ニヒリス/Nihilith

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畏怖待機を持つファッティ

マナ域の黒の畏怖持ちと比較すると、サイズ能力共に強力な部類。しかし、マナ・コストが6点と重く素出しではいささか遅いため、待機を活用することになる。その待機の数値は7と大きいものの、条件付で時間カウンターを取り除く能力を持つため、実際には意外に早く戦場に出てこられる。

時間カウンターを取り除く条件は、カード対戦相手墓地に置かれること。カードがどの領域から墓地に置かれたかを問わないため、パーマネント除去手札破壊ライブラリー破壊のいずれの方法でも能動的に時間カウンターを減らすことができる(中でも手札破壊やクリーチャー破壊土地破壊は黒の得意分野である)。また、対戦相手が唱えインスタントソーサリー解決されて墓地に置かれた場合も、当然時間カウンターを減らすことができる。

ビートダウンデッキよりは、手札破壊や土地破壊のほか大量破壊カードを含むコントロールデッキ向けのカードで、時のらせんブロック構築では黒コントロールに採用されその名を冠したニヒリスコントロールキーカードとなった。

  • 能力によって時間カウンターを取り除くかどうかは選択可能である。
  • 対戦相手がマッドネスのパーマネント・カードを捨ててそれを唱えてきた場合には、時間カウンターは減らせない。こちらの手札破壊に対し、十二足獣/Dodecapodを捨てて直接戦場に出した場合なども同様。
  • 同じく条件付で時間カウンターを取り除けるカードには深海のクラーケン/Deep-Sea Krakenがいる。
    • そちらと違ってニヒリスの場合は、残りカウンターが1個の時に刹那つきのインスタントやソーサリーを使われても問題はない。誘発のタイミングはあくまで「カードが墓地に置かれるたび」である。刹那があっても、それが解決され墓地に置かれれば、後は通常通り処理される。
  • 不可思の一瞥/Glimpse the Unthinkableなら一発で待機解除できる。
  • 同じ6マナで畏怖と待機を持つ黒クリーチャーには肥満死体/Corpulent Corpseがある。

ストーリー

ニヒリス/Nihilith時の裂け目/Riftからこちらの世界に現れようとしている怪物(イラスト)。赤紫色の触手以外はシルエットで全体像がうかがい知れるのみ。

  • 「Nihilith」の語源はラテン語の「nothing(無)」を意味する「nihil-」(Eat Your Words参照)。これに「-lith(~の人、~のもの)」を合わせた合成語で「無から生まれた者」くらいの意と思われる。ちなみに中国語版では「凝虚姿(無が固まった姿)」とされている。

参考

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