Fastbond
提供:MTG Wiki
エンチャント
あなたはあなたのターンの間に、土地を望む枚数だけプレイしてもよい。
あなたが土地をプレイするたび、それがこのターンにあなたがプレイした最初の土地でない場合、Fastbondはあなたに1点のダメージを与える。
土地は1ターンに1枚までというルールを露骨に破るカード。2枚目以降については1点のダメージが与えられるが、1ターンに何回でも土地をプレイできるようになる。
黎明期にはマナ・アドバンテージが過小評価されライフ・アドバンテージが過大評価される傾向にあったため、あまり注目されなかった。その危険性が認識されたのは、嵐の大釜/Storm Cauldronとのコンボデッキ、ストームドレインが登場して以降のこと。この無限マナコンボが世界選手権96において猛威を振るったことが、後述の禁止・制限指定を招いてしまった。
後のカードでは噴出/Gushやバウンスランドのような土地を手札に戻すカードとのシナジーも強力で、GATなどで使用された。あるいは世界のるつぼ/Crucible of Worlds+フェッチランド、壌土からの生命/Life from the Loam+サイクリングランド+フェッチランドなどと組み合わせれば、先攻1ターン目にライブラリーの土地を出し尽くすことも夢ではない。
- Vintage Mastersに新規イラストで収録された[1]。
- 土地のプレイ回数を増やすカードは後世にも登場しているが、1ターン1枚追加のみに制限された踏査/Explorationや、重いデメリットが付いたマナ結合/Manabondなど、いずれもFastbondの反省を踏まえた調整が行われている。
ルール
- 2番目の能力の誘発条件は「あなたがそのターンの最初の土地以外の土地をプレイするたび(Whenever you play a land other than the first land of the turn)」であったが、「the first land」の「the」が何を示すのか不明解であった(例えば、双頭巨人戦の際にチームメイトとの問題が生じる)。その問題を解決するため、2009年4月24日のオラクル更新で現在のルール文章に改められ、自分の土地のプレイのみを数えることが明確化された。
- どのような方法で土地をプレイしても、ダメージを受けることに注意。誘発条件はFastbond自身の効果で土地をプレイしたかは関知しない。
- プレイする以外の手段で土地が直接戦場に出た場合は、能力は誘発しない。
禁止・制限指定
1996年10月1日よりタイプ1(現ヴィンテージ)で制限カード、タイプ1.5で禁止カードに指定される。2004年9月20日よりタイプ1.5から移行したレガシーでも続けて禁止カードに指定された。
2019年8月30日(Magic Onlineでは8月26日)より、ヴィンテージで制限が解除される[2]。マナ・アーティファクトに依存し土地の枚数を切り詰めたデッキが多くを占めるヴィンテージに、新たなデッキやプレイパターンをもたらす可能性を意図してのものである。タイプ1での制限から実に23年を経ての解除となった。
- 統率者戦でもフォーマット開始時から禁止カードに指定されている。
脚注
- ↑ Vintage Masters Unique Art(Magic Online 2014年7月18日 Blake Rasmussen著)
- ↑ August 26, 2019 Banned and Restricted Announcement/2019年8月26日 禁止制限告知
参考
- 「1ターンに1度しか土地をプレイできない」の制限を破るカード
- 再録禁止カード一覧(再録禁止カード)
- カード個別評価:リバイズド・エディション - レア
- カード個別評価:アンリミテッド・エディション - レア
- カード個別評価:Vintage Masters - 神話レア
- カード個別評価:Masters Edition 4 - レア