オルゾフ組/The Orzhov Syndicate
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- アゾリウス評議会/The Azorius Senate(白青)
- ディミーア家/House Dimir(青黒)
- ラクドス教団/The Cult of Rakdos(黒赤)
- グルール一族/The Gruul Clans(赤緑)
- セレズニア議事会/The Selesnya Conclave(緑白)
- オルゾフ組/The Orzhov Syndicate(白黒)
- イゼット団/The Izzet(青赤)
- ゴルガリ団/The Golgari(黒緑)
- ボロス軍/Boros Legion(赤白)
- シミック連合/The Simic Combine(緑青)
オルゾフ組/The Orzhov Syndicateは、ラヴニカ/Ravnicaにおける10のギルド/Guildの1つ。色は白黒。
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解説
オルゾフ組は自分たちを宗教という装いで覆っているが、それは全部嘘っぱちである。この偽の敬虔さは煙幕でしかなく、支配を行うための意義なのである。彼らの信じているものは実際は権力や黄金であるが、彼らはその面を狡猾に隠し何も知らない信者からの信頼を失ってはいない。反面外部の者からは腐敗した集団という認識があり敬遠されているが、それでも上層者への保身や溢れ出す権力そして金銭へのチャンスに入団者やスポンサー依頼が絶えることはない。
彼らの本業は、まさしくビジネスである。オルゾフが直接関与していない経済取引や商売でも、彼らの知らないものはありえないと言う。彼らの本領は高利貸しであり、金銭の代わりにあらゆるものを担保にすることもできる。オルゾフの戦力として幽霊となった者も多いが、それは生前の負債で死して尚身柄や身体を担保にかけられた者である。その他にも物流の調整や貨幣の鋳造なども行っており、ラヴニカの経済を支える屋台骨といえるギルドである。
オルゾフのかつての指導者達は死してなお幽体になり、死せざる幽体で構成された幽霊議会を組織している。彼らはオルゾフ組が黄金と拝金主義でラヴニカを支配する邪魔となるものが現れないように日々画策し動いているのである。
ある意味ラヴニカ社会が平和な時に最も機能する(金儲けができる)ギルドであるため、ラヴニカ社会に問題が発生した際は解決のために動くこともしばしばある。
用語
オブゼダート/the Obzedat
オルゾフ組は幽霊たちの議会であるオブゼダート/the Obzedatによって支配されている。オブゼダートの議員たちは肉体を失ってなお富と権力を守り続けている支配階級であり、死という境界線を越えて意識と欲望を保つ彼らは不死者/the Deathlessとも呼ばれる。彼らは偏執的で悪意に満ちた独裁者であり、野心的な下っ端たちを妨害し、噂好きを抑えこみ、敵対しうる相手を諜報することに日頃から労力を惜しまない。オブゼダートがギルドの外と直接話すことは滅多になく、大特使/the Grand Envoyであるテイサ・カルロフ/Teysa Karlovが通常代わりにやりとりを行う。
ラヴニカのギルド期では、ケイヤ/Kayaの手によって滅ぼされた。
カルテル/Cartel
オルゾフ組における活動単位。それぞれのカルテルはラヴニカの各地に別々の縄張りを持ち、それぞれに司祭、法術士、執行者などからなる階級制度が存在する。カルテルは枢機卿、あるいはギャングのリーダー、銀行家、高司祭などの中心人物によって治められている。カルテル同士はテイサとオブゼダートへの媚びへつらい方や資産・市場を巡って内輪揉めをしている。
オルゾヴァ/Orzhova
オルゾフの本拠地。取引の教会/the Church of Dealsとも呼ばれる。天井の高い豪華な教会で、その造りは訪れるものに己の矮小さを想起させる。派手なステンドグラスの窓と巨大な大理石の像には多数の富裕な司祭や執行者の天使、幽霊が描写されている。
ヴィズコーパ銀行/Vizkopa Bank
オルゾフの商売の中心である銀行。警備ガーゴイルが飾られ、オルゾフの債務者の幽霊たちがその周りを浮遊している。ヴィズコーパはオルゾフの財産の大半が仕舞われているだけでなく、ラヴニカの貨幣の大半が製造される場所でもある。ヴィズコーパの中心部は強力な名もなきスペクターによって守られている。
カルロフ街/Plaza Karlov
ファイレクシア戦争終結後に出来た高級住宅街。優雅でモダンな邸宅に、ラヴニカのエリートたる富裕層が住んでいる。私有地の門は魔法で守られており、許可なき者を通さない。カルロフ街に居を構える企業・その他の世帯は、テイサ・カルロフの贅沢な生活を支えるためだけに存在している。
中心部にはテイサ・カルロフの住居であるカルロフ一番地/One Karlov Placeが存在している。この邸宅は彼女の富を誇示するものであり、その隅々まで畏敬の念を呼び起こし、ラヴニカの階層のトップである彼女の地位を確立するよう設計されている。ここでテイサが主催する豪華絢爛な祝賀に招待されることは、確かな社会的ステータスであると考えられている。
重要人物
- カルロフ/Karlov - オブゼダートの一員でテイサ・カルロフの祖父。オルゾフの扱う債務には、彼個人の名義で結ばれた契約も多い。
- テイサ・カルロフ/Teysa Karlov - 大特使を務める人間/Human。後にケイヤからギルドマスターの座を奪う。
- ケイヤ・キャシール/Kaya Cassir - ニコル・ボーラス/Nicol Bolasに雇われたプレインズウォーカー/Planeswalkerの人間。オブゼダートを暗殺した際、紆余曲折あってギルドマスターとなってしまった。
- トミク・ヴロナ/Tomik Vrona - テイサの弟子である人間。ギルドの日常業務の多くを手掛けている。
ゲームでの特徴
伝説のクリーチャー — スピリット(Spirit)
オルゾヴァの幽霊議員が戦場に出たとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは1点のライフを失い、あなたは1点のライフを得る。
(1),クリーチャーを1体、生け贄に捧げる:オルゾヴァの幽霊議員を追放する。次の終了ステップの開始時に、それをオーナーのコントロール下で戦場に戻す。
伝説のクリーチャー — スピリット(Spirit) アドバイザー(Advisor)
幽霊議員オブゼダートが戦場に出たとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは2点のライフを失い、あなたは2点のライフを得る。
あなたの終了ステップの開始時に、あなたは幽霊議員オブゼダートを追放してもよい。そうした場合、あなたの次のアップキープの開始時に、これをオーナーのコントロール下で戦場に戻す。これは速攻を得る。
拝金主義による金品のやりとりをドレインによって表している。また、幽霊議会を有していることからスピリットや幽霊をイメージしたような能力が多い。
固有のキーワード能力としてラヴニカ・ブロックでは憑依を、ラヴニカへの回帰ブロックでは強請を、ラヴニカの献身では死後を有する。
関連カード
オルゾフ組の伝説のカード
- オルゾヴァの幽霊議員/Ghost Council of Orzhova(ギルドパクト)
- オルゾフの御曹子、テイサ/Teysa, Orzhov Scion(ギルドパクト)
- 取引の教会、オルゾヴァ/Orzhova, the Church of Deals(ギルドパクト)
- 幽霊議員オブゼダート/Obzedat, Ghost Council(ギルド門侵犯)
- 幽霊の特使、テイサ/Teysa, Envoy of Ghosts(ドラゴンの迷路)
- 幽霊議員カルロフ/Karlov of the Ghost Council(統率者2015)
- テイサ・カルロフ/Teysa Karlov(ラヴニカの献身)
- オルゾフの簒奪者、ケイヤ/Kaya, Orzhov Usurper(ラヴニカの献身)
- 高名な弁護士、トミク/Tomik, Distinguished Advokist(灯争大戦)
関連デッキ
構築済みデッキ
- オルゾフ法典/Code of the Orzhov(テーマデッキ)
- Orzhov Oppression(エントリーセット)
- ギルドキット
- 不気味な行進/Grim Procession(デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ2013)
関連リンク
- The Orzhov(Internet Archive)(WotC ラヴニカ:ギルドの都特設サイト)
- オルゾフ組(Internet Archive)(WotC ラヴニカへの回帰特設サイト)
- Ravnica, Then and Now/ラヴニカ、その過去と現在(Feature Article 2012年8月29日 Adam Lee著)
- Planeswalker's Guide to Gatecrash: Part 2/プレインズウォーカーのための「ギルド門侵犯」案内 その2(Feature Article 2012年12月12日 The Magic Creative Team著)
- The Ledger of Hidden Fortunes/隠し財産の元帳(Magic Story 2019年2月20日 Nicky Drayden著)
- Planeswalker's Guide to Murders at Karlov Manor/プレインズウォーカーのための『カルロフ邸殺人事件』案内(Daily MTG 2024年2月1日 Emily Teng著)