネス]]2までの相手と相打ちを取れ、[[大型クリーチャー]]相手であっても弱体化させることで後々の被害を減らせる。能動的に[[生け贄に捧げる]]手段があるともっと良い。
 
1[[マナ]]の[[チャンプブロック]]要員としてはそれなりに優秀な一枚。単体でも[[タフネス]]2までの相手と相打ちを取れ、[[大型クリーチャー]]相手であっても弱体化させることで後々の被害を減らせる。能動的に[[生け贄に捧げる]]手段があるともっと良い。
  
*[[ただれたゴブリン/Festering Goblin]]とは[[名前]]も[[能力]]も似ており[[上位互換]]となっているが、これは意図的なものである。以下開発秘話を参照。
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*[[ただれたゴブリン/Festering Goblin]]とは[[名前]]も[[能力]]も似ており[[上位互換]]となっているが、これは意図的なものである。下記の開発秘話を参照。
  
 
==開発秘話==
 
==開発秘話==
  
このカードは[[アモンケット]]において1マナのミイラを作成する目的で作られた。
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[[Mark Rosewater]]の「『アモンケット』語り その2」([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/amonkhet-talking-part-2-2017-05-01 参考]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0018714/ 翻訳])によると、この[[カード]]は[[アモンケット]]において1マナの[[ミイラ]]を作成する目的でデザインされた。上述のただれたゴブリンが元になっており、アモンケットで-1/-1カウンターの利用がテーマになっていることと、ただれたゴブリンが作られた[[オンスロート]]当時からの[[カードパワー]]の上昇を考慮し、-1/-1[[修整]]を与える能力が-1/-1カウンターを置く能力に変更された。クリエイティブ・チームは、元ネタを知っているユーザーに向けて「ただれた/Festering」という単語を名前に入れた。
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*上記のコラムには不可解な点もある。以下はその引用。
  
既存の1マナ1/1の黒のゾンビを検索してもどれもピンと来るものではなかったため、ゾンビに限らずすべての[[クリーチャー・タイプ]]に範囲を広げたところ、候補に挙がったのがただれたゴブリンであった。アモンケットでの-1/-1カウンターの利用テーマと、ただれたゴブリンが初めて印刷された[[オンスロート]]当時からのクリーチャーのカードパワー向上を考慮し、マイナス[[修整]]を与えるのが任意である点と、修整が永続する点の2つで調整が施され現在の形となった。[[カード名]]も、元ネタを踏まえて「ただれた/Festering」という単語を含んでいる。([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/amonkhet-talking-part-2-2017-05-01 参考]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0018714/ 翻訳])
 
  
*上記コラムでは、ただれたゴブリンのクリーチャー・タイプがゾンビでないような記述になっているが、初出時からゴブリン・ゾンビである(実際、同条件でアモンケット以前までの範囲で検索すると、コラム内にあるように10種類がヒットするが、その中にただれたゴブリンは含まれている)。何らかの勘違いか見落としかと思われるが、詳細は不明。
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::''1マナのミイラが必要だったので、我々はよく使う方法を使うことにした。Gathererを使って、同じマナ・コストやサイズの過去のカードを検索するのだ。『アモンケット』以前には、1マナ1/1の黒のゾンビは10種類いた。しかし、どれもピンと来るものではなかった。そこで我々は検索範囲を広げ、ゾンビに限らず黒のクリーチャーを検索することにした(クリーチャーのクリエイティブ面を変更して、クリーチャー・タイプを新しいものにすることはいつでもできるのだ)。条件に当てはまるものは74種類だった。その中で我々の目を引いたのが、このカード[ただれたゴブリン]であった([]内引用者)。''
**推測するに、ゾンビで検索した時点では[[確定再版]]を念頭に置いていたため([[アモンケット/Amonkhet]]にはゴブリンがいないので)ふさわしくないと判断され、範囲を広げた際には[[同型再版]]や[[リメイク]]を視野に入れて再検討したために白羽の矢が立ったのではなかろうか。
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:引用部分では、ただれたゴブリンの[[クリーチャー・タイプ]]がゾンビでないような記述になっているが、初出時から[[ゴブリン]]・ゾンビである。アモンケット以前までの範囲を同条件で検索すると、コラムにもあるように10種類のカードがヒットするが、その中にはただれたゴブリンが含まれている。
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*同様の疑問はMark Rosewaterのtumblrアカウントにも寄せられており([http://markrosewater.tumblr.com/post/160211307983/read-your-article-as-usual-what-is-wrong-with 参考])、そこで彼は「純粋なゾンビという意味だったんだ。ゴブリンはアモンケットにいないのさ。(I meant just a Zombie. Goblins aren’t on Amonkhet.)」と述べている。たとえそういう意味だったとしても、「1マナ1/1の黒のゾンビは10種類いた」という彼の記述は間違っていたことになる。
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[カード個別評価:アモンケット]] - [[コモン]]
 
*[[カード個別評価:アモンケット]] - [[コモン]]

2018年3月25日 (日) 02:01時点における版


Festering Mummy / ただれたミイラ (黒)
クリーチャー — ゾンビ(Zombie)

ただれたミイラが死亡したとき、クリーチャー1体を対象とする。あなたはそれの上に-1/-1カウンターを1個置いてもよい。

1/1

死亡すると対象-1/-1カウンターを置けるゾンビ

1マナチャンプブロック要員としてはそれなりに優秀な一枚。単体でもタフネス2までの相手と相打ちを取れ、大型クリーチャー相手であっても弱体化させることで後々の被害を減らせる。能動的に生け贄に捧げる手段があるともっと良い。

開発秘話

Mark Rosewaterの「『アモンケット』語り その2」(参考/翻訳)によると、このカードアモンケットにおいて1マナのミイラを作成する目的でデザインされた。上述のただれたゴブリンが元になっており、アモンケットで-1/-1カウンターの利用がテーマになっていることと、ただれたゴブリンが作られたオンスロート当時からのカードパワーの上昇を考慮し、-1/-1修整を与える能力が-1/-1カウンターを置く能力に変更された。クリエイティブ・チームは、元ネタを知っているユーザーに向けて「ただれた/Festering」という単語を名前に入れた。

  • 上記のコラムには不可解な点もある。以下はその引用。


1マナのミイラが必要だったので、我々はよく使う方法を使うことにした。Gathererを使って、同じマナ・コストやサイズの過去のカードを検索するのだ。『アモンケット』以前には、1マナ1/1の黒のゾンビは10種類いた。しかし、どれもピンと来るものではなかった。そこで我々は検索範囲を広げ、ゾンビに限らず黒のクリーチャーを検索することにした(クリーチャーのクリエイティブ面を変更して、クリーチャー・タイプを新しいものにすることはいつでもできるのだ)。条件に当てはまるものは74種類だった。その中で我々の目を引いたのが、このカード[ただれたゴブリン]であった([]内引用者)。


引用部分では、ただれたゴブリンのクリーチャー・タイプがゾンビでないような記述になっているが、初出時からゴブリン・ゾンビである。アモンケット以前までの範囲を同条件で検索すると、コラムにもあるように10種類のカードがヒットするが、その中にはただれたゴブリンが含まれている。
  • 同様の疑問はMark Rosewaterのtumblrアカウントにも寄せられており(参考)、そこで彼は「純粋なゾンビという意味だったんだ。ゴブリンはアモンケットにいないのさ。(I meant just a Zombie. Goblins aren’t on Amonkhet.)」と述べている。たとえそういう意味だったとしても、「1マナ1/1の黒のゾンビは10種類いた」という彼の記述は間違っていたことになる。

参考

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