ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet
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伝説のクリーチャー — 吸血鬼(Vampire) 戦士(Warrior)
絆魂
対戦相手がコントロールするトークンでないクリーチャーが1体死亡するなら、代わりにそのカードを追放し、黒の2/2のゾンビ(Zombie)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
(2)(黒),他の吸血鬼(Vampire)かゾンビを1体生け贄に捧げる:ゲトの裏切り者、カリタスの上に+1/+1カウンターを2個置く。
エルドラージ/Eldraziに屈したカリタス/Kalitas。対戦相手のクリーチャーの死体を己の下僕に変える常在型能力と、下僕を食らって己の力に変える起動型能力を持つ。
4マナ3/4絆魂というのは黒のダブルシンボルクリーチャーとしてはかなり優秀なスペック。黒の得意な除去でサポートしてやることで次々と対戦相手のクリーチャーを自軍のゾンビに変えることができる。そうして並べたトークンの数で押していくこともできれば、それらを生け贄に捧げることで自身を強化してフィニッシャーとしてサイズで押すこともできる。あるいはトークンを後に遺せばそれでよしと割り切って、衰滅/Languishなどの全体除去の巻き添えにしてしまう使い方もできる。また能力の性質上、死亡誘発を防ぐ墓地対策カードとしても機能する。能力が自己完結しつつ、かつある程度の応用の幅を持っているため、あまりクセのない運用ができる。
スタンダードでは黒絡みのミッドレンジやコントロールデッキに登用される。前述通り墓地対策カードとしても使える側面を重視して、環境で共存するアリストクラッツへのメタカードとしてサイドボードに採用するケースも多く、アリストクラッツ自身がミラーマッチ用に採用することも珍しくない。自身のサイズと能力がウィニーの多いラムナプ・レッドの対策としても有用であった。モダンでは稲妻/Lightning Boltに強いこともあってアブザンカンパニーではサイドボード採用圏内となっている。パイオニアでは黒単ヴァンパイアやラクドス・ミッドレンジで活躍する。
- 初出時は後ろを向いてこちらを振り返っているイラストだったが、「裏切る」ことにより同じポーズで正面を向いたイラストになっている。しかし今回はエルドラージへの忠誠の証かウラモグ/Ulamogの血族に似た仮面をかぶっているため、やはり顔の全貌を見ることはできない。
ルール
- カリタスと対戦相手のクリーチャーが同時に死亡する場合でも、そのクリーチャーは追放され、トークンが戦場に出る。
- 先頭に立つもの、アナフェンザ/Anafenza, the Foremostなどの同系統の置換効果との相互作用に注意。アナフェンザとカリタスを同時にコントロールしている状態で対戦相手のクリーチャーが死亡する場合、影響を受けるプレイヤーである対戦相手がどちらの置換効果を先に適用するか決定する(CR:616.1)。アナフェンザの効果を先に適用された場合、それはもう死亡するイベントではないのでカリタスの効果は適用されずトークンは出ない。
- 起動型能力の「他の」は「吸血鬼かゾンビ」にかかっている。カリタスのクリーチャー・タイプが何らかの効果でゾンビに変更されていても、この能力でカリタス自身を生け贄に捧げることはできない[1]。
- 死亡したクリーチャーを追放しトークンを出すまでが一つの置換効果でありトークンを出す誘発型能力がスタックに積まれるのではない。対戦相手が追加コストでクリーチャーの生け贄を要求する呪文を唱えた場合は呪文を唱えている間にトークンが戦場に出る。
関連カード
ストーリー
封印から解き放たれたエルドラージ/Eldraziに服従する道を選んだカリタス/Kalitas。エルドラージと戦う道を選んだ血の長/Bloodchief、ドラーナ/Dranaと対立する。
詳細はカリタス/Kalitasを参照。
脚注
- ↑ 英語版では"another Vampire or Zombie"と明記されている。仮にanother Vampire or a Zombieであったならば、「他の」が「吸血鬼」にしかかかっておらず、ゾンビ化した自身を生け贄に捧げることが可能であった。
参考
- 墓地対策カード
- ゲト/Ghet(背景世界/ストーリー用語)
- カード個別評価:ゲートウォッチの誓い - 神話レア
- Secret Lair Drop Series: Showcase: Outlaws of Thunder Junction
- カード個別評価:エクスプローラー・アンソロジー1 - 神話レア